ホラーゲーム開発部に取材しに行ったら本物だったんですけど   作:ガクランクン

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山田くんと初めての怪異

次の日の放課後、山田はすぐにゲーム開発部に行った。

 

「失礼します!」

 

初日と変わらぬ声と、ノックで部屋に入り。そして促されるままにソファに座った。

 

「……さて、早速本題に入るが。これから我々は怪異の討伐に向かう」

 

如月が、そう答えた。

 

「……怪異を……ですか?」

 

山田がその言葉を自分の中で何回も反芻させる。怪異、討伐。ゲームの中でしか聞かないような言葉をまさか現実で、しかもそれを自分が当事者として聞くことになるとは

 

「あぁ……だが、安心して欲しい。低レベルの怪異だし、そもそも現場に立つのは私と安倍の2人だ」

『そーゆー事、お前は俺と一緒に裏方にいてもらう』

「な、なるほど………わかりました」

 

山田がそう答えると、横で静かに聞いていた安倍が、山田の顔を覗き込むような近さにまで近付いていた。

 

「えっ!?な。なんですか!?」

 

そのいきなりさに、山田も動揺してソファから落ちそうになるが、安倍はいつものようなお気楽を絵に描いたような空気感ではなく、真面目な様子で山田に聞いた

 

「なんで、自分も怪異討伐に同行するのか、なんで鮫島先輩の側の安全なところもは言え、そんなことをするべきなのか、そもそも場所はどこなのかって、聞かないんすか?」

「……あ、えっと……それは」

 

山田はそこまで聞かれて、なにも答えられなかった。彼らのいうことなら大丈夫だろう。と思って思考することをやめてしまっていたのだ。そこまで考えてると、如月が助け舟を出した

 

「と、言ったふうなことが起きてしまうんだ。だからできれば、山田くんもおかしいと思ったことはどんどん話して欲しい」

『ちなみに今回行く理由はな、軽い怪異による被害が発見されたのと、怪異がどんなものなのか直接見せながら説明した方が覚えやすいと思ってな』

「山田先輩のことは、鮫島先輩が守りますから“一応は”安心してくださいっす!」

『かなり一部強調されてたな、どういう意味だ?おい』

「さぁてね?それよりも、ほら!さっさと行きましょうよ!」

 

 

 

 

「……これは、なんですか?」

 

今回の目的地である、近場の廃ビルの前に到着した山田たちは、二手に分かれた。如月と安倍は廃ビルの中に入ることにして、鮫島は廃ビルの外の一角で何かを動かしている

 

『こいつはな、まぁ防護壁というところだ』

 

「防護壁?ですか?」

 

『そう、俺は2人みたいな自衛手段あまりねーからな、そのための盾だ。これがあれば、そこそこの怪異の攻撃をガード、さらに怪異の作り出した異空間内でも安定して通信ができる…ま、前回の時はダメだったが、すでに改良済みだ』

 

「な、るほど?」

 

軽く見た感じ、薄透明な青色の壁だというのに、そんなに硬いのだろうか?なんとなく、頼らないような風貌だ。

 

『怪異由来じゃなくても物理的なら、そうだな。対物ライフル程度なら防げるぜ。だからお前が爪で引っ掻こうが、カメラぶっ叩こうが、傷一つつかねえ』

 

「あ、いや!そ、そんなにわかりやすいですかね?僕」

 

『顔ってか雰囲気と行動でな……っとそれよりも』

 

画面見る、2人が建物内を探索していた。

 

『そろそろ2人のナビと怪異について説明しねえとなあ』

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