軍神アレスとなった誰かの話   作:色々残念

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ようやく思い付いたんで更新します
やっぱり10話では終わらなかったので、もう何話か続きます


軍神アレスと神会

オラリオの神々が集まり、情報交換やランクアップした眷族達の2つ名を遊び半分で名付ける命名式などを行っている神会。

 

娯楽の為に地上に降りてきた神々が大半なオラリオでは、楽しむ為だけに他派閥の冒険者に、神々の視点からすると痛々しい2つ名を付けて遊んでいる神々ばかりが多く、弱小派閥は玩具にされてしまうそうだ。

 

そんなろくでもない神会が緊急で開かれることになったそうだが、闇派閥の神々が送還されたことについて話すつもりであるらしい。

 

神々を送還した当事者である俺にも神会に出席するように通達が届いたが、従う必要はないと判断し、豆を炒って炒り豆を作っていた俺。

 

フライパンに入れた乾燥させた豆を炒り、焦がさないように菜箸を使って豆をかき混ぜていく。

 

味付けはシンプルに塩だが、ラキア王国の交易相手であるシャルザードの砂漠で取れたという美しい砂漠塩を使ってみた。

 

かつて海であった場所が砂漠となり、塩の結晶だけが残されてできた砂漠塩は、世界一美しい塩とも言われているようだ。

 

高価で貴重な砂漠塩は、炒り豆に使うには豪華な塩かもしれないが、眷族から「どうぞお使いくださいアレス様」と献上された品を使わないのも問題となるんで、献上品は積極的に使用している俺。

 

完成した炒り豆を食べていた俺が居る拠点にまでやって来て「僅かな時間でも出席だけしてくれれば全面的にアレス・ファミリアに協力すると約束するから、神会に出席してくれないかアレス」と懇願してきたのは、暗黒を司る神エレボスだった。

 

知り合いであるエレボスは地上の人々のことを子ども達と呼んでいて、大好きだと言えるほどに愛している神だ。

 

娯楽の為に地上に降りてきた神々とは違うエレボスは、地上のことを真剣に考えている神ではある。

 

そんなエレボスであるなら地上の為に、エレボス自身が天界に送還されかねないようなことでも協力してくれるかもしれない。

 

闇派閥の神々がダンジョン内で神威を放ったことで判明したことではあるが、神々を憎んでいるダンジョンは、ダンジョン内で神威を感じると、神を殺害する為に漆黒のモンスターを産み出す。

 

漆黒のモンスターは、通常のモンスターよりも強力な亜種であり、インターバルを無視して漆黒の階層主が産み出されることすらあるが、倒せたのなら上質な経験値となる筈だ。

 

エレボスが協力してくれるというなら、ダンジョン内でエレボスに神威を出させ、漆黒のモンスターを神威に反応したダンジョンに産み出させて、その漆黒とアレス・ファミリアが戦って経験値を稼ぐということを繰り返せば、ランクアップが可能となる眷族が増えそうではあるな。

 

娯楽の為に地上に降りてきた神が多数であるオラリオの神々の大半に、俺は興味がない。

 

故に神会にも興味などはなかったが、神会に出席してさっさと退席するだけで、エレボスの協力が得られるなら、神会に出席する意味はありそうだ。

 

ギルドによって用意された一室に集められた神々が開く緊急の神会。

 

神々の視線は俺に集中していたが、神会が開始されるまで話しかけてくる神々は居なかった。

 

始まった神会で、代表者としてロキが口を開き「闇派閥の神々全員をアレスが送還したっちゅうのは、ほんまか?」と問いかけてくる。

 

「今のオラリオで闇派閥を名乗る邪神は地獄を見せてから数柱送還したな」と答えた俺。

 

「軍神が見せる地獄はえぐそうやな。まあ、闇派閥のアホ邪神どもがどうなろうがどうでもええんやけどなうちは」と言っていたロキは続けて「問題は闇派閥のアホ邪神どもが出す神威が、アレス・ファミリアの眷族には効いとらんかったことや」と言い出す。

 

細くしていた目を見開いたロキが問いかけてきたのは、アレス・ファミリアに神威が効かない理由。

 

その理由を特に隠している訳でもないアレス・ファミリア。

 

そんなアレス・ファミリアの主神である俺は「神威を無効化するスキルの発現者がアレス・ファミリアには多いんでな」と情報を公開。

 

公開された情報で一気に騒がしくなった神会の会場。

 

神の神威でもアレス・ファミリアを止められないことに、危機感を抱いていた神々は多かったようだ。

 

とても騒がしい中でロキからの幾つかの問いに答えておく。

 

オラリオに永住するつもりはないことと、あくまでも修練場としか思っていないことを伝え、アレス・ファミリアが名声などは求めていないことも教えておいた。

 

ロキからの質問も無くなり、俺に聞きたいことがもう無いと判断したんで、神会から立ち去った俺。

 

思ったよりも長居してしまったが、神会には参加したんで、これでエレボスは協力してくれるだろう。

 

神会から数日後、アレス・ファミリアとエレボスは人工迷宮からダンジョンに入り、下層や深層でエレボスに神威を放ってもらって、現れた漆黒の怪物を何体か倒したそうだ。

 

強敵との戦いで上質な経験値を得たアレス・ファミリアの全員が、ランクアップ可能となっており、全体的な戦力の底上げに成功したアレス・ファミリアの眷族達。

 

エレボスが協力してくれたことで、アレス・ファミリアがより強くなったことには感謝しておくとしよう。




ちなみに神会に参加した神々は、軍神アレスとアレス・ファミリアをヤバイ主神とファミリアだと思ったようです
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