ホラーゲーム開発部に取材しに行ったら本物だったんですけど   作:ガクランクン

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命を助けられた話

「って叫んでる場合じゃないよね」

 

 一旦叫んで冷静になった山田は自身の置かれている状況から抜け出すために頭を働かせた、自分はどうするべきなのかを

 

 この状態で警備員に見つかったらえらい騒ぎになる。まぁ見つかって保護された方がいいのだが

 

(とりあえず暗いから、電気をつけきゃ)

 

 スマホを取り出して、ライト機能を使う。先ほどまでの暗闇を切り裂くようにスマホから光が出てきて、前が見えるようになった。これで外に出れる。

 

(・・・で、この後は警備室か職員室に行こう)

 

 そのどちらかに言って根絶丁寧に事情を説明しよう、怒られてもその時はその時だ。

 

 寝たのは自分のせいだから、その場合は仕方がない。どちらに向かうか考えた結果ここから近い職員室に行こうと決めた。

 

 今スマホで見た時刻でも恐らくは先生の1人や2人いるだろう。

 

 そうと決まればなんとやら、扉に手をかけると込めた力に反してすんなりと扉は開いた。

 

 最悪扉に鍵がかけられてる可能性も考えたが、生徒が鍵を管理しているシステムだったのが結果的に良かったようだ。

 

(真夜中の学校・・・結構怖いなぁ)

 

 昼間は生徒や教員で溢れかえり、どこに行こうが人の気配がして談笑が聞こえてきて、当然人の生活のために照明は明るく心地よい設計となっている。

 

 しかし人がいないのと、今は照明がついていないので、山田は学校から歓迎されてないように感じた・・・まぁ実際下校時間過ぎているので歓迎はされていないのだが。

 

それに彼の罪悪感からなのか妙に体が重たく感じる。

 

「・・・・・・寒いなぁ」

 

もうすぐ夏が近いというのに何故か肌寒い、心無しか吐く息も白くなっている気がした。しかし彼はエアコンか何かでガンガン冷房を効かせていると考えた。

 

 山田は知らないことだが、夜中でも職員はいるので電気は付いているし、それにここの学園の温度の基準は最低20℃だ。

 

 そうして彼が学校を彷徨うこと数分、ある異変に気づく

 

「霧が出ている・・・?」

 

 霧と呼称したがその表現は適切ではない、“それ”は足元に低く這っているかのように発生している、例えるならドライアイスのようなものだ。もっと細かく言えば、それらが足元から這い出るような感覚だ。

 

 

(なにか・・・何かおかしい!)

 

山田は今現在進行形で何か奇妙なことが起こっているという予感が体を駆け巡った。そして背中から嫌な気配を感じた。

 

「・・・・・・な、」

 

 それ以上言葉を発することはできなかった。何故なら振り返った山田の先には、丸い人魂のような青白い物体に白い頭蓋骨を貼り付けたようなナニカがふわふわと浮いていた。

 

 その人魂は最初から山田に狙いをつけていたようで、カチカチと歯に当たるであろう部分を鳴らしながらゆっくりと迫ってきた。

 

 もうそのナニカを見た時には既に山田の腰は抜けており、迫ってくるそれに対抗する手段も逃げる手段も無い。

 

 こちらにゆっくりと迫ってくる姿を見て「柔らかそうに見えて意外と硬いんだ」とカチカチする歯を見て妙なところを観察するしかできない。

 

 そして彼の腹に到達してその硬い歯が食い込むその時、光ったナニカがその人魂を飲み込み、人魂は呻く声を出して消滅した。

 

「いやー、大丈夫っすかぁ?・・・って・・・・・・え?」

 

雪のようにきめ細かい肌。クリンとした目、よく笑うために見える八重歯・・・は今彼女はキョトンと困惑しているため隠れている。

 

 体感時間で数十分前、実際の時間にして数時間以上前

 

「安倍・・・セイカ、さん?」

 

 その時の記憶を手繰り寄せて、彼女の名前を呼んでみる。

 

 安倍セイカ、ホラゲー開発部所属のイラストレーター担当・・・山田の後輩に当たる人物が、この異常な学園にて出会った。それもセーラー服と巫女服が混合したような奇妙な格好で

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