えっちなお兄様「ねえ、イケないことしよっか♡」 作:HE至上主義者
自分が太った、と。
「いやだああああああああ!!」
泣いた。まさか式典用の制服がキツかった理由もお父様に太ったと言われた理由も全て私が「10キロ」も太ったせいだったなんて……!!だが、同時に思う。
(でも、どうして10キロも太っ……いえ、増えたの……?だって、朝も昼もいつも同じものを食べているし、夜だってお母様が作る料理が辛すぎてむしろあまり食べていない方なのに……どこに太る要素が……あっ)
そこでハッと私は気付く。ここ毎日していたせいで慣れてしまいすっかり頭から抜け落ちていたが、三か月前と明確に変わったことが『一つ』だけある。それは……
(まさか、毎日お兄様と『イケナイ事』をしていたせい……!?)
それしか考えられなかった。いや、それ以外に原因はないだろう。あんなに毎日買い食いや夜食にこってりしたものやボリューミーなものを食べまくっていればどんな人間でも太るに決まっている。いや、何故か同じ生活をしているお兄様は太った気配が全くないのがめちゃくちゃ気になるが………と、兎にも角にも原因が分かったらやる事は一つ。
「も……もう゛お兄様と絶対に『イケナイ事』しな゛い!!」
と、そう私は泣きながら固く心に誓ったのである。
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それから私は変わった。学校帰りの買い食いも深夜の夜食も……お兄様との『イケナイ事』を一切キッパリ辞めたのだ。勿論、最初の方こそ
「やあ、ユリちゃん今帰り?商店街の近くに美味しいパンケーキを出す喫茶店が出来たらしくてね。どうかな?良かったら今日も俺と一緒にイケナイ事しない?」
「ふふ、ちょうど良かった。今、夜食にマシュマロを焼いていてね。ユリちゃんも食べる?とろとろに蕩けたマシュマロが入ったビスケットサンド」
「ユリちゃん♡友達からとっておきのアクション映画を借りてきたから一緒に観よう?あ、飲み物はコーラでいい?」
と言って事あるごとに『イケナイ事』に誘ってくるお兄様に何度も心が揺れそうになった。だがその度に
「や、いやあ~……きょ、今日は課題が多くてすぐ家に帰ってやらないと大変なことになるので失礼します!」
「いっ、いいえ!今日はお腹の調子が悪いので遠慮します!」
「ごめんなさい!今日は出かけるので無理です!!」
と言って誘惑を回避し続けた。無論、断る度に「そっか。なら仕方ないね」と少し寂しそうな顔をするお兄様に心が痛まないわけがなかったが……だが、その甲斐あってか、順調に体重は減っていき、二週間が経つ頃には体重計には3キロ減った数字が表示されるようになって……
(やった!3キロも減ってる!フフフ……この調子ならあと一ヶ月もすれば元の体重に戻れそうね!)
と、減っていく体重に喜びながらお兄様との『イケナイ事』を回避する日々が続いたある日。