ペルソナアフターパラレル   作:erupon

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※ペルソナ4原作後、大学生設定の二次創作です。
※物語に少しずつ不穏な要素が含まれます。

※pixivに掲載していたものをハーメルンに投稿するのにあたり、一部改稿しています。
※本文を読むとわかりますが、クトゥルフ神話成分がしみしみですのでよろしくお願いいたします。
※恒例ネタばらし後日談です。



009.アーカムの魔女9(完結)

7月3日木曜日

 

 今、日付が7月3日になったばかりだ。

 つい先程帰宅した俺は現在自宅のソファでゴロゴロしている真っ最中で、相棒の鳴上悠は、コーヒーを淹れる、と台所に立っている。

 

 結局アンジェリアは護送車に担架で運ばれ、ゼミの学生達と寺田は救急車で病院に運ばれていった。寺田は俺についてきて欲しそうだったが、俺も実のところ限界が近かったので明日、病院まで行ってやるからメールしろ、とだけ言った。

 俺や悠、直斗も警視庁の会議室で簡単に事情聴取を受けた。

 自分たちが知っていることはだいたい話したが、ペルソナのことは黙っていた。

 事情聴取が終わって、会議室から出たところで、俺の記憶は一時途切れている。

 

 次に気づいたときは、薬師寺さんが運転する車の中だった。

 どこ?と聞いたら悠は日本だ、と言って笑っていた。

 よく聞けば、事情聴取後警視庁の通路で寝落ちしたらしい。

 倒れそうになったところを、俺と入れ替わったスサノオが踏ん張って耐えてくれたようだ。

 急に金色になった瞳に直斗は慌てたらしいが、悠はとりあえず車までは頑張って歩いてくれ、と言ったらしい。らしい、というのは後からスサノオが教えてくれたからだ。

 それだけ消耗したんだな、と思い、少し反省する。もう少し上手くスサノオを使えるようにならなければ、また今日のようにガス欠になるかもしれない。

 しかし、昨日は相手が何をしてくるか解らない、というだけでこれだけ恐怖感と緊張感があるのだ、ということを思い知った一日だった。

 クマ公やりせがやっていたナビの有り難さが今なら分かる。

 今度八十稲羽に帰る時、りせと会う機会があったら思い切り褒めてやろう。

 向こうは何のことか分からないとは思うが。

 

「陽介、コーヒー入ったぞ。」

 悠が、マグカップを持ってリビングに戻ってきた。

「サンキュ」

 俺は、ゆっくりと体を起こす。

 まだなんだか、気だるさが抜けない。ぼーっとしていたら、悠は俺の隣に座った。

「大丈夫か?」

 悠は、俺の目を覗きこむようにして聞いてくる。

「ん、多分。」

 俺は一言言い、テーブルに置かれた自分のマグカップに手を伸ばそうと体を捩り、……悠に抱きしめられた。

「無事に戻ってきてくれて良かった。」

 俺は、俺の胸に顔を埋めるようにしている恋人の、銀灰色の髪をなでてやる。

「悪かったな、色々と。……ごめんな?」

「当たり前だ。今度から、こういうの、なしだからな?」

「ん、分かった。」

 俺は、一つ息を吐いた。

「あの、コーヒー、飲んでいい?」

「あ、ああ。」

 俺は、悠が淹れたコーヒーに口をつけながら天井を眺める。

 ……そういえば、一つだけ気にかかっていたことを思い出した。

 昨日の昼、悠と別れてからスサノオが言ったある言葉が蘇る。

『あの図書館に、イザナミよりも強力な力を持ってる奴がいる。』

 そんなバカな、とその時は笑い飛ばしてしまった。

 もしそういうモノがいるならT大で話題になっていそうだが、そんな話は悠から聞いたことがない。

「陽介、そろそろシャワーでも浴びて寝たほうがいいんじゃないか?」

 悠の声で、俺は自分の思考から意識を戻す。

「そうかもな。気のせいだ。」

 寝ぼけていたのか、余計な一言まで口に出してしまった。

「気のせい?」

「いや、大した事じゃない。」

「さっき、そういうのはなし、って言ったよな?」

 悠が、少し怒りの色を帯びた視線をこっちに寄越している。

 ああ、やってしまった。俺ってほんとガッカリだな。

 俺は、一つ息をついてから口を開いた。

「なあ、悠。あの図書館に魔物が居るっていう話、聞いたことないか?」

 

 

7月4日金曜日

 

 その日のT大図書館特別閲覧室には、一番奥の席でいつもの通り課題のレポートを書き起こしている南原しか居なかった。いつも持ち出し禁止図書の閲覧手続きを行なっている司書の姿も無い。

「こんにちわ。」

 席が沢山余っているのにも関わらず、鳴上は南原が座る席の隣へ行った。

「やあ、鳴上君。」

 いつものとおり自分の荷物をどけて席を勧める南原に、会釈をして鳴上は着席する。

「事件、終わったよ。」

 鳴上は、荷物からレポート用紙とテキストを出しながら呟いた。南原はフワリと笑う。

「本は?」

「別の場所に移して厳重に保管している。」

「そっか。」

 南原は、笑顔のまま自分のテキストに視線を戻した。

「だからさ、もう、」

 鳴上は、カバンのペン差しからシャープペンシルを出しながら言った。「ここで本を見張らなくてもいいんだ。」

 南原は、テキストを捲る手を止める。「南原、君は一体何者なんだ?」

 鳴上の問いに、南原は目を閉じた。

「鳴上君、……ある話をしようか。」

 

 

 まだ戦時中、誰もが口にしないが『敗戦』の2文字が皆の頭をチラチラするようになった頃。

 陸軍が駐屯していた中国の図書館で発見されたその本の軍事利用を目論んだ軍部は、古代サンスクリット語を研究する今野博士に解析を依頼した。

 博士は本の危険性に気づき、本の封印を主張したが、軍部はそれを無視した。

 結果、博士を満州に長期出張という名目で厄介払いをしたある日、研究班を監視する将校たちの命令で長野のとある山林でその実験は強行された。

 実験は成功であり、失敗だった。

 この世にあらざるもの、『黒い仔山羊』の召喚に成功したが、その制御なんてできなかった。

 銃弾も火も何も効かないそいつは、当時の研究員18人、警備兵10人と立ち会っていた将校たちをあっという間に食い、潰して殺していった。

 最後の一人となった男は、自分も死ぬんだ、と思った。

 そのとき、どこからか女性が現れて、こう言った。

 

『お前は、結果人でなくなったとしても、生きたいと願うかい?』

 

 男は、肯定した。

 その女は、何かの呪文を唱えて化け物を別の次元に返し、男に言った。

『貴様を我『アザトースの魔女』の眷族とする。証として、お前の名をもらう。』

 男は、大きな力と引き換えに人として大事な何かを失ったような、奇妙な感覚を味わった。

「さて、他の連中がここに来る前に行くぞ。」

 女と共に現場から移動しながら、男は女に尋ねた。

「あの、さしあたって僕は、何をすれば?」

「そうだなあ、」

 女は少し考え、はたと手を叩いた。「お前は、あの本があそこにあるかぎり悪い魔女に悪用されないよう見張ればいい。その役目が終わったら、我のもとに戻って来い。大いなる力を得た今のお前なら、『紛れ込む』のは造作も無いだろう?」

 男はそれ以来、博士が本物の本を収めた特別閲覧書庫を見守るために特別閲覧室に通う日々を続けているという。

 

 

 鳴上は、南原が名前を名乗らない理由を理解した。

 彼には、すでに自分の個を示すものは苗字しか残されていなかったのだ。

 そして『眷族』という言い方から予想するならば、彼はすでに彼の主人である魔女同様、人間では無い何か、スサノオの言葉を鵜呑みにするなら、イザナミすらも超える存在になっている。

「ただの昔話だよ、鳴上君。」

 南原は言い、ゆっくりと目を開ける。瞳の色が、栗色から濃い青へと変わっていた。「上手く紛れ込めていると思ってたんだけどな。流石に君と君の従者の目はごまかせなかったようだね。」

「いや、俺も確証はなかった。状況から半分カマをかけてみた。」

 鳴上はテキストを広げ、レポートパッドの新しいページを開いた。

 書架の間からイザナギが現れ、ちら、と南原を見て鳴上の中へと戻る。

「後学のために聞いておきたいのだけど、いつから疑いを持っていた?」

「正直なところ、つい最近後輩に指摘されてから。」

 鳴上は、レポートを書く手を止める。「俺は人とは誰とでも深く付き合うのに苗字しか知らないとは珍しい、と言われたんだ。」

「それで?」

「それから、事件の事を調べることを南原に依頼した後、南原から本の名前と、今野教授との関連についての情報が出てきた。が、その情報は、今野家に隠されていた当時の研究レポート以外には残されておらず、また今野教授にすら詳しく知らされていない情報だった。」

 南原は黙って聞いている。「この情報を知っているのは、本の研究をした今野教授の祖父にあたる今野博士にゆかりのある人物だが、博士の助手以外は当時の関係者は全員死亡している。ならば、助手は今何処にいる?と考えた。そして、本物の本が見つかったのは、特別保管書庫。書庫から一番近い、一般生徒が入れる場所はこの部屋だ。」

「なるほど、特定情報を与えすぎた、か。でも、アンジェリアが考古学保管庫にある本を奪うまで時間が無かったから、仕方ないね。あの人、偽物を掴まされたと気づいたらゼミの学生を全員自殺させそうじゃない?」

 南原と鳴上は互いを見、苦笑いを浮かべた。

「因みに、何故、魔道書を自分たちで持って行かずに見張る、という方法をとったんだ?」

「主様に聞いたら、『中身は全て知ってるから要らない。持ってると他の魔女が来そうで面倒』だって。そういう意味では、本当に自分に忠実に生きてるよねえ。」

 南原は上着のポケットからシンプルな銀色の指輪を三つ出し、鳴上のレポートパッドの上に置いた。

「これは?」

「主様から君達へのご褒美。」

 南原は机の上の物を手際よくカバンに入れていく。

「南原の、主から?」

「君達は、途中主様が戦力差を埋めたとは言えアーカムの魔女を倒し、魔道書を守り抜いた。それだけではなく、操られた学生達や誘拐された彼さえも救ってみせた。主様にとっては、久々に面白い事だったらしいよ。主様は余所者の魔女が嫌いだから。」

「俺と直斗のペルソナがあの時出たのは、南原の主が何かをしたからなのか。」

 鳴上は何故かかつて戦ったイザナミを思い出し、微妙な気分になる。アメノサギリがかつて特別捜査隊に言った『君達はヒトを熱狂させる、良き役者であった』、という言葉が浮かんだ。

「ただでさえ魔法が使える魔女と呼ばれる存在が少ないところに、君達ペルソナ使いの力の一端が魔女カルトに知れてしまった。恐らく、今までの魔女カルトのパワーバランスが崩れることになるだろう。端的に言えば、何か争いが起こるかもしれない。」

 南原は、荷物を纏めて席を立つ。「その指輪はきっと役に立つ。おそらく、今魔法を使うものなら喉から手が出るほど欲しい物だ。君達が、1つずつつけていてね。」

「何の効果が?」

 鳴上の問いに、南原は苦笑する。

「ごめん、僕も詳しくは聞いてないんだ。主が言うには、『これから関わることになるかもしれない、つまらない魔道書やら人ならざる者との邂逅で君達があっさり潰れてしまうのは観察する方としては不本意だからな!』だって。主様なりに、気にしてるみたいだね。」

 南原は荷物をまとめたカバンを肩から下げ、微笑んだ。

「南原、これからどうするんだ?」

 鳴上の問いに、南原は首を傾げる。

「僕はまだ大学三年生ということになってるから、まだしばらくはT大にいるよ。でも、……。」

「でも?」

「主様が君達の戦いを見て何か滾っちゃったらしくてさ。『そろそろ銃とかバンバン撃ちたくない?中東とかアフリカとか、ヨーロッパとか!』なんて言ってたから、少しの間学校を休んでどっかの傭兵部隊に紛れてその地域の紛争を終わらせてくるかも。主様は人間が戦争してるのもあまり好きじゃないんだ。」

 南原は肩をすくめる。「僕は今まではここで本を見守る方が優先だったけど、本はもうここにないからね。そういう意味ではしばらく『留守』にするかも。」

「そうか。」

「だから、この席を誰かに取られないように見張っててよ、鳴上君。」

 南原は微笑んだ。「この席、僕のお気に入りなんだ。君と会って、話すことができたから。」

「分かった。まあ、南原なら大丈夫だとは思うが、気をつけてな。」 

「ありがとう。またね、鳴上君。」

 南原が退室した後、学生がグループで入室して席がいつもの通り埋まり始め、本閲覧申し込みカウンターに司書が戻ってきて、特別閲覧室特有の『人がいる静けさ』が戻ってくる。

 鳴上は指輪をポケットに入れると、目の前の課題に集中しだした。

 

◇◇◇

 

 その日の夕方、花村は学校帰りに白鐘探偵事務所に立ち寄っていた。

 後から鳴上もここに来る予定になっている。

 部屋の隅のほうではスサノオが暇そうに花村を眺め、ヤマトタケルは直斗にじゃれついていた。

「ご足労頂き申し訳ありません。こちらの方で、依頼料の精算及び振込を行っていたもので時間が取れませんでした。」

「え?振り込んじゃったの?」

 花村は直斗に聞いた。「金額もろくに決めずに俺達動いてたよな?」

「ですから、それ相応の金額を振込させていただきました。」

 薬師寺が花村の前に紅茶が入ったティーカップを置き、直斗の前に封筒を置くと奥の部屋へ去る。直斗は封筒を花村の前に置いた。「こちらが明細になります。」

「嫌な予感しかしねえんだけど。」

 花村は封筒に入っている明細を確認し、やっぱり、と独りごちる。「いくらなんでも直斗、これ多すぎじゃね?つか0多くね?」

「アンジェリアは国際警察でも一級監視対象となるほどの大物でした。今回彼女を逮捕出来たことで、今まで謎に包まれていた過激派『魔女の森』の調査も進む可能性が高い。そのため、報奨金も結構な額が出ています。僕の方の取り分でも充分黒字になっていますし、実際の調査はほぼ先輩たちが行いましたから、その分だとお考えください。」

 直斗は涼しい顔で紅茶を啜った。

「悠にも見せるけど、多分多すぎって文句出るぞ。」

「でも、もう振り込んでしまいましたから。」

 直斗は知らん顔で手帳を取り出す。

「そういや、寺田と今野ゼミの学生達はどうなった?」

 花村が明細書を封筒に仕舞いながら直斗の方を見た。直斗は手帳を開く。

「寺田さんは、念のため一週間ほど検査入院するそうです。ただ、今のところ特に問題はなさそう、とのことで事情聴取が出来次第早めに帰ってこれるそうです。今野ゼミの学生ですが、使われていた薬に禁止薬物が含まれていたらしく、薬物依存等の検査及び加療中です。また、学生達には『アンジェリアに対する絶対的な信頼』という強い刷り込みがされていて、アンジェリアという心の拠り所をなくした喪失感によるうつ症状を訴える学生に対して心療内科によるカウンセリングも実施されている、と聞いています。」

「そうか。寺田は症状軽そうでよかったけど、今野教授はこれから大変だな。」

 花村は目を伏せる。

 不意に、事務所の扉が開いて鳴上が入ってきた。

「陽介、直斗、すまない。今日の課題が思ったより量があって、時間がかかった。」

 鳴上は、花村の隣に腰を下ろすとはあ、と息を整えた。

「先輩、何を飲まれますか?」

「出来れば冷たい何かがあると嬉しいかな?」

 奥の部屋から顔を出していた薬師寺が頷き、引っ込む。

 ふわ、と鳴上からイザナギが離れ、スサノオの隣に着地した。

「そうだ、今日の昼、陽介が言っていた『魔物』と会ってきた。」

 鳴上の言葉に、花村はぶっ、と吹き出す。

「なあ、相棒。そのチャレンジ精神に最早何言ったらいいか分かんねーんだけど。」

「落ち着け、陽介。」

 鳴上は、昼間の顛末を話しつつ南原から託された指輪をテーブルに置いた。

 花村と直斗は訝しげな顔で、スサノオ、イザナギとヤマトタケルは興味津々といった風情でそれを眺めている。

『それ、すげー力を感じる。この前の本とは比べ物にならないぐらいだ。』

 スサノオがそっと指輪に触れようとしたが、花村が止める。

「俺達人間は平気かもしれないけどお前らにはヤバイ奴かもしれないだろ?」

『ねえ直斗ぉ、コレつけるの?』

 直斗に後ろから戯れつきながらヤマトタケルが聞けば、直斗はヤマトタケルの頭を撫でながら微笑んだ。

「まあ、そうなるでしょう。」

『良かったね!人とお揃いのモノを持つなんて、初めてじゃない?』

 ヤマトタケルが無邪気に笑いながら発した言葉に、直斗の顔がボッ、と赤くなる。

「な、ななな、何を言ってるんですか!」

「そうか、良かったな、直斗。」

「ちょっと、先輩まで!」

 輝くばかりの笑顔でサムアップする鳴上を、直斗は睨んだ。

『ハイハイ、しつもーん。』

 スサノオが、手を挙げる。『それ、どの指につけんの?』

 三人は黙って互いを見た。

『右手の中指でいいんじゃないか?』

 イザナギがボソ、と呟く。『行動力や直感力が増す、と言われているらしい。』

『イザナギ、お前何でそんなコト知ってんの?』

 スサノオが聞けば、イザナギは肩をすくめた。

『本で読んだ。』

「図書館で離れたと思ったら、本を読みに行ってたのか。」

 鳴上は合点がいって頷く。

『実際に開くとバレてしまうから、背表紙に触れて情報だけ引き出すだけだが。図書館には色々な本があって楽しい。主は八十稲羽でも多くの本を読んでいただろう?俺は現実世界に出られなかったが、共に活字を追うのは楽しかったんだ。』

「流石、相棒のペルソナだな。」

 花村が笑顔で言った。「っつーか、ペルソナのそういう本音を聞けるようになったことについては、あの魔女に感謝、だな。」

 三人は頷き、それぞれ指輪を手に取る。

 同じ大きさだったはずのその指輪は、それぞれ太さの違う指に設えたようにしっくり嵌った。

「……先輩、この指輪、取れませんね?」

「今、俺も同じことを言おうと思ってた。」

「ああ、やっぱりか。」

 三人は一様に微妙な顔をする。ペルソナ達も顔を見合わせた。スサノオが、肩を大仰にすくめる。

『バカ集団ですか?』

『やれやれだぜ。』

『少しは予想しろ主よ。』

 鳴上は、一つ咳払いをした。

「魔女カルトの件で、もしこれから何かあったら、お互い連絡して助けあおう。いいな?」

 花村と直斗は無言で頷く。「特に陽介は前科があるからな?テレビの中の時とは違った危険があるんだから、どんな事情があってもひとりで突っ走るなよ?」

「はい、スミマセン。」

 花村は苦笑いを浮かべた。鳴上は、ペルソナ達の方へ視線を上げる。

「イザナギ、スサノオ、ヤマトタケル。これからも、宜しくな。」

 鳴上の言葉にペルソナ達は一様に笑顔になり、それぞれの主の中に戻った。

 

アーカムの魔女:終わり

 




ここまでお読みいただきありがとうございました。
アーカムの魔女はここで終わります。
次回はインターミッション。次回エピソードの引きも兼ねています。

編集してからなので、少しお時間くださいね。

それではまた次回。
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