銀牙伝説NIGER   作:ニゲル

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早く書こうと思ったら、情景描写が余計下手くそになっているかも。
でも、勢いで投稿します。
もし駄目なら編集しますんで、何かあれば感想、意見など宜しくです。


覚悟

 

 

 

◆ニゲルside◆

 

 

「もう一度返り咲きたいと思うか、スナイパー?♪」

 

「…………どういうことかな、ニゲル殿?!」

 

「簡単だよ………激痛と引き替えにそんなタイヤ何かじゃなく、しっかりとした後ろ脚が手に入ると言ったらどうするよ?♪」

 

「んな!!それは本当ですかっ?!」

 

 

 俺が言った言葉に、反射的に身を乗り出すスナイパー。

 

 その顔には、俺が語った事への驚愕と希望、そんなことは有り得ないのではという懐疑、様々な表情が混ざりあったものが伺える。

 

 この時、たしか自分の後ろ脚をがあることを知らなかったんだよな。

 

 昔、川に溺れ流され死にかけた自分を拾った人間が脚を切断したものだと思っていたんだったっけ……。

 

 それでも、それでももしかしたらと、俺が語るモノにすがろうとしている。

 

 今のスナイパーからしたら、俺の言葉に現実味がないと言うのに。

 

 やはり、車椅子の生活は余程のものだったんだろうな。

 

 でも、俺は知っている。

 

 その巾着の様な布の下には、鉄の脚があるということを。

 

 

 

「ああ……かなりの確率で使えるようになるだろうな!」

 

「そうですか……絶対ではないか………

だが、賭ける価値はあるな…それに、今の地獄から抜け出せるのならば、どんな痛みも堪える自信はある!」

 

 

 スナイパーが小声で呟いている。

 

 少し考察したあと、スナイパーは顔をあげこちらをむく。

 

 その表情には、先程と違い、決意と若干の余裕がみえかくれしている。

 

 

「………覚悟は決まったのかな?」

 

「ああ、俺はもう一度返り咲きたい!!」

 

「そう言ってくれると思ってたぜ、スナイパー!♪」

 

 

 これで隠されている脚を暴き、再び動かさせる事が出来れば、あの契約も相まってスナイパーは完全に堕ちる。

 

 原作時のあの短時間で、それも年老いていたというのにあの戦力だ。

 

 腐っても、初代奥羽軍のリキに次ぐNo.2司令官に上り詰めた(おとこ)だ。

 

 今からリハビリ、特訓すれば当時のように、いや当時以上の戦力になりうる。

 

 俺は“アイツ”いや、“アイツラ”をぶっ殺すためならなんだって利用してやる。

 

 原作崩壊など、気にしないさ。

 

 例え、銀やWEEDの命でさえも。

 

 悪にだってなんだって染まってやる覚悟だ。

 

 

「じゃあ、始めようか♪!」

 

 

 

 

◆ブルーside◆

 

 

 

「じゃあ、始めようか♪!」

 

 

 兄貴が黒い笑みを浮かべ、そう宣言した。

 

 いくら何でも脚を治すのは、兄貴でもどうこうできるものしゃないだろ?!

 

 もし出来るとしたら、兄貴は神か何かだ。

 

 奇跡でも起きない限り、土台無理な話だぞ。

 

 どうすんだ兄貴………?

 

 チラリと兄貴を横目に見ると、兄貴は目を瞑り何か呪文を唱え始めた。

 

 

『霊麗閉眼、凜禍崩塊………牙装感現、霊気絡牙!!』

 

 

 その瞬間、雰囲気がガラリと変わった。

 

 この小屋の中を、濃縮された殺気の様なものが包んでいく。

 

 それを放出しているのは勿論兄貴だ。

 

 そして、パッと目を開いた。

 

 

 

「「っ!?」」

 

 

 

 まじかよ……?!

 

 透き通る碧眼だった兄貴の瞳が金色に染まっている。

 

 おいおい、兄貴ってまじもんの化物か?!

 

 スナイパーの方を見ていないが強ばっているのが感じられる。

 

 

「………怖じ気づいたか、スナイパー?」

 

「ふっ……笑止、覚悟は出来ているさニゲル殿。

遠慮なく続けてくれ!!」

 

「オーケー♪じゃあ、頭を下げてくれ!」

 

 

 兄貴がスナイパーにゆっくりと近付く。

 

 スナイパーは首を見せるように、頭を垂らせている。

 

 まるで忠誠を誓う光景にみえるぜ。

 

 

「安心しろ、痛いのは起きてからだ!

じゃあ、数分間御休みだ、スナイパー♪」

 

 

 そう言い、スナイパーの首筋に牙を突き立てた。

 

 

「っん!!………――――」

 

 

 スナイパーは、一瞬苦しそうに呻き気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 小屋に沈黙が広がる。

 

 黙っている俺に兄貴が話し掛けてきた。

 

 

「俺が怖いか、ブルー?」

 

 

 瞳の色は、元の透き通る碧眼に戻っている。

 

 心なしかスナイパーの前で佇む兄貴の姿が、寂しそうにみえた。

 

 俺が怖がり離れていくとでも思っているのだろうか?!

 

 俺を馬鹿にするなよ!

 

 

「怖くなんかないぜ!

俺はどんな兄貴だって受け入れてやる!

兄貴は恩人だし、その、俺の、な仲間だろ?!」

 

 

 俺だけが仲間だと思ってるのか?と思って、最後のほうが少しどもってしまった。

 

 仲間だよな……。

 

 俺が少し不安そうにしていると。

 

 

「………ックク♪

ああ、心配しなくてもお前は俺の大事(・・)な仲間さ……ブルー」

 

「兄貴!」

 

 

 …………あれ?何で俺が慰められてんだ?!

 

 まあ、気にしなくてもいいか。

 

 

 

「ああ、そうだ。

あの二犬外で待機してるだろうから、よんできてもらっていいか?

もうすぐ、スナイパーも目をさますだろうしな」

 

「わかった、今、呼んでくるよ」

 

「あの二匹、教授と慕う犬が苦しむ様をみたらどんな表情をすんだろうな♪」

 

 

 

 

 …………………………………。

 

 

 とりあえず、今のは聞かなかったことにしよう。

 

 俺は戸を開け、外に出た。

 

 すると、そこにはピンクな空気を醸し出す犬が二匹。

 

 ……………っち!爆発しろ!

 

 俺がこんなに神経すり減らしてんのに、あなた達はイチャイチャしてんですか。

 

 その幸せ俺に寄越せ!俺だって可愛い雌とイチャイチャしてーってのに。

 

 …………落ち着こうか、俺。

 

 イライラするが、此処は俺が大人になってさしあげよう。

 

 心を静めていたら……向こうから話し掛けてきた。

 

 

「話は終わったのか?」

 

「ん、あっああ………その、話は終ったんだが…」

 

 

 なんだよ、彼氏さん以外には優しくないってか?!

 

 恐くなかったが、思わずどもっちゃったじゃないか。

 

 

「ん?何を――――」

 

 

 どもったくらいで睨むなよな、彼氏に嫌われるぜ?

 

 刺々しい雰囲気で何かを言われようとしたとき。

 

 

「グォォォォォォォー!!」

 

 

 小屋の中から、スナイパーの叫び声がきこえた。

 

 

「ああ、もう起きたのか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




頭いたい……
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