【呪術高専・グラウンド】
《三人称side》
ユズ「(人が多い…。うう…怖い)」
ユズがおどおどしている様子でパンダと向き合っている。
パンダ「…あー、ユズ、だったか?まあ何、そんな緊張すんな。この可愛いパンダボディに飛び込みに来て良いぞ!」
そう言い受け止める様な体勢になる。
ふざけている様に見えるが、彼女を安心させる為だろう。
ユズ「は、はい…!(…何だかこの人?といると緊張しなくなる…)」
ユズが深呼吸をする。
ユズ「…ふう…(緊張していたらパンダ先輩に迷惑かけちゃう…。集中…)」
パンダ「(顔つきが変わった…。動きに警戒しないとな)」
"スッ"
ユズがパンダの視界から消える。
気づいたらユズはパンダの目の前にいる。
パンダ「なっ…!」
"ダッ!ダダッ!ダダダダダッ!!*
ユズの拳が速さを増し、パンダが抵抗する事を許す時間も与えずラッシュを繰り出す。
パンダ「(殴られてるのに痛く無い…?分かった。コイツ、
ユズ「…っ!」
パンダ「…嫌だよな。でもな、死ぬ気で戦わないといけない時もあるんだよ。それが
ユズはその言葉を聞き、思考する。
ユズ「(…確かに。あの呪霊とアリスちゃんの戦いは、アリスちゃん何度も刺されても倒れなかった…。私も覚悟を決めないと…!)」
パンダが続ける。
パンダ「死ぬのが嫌だったら、全力を出して俺にぶつけに来い!」
ユズは普段ゲームをする時の様に、
極限の集中——『ゾーン』へと移行する。
パンダ「(ようやく本気になった!)よっしゃあ!こ——」
"スッ*
パンダが言い切る前に懐にユズがいる。
"ドオォォン!"
パンダ「グゥ!?」
パンダが吹き飛ぶ。
*ヒュー!ドガッシャーン!!メキメキメキ…"
パンダが校舎の壁に激突する。
パンダ「…たくっ、痛ってーな。もう少し先輩を労われよな」
"ドシン…ドシン…"
ゴリラモードになったパンダが喋りながら出てくる。
だが、ユズの猛攻は止まらない。
"スッ"
ドオォン!ドオォン!ドオォン!
流れる様に三発の黒閃がパンダを襲う。
パンダ「(ユズのポテンシャル高っ!黒閃を当たり前の様に…!)…やられるかぁ!!」
パンダが抵抗しようとユズを掴みに行った時、ユズに触れられる
"ピキッ"
パンダの動きがフリーズする。
パンダ「(あっ…終わった)」
だが、ユズはパンダから離れるとグラウンドの方へ目にも見えない速度で走る。
ユズ「(普通に殴っただけじゃ先輩を倒せない…!だったら…最高速度でフィニッシュする…!)」
ユズはグラウンドを走りながら術式を重ねがけ、その速度は音速に達していた。
その周囲をソニックブームが襲う。
真希「ぐっ…!吹っ飛ばされる…!」
真希は薙刀を地面に刺し、何とか抵抗しようと試みる。
ミドリ「他の皆も助けて、デスのお姉ちゃん…!」
デスモモイ「FA、FATALITY…!(無茶を言うな!こっちだって耐えてるのに必死なんだからな!)」
ミドリはデスモモイに掴まれて空中に留まってるが無事だ。
ケイ「ノバラさん、ありがとうございます…。釘が無ければ吹き飛ばされていました。」
釘崎「…良いのよ。と言うより、あれ、規格外過ぎない?」
ケイは釘崎が渡した釘を使い何かをした様だ。釘崎はケイが作った盾に隠れながら驚愕している。
順平「澱月!頼む!耐えてくれ!」
狗巻「(澱月に対し)『動くな』」
順平と狗巻は澱月の中で必死になっている。
一方、実況席は…
アリス「ユズ選手!速い!周りが大変な事になっていますが頑張ってください!」
アリスは術式でゾーンを指定し吹き飛ばされない様に工夫し、五条に至っては…
五条「いや〜、パンダ耐えれるかな〜?そん時はそん時で、メンゴ!」モグモグ
実況席に喜久福を持ち込んで食べている。
《解説》
ユズに刻まれた術式——『投射呪法』1秒間の動きを24に分割したイメージをトレースする。
他にこの術式を持つ者は禅院直毘人や禅院直哉がいるが、どちらも最高速度は音速の域を出ない。
ただし、ユズの場合はキヴォトスの人間特有の頑丈な肉体と呪力強化によって遂に音速の域に達した。
《解説終了》
加速を終えたユズがパンダを殴りに突撃する。
ドオオォォォン!!
その瞬間、校舎が崩壊する。
パンダ「ガハッ…!!」
パンダはそのまま医務室の方へ吹き飛ばされた。
アリス「勝者、ユズ選手ー!!」
五条「これは1級以上あっても全然問題無いですね〜!」
ユズ「あ、ありがとうございます…。」
ユズは観客席へと戻っていった。
アリス「お次は〜!ケイ選手VSノバラ選手のマッチです!」
ケイ「…よろしくお願いします。ノバラさん。」
釘崎「さっきは言いそびれたけど、普通に呼び捨てで良いわよ」
ケイ「分かりました、ノバラ」
釘崎「…それにしても、ケイはアリスと違った可愛さね」
ケイ「なっ…!?可愛いって言うのやめてください!」
釘崎「反応も可愛い…ツンデレって奴かしら」
ケイ「あ〜!もう!良いから始めますよ!」
そう言いながらケイは懐から金属のインゴットを取り出す。
すると、インゴットが溶けるように地面に広がって行く。
ケイ「…出て来なさい、『ディビジョン』」
すると、金属の中から這い出てくる様に2体の歪な式神が現れる。
釘崎「(式神!地味に面倒臭そうね…)」
"ゴッ"
ケイが金属で指に収まる程の球…『指弾』を作る。
"バシッ"
ケイの指から指弾が放たられる。
"ゴンッ!"
普通の指弾では絶対鳴らない音が響く。
釘崎「グッ…!?(何が当たった!)」
釘崎は状況が理解出来ず、混乱する。
ケイ「よそ見をしている場合ですか?」
金属を片手に纏いブレード状に変化させたケイが釘崎の真正面から来る。
釘崎「っ!やられるか!」
"ガキンッ!ギギッギィ…!"
釘崎はトンカチで対応する。
何とかケイに拮抗する釘崎。だが…
"ガッ"
釘崎の手からトンカチが飛ばされる。
釘崎「あっ…!(どうするっ!?…嫌っ!どうするも何も避ける一択…!)」
顔面に迫り来る刃を上半身を逸らし回避する。
だが、ケイはそれを予測して攻撃していた。
ケイ「(来ましたね!最大の隙!この隙をディビジョンに突いて貰います!)」
"ガッガッガッ…"
ディビジョンがスピードを上げ釘崎の背後から突進しようとする。
だが…ケイは忘れていた。釘崎に突撃する前に打っていた物の存在を…
"ツルッ"
何とスピードを出していたディビジョンが指弾で転ける。
ディビジョンは釘崎の足を狙っていたが指弾により軌道がズレる。
そのまま釘崎の足の上…つまり腰に突進する!
"グギッ"
釘崎「〜〜!!!」
ケイ「ノバラ!?大丈夫ですか!?待っていてください!直ぐに医務室へ…!」
ケイが釘崎の肩を持とうとする。
だが、無理な体勢でのぎっくり腰にそれは悪手だった。
"ゴシャ!"
釘崎「〜〜〜!!!………」チーン…
声にならない悲鳴をあげた後、気絶してしまった。
ケイ「ノバラ!?どうしたのですか!?起きてください!」
五条「ブッフォ!w待ってw野薔薇wぎっくり腰ww笑い過ぎて死ぬww」
アリス「勝者、ケイ選手〜!!」
五条「今回はw運が悪かっwかったですねww」
ケイはそのまま釘崎を運んで行った…。
アリス「最後に、ジュンペイ選手とトゲ選手の試合です!」
順平と狗巻が会場に入る。
順平「さっきはありがとうございました…。」
狗巻「しゃけ」
順平「始めますか?」
狗巻「しゃけ!」
順平「『澱月』!」
順平が式神を出す。だが…
狗巻「『眠れ』!」
順平が動くより速く狗巻が呪言で眠らせようと動く。
順平「っ!…ねむ…るわ…けには…Zz」
"バタンッ!"
アリス「えーっ、ジュンペイ選手、ダウン!これによりトゲ選手の勝ちが決定しました!これにて交流模擬戦を終わりにします!」
五条「あっそう言えば!今日入った皆は交流会出ない事になってるから、そこよろしく!」
ユズ・ミドリ「はい!?」
こうして校舎を崩壊させた模擬戦は幕を閉じた…。
??「悟…。何だこれは…」
五条「あっ、ヤベ!学長来ちゃった!」
夜蛾「責任は負ってもらうぞ悟!」
模擬戦 完
次は姉妹校交流会か、ケイの単独任務を予定しています。