俺のスタンドが悩みの種なんだが   作:ガクランクン

3 / 9
ジュネナル・アームズ①

「あー、大丈夫かい?落ち着いた?」

 

「えぇ、まぁなんとかですが・・・」

 

「まぁ会話できてるようだし、大丈夫かな・・・あぁそういえばあのことを話しておかなきゃ」

 

「あの話・・・ですか?もしかして例の洗脳能力を持ったスタンド使い・・・ですか?」

 

「それが関係してるとは分からないけどね」

 

 太田は改めて中嶋に向き合うと話始めた。

 

「一昨日の話なんだけどね、ある路地裏で高校生が倒れていたっていう事件があったんだ。だけどその高校生なんだけどね、なんでも全身火傷やらの大怪我で制服と持っていた学生証でなんとか分かったらしいんだ」

 

「・・・もしかしてその学生っていうのは」

 

「うん、君と同じ“八田高校”生だ」

 

「・・・その高校生をやった犯人はもしかして“例の洗脳のスタンド使い”ですかね?」

 

 その中嶋の問いに対して太田はウーンと首を捻った。

 

「それは分からないね、でもスタンド使いであることは間違いないかな、だってただの不良がやるのは不可能に近いから」

 

「なるほど・・・では軽く調べましょうか?」

 

 太田はその言葉を聞くとウッと胸を押さえて、若干困った顔で喋り出した。

 

「うん、僕が調査したいのは山々なんだけどね。僕が行ったら不審者で捕まっちゃうからね」

 

 とタハハと笑いながら妙に哀愁を出している大田に対してどんな言葉をかけるか中嶋は迷ってしまった。

 

 

 

 翌日学校に登校した中嶋はまずは路地裏で倒れた生徒について調べようと考えた。

 

(誰に聞くかな、友好関係が広そうかついろいろ話してくれそうな奴・・・前島にしよう)

 

 前島ならその手の情報について心当たりがありそうだと考えて、教室で中嶋の机で勝手にスマホゲームをしている前島の所へ行き喋りかける。

 

「よう、おはよう」

 

「ん?あぁ晴人か、どうした?」

 

「どうしたこうしたもそこは俺の席だ・・・まぁいいか、ちょっと聞きたいことがあるんだけどな」

 

「ん〜何ィ?」

 

 前島がスマホの画面を操作するとたくさんのキャラクターのイラストが描かれた画面に移行した。おそらくガチャ画面だろう。

 

「一昨日路地裏か何かでうちの生徒が倒れてたんだろ?ちょっとソイツについて何か知ってることはないか?」

 

「あー、はいはいソイツねェ。確か名前は“佐川”って名前だったかな」

 

「名前も知ってるのか、もしかして友人だったか?」

 

 スマホの前で祈りながら画面をタップした。画面が切り替わり色鮮やかなムービーを見せた。

 

「んーいやソイツ元々ちょっとした有名人でよ。何もない所で人の名前呼んで話してるっていう奴でな、なんて名前かは覚えてないんだがなぁ」

 

「へぇそうなのか・・・」

(・・・どっちだ?佐川はスタンドを持っていてソイツと会話をしていたのか?それともシンプルにイかれた奴なのか)

 

 もしかしたら佐川のことを調べれば犯人の正体につながるかもしれないと中嶋は考えた。

 そう考えているとスマホの中でムービーは終わり、少し野暮ったいイラストのキャラ達が10体画面に現れた、そのイラストらにはそれぞれNやらRやらと描かれており中には同じキャラもいた。

 

「あ゛〜爆死したぁ〜俺の半年がァァァ・・・あージュース買いに行こうぜ」

 

「立ち直り早いな・・・別にいいが」

 

 佐川の話の続きを聞きたいのと単純に今日の分のジュースを買いそびれた彼に断る理由なんてなかった。相変わらずの切り返しの速さに驚きながらもすぐにOKを出した。

 

「うっし、なら善は急げだ。早くしねーと列が出来ちまう」

 

 ジャンプするかのような速さで立ち上がった前島は中嶋の腕を引っ張って中庭にある自販機へ行った。

 

「引っ張るな引っ張るな、もげるから」

 

「んなフィギュアじゃねェから心配すんなってよ」

 

 そんなやりとりをしていると、中嶋の目片隅にある一人の少女が映った。見たことがない女で転校生かそれとも遠いクラスで見たことがないからか分からなかった。そんな女は近づいてきたこちらを見るとクスリと笑い

 

「貴方、スタンド使いですよね。今日の放課後裏庭で待っています」

 

 とほんの一瞬しか近くを通ってないのに、そんな声が聞こえた。

 

「・・・・・・」

 

 スタンド使いという、その単語に中嶋は嫌な汗が全身から吹き出した。間違いなく聞き間違いではない。確実に今の女は“スタンド使い”という言葉を喋っていた。

 

「おい、前島今の子」

 

「お〜さっきの子ォ、滅茶苦茶可愛かったよなぁ。お前に惚れてんのかぁ?」

 

 前島には先ほどの声は聞こえていなかったようだ。最も聞こえていた所で意味はないが

 

「いや、そういうわけじゃな・・・!」

 

 後ろを振り返ったが、後ろに先ほどの女は居なかった。どこを見渡しても先ほどの姿と声は全て幻だったのでは?と錯覚するほどだった

 

(放課後、裏庭で・・・か)

 

 何が何やら分からないが、行ってみるしかないと思った。

 

 

 

 

 放課後、裏庭に中嶋は1人で来た。太田を呼ぼうとしたが呼んだとしても学校の警備に止められると思いやめた。

 

「来てくれたんですか、嬉しいですね。来ないと思いましたよ」

 

 自分の学校のセーラー服に緑色のマフラーをつけた女が佇んでおり、やってきた中嶋に対しニコリと笑った

 

「嗚呼、言われたからな」

 

「そうですか、そうですか。では早速病院に行ってください。私のスタンド」

 

 そういうと女の腕がダブり、赤いガントレットのような物が付けられていた。そのガントレットで握り拳を作り静かにその名前を呼ぶ

 

「“ジュネナル・アームズ”で」

3点リードと中黒どちらがいいですか?

  • 3点リード
  • 中黒
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。