アニポケXY サトシのリザードン続投&タクトに勝ちたいゴウカザル使い 作:ゴジロット
皆様、誤字報告、お気に入り登録、評価、感想コメント、どれも本当に…本当にありがとうございます!
皆様の応援や気遣いのお陰で執筆力が少し湧いて来ましたので、これからも鈍足更新になりますが適度に頑張りたいと思います。
出来れば今度とも感想等で、応援して下さると非常に嬉しいです。
相変わらず私の文章力が低レベルなので、きちんと読者の皆様に描写が伝わってるか、キャラクター的におかしくないかどうかが心配です。
ブロリーMADのタコ科学者にまた文章力を自由に操る装置を作らせないと……。
そして今回、皆大好きのアイツに関してですが、前作でガッツリOP詐欺ったからレギュラー復帰の必要性が無かった上に、仕方ないとはいえ十八番たる「あの技」も忘れていたのが当時軽くショックだったので、今作では強敵達とバチバチに戦わせます。
また注意点とご都合主義で、アニポケ本編時空から技構成も変更しており、「あの技」も復活さてせます。
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「銀河を駆ける、『ロケット団』の二人には」
「ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ」
「ニャ〜んてニャ!」
「ソォォーーナンスッ!」
「マーネッネ♪」
シトロンとのバトルの最中、突如横槍が入ってバトルを中断させられると、フィールド外から4つの影が立ち塞がった。
一体何者なんだと口にすると、ビシッと初期と同じ長ったらしい口上とともに格好良くポーズを決めたのは、我等がお馴染みのロケット団3人組だった。
しかも今の彼等には、サトシがイッシュ地方を旅していた時は見かけなかったムサシのソーナンスと、コジロウのマネネが戻って来ていた。
「ロケット団!こんな所にまで…!!」
「マネネ可愛い〜!!サトシの知り合いなの?」
「しかもニャースが人の言葉を喋るなんて、凄いじゃないですか!」
コジロウの肩に乗って主人の真似をするマネネの可愛さにユリーカは惹かれ、人語を喋れるニャースの存在に驚くシトロンは、もっとよく見てみようと近付こうとする。
だが、それはサトシに肩を掴まれた事で阻止される。
「2人とも待ってくれ。アイツらは、俺のピカチュウをしつこく狙ってくる悪者なんだ!」
新人トレーナーだった頃から幾度となく邪魔をして、何度もピカチュウを奪おうとする彼等の事をよく知るサトシは、シトロンとユリーカにもこの事を伝える。
すると、誤解を生まないように今度はロケット団達が、己の存在についてを語った。
「おっと、その言い方には少々誤解があるな」
「マネマネ」
「アタシ達が狙っているのは、何もアンタのピカチュウだけじゃないのよ」
「この地方の強いポケモン、そして珍しいポケモンをがんがんゲットして、悪のポケモン大軍団を結成させるのだ!」
「先ずは当然、ピカチュウちゃん!!」
「ピカッ!?」
「凄まじい潜在パワーを秘めたお前のゲットで、我等のカロス地方での活動の幕が上がる」
「ついでにそこの
「ホビッ!?」
任務遂行の為ならば、たとえ他人のポケモンだろうが平気で奪い、金儲けと悪事に使って世界征服を狙うロケット団。
故にシトロンのホルビーまで狙ってくるのを分かったサトシとピカチュウは、ロケット団の前に立ちはだかる。
「そんな事させるか!!」
「人のポケモンを盗むと聞いては、僕も黙って見過ごす事は出来ません!」
「そうよ貴方達、何様のつもりよ!!」
「「「ロケット団様よ!!/だ!!/ニャ!!」」」
「ピカチュウ、『10まんボルト』だ!!!」
「ピッカァッ!!ピッッカアァァ…ヂュウウゥゥゥゥゥゥゥーーーー!!!!」
「よろしく、ソーナンス!」
「ソーナンッ!!」
早速何時ものように、ピカチュウの『10まんボルト』がロケット団に向けて放たれたその時、ムサシは側に待機させていたソーナンスを前に出す。
ソーナンスはピカチュウの前に出ると全身をマーブル状の光に包み、その状態でピカチュウの電撃を受ける。
「ソォーーナァァァンスゥッ!!!!」
するとなんと、ソーナンスの纏う光によってピカチュウの「10まんボルト」が倍の威力となって跳ね返され、特大の電撃光線が発射された。
ソーナンスが発動した技は、相手の特殊技で受けたダメージを倍の威力として撃ち返すカウンター系の技「ミラーコート」だった。
「何っ!?」
「あれは、『ミラーコート』です!!」
「危ない!!!」
サトシ達が叫ぶが遅く、ピカチュウは自身が撃った電撃の反射技に襲われ、特大の電撃がピカチュウを包んだ。
「ピカアアアアアァァァァァァァァァァァァ!!!?」
ピカチュウの悲鳴が響き、信じられないダメージで体力が大きく削られる。
やがて特大電撃が止むと、ボロボロになったピカチュウが力無く落下してきた。
「ピカチュウゥゥゥーーーー!!!!」
サトシはすぐさま走って、落下してきたピカチュウが地面に叩き付けられる前にキャッチし怪我を確認する。
「ピカチュウ、大丈夫か!?」
「ピ、ピーカ……」
「ふふ〜ん!流石ソーナンス、やれば出来る子」
「ソォォーナンスッ!」
悪党とはいえ、自分のポケモンの働きをきっちりと褒めるムサシと、何時もの敬礼のようなポーズを取って喜ぶソーナンス。
ソーナンスは自身から攻撃する技を覚えない代わりにカウンター戦法に長けており、しかも全てのポケモンの中でもトップクラスに体力が高く、「ミラーコート」との相性が非常に良い。
その気になれば非常に強力なポケモンにもなり得る存在の前に、サトシとピカチュウは絶体絶命のピンチに追いやられる。
「サトシ、ここは一旦引きましょう!『ミラーコート』は、受けたダメージを倍にして撃ち返してくる技です!そのダメージをもろに受けて…」
「…俺達は立ち向かって来たんだ。そしてこれからも」
「サトシ…?」
「ピカチュウが大丈夫だって言う限り、ピカチュウが諦めない限り、俺はコイツと戦う!」
「ピカチュ!」
だが、どんな相手だろうとサトシとピカチュウは最後の瞬間まで諦めない。
彼等は何時だってそうであり、大ダメージを受けながらもピカチュウは立ち上がって闘志を燃やしている事から、サトシもピカチュウを信じて最後まで戦う。
そんな彼等の強い決意と真っ直ぐな瞳に、シトロンとユリーカは勇気が宿り、心を突き動かされた。
「ピカチュウ、『エレキボール』だ!!!」
「援護します!ホルビー、『マッドショット』!!!」
「ピカピカピカ…チュピッ!!!」
「ビイィルゥッ!!」
今度こそ決めようとサトシは再び技の指示を出し、ピカチュウは「エレキボール」を生み出して発射する。
それと同時にシトロンも援護すべくホルビーに指示し、両耳を合わせた所にエネルギーを溜めると複数の泥団子を生成して、それを相手に向かって発射する「マッドショット」を撃ち出した。
「何度やっても同じ事よ。いけ、ソーナンス!!」
「ソソソソ…ナンスッ!!!」
対してムサシはもう一度ソーナンスを突撃させ、同じくマーブル状の光に包まれて『ミラーコート』を纏う。
そしてソーナンスはその状態のままジャンプすると、空中で器用に体を捻り、シトロンのホルビーが撃った「マッドショット」を全て躱した。
「ホビィッ!?」
「そんな!?全て避けるなんて…!!」
本来ならカウンター状態のまま動く事は出来ないのだが、予想外にムサシのソーナンスの技量の高さに驚きを隠せない。
「ソォーーナァァァンスゥッ!!!!」
複数の泥団子を躱したソーナンスは、次に来た「エレキボール」をその身で受け止めると、またしても倍の威力となって跳ね返し、特大のエネルギー電気の塊がピカチュウに向けられて発射された。
このまま当たればピカチュウは再び大ダメージを受け身、今度こそ倒れてしまうだろう。
「ケロッ!!!」
ところが、突如として木の影に隠れていたとある小さな存在が飛び出してきて、ピカチュウを庇うように自ら反射された電気の塊を受けた。
電気の塊はその存在に着弾すると爆発し、火花と黒煙が周囲に広がる。
「ピカチュウ!!!」
ピカチュウを心配して叫ぶサトシ。
黒煙が晴れると、サトシにとって見たことないポケモンが、酷い怪我を負いながらもピカチュウを抱えて目の前に着地した。
「何なのあれ!?」
「ポケモンか?」
「初めて見る奴だニャ」
当然ながら同じく初めてカロス地方に降り立ったロケット団3人組も、そのポケモンの正体についてはまだ知らない。
「ピカチュウ、大丈夫か!?」
「ピカピ、ピカチュ!!」
「ケ、ケロ……!」
「このポケモンは…!」
サトシはピカチュウを助けてくれたそのポケモンを見ると、ピカチュウと同じくらいの体格で全身は水色、糸目で首周りは細かい泡状の物体に包まれた姿をしていた。
駆け寄ってきたシトロンとユリーカには、そのポケモンの姿に見覚えがあった。
「お兄ちゃん、その子ケロマツじゃない!?」
「ケロマツ?」
「はい。あわがえるポケモンの『ケロマツ』です!カロス地方における初心者用ポケモンの1体で、みずタイプだから、『エレキボール』の反射技でダメージが……」
シトロン達から聞いて、そのポケモンの正体が「ケロマツ」だと知ったサトシ。
しかし、ピカチュウをかばって反射された電気の塊が直撃し、ケロマツはほぼ瀕死に近い状態にまで大きなダメージを喰らい、更にはバチバチと電気を帯びて非常に苦しそうであった。
「大丈夫かケロマツ!?コイツのトレーナーは何処に…」
「……ケロ!」
初心者用ポケモンと知って、彼のトレーナーが近くに居ないか周りを見るサトシ達だが、自分達とロケット団以外にはそれらしい人物は他に居ない。
その時、ケロマツは限界ギリギリの体を無理矢理動かして、ロケット団達の前に立ちはだかった。
「ケロ!ケロマッ!!」
「もしかして、手を貸してくれるっていうのか?」
自分達を前に出たケロマツのその行動に、ロケット団の撃退に協力してくれるのかとサトシは推測する。
彼の考えは間違っていないようで、それを表すかのようにケロマツの糸目が開眼して、強い意思を宿した瞳がロケット団達を睨む。
「マケッツ!!」
「アイツ“悪い奴は許さない”って言ってるのニャ」
「何なのアイツ」
ポケモンでありながら人の言葉を喋れるニャースが、ケロマツが何と言ってるのか理解し、彼が喋った内容を通訳してムサシとコジロウに伝えた。
どうやら本気でロケット団と対峙するらしく、大怪我を負ったケロマツを止めようとサトシは慌てて駆け寄った。
「待てケロマツ!今その体で無理したら「ケロッ!!」っ、ケロマツ!!!」
しかし、自分のポケモンではないからサトシの言う事を聞かないで、ケロマツは大ジャンプして突撃。
ケロマツはジャンプすると後ろに手を回し、首周りに分泌した特殊な白い泡――乾燥から肌を守る機能の他に攻撃を吸収して緩和する事も出来る「ケロムース」を掴み、ロケット団達に向けて複数投げた。
「ケロムースを飛ばした!?」
「はいはい、それも跳ね返しちゃいな!」
「ソーナンッ!!」
ユリーカが驚く中、ムサシは再びもソーナンスに「ミラーコート」を指示する。
反射する光を纏って、またしても攻撃が跳ね返されるかと思いきや、想定とは違う事が起きた。
「ソッ!?ソソソソォナンッ!!?」
ケロマツが投げたケロムースという泡状の物体は、反射技を発動したソーナンスに引っ付いて、身動きが取れなくなると上手く着地出来ずに落ちてしまった。
しかもケロムースは後ろのロケット団達にまで巻き込み、ソーナンスが地面に倒れたと同時に彼等にも体中に付着してしまう。
「ちょっ!?何なのよこれ!?」
「離れないのニャ!!」
「マッ、マネマネ!」
「まっ、待つんだマネネ!今近付いたら、お前までくっついてしまうぞ!」
ムサシとニャースは体の彼方此方に付いたケロムースを取ろうとしても、強い弾力性と多少の粘着性でなかなか取れず、コジロウは当たらなかったマネネの存在を優先して離れさせる。
彼等がケロムースで慌てふためく中、サトシは今のケロマツの攻撃がソーナンスによって反射されなかった事に疑問を浮かべる。
「反射しない…?」
「そうか!ケロマツのケロムースは技ではありませんから、ソーナンスの反射技に影響されないんです!」
「そうだったのか。やるじゃないかケロマツ!」
「ピカビカ!」
意外な能力を持ったケロマツの活躍を目撃して、彼を讃えるサトシとピカチュウ。
身動きが取れなくなったロケット団には大きな隙が生まれ、正しく撃退のチャンスが到来。
「ケロォッ!!!」
そこへケロマツは立て続けに攻撃を加えようと両手を右腰辺りにひき、合わせた両手の中に水のエネルギーが集約されて水色の光弾を作り出す。
そのままケロマツは接近して、至近距離から「みずのはどう」と叩き込もうとしたが、その前にムサシとコジロウは懐からモンスターボールを取り出した。
「こんの〜、コッチも反撃するわよ!」
「おう!出し渋る必要はなさそうだ!」
「ハブネーク、『ポイズンテール』!!!」
「ハッププッ!!!」
「マスキッパ、『タネマシンガン』だ!!!」
「キッパアァッ!!!」
「ケッ!!?ケロオオオォォォォォォォォッ!!!!」
直後、「みずのはどう」を叩き込もうとしたケロマツに突如として、毒のエネルギーを纏った鋭い尻尾の一撃と、緑色の光を帯びた植物の種がマシンガンのように襲ってきた。
咄嗟の事で判断が遅れたケロマツは2つの攻撃を両方とも直撃してしまい、大ダメージを受けてサトシの所まで大きく吹っ飛ばされた。
「ケロマツ!!!!」
「ケ…ロ……」
サトシが心配してケロマツを抱き上げるが、ただでさえ瀕死に近い状態だった所に毒の尻尾と効果抜群のくさタイプの技を食らったので、完全に戦う力を失い倒れてしまった。
そこで改めてサトシは気づいた。ケロマツを襲ったのは、ムサシのポケモンであるキバへびポケモン「ハブネーク」の技「ポイズンテール」と、コジロウのポケモンであるむしとりポケモン「マスキッパ」の技「タネマシンガン」だと。
「ヤンマァーッ!!」「モリッ!!」「プルゥ〜!」
「デ〜ス〜」「モロモ〜ロ!」
しかも、ハブネークとマスキッパだけではない。
ムサシとコジロウは追加でボールを投げると、ムサシからはオニトンボポケモンの「メガヤンマ」と、こうもりポケモンの「コロモリ」に、ふゆうポケモンの「プルリル(♀の姿)」が。
またコジロウからはたましいポケモンの「デスマス」と、きのこポケモンの「モロバレル」の姿が現れる。
なんとロケット団の彼等は離脱メンバーを除いて、今までゲットしたポケモン達を総動員してきた。
そしてマスキッパはコジロウに噛み付いた。
「あれは、ハブネーク!?しかもメガヤンマに、コロモリとプルリルまで!!」
「こっちはマスキッパに、デスマスとモロバレルです!」
「ふん、アンタの行動は予測済みよジャリボーイ!」
「おミャーは何時も新しい地方に行く際は、手持ちをピカチュウだけにして来るのニャ!その瞬間こそ、最大のピカチュウゲットチャンスという事ニャ!」
「
「キパ〜♪」
「くっ…ソーナンスとマネネが戻っていた時点で、気付くべきだった…!」
コジロウがマスキッパに噛み付かれてるせいでカッコがつかないが、付着したケロムースを取り払って、再び形成逆転したロケット団。
新たに7体のポケモンが加わり、圧倒的な戦力差の前に、一番戦力が手薄になる新天地に降り立ちだてを狙われてたじろぐサトシ。
「ど、どうしよお兄ちゃん!今のお兄ちゃんには、ホルビーしか居ないよ!?」
「…こんな時に、エレザード達が居れば…!」
シトロンはとある事情で他に手持ちは所持しておらず、この間まで一緒だったパートナー達が居ない事に嘆く。
ケロマツはダウンし、頭数で差をつけられたサトシ達のに向かって、ロケット団は自身のポケモン達へ一斉に指示を出した。
「さぁ、今度こそピカチュウゲットよ〜!!ハブネーク、『ポイズンテール』!!!メガヤンマ、『ソニックブーム』!!!コロモリ、『エアスラッシュ』!!!プルリル、『バブルこうせん』!!!」
「ハップップルル!!!」「ヤンマァ!!!」「モーリッ!!!」「プルッ!!!」
「もごご…んっと、マスキッパ、『タネマシンガン』!!!デスマス、『シャドーボール』!!!モロバレル、『めざめるパワー』だ!!!」
「キィーパパパパパッ!!!」「デ〜ス〜マッ!!!」「モ〜ロ〜…バッバッバッ!!!」
ハブネークは尻尾に毒エネルギーを纏って突撃し、メガヤンマは衝撃の刃を撃ち出して、コロモリはエネルギーを纏ってクロスした翼を広げるとそこから空気の刃を飛ばし、ピンク色のプルリルは口から泡を無数に発射。
マスキッパは再び植物の種をマシンガンの如く飛ばし、デスマスは黒い霊魂エネルギーの塊を放ち、モロバレルは内なる秘めた力を光球にして発射した。
「ゴウカザル、『かえんほうしゃ』!!!ドダイトス、『リーフストーム』!!!ダイケンキ、『シェルブレード』をぶん投げろ!!!」
「ゴウカ!!!」「ドーダイ!!!」「ダァイッ!!!」
だがその攻撃は、突如として横から猛烈な火炎と木ノ葉の嵐が飛んできてロケット団のポケモン達の攻撃からサトシ達を守り、そして水の力を纏った禍々しい剣がブーメランの如く飛んでくると、ハブネークの毒の尻尾を弾いた。
「何ニャ!?」
「今の攻撃は――!」
「ちょっと!誰よ邪魔したのは!!」
折角のピカチュウのゲットチャンスを邪魔され不機嫌になるムサシと、攻撃が飛んできた方向へ目を向けるコジロウとニャース。
其処には、先ほどの技を撃ったであろう3匹のポケモンが立っており、彼等がサトシ達の前に移動してロケット団と対峙した。
「えっ!?ゴウカザルとドダイトス!?それに…」
「お、お兄ちゃん、このポケモンって…ダイケンキ?」
「だと思うけど…こんな姿は見たことありません!」
「何なんだ、あのポケモン達は――!!」
「ニャニャ、ゴウカザルとドダイトスはともかく、あんな姿のダイケンキはニャーも見たことないニャ」
「もしかして、超レアなポケモンじゃないの!?」
その正体は、シンオウ地方の初心者用ポケモンの最終進化形である「ゴウカザル」と「ドダイトス」に、赤いラインの入った濃紺色の禍々しい鎧と刀を装備した「ダイケンキ(ヒスイの姿)」だった。
ゴウカザルとドダイトスはサトシも所持しているので馴染み深いが、ヒスイダイケンキはサトシ達は勿論の事、ロケット団の3人も見たことがない。
「3人とも大丈夫!?」
全員が突然現れたゴウカザル達に驚いてると、彼等のトレーナーと思われる1人の好青年がサトシ達に駆け寄ってきた。
サトシは近付いてきた彼を見てある事に気づいた。それはプリズムタワーに向かう際に、余所見をしたせいでぶつかってしまった時の青年と同じだと。
「あっ、貴方はさっきの!」
「えっ、サトシの知り合いですか?」
「いや、知り合いというか…シトロン達に会う少し前に、道でこの人とぶつかったんだ」
「君は、確かジムチャレンジに行った筈の……」
「――あっ、ねぇねぇ!お兄さんもしかして、このケロマツのトレーナーさん!?」
「えっ、ケロマツ?」
「実は、アイツ等にやられてケロマツが――!!」
青年を見てユリーカは、彼がケロマツのトレーナーではないかと思い、大怪我を負ってサトシに抱えられたケロマツを見せる。
痛々しい重症のケロマツをまじまじと見て、ゴウカザル達と共に現れた青年――「テルキ」は、僅かな沈黙の後に口を開く。
「…いや違う。進化形のゲッコウガなら実家に居るけど、このポケモンは俺のじゃない」
「えっ!?じゃあこのケロマツは一体誰の……?」
残念ながらケロマツのトレーナーではないと分かり、サトシは改めてケロマツが何処から来たのか疑問に思う。
その時、数の差で良い気になってた所に横槍を入り、邪魔されて不快な気持ちになったロケット団達の声が響いた。
「ちょっとアンタ!こっちの邪魔をしないでくれる!?」
「痛い目に会いたくなかったら、大人しく引っ込んでるんだな!」
「ただ〜し、おミャーのポケモンは全部置いていくのか条件ニャ!特にその見たことの無いダイケンキは、我等ロケット団がいただくのニャ!」
「…ポケモンをいただくだって…?」
彼等の声はテルキの耳にも届いており、「他人のポケモンを取ったら泥棒」という、今時子供でも分かる常識が欠けたロケット団の横暴な態度に、テルキは怒りが込み上がると強めの口調で睨む。
「…大勢のポケモンで攻撃しようとする上に、他人のポケモンを盗もうとするなんて…そんな事して恥ずかしくないのか!?この卑怯者!!」
「ぜ〜んぜん!」
「俺達にとって卑怯は褒め言葉なのさ!」
「たとえ人のポケモンだろうが、全てのポケモンは我等がロケット団のものニャ!」
「そうか…なら、手加減は必要ないな!ゴウカザル、ドダイトス、ダイケンキ、
「ウッキィーッ!!!」「ドダッ!!!」「ダァイ!!!」
彼等に耳を傾け、ポケモンを利用して悪事を働く悪党だと理解したテルキは、「人語を喋れるニャース」の存在がどうでもよくなるくらいに吹っ切れると、自身のパートナー達を繰り出す。
ゴウカザルは武道家のような戦闘の構えを取り、ドダイトスはその太い脚で足踏みして気合いを入れ、ヒスイダイケンキは後ろ足で立ち上がると両手にアシガタナを装備して構える。
ムサシの手持ちは5体、コジロウは4体、そしてニャースを含めると相手側は合計10体になるが、油断しなければ苦戦するほどでもないだろうと思ったその時、サトシ達もテルキの横に並んだ。
「待ってくれ、俺達も一緒に戦う!このままやられっぱなしになる訳にはいかないんだ!!」
「ピィカッ!!」
「僕も手伝います!相手はニャースを含め10体ですから、加勢しますよ!!」
「ホビッ!!」
「わ、私も!まだポケモン持ってないけど…気持ちは一緒に戦うもん!!」
「そ、そうか……でもホルビーはともかく、そっちのピカチュウとケロマツはボロボロじゃないか。無理しない方が…」
「いや、俺にはあともう1体、頼もしい相棒が居る……リザードン、君に決めた!!」
限界に近いピカチュウとケロマツを心配したテルキだったが、ここでサトシは懐から1つのモンスターボールを取り出すと、投げて中に居るもう1体のパートナーを呼び出す。
出てきたのは、高さ2.3m以上のドラゴンポケモンのような体とオレンジの体色、背中には一対の巨大な青緑色の翼を生やして、長い尻尾の先には燃え盛る炎を宿したかえんポケモン。
サトシがカントーを旅した際にゲットして、進化して反抗期になるが敗北を経験してやっと心を通じ合い、最強になるべくリザフィックバレーに残って修行しつつも、サトシの危機には全速力で駆けつける切り札。
「グオオオオオオォォォォォォォォーーーーー!!!!」
衝撃をも起こす咆哮と共に、サトシがゲットしたポケモンの中で最強のエースにして集大成であるリザードンが、このカロス地方へと降臨した。
そしてサトシのリザードンの登場はテルキやシトロンとユリーカの兄弟のみならず、敵対するロケット団達も驚きの表情をする。
「これは…リザードン!?」
「しかもこんな立派なリザードン、初めて見ました!!」
「凄〜い!カッコいいー!!」
「嘘っ!?リザードンも居るの!!?」
「ジャリボーイの奴、今回の旅はピカチュウだけじゃなくて、リザードンまで連れて来たのか!?」
「ニャニャ、これは流石にマズイニャ…!」
ロケット団達はサトシのリザードンの強大さを知っており、カントー地方・オレンジ諸島・そしてジョウト地方と渡ってその身で味わってきから、状況が芳しくない事を理解する。
リザードンは炎が燃え盛る尻尾を振るい、出てきて早々サトシに戦う意欲を見せる。
「やる気満々だなリザードン!カロスに来て早速だが、ロケット団を追い払うぞ!!」
「グオォウ!!」
「いくぞリザードン、『かえんほうしゃ』だ!!!」
「グウゥゥ…ボオオオォォォォォォォーーー!!!!」
嘗てとは違ってサトシの指示にすぐに従い、リザードンは大きく息を吸い込むと体内で火炎エネルギーに変換されて、口から猛烈な炎を吐く「かえんほうしゃ」を撃ち放った。
リザードンが最も得意とする必殺の火炎は一直線に向かい、ムサシのソーナンスに命中すると「ミラーコート」で反射される前に体力を一気に削り、たった一発で戦闘不能にさせた。
「ちょっ、ソーナンス!!?」
「ソ〜ナ〜ン……」
「ミラーコート」は単純に相手の技を反射させるのではなく、受けたダメージを吸収し倍化させて撃ち返す技なので、既にピカチュウのでんき技を2回も受けた所にリザードンの火炎を受けたソーナンスは完全に倒れた。
「リザードン強〜い!反射される前に倒しちゃった!!」
「なんて威力の『かえんほうしゃ』…!実力も技も、極限まで鍛えられていますね!」
「スゲ…!!桁外れのパワーだ…!」
ユリーカとシトロン、そしてテルキの3人は、歴戦の勇士たるサトシのリザードンのパワーを目の当たりにして感服し、ロケット団は驚愕する。
有利な局面から逆転して不利な状況となったロケット団だが、せっかく一番のチャンスを逃す訳にはいかず、残りの手持ちポケモンで一斉攻撃を開始した。
「くっ…!ハブネーク、『かみつく』攻撃!!!メガヤンマ、『はがねのつばさ』!!!コロモリ、『めざめるパワー』!!!プルリル、『シャドーボール』よ!!!」
「ハップップルル!!!」「ヤンッ!!」「モリッ!!!」「プルルッ!!!」
「マスキッパ、『タネマシンガン』!!!デスマス、『ナイトヘッド』!!!モロバレル、『めざめるパワー』!!!」
「キィーパパパパパッ!!!」「デースーマッ!!!」「モ〜ロ〜…バッ!!!」
繰り出す技を一部変えて、この中で一番厄介な存在たるリザードンに集中攻撃してくるロケット団のポケモン達。
激しい攻撃の弾幕が迫ってくるが、リザードンと共にあるサトシは冷静だった。
「リザードン、『ドラゴンクロー』で薙ぎ払え!!!ピカチュウ、デスマスに『エレキボール』!!!」
「グオオォォォーー!!!」
「ピカピカピカ…チュピッ!!!」
迫りくる攻撃に対して、リザードンは両腕に龍の力を纏いエネルギーの爪を形成、ドラゴンタイプの代表的な技「ドラゴンクロー」でロケット団達の攻撃の弾幕を切り裂き、接近戦を仕掛けようとしてきたメガヤンマとハブネークを弾き返す。
リザードンのおかげで活路が出来た所で、すぐにピカチュウが「エレキボール」を発射してデスマスを攻撃し、素早さの差で威力が上がった電気の塊は一撃でデスマスを戦闘不能にさせた。
「ホルビー、コロモリに『おうふくビンタ』!!!」
「ホルッビィーー!!!」
「ゴウカザル、メガヤンマに『ブレイズキック』!!!ドダイトス、プルリルに『タネばくだん』!!!ダイケンキ、モロバレルに『サイコカッター』だ!!!」
「ウッキィーッ!!!」「ドオォ…ダァッ!!!」「ダァイィケン!!!」
相手側が1体倒れた事で隙が生まれ、シトロンとテルキは一斉に自分のポケモン達に指示を出していく。
シトロンのホルビーは瞬間最大時速100kmにも達するその脚力でコロモリに急接近すると、腕のような耳にパワーを宿して左右に大きく振るいコロモリを連続ビンタ。
テルキのゴウカザルは漲る炎のエネルギーを足に集中させて、炎が右足を纏うと飛び上がり、「ブレイズキック」でメガヤンマを蹴り飛ばす。
ドダイトスは口に草のエネルギーを溜めて、緑のエネルギーを纏った大きめの植物の種を生成するとそれを発射し、プルリルに命中させた。
ヒスイダイケンキは超能力エネルギーを纏った2本の太刀を、まるでブーメランのように投げ飛ばして、念力で操作しつつ回転しながら直接モロバレルに「サイコカッター」で切り裂く。
立て続けに4体のポケモン達が戦闘不能になって倒されて、焦りを見せるロケット団達は残ったハブネークとマスキッパの2体に指示した。
「くっ…ハブネーク、『ポイズンテール』よ!!!」
「ハッププッ!!!」
「マスキッパ、『つるのムチ』!!!」
「キパァッ!!!」
手持ちとして最も戦闘経験が豊富な2体のエースポケモンに必殺技を指示し、ハブネークは毒のエネルギーを纏った鋭い尻尾の一撃「ポイズンテール」を、マスキッパは伸ばした植物の蔓で引っ叩く「つるのムチ」で攻撃してくる。
だがリザードンは臆する事無く、余裕の表情でハブネークとマスキッパの攻撃を鷲掴み、2体のポケモンの技を完全に受け止めた。
「ハブッ!?」「キパッ!?」
「よし!リザードン、マスキッパに『エアスラッシュ』!!!そしてハブネークに『ちきゅうなげ』だ!!!」
「グオォアッ!!グオオォォォーー!!!」
技を受け止めたリザードンは2体ともぶん投げて距離を取ると、先ずは両翼に力を溜めてクロスし、翼を広げるとそこから空気の刃を飛ばす「エアスラッシュ」をマスキッパに向けて放つ。
コロモリよりも遥かに威力の高い刃は、いとも容易くマスキッパの体力を一瞬で削り取り、一撃で戦闘不能にさせる。
マスキッパを倒したリザードンはすぐにハブネークにを捕まえると翼を広げて飛び上がり、一定の上空まで上昇すると空中で円を描き始める。
地球を描くように飛行するリザードンはどんどん勢いを付けると、その勢いのまま抱えていたハブネークを大地に向かって投げ飛ばし、伝家の宝刀「ちきゅうなげ」で止めを刺した。
これにて、ロケット団の主戦力ポケモン達は全て戦闘不能になる。
「ハブ…ブ……」
「キ〜パ〜……」
「くうぅ〜!こうなったら…マネネ、『フラフラダンス』で混乱させるんだ!!」
「マネ!」
「させるか!ゴウカザル、マネネに『ちょうはつ』!!!」
「ウキァ!!」
最後の悪足掻きと言わんばかりにコジロウはマネネに、超能力でその場に居る全てのポケモンを強制的に踊らせて混乱状態にさせる「フラフラダンス」を指示するが、テルキはそれを阻止する為にゴウカザルに「ちょうはつ」を指示。
「ちょうはつ」を発動したゴウカザルのおかげで、攻撃以外の技を封じられたマネネは、お得意の「フラフラダンス」の発動が失敗に終わった。
「マ、マネッ!?」
「し、しまった!俺のマネネは攻撃する技を1つも持ってないんだった!!」
「だったら今度はニャーも戦うニャース!!必殺の『みだれひっかき』ニャー!!!」
「ゴウカザル、『しんくうは』!!!」
「ウキァウ!!ウッ…キィーー!!!」
技を封じられて戦えなくなったマネネに変わって、基本的には戦わない筈のニャースが自ら戦場に立つと、唯一使える「みだれひっかき」で攻撃してくる。
だがそれを、テルキのゴウカザルがすぐに対処して、パワーを高めた拳を神速の素早さで突き出し、強力な闘気を込めた拳圧を飛ばす「しんくうは」でニャースを攻撃した。
「ニャアアアァァァーーーーーッ!!!?」
レベルアップする力を全て人語を話す事に注ぎ込んだ故に「みだれひっかき」しか使えないニャースは、成す術無く突き出された拳の衝撃波を食らって後方に吹っ飛ばされる。
ロケット団側の戦えるポケモンが全て居なくなった事で大きな隙が生まれ、その隙にロケット団を追い払うべくシトロンはホルビーに指示を出す。
「ホルビー、『あなをほる』!!!」
「ビイィルルルルルルルルルルゥ!!!」
耳を合わせてドリル回転をしたホルビーは地面に潜り、ロケット団の足下を狙って地中を移動する。
高速で掘り進めたホルビーはロケット団の足下まで移動すると勢いよく飛び出し、手持ちのポケモン達と共にロケット団達は打ち上げられた。
「「うわああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!」」
「ニャアアアァァァーーーーー!!!!」
「やった!」
「いいぞホルビー!」
「畳み込め!!ピカチュウ、『10まんボルト』!!!リザードン、『かえんほうしゃ』!!!」
「ピッッカアァァ…ヂュウウゥゥゥゥゥゥーーーー!!!!」
「グウゥゥ…ボオオオォォォォォォォーーー!!!!」
無防備となったロケット団に、サトシはピカチュウとリザードンに止めの一撃を指示。
ピカチュウはリザードンの背に乗り、その状態のままリザードンが舞い上がって上昇すると、容赦なく「10まんボルト」と「かえんほうしゃ」が放たれる。
強烈な電撃と火炎が着弾して大爆発を起こすと、ロケット団達は手持ちのポケモン等と共に、何時ものように天高く吹っ飛ばされた。
「もぉ〜!こんだけ準備したから、今日こそピカチュウをゲット出来ると思ったのに〜!」
「リザードンが居るなんて計算外だニャ…」
「ま、まぁこうやってマネネ達に会うのは結構久々だし、俺達もこの新たな地で、心機一転してこれからも頑張ろうじゃないか」
「マ〜ネ♪」
「という訳で――」
「カロスで最初の――」
「「「やな感じ〜〜!!」」」
「ソォォーーナンスッ!」「マ〜ネマネ♪」
毎度の事ながら作戦に失敗したロケット団達はそのまま何時ものように星となり、空の彼方へと消えていった。
「うわ~、すっごいパワー!」
「ありがとう、皆!そしてよくやったぞピカチュウ、リザードン!」
「ピッカ!」「グオォ!」
「良くやりましたね、ホルビー!」
「ビィル!」
「ゴウカザル、ドダイトス、ダイケンキ、お疲れさま」
「ウキッ!」「ドォ〜ダァ!」「ダァイ!」
無事にロケット団を撃退したサトシ達は、それぞれの手持ちの相棒達に褒め言葉を送る。
ピカチュウのような可愛らしい者も、リザードンのような厳つい者も皆等しく笑顔で、お互いに勝利を讃えた。
「そうだ!ケロマツは!?」
「ケロ……」
だが一安心したところでサトシは、ロケット団とのバトルで傷付いたケロマツの事を思い出し、自分が抱えているケロマツの容態を見る。
ケロマツは辛うじて意識を保っているようだが、敵が居なくなった所で体力に限界が来たのか、サトシの腕の中で力無く倒れてしまった。
「ケロマツ!大丈夫か!?しっかりするんだ!!」
「ピカ…!」
「ケ…ロ…」
「ちょっと見せてくれ」
必死で呼び掛けるサトシだが、ケロマツは意識が朦朧としており、今にも危ない状態だった。
そこへ、テルキがケロマツの容態を知る為に近付き、軽く怪我の具合いを見てみるが、難しい顔をする。
「…酷い怪我だな。しかも毒の状態異常にも陥ってる!これは応急処置よりも、早くきちんとした設備の有る所で手当しないと命に関わる!」
「そんな!?ポケモンセンターは何処にあるんだ!?」
「えっと、ここから一番近い所だと……」
予想以上に酷い大怪我だと知り、サトシは急いでケロマツを助けようとポケモンセンターの場所を聞く。
聞かれたテルキはこの場に来るまでに居たポケモンセンターの場所を教えようとしたが、此処からだとやや距離があるため、別の最寄りのポケモンセンターを言おうとしたそんな時、ユリーカがある提案をした。
「そうだ!此処からなら、ポケモンセンターより博士の研究所に連れて行った方が早いよ!」
「研究所?」
「なるほど、プラターヌ博士の研究所です。ケロマツの事なら、確かにプラターヌ博士が適任でしょう!」
「なら、俺が案内しよう!丁度博士の所に預けている俺のポケモンを、今から迎えに行く途中だったんだ」
「頼む!案内してくれ!」
ユリーカとシトロンの提案と、テルキの案内で一同はポケモンセンターではなく「プラターヌ研究所」へと向かう事にした。
「ゴウカザル、ドダイトス、ダイケンキ、戻れ!」
「戻って下さい、ホルビー!」
テルキとシトロンは研究所へとする前に、自分のポケモンをモンスターボールへと戻るように指示すると、彼等は光となってモンスターボールに吸い込まれるように戻っていった。
モンスターボールを仕舞い、荷物を持つとテルキは先導して研究所に向かって走り出す。
「こっちだ!ついてきてくれ」
「ありがとう!」
「ピカ!」
「グオォウ!」
サトシもケロマツを抱えると先導するテルキの後を追って走り、その背中を追って低空飛行するリザードンと、その背中に乗るピカチュウ。
「お兄ちゃん、早く早く!」
「ま、待って下さ〜い!!」
走り出した彼等を追い掛けて、妹のユリーカに急がされながらシトロンもリュックを背負いながら後を追う。
そしてバトルフィールドの有る広場を出ると、一同は研究所に向けて通りを全速力で走り抜けていく。
「しっかりしろよケロマツ、すぐ回復させてやるからな!」
「……ケ…ロ…」
道中を走りながら、ケロマツの意識を保つように何度も呼びかけるサトシ。
新たな地方、新たなポケモン、新たな出会い。
サトシとピカチュウとリザードンの、新たな挑戦が今始まった。
ここまでの冒険を、ポケモンレポートにしっかり書き残した!▼
●サトシのリザードン
言わずと知れたサトシのリザードン。リザフィックバレーで修行を積んだその実力は凄まじく、その気になれば伝説のポケモン相手にも互角に渡り合えるなど、他のリザードンとは一線を画す超越的な強さを持っている。
BW2のエピソードNから再び手持ちに加わり、当時のOPから「サトシを守る為にレシラムと対決するのでは!?」と思われていたが、結局そういったシーンも無く終わったのでOP詐欺となり、再登場の必要性が無かった(しかも伝家の宝刀だった「ちきゅうなげ」を忘れさせる大罪までやってる)。
そういった事もあって、今作では「既にリザフィックバレーにはサトシのリザードンに敵う者は居ない」という理由でリザードンの谷には戻らず正式に卒業し、更なる強さを得る為にXY編においてもサトシの手持ちとして続投(後、サトシとセレナが一緒にリザードンに乗って空中デートとかをさせたい)。
やっぱりリザードンの中で一番かっこいいのは、誰が何と言おうとサトシのリザードン一択です。
余談ですがサトシのリザードンの大きさは描写やシーンによって結構異なりますが、少なくともこの小説では平均の高さ1.7m超えは確実で、ピカブイの最大サイズたる約2.38mに近い大きさだと思って下さい(それでもリザフィックバレーには更にデカいオヤブンクラスの個体が沢山居る)。
理由は大きさの比率とかに「G.E.M.シリーズ」のフィギュアを参考にしたからです。
技(アニポケ本編時空の最終構成)
かえんほうしゃ
つばさでうつ
きりさく
ドラゴンテール
↓
技(この小説での構成)
かえんほうしゃ
エアスラッシュ
ドラゴンクロー
ちきゅうなげ
●ムサシのハブネーク、メガヤンマ、コロモリ、プルリル
●コジロウのマネネ、マスキッパ、デスマス、モロバレル
本作ではムサシもコジロウも、離脱メンバーを除いて手持ちポケモン全て連れて来ています(なのでBW最後でサカキに献上したシーンはこの小説では無しです)。
サトシのリザードンの続投やオリ主の存在と味方側が過剰戦力となってしまうので、バランス調整という意味で手持ちに帰還させましたが、本音はコイツらの手持ちを出したかっただけです。
また余談ですが、前作のBWでは3人がシリアスキャラになって割と強くなった事に批判されがちですが、個人的にキャラ改変はともかく、強くなってる事自体は割と普通に受け入れており、ずっとジャリボーイを追い掛けてたらそれなりに強くなってもおかしくないと解釈してます。
そして更にオリジナル要素として、今後の展開次第でこの小説では新しく技を覚えさせようと思ってます(イメージが削ぐわない程度に)。
↓ムサシの手持ち
⚫ソーナンス(♂)
カウンター
ミラーコート
しんぴのまもり
みちづれ
⚫ハブネーク
ポイズンテール
くろいきり
かみつく
まきつく
⚫メガヤンマ
げんしのちから
ソニックブーム
ぎんいろのかぜ
はがねのつばさ
⚫コロモリ
エアスラッシュ
かぜおこし
めざめるパワー
⚫プルリル(♀)
しろいきり
バブルこうせん
サイコキネシス
シャドーボール
↓コジロウの手持ち
⚫マネネ
ものまね
くすぐる
フラフラダンス
⚫マスキッパ
かみつく
タネマシンガン
つるのムチ
しめつける
⚫デスマス(♂)
シャドーボール
ナイトヘッド
くろいきり
おにび
⚫モロバレル
しびれごな
のしかかり
めざめるパワー
キノコのほうし
●ヒスイダイケンキ
アシガタナをブーメランの如く投げて切り裂く所が、完全に戦い方がウルトラマンゼロのスラッガー戦法。
本作におけるオリジナル設定
●過去作限定で覚えられる技も使える(ついでに未来の世代で覚える技も覚えられる)
これは私の個人的な考えなのですが、過去作では覚えられたのに次回作で使えなくなるのは、ゲームならともかく、アニメ世界ではちょっと不自然だと思ったので、この作品では一部を除いて過去作で覚えられた技も覚えられます。
なので、過去世代のポケモンほど覚えられる技の範囲が多く、第1世代であるカントー地方ポケモンの習得技範囲がえげつない事になってますが……。
何故こんな設定にしたのか、それは勿論リザードンに「ちきゅうなげ」を復活させたいという願望が強かったからです。
●図鑑の表記よりもデカいポケモン
アニポケ世界では図鑑表記よりもデカいポケモンは珍しくなく、寧ろ大きい方が普通だったりします。
例として、リザードンは図鑑表記だと大人と同じくらいの身長なのに、アニメだと人を乗せて飛ぶ事が出来るくらい大きいのが普通だったり、伝説のポケモンとかは怪獣並み(少なく見積もってもモンハンのモンスターレベルは有る)に大きく描かれたりします。
なのでこの小説でも、大型のポケモンは図鑑表記よりも大きいのが普通だと思って下さい。
次回の更新は何時頃になるか分かりませんが、予定としてはそのまま原作第2話のストーリーに突入するか、それとも第1話前のプロローグでリザードンについてを書くかになりそうです。
サトシ達のバトル描写、なるべくちゃんと描くべき?(オリ主のバトルは描写します)
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アニメと同じ部分はダイジェストでも良い
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アニメと同じでもなるべく描いてほしい
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作者におまかせ