銀牙伝説NIGER   作:ニゲル

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風邪を引いてしまった。
頭いたい…それと、何故かお腹がいたい。
何でだろ?


不穏な影

 

 

 

◆???side◆

 

 

 母さん待ってて、今日はごちそうだ。

 

 とりにくだよ、早く食べさせてあげなきゃ。

 

 GBっておじさんが、譲ってくれたんだよ。

 

 世の中には母さんの言うとうり優しい犬がいっぱいいるんだね。

 

 やっぱり母さんは正しいね。

 

 もっといろんなこと教えてほしいな。

 

 だから、早くこれ食べて元気になってもらわないと。

 

 うん、もう少しだ、ここを出れば……

 

 

「――母さんとりにくとっ――?

……あれ、知らないじいちゃんがいる?!

じいちゃんだれ?」

 

「おお、確かに若かりし銀にそっくりだわい?!」

 

「えっ……じいちゃん父さんのこと知ってるの?!」

 

「ああ知ってるぞ!

銀とわしは盟友だ!」

 

「めいゆう?」

 

「そうだ、友達ってことだ!!ははは」

 

「そっか、それでじいちゃんの名前は?」

 

「おおすまんすまん、名乗ってなかったのぉ。

わしはベンじゃ!それと、坊主わしはまだじいちゃんじゃないぞ、まだまだ現役じゃわい!♪がははは」

 

 

 

 

 

◆GBside◆

 

 

 

 

 まったく、ネロも犬使いがあらいぜ。

 

 はぁ~~何様だい、くそどもめ!!

 

 

「カラスの獲物が、犬の獲物とはかぎらねぇべよ」

 

 

 でも一応は確認しなきゃいけないか。

 

 本当に嫌になっちゃうね……

 

 

「トホホ………」

 

 

 あそこか。

 

 ん?なんか………変な臭いがするぞ?!

 

 ん?おいおい、この臭いってまちがいなくあの臭いだよな。

 

 着いたぞ………って。

 

 

「っな?!嘘だろ、何だよこれ………」

 

 

 

 

◆sideout◆

 

 

 GBがその場所に着く三十分前。

 

 

「………本当に子連れの女を見てないのか?」

 

「年は若くねぇ……紀州犬の女だぞ?

隠してたらどうなるかわかってるよな?!」

 

「本当に見てない、そんな女見てないんだ!

この辺全部、駆けずり回って探したけどいなかったんだ!

……だから勘弁してくれ、息子を返してくれよ頼むよ、なぁ!」

 

「っち、使えないな」

 

「やっぱり地道に探すしかないみたいだな………はぁいくぞ」

 

 

 二匹の黒い犬に、体格に劣る一匹の茶色い犬―――勇一は頭をさげ懇願していた。

 

 二匹は勇一を無視し、踵を返そうとした。

 

 

「……ちょっと待ってくれ、息子はどこにいるんだ?!」

 

 

 引き留められた二匹は、尻目に口角をあげわらった。

 

 

「ああ、息子はもう此処にはいないぜ♪」

 

「どういうことだ?!」

 

「あんたが隠すのがいけないんだぜ?」

 

「俺達が知らないとでも?」

 

「なんのことだ?!」

 

「とぼけても無駄だぜ、あんたが奥羽軍だってのはしってんだぜ♪」

 

「やっぱり、総大将の女は売れねぇか?♪」

 

「っ?!…………」

 

「今度はだんまりかい?」

 

「くくく♪

俺達をなめすぎたね、あんたが言わないのは確信してたよ。

だからさ、あんたの息子を先におくってやっといたぜ♪」

 

「~~~~~~っ貴様らぁ?!」

 

 

 勇一は怒りのまま、近くの奴に飛びついた。

 

 しかし、飛び付かれた黒い犬は、首を捻ると。

 

 横に一閃、鋭利な牙を振り抜いた。

 

 

「ッガハ!!」

 

 

 勇一は一牙も浴びさせる事も出来ずに、首をかっ切られ地に伏す。

 

 浴びせる事が出来たのは、勇一自身の首から噴出する赤い血のみ。

 

 勇一は死ぬ直前に呪った。

 

 この目の前にいる二匹を。

 

 そして、謝る。

 

 護ることが出来なかった息子に。

 

 それと、恩犬である奥羽の総大将に。

 

 

(俺の魂は、総大将に預けます!

どうか再び楽園をとりも………………)

 

 

 勇一はその目に総大将達の幻覚をみると、そのまま息を引き取った。

 

 だがどんな皮肉か、勇一が息絶えるのを見送ったのは、呪った二匹の兄弟犬であった。

 

 

 

「…………ほんとにいるのかね銀の女と息子は?」

 

「わからんが、あの方の依頼だ。

なんとしても、達成させなければ………」

 

 

 黒い兄弟犬は、そういい残しその場から立ち去っていった。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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