息をするように主人公と花村くんがお付き合いしています。
※P4だけじゃなくP3成分も入ってきてます。
なおこの小説を書いたときはまだP5発売されておりません。こわい
※Pixiv二掲載していたものをハーメルンに投稿するのにあたり、一部改稿しています。
※クトゥルフ神話成分がしみしみですよろしくお願いいたします。
※ちょっと痛そうな表現ありますが、タグはこれで大丈夫なはず!だめだったら言って…
※ボーイズラブタグが有効になりました。編集するのはそろそろやめようと思うので、OKな人はぜひ引き続きどうぞ。
2014年9月15日月曜日
昼2時頃に品川駅に入線したのぞみから、1人の女性が降り立った。
ボレロにロングスカート、ブーティといったやや地味めな服装の女性は、黒い小ぶりのスーツケースを引きながら、新幹線ホーム用改札から外へ出る。
彼女は周りを見回し、目当ての人物が早足でこちらへ向かっているのを見つけると手を振った。
「荒垣さん。」
「悪い、道が渋滞してて遅くなっちまった。」
荒垣は女性の荷物を持つと、高輪口へ向かって歩き出す。
「品川も様変わりしましたね。まさか品川に新幹線が停車する時代が来るとは思いませんでした。」
ニコニコしながら女性が荒垣を見上げると、荒垣はその視線から避けるようにそっぽを向いた。
「ほんとにお前も変わらねーな?山岸。」
「これでも料理は上手くなったんですよ?」
山岸風花は笑顔のまま答える。荒垣は、その言葉に眉を顰めた。
「……山岸、嘘はいけない。」
「えー。なんだったら確かめてみます?」
荒垣は露骨に嫌そうな顔をする。
荒垣の表情に、風花は頬を膨らませた。「あら、心外ですね、」
2人はエスカレーターを降りると送迎車専用のスペースに止めてあった白のコルベットスティングレイC7の前で止まった。
「美鶴が日比谷にあるホテルの一室を取ったらしいから、今日はそこで休んでくれ。明日は1日付きあわせてしまうが、頼むな。」
荒垣はコルベットのドアロックを解除し、トランクに風花の荷物を収納して閉じる。
ナビシートである右のドアを開ければ、風花は慣れたように収まった。
「はい、折角東京に来たんですもの。お役に立てるようがんばります。」
左より乗り込んできた荒垣に、風花はニコニコしながら答えた。
夜10時過ぎに帰宅した花村陽介は、早々にリビングのソファにへたり込む。
「社交ダンス舐めてたわー。」
鳴上悠は冷蔵庫からペットボトル入り炭酸水を2つ取ると、リビングのソファの近くに座った。
「正直あそこまでやらなくてもいいと思うんだ。」
花村は鳴上からペットボトルを受け取ると、早速注意しながらキャップを開ける。
2人は今日、五反田のダンススタジオで1日中社交ダンスのレッスンとダンスパーティーの作法をみっちり仕込まれていた。普段使わない筋肉を思い切り使ったためか、疲労が激しい。
「直斗もひでーよな、『ダンスパーティーは男性主導で踊るから、ステップはちゃんと覚えていないと恥をかきますよ』とか『マナーは最低限知っておかないと、ただでさえ男性、しかも20歳というだけで目立ちますからね!』とか何とか言ってさ。」
花村はブツブツ文句を言った。
「あっ、」
不意に鳴上が声を上げる。花村は鳴上へ視線をやった。
「どうした?」
「陽介、今凄く大事なことを思い出した。」
鳴上はソファに寄りかかりながら、炭酸水を飲む。
「なんだ?」
花村もまた、遠い目をしながら炭酸水を口にした。
「俺、学校今日からだった。」
「ええぇ……。大丈夫なのかおい?」
「うーん、ウチの大学は今期から専門分野が一気に増えるから、自主ゼミの時間を取れるように他の友だちと受講科目の摺り合わせしないとまずいな。明日は学校に行ってから合流するよ。パーティーは夜6時からだから、4時前には五反田につけるように頑張るよ。」
鳴上は苦笑いを零す。
『スサノオ、今いいか?』
リビングのソファに座るイザナギが呼びかけ、スサノオがイザナギの隣にふわ、と現れた。
『うん?どうしたよ?』
リビングは暗く、寝室では2人が早々に寝息をたてている。
『今日の昼、何か来ただろ?』
『ああ、その話か。』
スサノオは1つ頷いた。『俺も気づいた。ペルソナ使いで、戦闘能力はないが、カンゼオンより強力な探査能力を持ってるようだ。正直昨日接敵した奴より厄介だな。』
『りせのシャドウと戦った時は、俺達は刃が立たなかった。同じ轍は踏みたくない。』
イザナギは1つため息をつく。スサノオはイザナギに肩を寄せた。
『解ってるよ。あれは俺達にとっては敗北以外の何物でもないからな。』
『明日は主は学校に行ってから合流するらしい。ある意味昼間は仕掛けては来なさそうだが。』
スサノオは目を閉じ、イザナギと手を繋ぐ。
『なあ、イザナギ。どうせだったらさ、』
イザナギは、眉を顰めてスサノオを見た。『見えた?俺の考え。』
『俺としては1番楽な案だがスサノオ、お前に負担がかからないか?』
『陽介に掛かってる火の粉を払うほうが優先だぜ?それは解ってるだろ。』
『まあ、そうだな。』
イザナギはスサノオの顔を寄せ、そのまま軽く唇を合わせる。『主達の命が最優先。解っている。』
『だろ?パーティーは予定通り開始されないといけないんだ。』
スサノオは、キスをねだるようにイザナギを上目遣いに見て笑みを浮かべた。『で、続きは?』
『続き?』
イザナギは呟くとスサノオを体ごと引き寄せ、再び唇を合わせる。唇を離すと、スサノオの舌が名残惜しそうにイザナギの唇に触れる。『後は、明日帰ってきてから。』
『つまんねーの。』
スサノオは文句を言いつつも口角を上げた。『ま、いいけど?』
2014年9月16日火曜日
朝11時すぎ。
日比谷にある高級ホテルの一室で、朝食を済ませた風花は自身のペルソナであるユノを展開させていた。
昨夜のうちに鳴上と花村の顔写真は貰っていたため、イメージからそのペルソナを探る。
(花村さんのペルソナは、『スサノオ』、『風属性吸収、火属性無効』。鳴上さんのペルソナは、……えっ?)
風花は驚き、両手で口をふさぐ。それ迄展開させていたユノがかき消えた。
「ベースは、闇属性無効と雷属性耐性のイザナギ、だけど、……背後には他のペルソナの気配もある。まるで、それって、」
(5年前に試しにアナライズさせてもらったあの人の能力、『ワイルド』と同じ……?)
5年前に自分の命と引き換えにニュクスを封印した『彼』の能力もまた、ワイルドだった。多くのペルソナを状況に応じて付け替え仲間の危機を何度も救ってきたそれは余りに強力すぎるが故に、仲間の間に軋轢さえ生んだのだ。
風花は、自身のスマートフォンが音声着信を知らせているのに気付き、慌ててスマートフォンを手に取る。
「もしもし、」
『山岸か?荒垣だ。』
「出発しますか?」
『1階ラウンジに来てくれるか?』
「はい、すぐに行きます。」
風花はいつも背負うカバンを手に、部屋を後にした。
秋葉原にあるカフェの隅の席で本を読んでいた白鐘直斗は、スサノオへ声を掛ける。
「本当にやる気ですか?」
『パーティーが正しく始まらないと、真相は分からない。イザナギはまた国会図書館に行っている。俺も、やることはやらないとな。』
スサノオは苦笑いを浮かべた。
「しかし、久慈川さん以上の能力を持つ情報収集能力は脅威ですね。確かに彼らがパーティー開始前に踏み込んでしまったら意味が無い。であれば、その情報収集能力を逆手に取って誰かが囮になり、情報収集能力をある時間までは余計に使わせないようにするしかない。」
直斗はスサノオをちら、と見上げる。
『直斗はさっき言ったとおり、陽介と鳴上の衣装を準備とタクシーの手配さえしてくれればいいから。ヤマトタケルは直斗と木村さんの護衛を頼んだぞ。くれぐれも奴らに悟られるなよ。』
『分かった。こっちは任せて!』
ヤマトタケルは頷いた。
『じゃ、そろそろ行くわ。また、パーティー会場で。』
スサノオは壁を抜けてふわりと浮かび上がる。金色の瞳を閉じしばらく様子を探った後、ある方向に向かって音もなく滑空を始めた。
丸の内にある桐条ホールディングスの本社ビルの屋上で、風花はユナを呼び出していた。
荒垣はサングラスを掛け、空を見上げる。
「荒垣さん、」
風花は荒垣へと振り返った。
「ペルソナの反応があったか?」
「私達の、真上にいます。」
荒垣は、サングラスを外して真上を見る。
しかし、怪しい姿は見えず、青空に雲がゆっくり流れていく風景しかなかった。
「見えないな……。」
「風属性を確認、『スサノオ』です。でも、」
風花は目を閉じ再び集中する。
「でも?」
「確かにペルソナ、何ですけれど、近くに花村さんが居ません。」
風花は戸惑っていた。
「どういうこと、だ?」
荒垣は、ホルスターから銃を抜き、真上に向けて万物属性の光線を放つ。しかし、光線は虚空に消えた。
「『スサノオ』は、自分で考え、私達を監視するために上空に居ると思われます。」
風花は目を細く開ける。「自律的にある目的のために動くなんて。まるで、シャドウのよう……。」
荒垣は、風花の呟きに目を見張った。
「ペルソナなのは、確かなんだろう?」
風花は頷く。
「こちらから視認できないのは何かのフィールドを展開させているからだ、と思われます。」
『おーおー、早速食いついて来やがったな。』
スサノオは真下に居る2人を眺めた。
風花のペルソナが放つフルアナライズの魔力波に、全てを暴かれそうな感覚に陥り身震いする。
(ったく、フルアナライズは1回でいいだろうよ、何度もやられるこっちの身にもなれってんだ。)
彼らとの距離は大体150メートル程あった。昨日花村が使っていた迷彩を展開させつつ付かず離れず、しかし気配を消す事はせず2人を牽制する。
懐から懐中時計を出して時間を確認した所、上空に来てから30分が経過していた。
(そろそろやるかな。)
スサノオは迷彩を解くと、一気に下へ降りていった。
「フィールド消失、来ます!」
風花が叫ぶ。次の瞬間、2人の前にはステッチが印象的な学ラン姿の少年が居た。ヘーゼルナッツブラウンの髪に造形の整った顔、首から下げたヘッドホン、そして金色に光る瞳。荒垣が一昨日会った少年に違いなかった。
『オホン、』
少年が、1つ咳払いする。『あーあー。俺の声、聞こえてる?』
荒垣が、風花を庇うように立ち、銃を向ける。
「お前、何が目的だ?」
『その反応は、一応聞こえてるってことでいいんだよな?いいや、そういうことで、うん。』
少年は頭をガリガリ掻いた。『俺の名前はスサノオ。ちと縁があってこの世界で主と一緒に生活してる、普通のペルソナだ。』
「普通の、ペルソナ……?」
ポカンとして、風花が呟く。「あ、あの、スサノオ、さん?」
「ん?なんでしょう、お嬢さん?」
スサノオは、首を傾げた。
「貴方は、何故、花村さんと離れて行動できるのですか?」
『普通できるもんじゃねーの?』
変なことを聞くなあ、という顔でスサノオが聞き返す。
「えっ、あ、その、そういうもの、なんですか?」
風花が焦って聞けば、スサノオがますます考えこむような仕草をした。
まるで、1人の人間を相手にしているかのようだ。
『また、おかしななことを聞くなあ。……お前らのペルソナと、俺とは違う匂いがするから、何か違うんだろうな。』
「違う、というと?私達は、その、どんな匂いがするのですか?」
更に風花が尋ねる。
「認めたくない、知られたくない本当の自分。強烈なまでの拒否の感情の匂い。」
スサノオはニヤ、と笑った。「随分な奴を飼い慣らしてるじゃねーか?そんなに否定しちまったら、成り代わろうって自分を襲うんじゃねえの?」
「言いたい放題言いやがって。」
荒垣が、銃に魔力をチャージする。
『おいおい、俺は聞かれたことを答えただけだぜ?』
スサノオは、フワリと浮かんだ。『それとも、すでに誰かを、やっちまっ、』
言葉を遮るように、荒垣が万物属性の光の矢を撃つ。スサノオは、それを難なく避けてみせた。
「荒垣さんっ!」
後ろから、風花が荒垣が着るジャケットを引っ張る。
スサノオは、フワリと浮かんだ上から金色に光る冷たい視線を2人に向けた。
『へえ、図星、か。業が深いねえ、あんたも。』
風花が、困ったように荒垣とスサノオを交互に見ている。『因みにあんたたち、名前はなんていうんだい?俺だけ名乗るってのもアレだろ?』
スサノオはやれやれ、と大仰に肩を竦めてみせた。
「わっ、私は、山岸風花です!」
風花が叫ぶように言う。「あの、この人は、」
「荒垣真次郎だ。」
嫌そうな顔で荒垣が答えた。
『……オッケー。じゃ、山岸さん、荒垣さんって呼ぶわ。』
スサノオは、冷たい視線を投げかけたまま口角を上げる。『俺さ、あんたたちに聞きたいことがあるんだ。物騒な銃をこっちに向けて2発も撃ったお詫びとして、答えてくれると嬉しいんだけど?』
五反田にある白金探偵事務所に鳴上が駆け込んできたのは、15時を少し回ったところだった。
「先輩、とりあえずシャワーを浴びてから着替えてください。」
直斗がバスタオルを渡しながらシャワールームを指さす。
「悪いな、使わせてもらうよ。」
鳴上は、応接室の隅で着替えが済んでいる花村を見た。
彼は、額に冷えピタを貼って、目にぬれタオルを当てている。「陽介、どうした?」
「ああ、悠、か。」
花村は右手を挙げた。「スサノオがちょっと囮やっててさ、しわ寄せがこっちに来てる感じ。」
「なんだったらイザナギも向かわせても良かったのに。」
「イザナギも今居ないだろ?」
花村はハハ、と乾いた笑いを零す。
「そういや、朝から居ないな。何処に行ってるんだろう?」
鳴上は首を傾げた。
「あいつらなりに、色々やってるらしいからこっちは体力温存しとこうぜ。どうせダンスパーティーにフルパワーで当たって砕けろって感じだろうしな。」
花村が言った時、直斗が鳴上を呼ぶ。
「先輩、早くシャワー浴びて下さいよ。」
「ああ、すまない。すぐに行く。」
鳴上は、花村の頭を軽く撫でると、ソファを離れた。
花村は、恋人が部屋を出た気配を察してゆっくりと濡れタオルを取り去り目を開ける。
近くに置いておいた手鏡で自分の顔を覗きこむと、1つため息をついた。
自分の瞳の色が、いつもの栗色からうっすらと金色が混ざっている。
まだ誰にも言っていないことだが、30分前くらいから、精神力が削れては何かの力で元に戻る、ということを繰り返していた。精神力が削れるのは恐らくスサノオが囮になって何かしらやっているから、というのは分かる。が、一定量削れた後自動的に元に戻るのはどうしてなのか。そして、精神力が削れるときにうっすらと瞳が金色に染まるのは何故なのか。
「これも、スサノオが元気すぎる弊害、かねえ。」
ぽい、とソファの上に手鏡を放ると、目を閉じてはあ、とまたため息をつく。
(そういや最近ため息が多くなったなあ。ため息をするたびに幸せが逃げていくって言うけれど、元々運が悪い俺の今の幸せが無くなったら、どうなっちまうんだろうなあ?)
つまらないことを考え若干凹んだ花村は、濡れタオルを2度ほど振りさばき、また丁寧に折ってから目の上に載せた。「直斗ー、色が濃い目のサングラス持ってる?」
「そう言われると思ったので、いくつか用意しました。テーブルの上に置いておきますので、好きなものをお選びください。」
テーブルの上に、何かが置かれる音がする。
「サンキュ、悪いな、いつも。」
「いえ、どちらかと言えばお世話になっているのは僕の方ですから。」
直斗が部屋を出た気配を感じると、花村は濡れタオルを顔から取り、テーブルの上にあるサングラスを物色し始めた。
『スサノオ、今何処にいる?』
イザナギは国会図書館の魔道書を保管している書庫を抜けたあと、スサノオを呼ぶ。
『スサノオは、丸の内にある桐条の本社にいるみたい。』
答えたのは、ヤマトタケルだった。『でも、今ちょっと僕の声も通らないみたいなんだ。』
『どういうことだ?』
イザナギは眉を顰めた。
『多分、向こうの情報索敵能力のペルソナが邪魔してるんだと思う。』
『ヤマトタケル、主に俺をすぐに呼び戻させてくれ。』
『うん、分かった。』
イザナギが目を閉じると、周囲の景色が薄暗い書庫に繋がる通路から見覚えがある白鐘探偵事務所の応接室に場面転換する。
『花村、大丈夫か?』
ソファに凭れて色が濃い目のサングラスをかけている花村は、その問いにイザナギへと顔を向けた。
「イザナギ、今まで何処に行ってた?」
『国会図書館の魔道書保管用の特別書庫にいた。』
イザナギは花村の対面のソファに座る。
「じゃ、お前、魔道書を読んでたのか。」
『敵地へ赴くのに敵の情報を先に調べておくのは、戦いにおいてはセオリーだと思うが?』
「まあ、そうだけどよ。」
花村は俯いた。
『とりあえず聞くが、その瞳はスサノオとのリンクが切れかかっているからじゃないのか?』
イザナギのあくまで冷静な問いに、花村はごくりと喉を鳴らす。
「イザナギ、お前、どこまで知ってるんだ?」
『それは難しい質問だな。今までそういう状況に陥ったことがないから、推測での回答になる。』
イザナギは花村を見た。
花村が掛けるサングラスの奥の瞳が、僅かに金色を帯びているように見える。
「じゃ、イザナギの予想でいい。」
花村の言葉に、イザナギは目を細める。
『俺の主は、ワイルドだから、ペルソナの1つを消失したとしても、代わりがある。だが、花村や白鐘は替えが存在しない。その状態でペルソナとのリンクを消失したら、別の負の感情からシャドウが生まれ出る可能性がある。そしてそれは、主自身。つまりは、主の魂そのものがシャドウに堕ちてしまうのではないか?』
金色の瞳を瞬かせ、イザナギは答えた。
「……なるほどな。」
花村はため息を零す。「確かに、それなら俺の瞳の色が変わりかけているのも納得できるな。」
『あくまで可能性だ。ただ、そのリンクを今も維持出来ているのはおそらくそのリングのお陰なんじゃないかと思うが。』
花村は自分の右手を見た。銀色に光るリングが中指に嵌っている。
イザナギはソファを立った。そこへ、ヤマトタケルが抱きついて来る。
『どうしよう、スサノオに何かあったら僕嫌だよ。』
イザナギはヤマトタケルの頭をポンポン、と軽く撫でるように叩く。
『スサノオはまあ、大丈夫だ。それに、何かあったらそれはヤマトタケルだけじゃなくて、この案に反対しなかった俺の責任でもある。』
「イザナギ、戻ってきたか。」
ダンス用ベストにストレッチシャツ、スラックスに黒の革靴姿の鳴上が応接室に入ってきた。
『主、敵の情報を開示する。その上で、現在実行中の作戦の変更を提案する。』
イザナギの言葉に、鳴上は1つ頷くと直斗を呼ぶ。
「じゃ、敵の情報から聞こうか。」
鳴上が、柔らかい笑みでイザナギを見上げた。
ペルソナ頑張ってんなーという回。
どうかんがえてもユノのステータスがぶっちぎってるんだよなあ つよすんぎ
次回もよろしくお願いします。