ソシャゲとかのストーリーで絡んでくる三人組っていいよね 作:笹食え
間が空いたぞもう一話
やあパルドス君だよ。
只今ベリーと黒函で反照区に来ているよ。
ちなみに悪夢は二週間前からずっと見続けてるよ。
[調律された観測圏スラング]がよ……
本当に他の依頼が無くて良かった……
まあそんなことは置いといてやね。反照区……思ったより寂れてるというか人が居ない。公演に人集まるといいけど。
「眩しさの割に人がいない」
「反照区は人気ないもんね〜観測停止間近?」
なんて事を言うんだこいつ。反照区ファンに怒られるぞ。*1
「雑誌の観測圏内区の人気、魅力度ランキングだと、その、下位常連だった……」
事実だったかぁ。
「ちなみに最下位は?」
「……雷潮区。うるさいし危ないって……」
あんまりフォローはできないな……
────────────────────────
「着いたよ〜♪」
ベリーが歌うように話しかけてくる、着いたらしい。
反照第二パークに来たぜ。テンション上がるなぁ〜。遊園地といえばやっぱアトラクションだよな、どれどれ?
本当に遊園地かココ?テンション下がるなぁ〜……
「あの……これ、本当に公演、ここで……?」
「これじゃ遊園地は遊園地でも『廃』遊園地」
ペレコトとコラクスもベリーを訝しんでいる。意外にコラクスも不満そうなのは楽しみにしていたのかも知れない。
「あーったり前じゃん!コースターに〜メリーゴーランド!そ・し・ておっきな観覧車!ね?どう見ても遊園地☆」
「どう見ても全部乗れないだろ……安全性もへったくれもないぞコレ」
「……まあまあ☆目的は
それは……そうだな。
「でしょでしょ♪じゃあテントへご招待〜!」
なんか今読心された?
「してないよ☆」
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「黒函の皆様、ようこそお越し下さいました。
「アッハイ、よっ、よろしくぅお願いしまひゅっ」
メインらしきテントの外でロマンスグレーのイケおじにご丁寧に挨拶された。団長さんね、代表としてこちらもペレコトが……団長!?やば、ベリーみたいに喧しめなの想像してたのに真反対やん!*2
「はい顔合わせ完了〜♪公演始めちゃうから座って座って〜」
ベリーにせっつかれたのでおそらくキャストの待機テント内に設置してある座席に座る。
「ベリーも持ち場に着かなきゃ☆」
─パルドス君は後でちょっとお話しよっか?
ベリーはそそくさと奥へ引っ込む。
いや?別に?俺には何も聞こえなかったけど?うん聞こえてない。
……一番大きなテントにはかなりのお客さん、やはり人気なサーカスなんだなぁ。
『みなさまようこそお越しくださいました!まもなく結実巡業団の公演を開始いたします!どうぞお楽しみください!』
ん、MCが入り照明が少し落ちたので本格的にスタートするみたいだ。
『それではまず、初公開の"大玉逆立ちジャグリングフラフープ人間ロケット"を─「────!」』
なんか凄い気になる演目が告げられた瞬間、何か聞こえたような?
「叫び声……だね」
ペレコトナイス。でも異常早くない?
客がざわつき始めたし、楽しむ暇も無い……いやいつ異常発生かはベリーも言ってなかったけどさ。
「どのタイミングかは私も分からなかったからね☆」
「うわっ!?」
「びっくりした」
「カヒュ」
真後ろの座席にベリー=サン!?あなたさっき奥引っ込んだはずでは!?驚きの余りにペレコトがシャットダウンしちゃったぞ!
あとやっぱ読心してない?
「してないよ☆」
ほなしてへんか……。しとるやんけ!
「そ・れ・よ・り・も」
強引に話を変えて来やがった。
「まだまだ公演は始まったばかりだよ?楽しんでいってよ☆」
嘘だろ?まだやるのかこの状況で。
「ねぇベリーさっきの声は何?マネキン?」
「え?……あぁ!ペレコトちゃんが聞いてたのかな?大丈夫だよ♪コラクスちゃん」
「あれはマネキンじゃなくて猛獣にお客さんが襲われた悲鳴だからね!みんなは依頼の通りマネキンの対処をしてくれればいいんだよ♪」
「……大丈夫要素どこだよ」
「みんなの仕事量☆」
「そこを保証してどうする」
マネキン+で猛獣の相手はしなくて良くなったけども。
「保証すべきは依頼料」
……まあうん。ソウダネ。
「───!─────!」
なんか声が近くなってきたな。
「四人くらい、の男女がこっちに……あれ?」
「ペレコト
「再起動……?いやそれより、この声、どこかで……聞いたこと、あるような?」
へ?
「─ここ!ここっす!あのおじさんが言うにはまだこのテントにベリーって人がいるはずっす!」
待てよ─
「待てフィーレン。体勢を整えてからだ」
この声は─
「─よし。オペレーター君は平気かい?」
つい先月に対峙した─
「はい。行きましょう!」
調律局の─
「じゃあ開けるっすよ!」
やばっ!?
「誰もいない……っすね?」
「すでに避難していたのかもしれないね」
「っ!調律対象来ます!」
「総員、戦闘体勢!
「「「了解!」」……さーてこっちっすよ!わんちゃん!」
「……行った?」
「うん、結構離れたよ」
「うふぇぇ……調律局もいるのかよ」
「危機一髪だったね〜?」
体に付いた砂埃を払いながら立ち上がる。ただ座席の足元に伏せて隠れたからだ。テントをめくったのが俺達の真後ろのおかげでギリギリ死角に入ったらしい。
「調律局がいるなんて聞いてないぞ〜……」
「う〜……ごめんね?多分団員の誰かが通報したのかも?」
まあ異常が起こると分かっていたら善良な市民は通報するか。あれ?でもこの騒ぎは猛獣で……マネキンはまだじゃ?
「にしてもマネキンがいつ動き─『Hello?』……今日は割り込みが多いね☆」
噂をすればなんとやら、白い素体そのままに口が大きく裂け、肉のこびりついた鋭い歯を見せてこちらに近づくマネキンが五体。手には……剣?血が付いてるが噛み付いて食い荒らすだけじゃないのか。
「随分趣味が
「歯もすごい……」
「ベリー、あの剣何か分かる?」
知ってるといいけど。
「ん〜☆……あ!剣呑みの剣かな?」
それは手品では?
演目で手品もやってたってことでいいか。*3
「五人は喰われてるみたいだし〜……壊していいから
「そのつもり」
「LLLLet's have a fun!」
俺はスティレットの刃先、ペレコトは杖のゴム先をマネキンに突き刺し交戦開始。
「今日の武器はこの子」
コラクスちゃん嬉しそうね〜、お目目キラッキラ。
戦闘狂極まってない?てか五体を二人で抑えるのキツいからはよして。
「展開」
コラクスが腕を振るうと握っていた棒のような物からパシッと展開される。折りたたみの警棒か?にしても長い気がするがその方が扱いやすいんだろうか。
「そして刃」
蛇腹の刃が展開される。……蛇腹の刃!?何言ってんの!?てかどっから刃が生えたし!
「
しかも鎌かよ!なんだあのロマン武器!?絶対メンテ面倒くさいし安定性ないだろ……!カッコいいけど!*4使うのがコラクスじゃなかったら先に使用者を刺してたぞ!カッコいいけど!
「meatmeatmeat─」
「……たあっ!」
……嘘やろ?刃伸ばして俺達が立ち合いしとったやつ含めて
「うわわ……やば〜……」
ほれ見ろ驚きの余りベリーが語尾に☆だの♪だの付けるの忘れてんぞ!
首を落とされたマネキンの身体が崩れ、硬いテントの床に散らばる。
「終わり?」
怖。ラスボスか?
「……一緒に、切られると思った」
ペレコトも腰が抜けてる。ちょっとコラクス〜ペレコト怖がってんじゃ〜ん慰めてあげなよ〜。*5
「う〜む?むむむ……」
……ん、ベリーが唸ってる?
…………どしたん?正直めっちゃ話聞きたくないけど一応聞くだけ聞こか?
「パルドス君〜……!団長からなんだけどね?」
あーそれは早く言わない団長さんが悪いわ。じゃ帰るで。
「調律局が猛獣の対処終わらせてこっち来てるって……」
ほんまにはよ言えや!!
マルム:結実巡業団団長。イケおじで強い……らしい。年頃の娘が二人。
大蛇鎌:蛇腹の刃に伸縮可能なワイヤーが通った大鎌。まさかのオーダーメイドで値段はお高い。
2026/03/15 20:47 ベリーの語尾を少し訂正