軍神アレスとなった誰かの話   作:色々残念

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遅くなりましたが思い付いたので更新します


暴喰と静寂の治療

ゼウスとヘラのファミリアで、消息不明になっていない生き残りは僅か2名であり、ベヒーモスの毒に蝕まれたザルドと、不治の病で弱っていたアルフィアだけしかいない。

 

ベヒーモスを喰らい、喰らうことで強化されたスキルを使用してベヒーモスを倒したが、その毒に蝕まれたザルド。

 

リヴァイアサンを切り札である魔法で倒したが、戦いの後に不治の病が悪化したアルフィア。

 

体調が万全ではなかったからこそ、黒竜討伐に参加することがなく、生き残った2人。

 

現在は竜の谷の近くで番人として過ごすザルドとアルフィアに、ラキア王国は全面的に協力しており、どうにかして2人の延命ができないか、ラキア王国の治療師を総動員して、治療の為の研究を続けている。

 

ザルドとアルフィアは、どちらも長生きができる状態ではない身体ではあるが、Lv7に到達した肉体の頑強さで、なんとか生きているといったところであり、ザルドとアルフィアがLv7ではなかったなら、死んでいてもおかしくはなかった。

 

対黒竜への戦力を増強する為にも、ザルドとアルフィアを延命させておきたいところではあるが、毒や病の症状を抑えて、軽減させることは可能であっても、治療魔法だけでは完治させることが難しいベヒーモスの毒と不治の病。

 

そこで治療師以外の手も借りてみることにして、ラキア王国の薬師達にも協力を要請してみた。

 

ベヒーモスの毒へ対抗する為には、その毒に負けていないものから解毒薬を作る必要があると言う薬師達によって作り出されたのは、ベヒーモスの毒に効果的な、デダインに存在する薬草を用いた解毒薬。

 

長年ベヒーモスの毒に晒され続けたデダインの地では、一部だけ枯れない薬草が存在している。

 

ベヒーモスの毒にも負けていない大地の力である薬草こそが、解毒薬の原料。

 

そしてアルフィアの為に手に入れたエルフの森に存在する大聖樹の枝は、煎じて飲めば不治の病の特効薬となる。

 

潤沢な魔力を宿す妖精の枝こそが、不治の病の症状を癒す薬となる原料だ。

 

薬師達が提供したそれらの薬を用いて更に症状を緩和させることが可能となったザルドの毒とアルフィアの病。

 

必要となる薬と魔法を組み合わせていき、根気よく治療師と薬師達が治療を続けていくと、かなり改善していったザルドとアルフィアの症状。

 

ラキア王国では王族の為だけに用意されて育てられている特別な薬草がある薬草園も存在していたりするが、ザルドやアルフィアの治療に必要となると国王であるマルティヌスに伝えると「アレス様が必要だと判断したなら、どうぞお使いください」と快く薬草を提供してくれた。

 

初代ラキア国王が育て始め、何代もの時を経て品種改良され続けてきた数種類の薬草。

 

エルフの大聖樹にも劣らない潤沢な魔力を宿す薬草の数々の効能は、市場に出回る並みの薬草が、ただの草だと思える程に高い。

 

それらの貴重な薬草を、薬師達に渡しておき、ザルドとアルフィアの治療に使ってもらう。

 

ラキア王国の薬師達でも扱うのは初めてである特別な薬草の数々だったが、薬師達は巧みに薬草を組み合わせて調合していった。

 

王族用の薬草とデダインの砂漠の薬草と組み合わせて作成した解毒薬と、治療師達の全力の解毒魔法を組み合わせたことで、ベヒーモスの毒すらも解毒することに成功したようだ。

 

大聖樹の枝と品種改良された特別な薬草を用いて作った特効薬と、病を治療する魔法の組み合わせで、なんとかアルフィアの不治の病を治すことができたみたいだった。

 

健康な身体となったザルドとアルフィアを延命させることには成功したが、今の自分達では黒竜には勝てないと理解しているザルドとアルフィアは鍛え直す為に、オラリオのダンジョンに向かうつもりらしい。

 

ラキア王国もオラリオを修練場とすることを決めており、騎士団を中心としてダンジョン内で修練を行うことになっている。

 

ザルドとアルフィアが知り得るダンジョンの情報は全てラキア王国に提供されている為、ダンジョンについて何も知らない訳ではないラキア王国。

 

それでも聞いただけの情報だけでは、理解が足りていないダンジョンについて、ザルドとアルフィアに教えてもらいながら、修練を行う予定であるラキア王国騎士団。

 

ラキア王国の守りに半数は国内に残るが、もう半数はダンジョンに向かうことになる騎士団は、騎士団長に追い付く為に修練を続けていくことだろう。

 

俺の恩恵を授かっている面々だけが向かうことになるダンジョン。

 

ラキア王国の軍がオラリオに向かうとなれば、オラリオの面々には警戒される可能性はあるが、特にオラリオに攻め入るつもりはないんで、大丈夫だとは思いたいところだ。

 

アレス・ファミリアの面々がオラリオに向かうなら、一応アレス・ファミリアの主神である俺も、オラリオに顔出しをしておいた方がいいかもしれない。

 

オラリオの大多数の神々には、あまりいい印象は持っていないが、友神のヘファイストスの顔くらいは見に行くとしよう。

 

ヘファイストスへの手土産には極東産のヒヒイロカネでも持っていけば良さそうだ。




鍛え直したザルドとアルフィアは、ベルくんに会いに行くかもしれません
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