いやいや、佐倉杏子って、アレでしょ?
キュウべえが言ってた魔法少女の一人でしょ?
待て、まだ慌てる時間じゃない・・・
佐倉なんて名字は日本では結構見る方だし、杏子って名前も意外と居る。
偶然、名前が一緒なんて可能性もあるから、まだ、決めつけちゃ駄目だね。
「じゃあ、杏子ちゃんだね♪よろしくね♪」
「ちゃん付けは止めてくれねぇか?ちょっと、恥ずかしいからな?」
「ごめんね、杏子ちゃん♪」
「手前、わざとか?」
「あははは、ごめんね~♪普段から、女の子にはちゃん付けしちゃう癖があるからね♪」
ただしマミさんを除く!!
私は自分より上の存在にしか『さん』という敬称は用いない。
基本はフルネーム、もしくはちゃんを用いており、敵対する人間に関しては名前すら呼ばない。
敵には名前なんて要らない。敵は敵と云う名前があれば十分である。
それは全ての人間においてもそうである。魔女にも名前と云う物のが存在しているが、魔法少女は一々敵対する魔女の名前をちゃんと呼ぶかな?
例えば昨日私が殺した魚の魔女は『Tagen(タージェン) Ashrey(アシュリー)』という名前のオーストラリア在住の魔法少女が魔女化したものであり、『アシュリー』と云う。性質は『狂気』。
キュウべえとネットを用いて色々と調べてみると、生前は海を守る団体に属しており、日本の漁船に対する妨害活動中に海に転落した際、偶然近くに居たイルカに四肢を食い千切られる。
その後、キュウべえと契約して四肢を再生して貰うものの、移植手術等もなしに四肢が戻っていたので、世間からは化け物扱い。
遂には団体全員が魔女と扱われ、魔女狩りを行っている何処かの国の国民により、団体本部にて自爆テロが行われ、アシュリーを除く全隊員が死亡。
アシュリーは魔法を使い生き延びるものの、仲間の死を悲しみ、海洋生物を殺した日本人が悪いと歪んだ逆恨みをし、魔法を用いて姿をイルカに変えて海を泳いで来日。
手始めに日本の魔法少女を殺そうと戦闘を開始する物の、軽くいなされ命辛々逃走。最後には田んぼの中で、世界に対する行き場の無い恨みを溜めて魔女化。
だってぉ~♪バンバン♪
灰でも被って、別の童話にでも出てやがれ~♪
ゴホンッゴホンッ、魔女の名前は魔法少女の名前をそのまま用いたり、生前に最も大事だった物になる事が多いらしい。
あと、キュウべえの被害は世界的な物だったんだね・・・キュウべえ恐るべし・・・
閑話休題・・・
「あぁ~・・・もう、ちゃん付けで良いよ・・・ほら、外は寒いから中に入りな・・・」
よし、向こうが運の良い事に諦めてくれた。
しかし、言葉はぶっきらぼうだけど、杏子ちゃんは優しいねぇ~♪
はっ、これがまさか今話題のツンデレって奴か!?
「どうした?早く中に入れよ?」
「あっ、ごめんごめん♪御邪魔しま~す♪」
ひょこひょこと、廃教会の中に入ると、思っていた以上に中は酷かった・・・
外から見ると住めそうな気配はあったが、入口からしか見てなかったので分からなかった惨状がちらほら。教会奥のステンドグラスや教会の左右の窓ガラスは酷く敗れており、中には隙間風が吹き荒れていた。そして、肝心の明かりは、奥の机に置かれたたった3本の蝋燭のみ・・・
「ねぇねぇ、杏子ちゃんって、ここの教会の関係者か何かなの?」
「まぁ~な。面白くない話だけど、聞きたいか?」
「面白くないなら良いや♪」
「聞っけっよっ!!」
「イタイイタイイタイイタイ・・・」
ニコヤカに却下したら、頭をぐりぐりされる・・・
親にもぐりぐりされた事無いのにっ!!
「もう一度聞くが、聞きたいか?」
「イ☆ヤ☆ダ♪」
「外で寝たいか?」
「凄く聞きたいです、宜しくお願いします」
「よし♪」
満足げに頷く杏子ちゃん。
いや~、色々と酷いよこの子?
でも、私はこういう子は好きだよ♪
「実はここはアタシの親父の教会だったんだ・・・」
「へぇ~、不法占拠してたわけじゃないのね?」
「アンタ、本当に良い性格してるね・・・」
「いや~、そんなに褒められてもぉ~♪はっはっは、照れるじゃないか~♪」
「褒めてねぇよ!!」
ぐっはぁ~!?また、杏子ちゃんが拳で私の頭をぐりぐりする~・・・
「肉体言語は良くないよぉ?何故、人間は言葉を持ってると思ってるの?」
そう言えば、肉体言語と云えば、鬼畜魔法使い『田中ぷにえ』、管理局の白い悪魔『高町なのは』、未来の天使『三塚井ドクロ』と東方より来たりし三賢者(スプラッター)が有名だよね~♪
今挙げたのはアニメや小説の世界の住民たちなので、リアルなこの現実世界では全く関係ないけどね~♪
まぁ、でもこの三人の中の一人にきっと、説教法師(さんぞうほうし)『佐倉杏子』が入ることを切に祈る・・・
「じゃあ、何で人間は耳を持ってるのか教えてくれ」
「そりゃあ、王様の耳はロバの耳~って云う風の噂を聞く為でしょ?」
「って事は、他人の言葉を聞く為だろ?」
「そうだねぇ」
「じゃあ、アタシの話を素直に聞いてくれ・・・」
甘いわね♪私がマミさんを除く、人の話を真面目に聞く訳がないじゃない♪
「ふっ、流石は神父の娘ね・・・人を言い包めるのが上手いわね!!」
そして、遂に杏子ちゃんのライダーキックが私に炸裂した・・・
「酷い、親にも蹴られた事が無いのに!!」
私は蹴りを食らった右肩を大げさに抑えて、大袈裟に痛がる。
あっ、怪我はしないようにと手加減してくれてたのだろう、少しよろけただけで怪我は一つも無い。
「アタシも、自分の意見がこんなに人に在らぬ方向に話を持って行かれた事はねぇよ!!」
何処かやり場のない感情を抑える為に、口に咥えたロリポップを噛み砕く。
そう言えば、ロリポップを噛んで食べると、あれって歯にくっついて嫌にならない?
特に奥歯に虫歯とかあって穴が空いてたら、も~う最悪!!
下手すれば、銀歯とか取れちゃう事もあるし!!
「あははは、冗談冗談♪今度は真面目に聞くから話してよ♪」
「もう、良いよ!!あと、今からちょっとアタシは出掛ける用が有るから、一人にするけど大丈夫か?」
出掛けるとは魔女狩りの事かな?
でもそれなら、さっきの魔女の時には出てくる筈なんだけどねぇ・・・気配は無かったしぃ~・・・
はっ!!もしかして、この町の魔法少女は時間帯ごとに担当を決めているとか!?
参勤交代制って奴だね!!
「一人にしちゃ嫌ぁ~♪もしかしたら、白い悪魔が『YOU契約をしちゃいなYO』って勧誘に来るかもしれないし、一人は怖いよぉ~♪」
と、ちょっと鎌をかけた台詞と同時に、杏子ちゃんに抱きついて駄々をこねてみる。
「だぁ~!!抱きつくなぁ!!」
だけど、彼女は鎌をかけた台詞には反応をしてくれず、足にしがみついた私をひっぺがそうと、頭を思いっきり向こうへと押しやる。
いや、正確にはひっぺがすのに夢中で、鎌に気付かなかったのであろう・・・
「きゃぁ~、杏子ちゃんのイケず~♪」
「分かったよ!!連れて行ってやるから離れろっ!!」
「うん♪」
向こうが諦めたので、私は素直に離れる事に♪
いやぁ~、杏子ちゃんみたいな性格の人間って、こういうちょっぴりウザい攻撃をすれば、簡単に諦めて許可を出すんだよねぇ~♪
「連れて行ってやるけど、今から見た事は他の奴に喋んなよ」
「えっ、私と杏子ちゃんの二人だけの約束って奴ぅ?きゃっ♪」
「あ~、そうそう。アタシと御前だけの約束だ・・・」
そして、最後には突っ込むのも止めたみたいだ・・・
まぁ、私の本気の前には、暁美ほむらやキュウべえですら打ち崩せなかったのだ。
ツンデレ杏子ちゃんが打ち崩せる筈も無いのは百も承知なのだ♪
「じゃあ、ついて来―――」
「態々待ち合わせ場所に来る必要はないよ。アマタがここに居るみたいだから、僕の方から来る事にしたよ杏子」
むむむ、この声は・・・
「キュウべえ、どうしてここに!?ていうか、何で手前はアマタの名前を知ってんだ?」
「だって、彼女は僕が契約した魔法少女であり、僕がこの町に呼び寄せた魔法少女でもあるんだ」
げっ・・・キュウべえの野郎が喋りやがった・・・
「アマタ、本当なのか?」
「あっはっは、御免ね杏子ちゃん。でも、私は杏子ちゃんに接近したくてこの廃教会に来た訳じゃないし・・・それに、杏子ちゃんの事は好きだよ!!」
「アマタが言ってる事は本当だよ。彼女は、僕が別目的でこの町に呼び出した魔法少女だからね。君達と敵対しに来た訳じゃないよ」
キュウべえの援護じゃめぇえええええええええええ!!
アンタが仲介するとややこしくなるし!!
「ふ~ん、でっ、別目的って何だ?」
ほら、現に突っ込まれたし・・・
「そうだねぇ~♪鹿目まどかって人間の観察だよ♪キュウべえがその子を魔法少女にしたいらしいんだけど、私に勧誘を宜しくって言ってるの。でも、安心して・・・さっき、鹿目まどかって子を見たけど、現状ではあの子を魔法少女にしないように防ぐ側に居るから♪」
「別にアタシは、誰がどうなろうと、どうでも良いんだよ・・・じゃあ、アタシに敵意を向ける事は一切ないってことだな?」
「勿論だよ♪現状では、杏子ちゃんは好意の対象だよ♪」
「そうか。んじゃ、構わねぇな・・・じゃあ、キュウべえ。この町の現状を詳しく説明してくれ」
うわぁ~ん!!私の告白がスルーされたぁ!!
「分かったよ。じゃあ、先ずは僕が鹿目まどかを見つけた時から話すね」
こうして、私の話は右から左へと受け流され、代わりにキュウべえの話が始まった・・・
とりあえず、長い長い面倒くさい話なのでなんちゃってラップ調で簡単に説明するね。
見滝原市にて、キュウべえは鹿目まどかに拾われぇ!!ちぇきちぇき、彼女を宗教(まほうしょうじょ)勧誘♪
YOU魔法少女になっちゃいなよと勧誘するものっ、イレギュラー存在暁美ほむら!!
彼女によって妨害受け!!数日後にはマミさん殉死!!死なば諸共、滅びよきゅうべぇ!!
街の平安マジ閉暗!!誰が守るこの街を!!
集い集まる魔法少女っ!!
集いし光が道となる!!現れよ新たな魔法少女!!
ラップって私聴いたこと無いけど、黒いお皿を回しながら歌を短く切りつつ右手をシェイクハンドしとけば大丈夫よね?
まぁ、街の平和維持の目的が杏子ちゃんを呼んだ一方で、私には暁美ほむらに対するイレギュラーとなりつつ、鹿目まどかを魔法少女になるように宗教勧誘者として招集。
キュウべえも当初はこれで行くつもりだったのだが、今日の夕方になって鹿目まどかの友人である美樹さやかが急にキュウべえと契約をしたらしい・・・
つまり、それは杏子ちゃんが来たのが無駄になってしまったって訳だよ♪
「つまり、杏子ちゃんの襲来が、骨折り損のくたびれ儲けって事かい?」
「襲来って、人を怪獣か何かの様に扱うな!!」
今度は頭部をグーで殴られた・・・
私が魔法少女と分かった瞬間に攻撃に手加減が無くなったような気がするのだが・・・
「痛~い!!杏子ちゃんが虐めるぅ~!!」
杏子ちゃんと私の夫婦漫才を、黙ってキュウべえが見てる訳もなく・・・
「君達は本当に意味が分からないよ?」
と、突っ込まれるので・・・
「アンタが言うなっ!!」/「手前が言うなっ!!」
当然の如く私が突っ込む・・・って、杏子ちゃんも一緒に突っ込んだしっ!?
はっ、これはまさか私と杏子ちゃんの相性が、有頂天を知る事がないってことかい?
やだやだ、私にはマミさんって心に決めた人が・・・
「そうかい?僕は君達に分かりやすいように話してる筈なんだけどなぁ?」
「ただし、色々と省いてる点も有るけどね・・・」
魔法少女の末路が魔女とか、使い魔が人間を食えば魔女になる事、他にもキュウべえは一般人に見えないとか、キュウべえは沢山居るとか、エトセトラエトセトラ♪
「アタシも実戦で知った事が一杯有るからな」
「あ、杏子ちゃんも~?その度に、キュウべえに殺意が湧いてやれないんだよ~♪」
「あっ、それはアタシも分かるぜ」
意気投合。
キュウべえに対する不満で意気投合するとは・・・いや~、キュウべえには私と杏子ちゃんの友好関係の礎となって貰おう。
「他に聞きたい事はあるかい?無いのだったら、僕は美樹さやかの所に行かないといけないんだ。これから彼女に魔法少女について説明をしないといけないからね」
そういうのって、魔法少女になる前に言って欲しいよね・・・
後でそんな事言われても、迷惑極まりないし・・・
しかも、クーリングオフも出来ない設定だなんて・・・
「そうかい。んじゃ、さっさと行っちまいな。もうアンタに用はないからな」
そして、最後に杏子ちゃんが野良犬を追い払うように、手であっち行けと追いやる。
「じゃあ、また僕を必要と思ったら呼んでね」
「分かったよ」
会話を終えたキュウべえは、廃教会の小さな隙間から出て行き美樹さやかの元へと向かう。
同時に、杏子ちゃんは口の中に新しいロリポップを咥える。ロリポップを包んでいた包み紙は、ゴミ箱にキチンと入れず、その場に投げ捨てる。
まぁ、それ以前にゴミ箱なんて物が、この協会には無いんだけどね。
「杏子ちゃんって、何時も口の中に食べ物を入れてるよね?太らないの?」
「アタシは動くからな。アマタだって、魔女退治とかで常人よりは遥かに多くのエネルギーを消費してるだろ?」
魔女退治ねぇ・・・
私の能力は全方位を認識できるから、無数の攻撃が来ても、無駄なく攻撃を避ける事が出来るので、恐らくはカロリー消費は少ないと思う。
更に、武器も拳銃を用いてる為、激しい動きと云う場面を体験することは滅多にない。
「いや~、杏子ちゃんだから話しとくけど。私の武器って拳銃だから、あんまり動く事が無いんだ♪」
「拳銃なぁ・・・つうか、アタシだからって何だよ?」
「杏子ちゃんは優しいから信用できるってこと♪」
「や、優しくなんかねぇよ!!」
顔を真っ赤にして否定する杏子ちゃん。
これぞ、ツンデレキャラのデレ!!
いや~、まさしく杏子ちゃんはツンデレキャラの王道♪
「あははは、顔をキュウべえの眼球くらい真っ赤にしちゃって~♪」
「そして、例え方が最悪だなぁ!?おいっ!?」
「じゃあ、くも膜下出血した―――」
「これ以上は止めろ!?ネタ的に、色々と拙い事になるから!!」
メタ発言をしつつも杏子ちゃんが私の口を手で塞ぐ。
メタ発言は良くないのになぁ~♪そんな事されちゃうと、カフェイン慢性中毒が原因でコーヒー片手にPCを必死に叩いてる作者さんも困っちゃうよね♪
あっ、知ってる?
カフェインにもタバコや酒、麻薬と同じように慢性的な中毒性があるんだよ♪
コーヒーを1日に3杯以上飲まないと、気分が落ち着かない人は絶対に慢性中毒になってるからね♪
まぁ、他の中毒と違って、強い精神依存や肉体依存が発生しないので、そこまでは問題視はされてないのだよ~♪
ちなみに、1日に大量摂取をする事で発生する急性中毒の方は、末期症状(レベルファイブ)になると自殺行為に及ぶ事もあるので気を付けてね?
「もが~、もがもがもが~♪(きゃ~、犯されるぅ~♪)」
まぁ、ふざけた対応を取ったこの後に、更にもう一発貰ったのは言うまでも無い・・・
手加減なしの一撃を・・・
ぐすん・・・
巴マミの死亡後に星屑アマタが来たのはこれで3回目。
以前の2回の内、1回目は町に来た早々怒り狂った星屑アマタによってまどかを殺害される・・・
もう1回は、まどかを守る為に私と一緒に動く物の、最後の最後でキュウべえに良心を拐(かどわか)されて、巴マミ復活の為にまどかを拷問して契約をさせる。
その後は皮肉な事に、蘇ったばかりの巴マミと共に、まどかの魔女化のエネルギーで骨も残さず消滅。
また、巴マミ生前時に到着したのは4回。
その内の3回は、美樹さやか、佐倉杏子の両者を手に掛けた後に、世界に絶望して魔女化。
そして・・・最後の1回が・・・
まどかを助ける為に巴マミを殺めた私を、手に掛けようとして・・・私によって殺害される・・・
絶対に良い方向へと未来を進めさせてくれない存在だが・・・
私は彼女を助けたい・・・
私がまどかに動かされてるように、彼女も巴マミに動かされる存在・・・
私は交わした約束を忘れない為に、彼女は受けた恩を忘れない為に・・・
「悩み込むなんて珍しいね?星屑アマタの出現は君にとってはイレギュラーだったのかな?」
嬉しそうな声で私に話しかけてくる悪魔。
私を出口の見えぬ永遠の輪廻へと閉じ込めた存在。
「別に・・・」
私は心情を悪魔に察せられないように平然を装って返事する。
何度も未来と云う名の積み木を破壊された私にとっては、彼女がこの町に来るのは、非常に好ましくない。
そう言えば、全部キュウべえが呼んでこの町に来たわね・・・
全てに於いて、私に対するイレギュラーと言って・・・
「そうかい?そう言えば、君は神風突撃部隊って云う、この国の言葉を知ってるかい?」
「それがどうしたの?」
「所詮、僕にとっては魔法少女の存在はその程度に過ぎないんだよ。僕達の未来の為に死に行く存在。それは国を生存させる為に、命を捨てた神風突撃部隊と同じじゃないかなぁ?」
「っ・・・黙りなさい!!」
拳銃を取り出して、即座にキュウべえを撃つ。
だが、奴は攻撃を来る事を読んでいたのだろうか、ひらりと躱す。
「あれ、怒ったのかい?君が怒る理由が、僕には理解出来ないよ・・・僕は真実を言っただけなんだけどな?」
「貴方の好きにはさせない・・・」
「君の努力は、恐らく意味をなさないと思うよ?全ては僕の予定調和通りにこの世界は動いている。君も最後には僕の言っている事を理解するだろう」
飄々と宣(のたま)う白い悪魔。
こいつの思う通りには絶対にさせない・・・
私は何度も何度も繰り返し誓った『願い』を心に、そして約束を遂行すると云う『使命』を眼差しに孕み、目の前に居る生物へと睨みを利かせた・・・
『今度こそ、私がまどかを守ってみせる』と・・・