ラキア王国には俺以外にも神が存在するが、俺の従属神になっている神々は、膨大な数の兵士達に神の恩恵を授ける役目を持つ。
ラキア王国の軍は、万を超える兵士達と、それを指揮する騎士団、魔剣と魔法を用いる魔剣魔導士大隊、治療に特化した治療大隊、戦線に物資を補給する複数の補給部隊、等に別れている。
数が多すぎる兵士達に神の恩恵を授けるのは他の神に任せてあるが、騎士団や他の隊には俺が直々に神の恩恵を授けているし、最初は兵士でも、複数回ランクアップした存在には俺の恩恵を授けることもあった。
どうやらラキア王国の主神である俺の恩恵を授かることは、ラキアの国民にとって、かなりの栄誉であったりするそうだ。
アレス・ファミリアの一員となることを目指すラキアの兵士達は、戦意の高い兵達が集まっている。
ランクアップしたLv2の兵士も数多に存在し、Lv1の兵士達を取りまとめる兵長となっているLv2の兵士達。
そんな兵長達を更に指揮する立場にある騎士団は、最低でもLv3でなければ入団できない精鋭であり、入団したばかりなLv3の新米騎士が10名で、Lv4まで到達している中級騎士が40名、Lv5の上級騎士が5名、最上級騎士であるLv6の騎士団長が1名となっていた。
兵士達では相手にならない竜の谷から降りてきた竜を相手に戦ってきた騎士団が、ランクアップを重ねてきた精鋭であるのは間違いない。
魔剣魔導士大隊は、魔剣と魔法を両方使って攻撃を行う部隊ではあるが、Lv4の魔導士長が大隊指揮官となっており、威力の高い魔法が使える面々が所属している大隊だが、積極的に魔剣も使うことで魔法の詠唱中の隙を無くしていることは確かだ。
治療に特化した治療大隊は、治療関係の魔法やスキルを発現した者が所属する大隊で、軍の負傷者の治療と保護を行っていく大隊だが、治療大隊の指揮官はLv3で、並みの兵士よりは強いだろう。
軍では特に重要な補給部隊は、複数存在し、確実に物資を戦線に補給する為に、全員がLv2以上のレベルを持っていて、迅速な移動を可能とする存在だけが補給部隊に所属することになっていた。
物資を奪われることなく運べるように戦闘力と機動力を併せ持つ優秀な兵が所属する補給部隊。
量を質が圧倒する神時代であっても、現在のラキア王国の軍の質は悪くない筈だ。
それでも世界の中心と言われるオラリオに存在する最強と最恐のファミリアであるゼウスとヘラのファミリアには、まだ勝てないだろう。
オラリオの頂点であるゼウスとヘラのファミリアの圧倒的な質には、今のラキア王国では勝てない。
ゼウスとヘラのファミリアと敵対している訳ではないが、もし敵対すれば、容赦なく潰されてしまう程度には戦力差がある。
レベルが1つ違えば、それは大きな差となるのが神時代だ。
今のラキアの最高レベルがLv6の騎士団長1名だけで、ゼウスとヘラには複数のLv7だけではなく、Lv8やLv9まで居るとなると、戦力的に完全に負けている為、此方の敗北は確実だな。
そんなラキア王国に、ゼウスとヘラのファミリアが協力を求めてきたが、どうやらゼウスとヘラのファミリアは3大冒険者依頼で、3体の怪物を相手に戦うつもりであるらしい。
ベヒーモス、リヴァイアサン、黒竜の順で戦うつもりであるようだが、その中でもリヴァイアサンと戦う時に使う巨大な足場を作成する為に、大量の頑丈な木材と、多数の鍛冶師が必要になるそうで、それをラキア王国に提供してもらいたいと考えていたみたいだ。
ラキア王国も3大冒険者依頼の怪物を倒すことに協力するつもりではあるが、リヴァイアサンを倒せば、海洋国ディザーラの一部であるリヴァイアサンの脱け殻が消滅する為、ディザーラの民が住まう場所が無くなってしまう。
そこで、大国であるラキアが所有する土地にディザーラの民を移住させてもらえないだろうかというディザーラ側からの懇願があった。
此方としてはラキア王国から離れた場所に、ラキアが所有する海が近い土地が余っていたので、ディザーラの民を移住させる程度なら問題はない。
という訳で、ディザーラからの移住希望者をラキアが所有する土地に案内し、今後も継続して魚のオイル漬けなどを生産してもらえるように頑張ってもらうことにして、余っていた土地を提供。
これでディザーラの問題は、一応解決したと言えるので、ゼウスとヘラのファミリアは何の憂いもなくベヒーモスとリヴァイアサンを倒した。
だが、黒竜だけは倒せなかったゼウスとヘラのファミリアは、一部の生き残りだけを残して壊滅。
Lv8とLv9に複数のLv7が存在しても、勝負にすらならない黒竜は、格が違う怪物であったようだ。
ゼウスとヘラというオラリオの頂点が敗北したとしても、地上が滅びていないのならば、いずれ起こる黒竜との戦いに備えなければいけない。
竜の谷の風印により封じられている黒竜が、解き放たれる前に戦力を揃える必要がある。
それがラキア王国の主神である軍神の仕事だ。
ちなみにリヴァイアサン討伐にLv6だった騎士団長も参加して、Lv7に到達しましたが、リヴァイアサン戦での負傷を治療していたので黒竜戦には参加していませんでした