ソシャゲとかのストーリーで絡んでくる三人組っていいよね   作:笹食え

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短いし遅くなってしもうた……
アンケートがあるので是非回答お願いします


11話

 

 

 

 調律局が来る。受け入れたくないがさすがに事実だろう。その対処について俺達は話し合っていた。

 

「……どうしよう?」

 

「どうするもなにも見つかりたくはないよな」

 

「じゃあ逃げる?」 

 

「やっぱそれしかないか?」

 

 

 別に局と敵対してる訳ではない。

 ないのだが以前会った時にバッドコミュニケーション(交戦&逃走)を叩き出した。会った時面倒くさそうな事になるから避けたい。

 

「なんだか大変そうだね☆ペレコトちゃん、今局の人たちってどの辺なの〜?こっち来てるの〜?」

 

「え?あ、えと、ね……近く、だから……だいたい半径20mくらい?……にはまだ来てない、よ」

 

「そっか☆」

 

 どこからか取り出した何かの端末をいじるベリーにペレコトが返答する。あの端末はおそらく団長と連絡をとる物だろう。そして今、迂闊にテントの外に体を出せば見つかるため正直頼りになるのはペレコトの能力だけだ。

 

「そう言えばベリー」

 

「ん?どったの?」

 

「マネキンはあの五体で全部?」

 

 どこか退屈そうなベリーにコラクスが質問する。なるほど確かに、いざ逃げるとなってもマネキンに手間取られたくはない。

 

「まだじゃないかな?いつも()()()()()十体はマネキンがあったし」

 

「……わかった、ありがとう」

 

 あと五体以上……まあそこまでかな。今日のコラクス’s武器は集団戦に向いているから苦戦はしないだろう。

 

「じゃ、じゃあ局を避けつつマネキンの対処をして逃げる感じ、かな?」

 

「「賛成」」

 

「了解〜☆」

 

 話は纏まったかな。

 

 

 

「─!何か、急接近してき─」

 

 

「ならその前に話を聞かせてもらおうか?」

 

 

 

 ペレコトが言い終わるより早くテントが開けられる。そのテントの外には以前見たリーダー格の女性が立っていた。抜刀して。

 

 

 

 


 

 

 

「ならその前に話を聞かせてもらおうか?」

 

 

 

 

 シノノメがテント内へ踏み込みながら問う。そこからの黒函の面々の動きは早かった。

 

 

「「「ッ!」」」

 

「わっ☆」

 

 能力出力を全開にした上での散り散りの逃走である。以前対峙したペレコトから他二人へシノノメの戦闘の巧さ、そして恐ろしさが私見たっぷりに伝わっている。戦闘が本業と言う訳ではない黒函は逃走を選んだ。ちなみにベリーは放置した。

 

 

 シンプルかつ効果的。されど、それ(逃走)はすでに一度使った手である。故に─。

 

 

「やっぱり来ると思ってたっすよ!」

 

「今度こそ、止まってもらおうか?」

 

「こちらに攻撃する意思はない!能力を止めろ」

 

 

 他の局員が各方面に待ち構えている。

 

「─ッチ」

 

 コラクスから短い舌打ち。ペレコト、パルドスとの間で目配せが飛び交う。

 

 

 

 黒函は数巡の後、能力を停止し両手を挙げ抵抗の意思がない事を示す。すでに三人には勝ち筋が薄くなった(初見殺しが通じなくなった)ことを察していたからである。

 

「あれ、思ったより素直っすね……?」

 

「分が悪い戦いするよりはマシ」

 

 思わず口に出したフィーレンの発言にコラクスがぶっきらぼうに返す。最近戦闘狂が進行していた彼女にとっても嬉しい事態とは言えないようだ。

 

「大人しく従ってくれるならば問題はない」

 

 テントの中からシノノメが歩いて来る。その左手にはベリーが後ろ手で捕まえられていた。

 

「置いてくなんてひどいよみんな〜!うえ〜ん!」

 

 ピエロらしいと言えばらしいのかもしれない泣き真似をしつつベリーが話す。

 

 

「……えっとその人は?」

 

「ピエロというのは分かるけど」

 

 フィーレンは「また面倒くさいの来たな〜」と流せていたがオペレーターとバオジが耐え切れなかったのだろうかシノノメに問う。

 

 

「とっても可愛くて、みんなを笑顔にする最強な女の子☆ベリーちゃんだよ〜!」

 

「……ああ。我々が探していた『ベリー』だ」

 

「あっ!おじさんの言ってた人っすね!」

 

「およよ?"おじさん"……?ねえねえ☆そこのおチビちゃん!"おじさん"ってだぁれ?」

 

 後ろ手で捕まえられているにも関わらずいつもと変わらない様子のベリーがフィーレンへ質問を投げかける。

 

お、おチビちゃん!?自分そんな背低くないっすよ!そうっすよね皆さん!?」

 

「……………………」*1

 

「……………………」*2

 

「ペレコトちゃんもだけどフツーにちっちゃくない?」*3

 

「んなっ…………!二十歳でも背は伸びてたのに!」

 

はたっ……!?わ、私伸びてない……」*4

 

「で?誰なのかな?」

 

 先程よりもどうしようもない空気を作り出した本人であるベリーは気にしていないのかケロリとして再度質問する。

 

「あ……ペーラさんだよ。猛獣と一緒に曲芸をやってる人」

 

「ペーラ?……ふーん」

 

 現実(低身長)に打ちひしがれたフィーレン*5の代わりにオペレーターが返答する。

 

「……そこの三人、腕を下ろして構わないから少し現状について話がしたい。我々が来た目的も話そう。まず─」

 

 

 


 

 

 

 ふへぇー……酷い目に遭ったよ、腕の血流が。五分間両手挙げっぱなしはパンパンなるで。

 

 あ、今調律局からは─リーダー格の女性─シノノメさん、結実からベリー、そして黒函からペレコト……はコミュニケーションに難があるので俺がそれぞれの代表としてテント内で目的だとかの話の擦り合わせを行なっている。

 

「なんかあの三人のとこだけ空気違うっすね?」

 

「確認したい事も多いし、長くなるかな?」

 

「さあ……あちらさん次第じゃないかな」

 

「……コラクスぅ」*6

 

「はぁ……そっちの三人、特に"おチビちゃん"。チラチラ見てこないで。私は武器の整備に集中できないし、リーダーが『不快だからやめろ下臈が』って言ってる」

 

「!?」*7

 

「誰がチビっすか!誰が!てかそっちのリーダー? だって自分と変わんないくらいじゃないっすか!」

 

 

 

 ……外野がうるさい。

 

「─といったところだな。……フィーレン、静かにしろ。それとも反省文を書きたいか?」

 

「なんで自分だけ!?」

 

「騒がしくてすまないな」

 

「いや今のはうちのコラクスが悪いです」

 

「なんかコラクスちゃんも機嫌悪いね?めずらし〜」

 

 さっきも舌打ちしてたしストレス溜まってんのかな……。

 ……さて、それぞれの来た理由と目的を纏めるとこうだ。

 

 

調律局ペーラ(団員?)とやらからの事前通報異常反応の鎮静化
黒函ベリーからの依頼異常(マネキン)の鎮圧
結実巡業団団員の予知能力事態の収束

 

 

 

 

 そして現状求めるものを加えるとこうなる。

 

 

調律局ペーラ(団員?)とやらからの事前通報異常反応の鎮静化今回の異常調律のイニシアチブ
黒函ベリーからの依頼異常(マネキン)の鎮圧黒函に対する敵対意思の解除
結実巡業団団員の予知能力事態の収束迅速かつ穏当な事態の解決

 

「マネキンの残数は分かるか?」

 

「最低あと五体だね☆でもそんなに強くないよ?」

 

 ……そう言えば

 

「ベリー、さっきペーラって人の名前が出た時なんかアンニュイな顔してなかった?」

 

 

「ん?……ああ!ペーラが嫌いなだけ☆」

 

 珍しいな、こいつがはっきりと「嫌い」だと言うなんて。

 

「なんか前はパッとしなかったのにさ〜ある日突然『俺だけは知ってる』だとか『げんさくシナリオ』?がどうとか。なんか変なんだよね〜パートナーの猛獣にもビクビクしちゃってさ」

 

 遅めの"そういう時期"かな?

 何はともあれ猛獣騒ぎもあり事前通報もあったんだし無関係って訳ではないだろう。

 

「では我々調律局は異常反応の調律、ペーラ氏への聴取を行うと同時にこれらに対する黒函、結実巡業団の協力を要請する」

 

「結実巡業団社長*8代理ベリーは要請に応え協力しま〜す☆」

 

「黒函臨時代表パルドスは要請に応じ協力します」

 

 こんなところが現状の落とし所だろう。後は─、

 

「……きゅう」

 

「……はぁ」

 

「むむむ……」

 

 萎縮したペレコト(タヌキ)と睨み合うコラクス(狂犬)フィーレンさん(ネコ)をどうにかしようか。

*1
見えてる地雷を前に言葉を選ぶ調律局の三人

*2
いい加減手を下ろしたくなった黒函の三人

*3
そんなの気にせずつっこんだベリー

*4
流れ弾

*5
とペレコト

*6
助けての意

*7
私そんなこと言ってない!?の意

*8
サーカスは一応会社組織であるため誤字に非ず





実は遅れたのは忙しいのと特殊タグの難解さ

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