異世界生物観察報告日記 作:怪異克服極限化混沌に呻くゴア・マガラ
アースイーターは洞窟やドワーフ種の掘った坑道等に生息する蜘蛛の姿をした魔獣種の一種、種族全体を通して性格が温厚で争いを好まない性質を持つ。
食性はその名の通り土を食べるが鉱物が好物なのか土よりも鉱石類を好んで食す。
試しにイシトミを目の前に置くと丁寧にイシトミの纏う鎧だけを食べていた。
食性はイシトミと同じだがイシトミの様に鉱石を纏うことは無い、ただこの蜘蛛の糞はイシトミの鎧の様な合金になっている。
それもあってドワーフ達はアースイーターから取れる糞を使い武具を作ることもあるそうだ、またドワーフ達にとってアースイータースパイダーは良き隣人として扱われ洞窟で出会っても追い払わず好きにさせ大切にされている。
アースイーターのエルダーを見つけたが地下数百キロの地点に巣を作り神鉱石や聖銀鉱、星晶塊等を自由気ままに食べていた、大きさも平均的なヒューマンの肩程の高さと頭ぐらいの長さだったがエルダーは高さ十数メートルは有ろうかという大きさだった。
アースイーターの寿命は長くても200年程しか無いためこの大きさになるのは通常では不可能なのだが特殊な鉱石を食べ寿命が延びた為ここまで大きく成長したようだ。
またこの個体が地下数百キロという地下にどうやって行ったのかが分かった、どうやら魔王ゴブリンの誕生を予見した魔術師が地下深くに逃げる時にペット兼採掘機替わりに連れてきた、ということが広大な地下空間の端にあった魔術工房に置かれた日記に書かれていたことで判明した。
魔術師自身はそのまま地下に隠れ10年経ち魔王ゴブリンが死んだことを知り地上に戻ろうとした所アースイーターが美味い餌が豊富なこの場所を気に入り地上に戻りたがらなくなり仕方が無く1人で地上に戻ることにしたようだ。
それから戻ってきたかは不明だが、その後もアースイーターはここで鉱石を食べ暮らしてきたのだろう。
ハニーアーミーは魔獣種に分類される魔物であり、魔獣種では珍しい社会性を持つ種族の一つ。
雑食かつ偏食であり、群れによって食べるものが違う、ハニーアーミーは例え餓死しようと同じものしか食べることはない。
巣は木の中や土の中等の何かに包まれた場所を好んでいる。
巣は大きく、1つのハニーアーミーの群れが巣を複数個作る事も多い、記録に残っている事例で1つの森全体がハニーアーミーの巣にされたという記載が残っている。
また環境によっては農業や他の魔獣種を育てて労働力や食糧とする程賢い種である。
ハニーアーミーはワーカーと呼ばれる労働を担う個体群が存在する。
そしてワーカーは生まれた時から自身の仕事が決まっており巣の建築を担う個体は力が強いが飛ぶ力は低い、ハニーアーミーを産む事を担う個体は体力が多く、栄養を吸収しやすい。という風にその仕事に合った体に育っていく。
ワーカー以外にもにもナイト、コマンダー、ジェネラル、キングと呼ばれる人間の軍の様な存在がいる。
それぞれ、ナイトはワーカーより体が大きく、その分力も強い。主に偵察等の危険な巣の外に集団で行き、コマンダーはそのナイトに命令を下す存在であり、ナイトの群れに1匹だけ居るが体格や仕草はナイトとの違いは無く、目視での判別は不可能。
ジェネラルはナイトより更に大きく、基本巣の奥でキングの護衛をしている、また巣のハニーアーミーの卵等の護衛をする個体もいる。
そしてキングはハニーアーミー全体と視覚を共有する事が出来、その視覚を通じて魔力で遠方のハニーアーミーに命令を下し巣の奥から指示を出す。
そしてハニーアーミーは群れの規模が大きくなるとキングの視覚共有と指示が届かなくなってしまう、そうするとハニーアーミーを制御出来ず、群れがバラバラになってしまう。
それを防ぐためある程度群れが大きくなるとキングとなる個体を増やす、キングを産む専用のワーカーにキングを産ませそのキングに群れの指示を任せる事で情報を処理する。
また、ハニーアーミーは多種族と自身の蜜を交易することもあり、その蜜は甘くとても栄養価が高い事で有名だ。