イカれたパイロットが逝く艦隊これくしょん   作:狼煙HN2

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第四話

「申し訳ありません、、、取り乱しました」

「すまなかった、、、」

「すみません、、、」

 

「ま、まぁ良い、取り敢えず君達の自己紹介をして欲しい。俺は航空隊だったんでな、余り艦の詳しいことまでは知らないんだ。」

 

「分かりました。では、長女の私から始めますね。」

 

「頼む」

 

「私は大和型戦艦一番艦大和です。昭和16年に就役し、主砲は四六センチ三連装九機で、偵察機として零式観測機などを装備。大尉とは天号作戦などで共に戦いましたね。」

 

「あの時の日本の惨状は酷かったな」

 

「戦後は終戦条約と防共協定締結はしましたが日本は戦争には目立って参加しなかったので西暦1974年に予備役になり、その後退役して博物館になりましたね。恐らくまだ呉港にあるとは思いますが、、、」

 

「いつか行けたら行ってみてえな」

 

「その時は是非私も連れて行ってくださいね」

 

「お、おう」

 

「では次は私だな、大和型戦艦二番艦武蔵だ!昭和17年に就役したぞ。、、、大尉殿にはレイテ沖で助けられたな」

 

「ああ昭和20年のか」

 

「そうだ、大尉殿がドイツに渡っていた間は基本的に後手に回っていたから私達戦艦の出番は少なかった上に、、、認めたくはないが航空戦力の時代になっていたからな、対艦戦闘は少なかったな」

 

「確かになぁ、俺もその時代の一人だし言わんとすることはわかる」

 

「戦後はソ連に対抗するために締結された同盟によって私は世界各国を回っていたが、西暦1980年に予備役入りした。その後は大和と同じく博物館になったな、私をめぐって建造した長崎と母港の横須賀が一悶着あったそうだが結局、長崎に行く事になったぞ」

 

「世界最強の戦艦だもんな、そりゃみんな欲しがるよな」

 

「大尉殿にそう言ってもらえるとは、、、嬉しい限りだ」

 

「俺も仲間が来てくれて嬉しいよ、、、もっとマシな世界で会いたかったがな」

 

「最後は私ですね」

 

「あ、ああ頼む」

 

「大和型戦艦三番艦として建造された信濃です。ご存知の通り航空母艦の必要性が高かったので建造中に空母に改装され、資材不足により完成が遅れましたが昭和20年に就役しました。大尉殿の最期の乗艦として名が知られています、、、」

 

「なんか、、、ごめんな、、、世界最大の空母なのに、、、」

 

「いえ、それ自体は悪くないのですが、、、」

 

「悪くないのか、、、」

 

「一度その話は置いておきますが、私は装甲甲板と対空電探を装備し、蛍光灯が装備されているので夜間の発着艦が可能です。搭載機としては烈風改戦闘機から局地戦闘機紫電改、景雲改や橘花改なども搭載しています。」

 

「あったなぁ、確か甲板が広いから艦載機運用が想定されてないものも使えたんだったか」

 

「戦後は主に南太平洋から中華民国沿岸を艦隊旗艦として回った後、原子力艦の普及に伴い西暦1977年に予備役入りし、現在では横須賀にて博物館になっています」

 

「原子力艦、、、日本も作ったのか、、、」

 

「大尉には複雑ですよね、、、」

 

「何度か被爆したからな俺、、、」

 

「それと、、、大尉殿は提督ではないとの事てすが、、、」

 

「あーまぁ大尉だから艦隊を指揮できる階級じゃないからな」

 

「いえ、、、その、、、」

「実は戦後に陸海軍の要望と天皇家の許可により大尉殿は、元帥に昇進したんだ。だから大尉殿は艦隊の指揮を取っても問題ないぞ!」

 

「えっ」

 

「武蔵、そんな言い方では混乱するでしょう、この特進は大尉殿だから唯一許されたモノなんですよ?普通はあり得ないことですが、、、」

「それだけ大尉殿が凄かったという事だな!」

「武蔵姉様、、、」

 

「じゃあなんだ?俺は今大尉じゃなく元帥だから提督やっても問題ないと言う事か?」

 

「そうなんですが、、、一つ注意と言いますか、、、気をつけて欲しいことがありまして、、、」

 

「なにか不味い事があるのか?」

 

「現在の日本勢力圏では大尉殿は軍神として神社で祀られており、、、例年終戦記念日には多くの方が参拝しています。ですが、中には狂信的な方もいて、、、過剰とは言いませんが度々問題を起こすのです」

 

「さらに人里に行きづらくなったじゃねえか、、、」

 

「私も長崎で米英ソ中が大尉殿の扱いについて抗議していたと言う話を聞いた、、、国際問題に発展するなら大尉殿が一人であると言うのも納得だ」

 

「割と洒落にならないくらいに敵を殺したからな、、、簡単に帰って隠遁生活とはいかないよな」

 

「後、、、大尉殿の機体なんだが、、、今は何処にある?」

 

「そりゃこの基地の格納庫にあるが、、、嫌な予感がしてきた、、、」

 

「戦後、大尉殿が神格化されて以降、大尉殿が搭乗した機体もしくは船が、大尉殿を祀る神社や国、世界中のコレクターや飛行機開発企業、博物館など様々な人々に狙われているんです、、、私も退役してから呉に行くまでにかなりの騒動が起こりました、、、」

「大尉殿が搭乗した機体は知名度と戦績の割に少なかったからな、、、例で言えば大尉殿が大戦初期に搭乗した零戦があったはずだ」

 

「あぁ、不時着したやつか、確か、、、昭和17年、、、1942年の4月まで乗ってたな」

 

「あれは1952年に海軍が捜索して引き揚げられたんだ」

 

「アレかなり状態が悪かったはずなのにな、、、いや、攻撃されたわけじゃねえしマシな方か?」

 

「ただ引き揚げられた後所有権をめぐって海軍と政府に一部の財閥関係の富裕層が争って最終的に海軍が得たんだが、その後軍と財閥が険悪な仲になってしまってな、、、」

 

「えぇ、、、」

 

「大尉殿本人が見つからずとも機体が見つかればそれ相応の動乱が巻き起こるだろうな」

 

「もう見られたが、、、今から入れる防空壕は、、、」

 

「徹底抗戦だけだな」

「最後までお供します」

「頑張りましょう、、、」

 

「何てこった、、、」

 


 

 

 挨拶を済ませた俺たちは部屋を案内した後、今後の予定を計画していた。だが、妖精の一言で全てがひっくり返った。

 

「他所からの連絡によれば、一ヶ月後に日本軍が硫黄島の深海悽艦基地を攻撃するとの事であります!」

 

「ほう、勝てそうか?」

 

「戦力的には不可能だと考えられます!」

 

「、、、もしそれで戦力を失ったら、、、どうなる?」

 

「われわれのかんがえでは、ふたたびほんどにこうげきがさっとうし、ぐんはたえきれないとでています」

 

「おいおいおいおい」

 

「どうにか作戦を止められないのか?」

「でもどうやって伝えれば良いでしょうか、、、」

「妖精さん、そちらからは伝えてありますか?」

 

「いえ、わたしたちはなにも」

「かりにつたえてもしんじてくれないよね」

「我々の意見は軍上層部には聞いてもらえないであります、、、」

 

「、、、俺も正直半信半疑なところあるから、簡単に信じるのが難しいってのは分かるが、、、どうしたもんかねぇ」

 

「現地部隊所属の艦娘を経由して伝えれば良いんじゃないか?流石に現場から大勢の意見がある中で強行はせんだろう?」

「でも武蔵姉様、インパール作戦含めて強固な姿勢を変えない司令官もいます。万が一それを上申した提督が更迭されてはより悪い方向へ進みかねません」

「今の海軍の高官がどうかは私達にも把握できないですからね、、、」

 

「、、、作戦の実行は一ヶ月後だったな?」

 

「そうだよ〜」

 

「なら、俺たちが介入して勝ちにするしかねぇな、幸にしてもギリギリだが時間はあるわけだし、戦力を整えれば不可能って訳じゃ無さそうだ」

 

「わかりました!」

「かいはつするぞー!」

「ひさびさのだいきぼさくせんだ!」

 

「安心してくれ大尉殿、今我々は世界最強の艦が三隻、そして史上最強の空戦士がいるんだ、負ける要素は存在しない!」

「状況は複雑怪奇ですが、私たちは大尉殿の為に戦い続けます!」

「空は私達空母の、何より大尉殿の庭です!どんな敵も粉砕してみせましょう」

 

「、、、やはり仲間がいるってのは助かるな。よし!こうなりゃ世界をめちゃくちゃにしてくれたヤツらに痛い思いをさせてやろう!」

 

「「オオーッ」」

 


 

「ところで硫黄島基地の戦力はどのくらいだ?」

 

「はっ、偵察によればこのような数であります!」

 

「ふーむ、、、」

 

 以下報告

 

・戦艦級    約300隻

・正規空母級  約500隻

・軽空母級   約200隻

・重巡洋艦級  約800隻

・重雷巡洋艦級 約600隻

・軽巡洋艦級  約1200隻

・駆逐艦級   約1500隻

・輸送艦級   約1800隻

・潜水艦級   約200隻

・要塞級    約150隻

・魚雷艇級   56隻

・沿岸砲台級  85隻

・地上部隊   推定560余

・航空戦力   約15630機以上

 

 報告終わり

 

「、、、そりゃ世界がメチャクチャになるワケだなこりゃ」

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