主の違いで奴隷の姿が変わるって話です。
「醜鬼の巣があった場所に乗り込むのを待てだと?」
焼き肉屋〝皇龍〟にて肉をジュージューと焼き上げていくのは、私服姿の七番組組長羽前京香。
「総組長は人型醜鬼と対話がしたいようだね」
対するのは、同じく私服姿の六番組組長出雲天花。
……仕事などではなく、あくまでプライベートで来ているはずなのに、飛び出してくる話題は人型醜鬼に関することであった。
「問答無用で襲ってくる奴らなんだぞ?」
「上手くいけば魔都の謎も、醜鬼の問題も解決できるって意見だよ」
「温い考えだな。今すぐ総組長に直談判しに行くか」
八雷神と結びついているかもしれない人型醜鬼がいる巣に乗り込むのを待てと言われては、いくら総組長の命令と言えど京香は納得することが出来なかった。
かくなる上は直談判を。
……そう本気で思いかけたタイミングで、天花の言葉が差し込まれる。
「京ちんがそう言ってくるだろうから伝えておいてって。〝近いうちに全組長を集めて会議するから意見はその時に〟って」
「……そうか」
気に食わない。
……自分の思考など全てお見通しと言わんばかりの総組長の態度に、京香は内心むかっ腹を立てていた。
が、上司の命令とあらば従わないワケにはいかない。
手に持つグラスになみなみと注がれたビールを一気飲みし、天花に羨望にも似た愚痴を零す。
「……天花は気に入られてるな。あの総組長に」
「立ち回りうまいもんでしょ?」
「ま、醜鬼どもが呼びかけに応えるとは思えんが」
「うん、結局敵陣に乗り込む流れになるね」
その時ふと、天花が妖艶に微笑みながらこちらにグラスを傾けていることに気が付く。
それは何とも、悪い笑みであった。
「六番組は、七番組に全面協力するからね」
「……フンッ、いい顔だな」
この間のことを思い出し、天花の目論見がどういったものであるかを悟った京香は、お前や総組長の思い通りにはさせないぞという意味を込めて鼻で笑ってみせた。
<<< 魔防隊 七番組寮前 >>>
……後日、京香は服部ほか七番組の隊員達を寮の前まで集合させ、
ちなみに、服部は既に変身を済ませており、現在の京香は分裂変身中を意味する純白状態にあった。
『ということで、決戦に備え〝
京香の口から飛び出した言葉に、東日万凛をはじめ隊員達は驚きを露わにする。
「寧も何かお役に立てるでしょうか?」
服部の主になれる京香や日万凛ならばともかく、自分や朱々まで召喚された意味が今ひとつ分からず、取り敢えず質問してみることにした寧。
『貸し出しだ。……弦太郎を七番組のほかの人間も使えるようにする。乗り手の違いで弦太郎の特性が変化するかもしれん』
「確かに、自分と組長で違いがありました」
八雷神のうちの一柱を討伐一歩手前まで追い込めたあの二人乗りほどではないかもしれないが、それでも特性の違いによって七番組のとれる作戦の幅が広がるかもしれない。
この試みは十分実践して然るべきものだ。
「組長の能力とコンボできるとか刺激的ぃ!」
「早速やりましょう!」
朱々と寧のやる気も十分であった。
<<< 大川村寧の場合 >>>
「ちょっと体踏んじゃうかもです」
「気にしなくていいよ。……そうそう、背中にしがみつくようにね」
背鰭のない、黒くて巨大なイグアナのような
『(今の弦太郎は、私や日万凛といった主を欠く不安定で曖昧な存在だ。この不安定を取り除くためには私が再び弦太郎と一体化するのがマストだが、仮にほかの能力者が現在の弦太郎に接触した場合どうなるか―――)ッ!!』
結論から言って、京香の予想は正鵠を得ていた。
服部の背中をよじ登り、その太い
服部の脇腹にあたる部分から虫の脚のような副腕が複数生え、その顔立ちも爬虫類と言うよりも蝶や蛾を思わせる昆虫類へと変容していく。
そしておそらくは、寧本人に相当するであろう巨大で美麗な、神々しいピンク色の翅が展開される。
その名も―――
「「 綺麗…… 」」
日万凛と朱々から感嘆の溜息が零れる。
それほどまでに現在の服部は、昆虫さながらのグロテスクな造形はそのままに、目を奪われるほどの光輝を放っていたからだ。
「組長やひまりん以外でも姿変わった!」
「これ応用効きますね!」
京香の試みが成功したことに、日万凛と朱々から興奮と賞賛の声が上がる。
だが一方で、京香の足元はぐらついていた。
『(貸し出しは、私の力を相当持っていかれるな……)』
ハードに当たる服部と、ソフトに当たる京香(日万凛)が一体化・変身するのが〝
疲労が加速度的に蓄積していく中で、京香はそう考察していた。
兎にも角にも、疲労を押し殺して京香は尋ねた。
『……どうだ弦太郎。寧の形態は?』
「少し動いてみないことには……寧ちゃん、激しく動いても大丈夫かな?」
『思い切りどうぞ!しがみついてます!』
服部の背中から生えた翅からそんな声が聞こえ、服部は少し離れた場所で思い切り体を動かしてみた。
まずは空を殴りつけ、次いで近場にあった岩山に蹴りを叩き込み、凄まじい音とともに亀裂を生じさせ、バラバラに粉砕した。
仕舞いに尻尾を横薙ぎに振るおうとして―――不発に終わってしまった。
「……尻尾が無いんだった。それに心なしか手足も短くなって、パワーもスピードも落ち込んじゃってる」
『すみません。寧のせいで……』
「あれでパワーもスピードも落ちてるの?」
「ゲンチー普段からヤバすぎ♪」
「……でも、何だろうこの感覚。視るとか聴くとか嗅ぐとか、そういう単純な感覚とはまた違う、これは一体……?」
服部は、すぐ隣に立っていた日万凛を横目に見やる。
そんな服部を、日万凛は不思議そうに見つめた。
『弦太郎。お前が今感じてる、ありのままを話せ』
「はい京香さん。……日万凛ちゃんの、おそらく心臓に当たる部分に、炎のような
「揺らめき……魂的な?」
「多分そうだと思う。でも感知できる範囲が思ったより広くなくて、それこそかなり至近距離にいないと感知できない気がするよ」
『寧と同じ索敵特化だと思っていたが……こうなると用途が限られてくるな』
魂などという曖昧であやふやなものを感知できるのはそれはそれで凄いことだが、索敵範囲がそれほどでもないとなれば、それこそ寧一人に任せれば済む話だ。
新しい発見があった反面、この微妙さにはさしもの京香も内心肩を落とす。
『弦太郎さん。私の能力と併せて使えないか試してみましょう!』
「寧ちゃんの能力と?……あぁなるほど!」
寧の助言に従い、服部は寧とともに精神を統一する。
一方、寧の発言を聞いた京香はハッとさせられていた。
『(私としたことが……この試みの裏に隠されたもう一つの利点を見落としていた!)』
京香は当然として〝
それが正しい仕様であり、謂わば正道だ。
……この試みはその正道から外れる邪道であったが、その邪道を歩むに足る利点も存在したのだ。
一つは、服部の形態と能力の変化。
これはほぼ成功したと言ってもいい。
そしてもう一つは―――主となった能力者とその奴隷の、能力の併用である。
「凄い……色んな方向をつぶさに視れるよ!」
『これは……地面の奥深くに六体ほど何かが潜んでいます。おそらく醜鬼です!』
服部と寧、それぞれの能力が相互作用し合うことで索敵能力が劇的に強化されることとなった。
それはまだ地面の奥深くに身を潜ませている醜鬼の、泥のように粘つく〝魂〟を的確に感知するほどである。
『!……でかしたぞ二人とも。寧一人ではそこまで深く感知することは出来なかっただろう。二人で力を合わせれば、気配を隠して不意打ちを狙う醜鬼を炙り出せるかもしれん。研究していく余地のある形態だ。色々試していこう……ッ、ハァ…ハァ…!」シュゥゥゥ…
「京香さん―――うおっと!?」プリッ
「組長!?」
「キャッ!」
「大丈夫ねいっち!?」
「あ、ありがとうございます……」
……が、やがて京香自身の体力が限界に達し、光の粒子となって服部の背中に収束したかと思えば、寧ともども服部の体から排出され、結果変身が解けてしまう。
寧のほうは朱々の神キャッチによって事なきを得たが、京香は敢え無く地面を転がる格好となった。
「ハァ…ハァ…ハァ…貸し出しは消耗が激しいな。私も慣れる必要がある」
日万凛の手を借りながらなんとか立ち上がった京香は、額から滝のように流れる汗を拭って己の未熟を呪う。
対して服部は、やはりと言うべきか汗の一つもかくことなく平然と京香の心配をする余裕すらある。
痩せ我慢をしていれば雰囲気で分かるが、服部の放つ雰囲気から疲労は微塵も感じられない。
……むしろまだまだ余裕があると、その顔は雄弁に物語っていた。
「お前の底なしの体力がどこから来ているかは後で聞くとして……弦太郎、私は嬉しいぞ。能力を試せるのはお前との相性が良いからだ」
「ハハ……こちらこそ活躍の機会をもらってます」
地面の奥深くにいる醜鬼に警戒しつつ、体力の回復のために小休止を挟むことにした京香達。
適当な岩場に腰かけ、あらかじめ持参していたペットボトルの水をガブガブと飲んでいると、ふと寧がこちらに近付いて来ていることに気が付いた服部。
「弦太郎さーん。お疲れ様でした」
「うん、ありがとう寧ちゃ―――」
顔を向けた瞬間、服部の頬に柔らかい感触が伝わる。
それは寧からの、ご褒美のバードキスであった。
「?……あれぇすみません!!(/////////)」
「ね、寧ちゃん……もしかして?」
「かかか、体が勝手に動いてしまって……(/////////)」
この突然の奇行に、当の寧自身も大いに戸惑っていた。
……そう、これこそが能力の代償。
寧の場合、特にこれといった戦闘はしていないため、バードキス程度で済んでいる。
「ふむ……借主が使っていた分の代償は借主が払うワケか(……寧に戦闘をさせなくて本当に、本当に良かった)」
これでもし服部に醜鬼の一体や二体を倒させていれば、それだけ寧の払うべき代償も重くなっていたことだろう。
17歳と11歳。
……年の差は6歳ほどしかないが、体格の関係でどうしても
「(なるほどぉ♪……特性を試している間の褒美は、借主であるアタシから出すってことかぁ。それってとっても刺激的ぃ!)」
一方、服部を舐め回すように見つめていたウサ耳リボンの少女は、あまりに刺激的な予感に体を震わせていた。
<<< 駿河朱々の場合 >>>
京香は寧に、貸し出しは初めてで加減を誤ったこと、てっきり自分が褒美を与えるものと思い込んでいたことを説明し、謝罪した。
それを聞き届けた寧の口から飛び出したのは、謝罪。
自分に
「寧ちゃんとは、仲間としても友人としても仲良くしたいんだよ。最初は驚いたけどさ、嫌だったなんてことは絶対ない。これだけはハッキリ言える」
「そうよねぇ。褒美は奴隷が潜在的に望んでるものって聞くし」
「うっ……(汗)」
「弦太郎さんが寧と仲良くなりたいと望んでいるなんて、寧は嬉しいです!」
「寧ちゃん……(泣)」
ここで実は、家事の達人である服部のことを尊敬していたと言う寧からのカミングアウトがあったワケだが、体力が回復しきった京香の再開の号令もあり、話はそこで打ち切られることとなった。
……頃合いを見計らっていた朱々は、そこでわざとらしく咳払いをして京香の注目を引き付ける。
「組長そろそろ体力回復したんじゃないですか?アタシもゲンチーの形態試しますよ!」
「お前は戦う可能性がある。……寧より褒美の具合が激しいかもしれん」
「激しっ(/////////)―――もち大丈夫です!醜鬼殲滅が魔防隊の仕事、褒美くらいバッチこい!」
何故か気合い十分な朱々を見て、いい返事だと返した京香は、再度服部と一体化し変身。
……慣れた様子で分裂すると、乗ってみろと言わんばかりに服部のガラ空きの背中を指差した。
「駿河朱々、いきます!」
そう言って颯爽と服部の背中に跨った朱々。
「かっこいいです!」
「気合い入ってるわね」
二人の言葉を受けて気分が最高潮に高まった朱々は、想い人の背中の上で高らかにライ○ーポーズを決め込む。
「さぁゲンチー、アタシ色に染まって!」
刹那、服部と朱々の体が眩いばかりの黄色に染め上げられた。
先程の寧と異なり、その分厚い肉体は上半身を中心に一回りも二回りも
特筆すべきは異様に発達した腕部であろう。
……前腕の長さだけで京香の上背に匹敵すると言えば、その発達ぶりが伺い知れるはずだ。
そして、何よりも京香達を驚嘆たらしめたのは、服部の掌に突然出現した巨大な手斧であろう。
あまりにも原始的で有機的なその手斧は、服部の鋭い背鰭と太い大腿骨を引きちぎり、乱雑にくっつけたと説明されればつい信じてしまいそうになるほどに単純を極めた構造をしていた。
その手斧の刃先は、体毛と同じ黄色に染まっている。
その名も―――
「「『 ……ゴリラ? 』」」
『ちょっとゲンチー!なんでアタシがゴリラなのぉ!?』
「そんなことを言われても……って、朱々ちゃんの声が
「「『 えっ 』」」
『え?……あっホントだ。アタシ斧になってる〜』
服部の手に握られている斧から聞き慣れた朱々の声が発せられ、しばし呆然とする一同。
「っ、地面から来ます!」
……その時であった。
近くの地面が盛り上がり、そこから六匹の醜鬼が這い出てきた。
服部と寧の感知した醜鬼と見て間違いないだろう。
『っ、ちょうどいい。弦太郎、朱々!……お前達の力を見せてみろ!』
『了解!行くよゲンチー!』
「よーし分かった!ぶっつけ本番!」
こちらめがけて迫る醜鬼に対し、服部は
『……ピコーン♪いいこと閃いちゃった!』
「?……何かいいアイディアでも?」
『ゲンチーはそのままアタシを振るって!……アタシは能力を使ってみせる!』
「……なるほど分かったぞ。京香さん!もっと後ろに下がっててください!」
『分かった。下がるぞお前達!』
「「 はい! 」」
即座に後方へ下がった京香達を横目に見やり、再度迫りくる醜鬼達に視線を移す服部。
醜鬼達との間の距離は、2mを切った。
『
「HATTORI デカアックス!!!」
弓弦の如く限界まで引き絞った手斧を横薙ぎに振るう。
……と同時に、朱々は能力を発動。
服部の巨体を遥かに上回るサイズに成長した
比喩や誇張抜きに、余波によって遠くの岩山が消し飛ばされていたのだ。
破壊力という一点のみに注目すれば、組長クラスは確実と言えるだろうと京香は冷静に分析する。
……だが、これはこれで強力だろうが、シンプルな特性ならわざわざ貸し出す意味も薄いとも感じていた。
スポッ「あ、やっべ」
「「『 あっ 』」」
『ちょ……ゲンチィィィィィィ!!?』
慣れていなかったせいもあるだろうが、勢い余って
哀れ、服部の手の内から離れてしまった
パッ『ィィィィィィィィィ……あれ?』
「……えぇ、手元に戻ってきた?」
……は、ならなかった。
どういうワケか服部の手に、
これには服部も朱々も、そして京香達も困惑を隠せずにいた。
「……えいっ」ポイッ
『ちょま、キャァァァ!!?』
何をトチ狂ったのか、服部はおもむろに少し遠くにある岩山めがけて
見事岩山に刃先が突き刺さる。朱々は目を回す。
パッ『はらほろへろ〜〜〜んぁ?』
「……やっぱりだ。京香さん!」
『ああ。……どうやら思っていた以上にその形態は応用性に富んでいたようだな』
「な、投げられた朱々が手元に戻ってくることが、ですか?」
おずおずと日万凛は質問する。
『手元から離れた武器が自動的ないしは任意で手元に戻ってくる。こう言えば少しは分かりやすいか?』
「……あっそうか!」
ようやく得心した日万凛は、服部と朱々のコンビ形態の侮りがたい性能に思わず息を呑んだ。
『強制的に手元に戻ってくる限界距離は……大体50mぐらいと言ったところか。言い方を変えれば、50m範囲内であれば自在に朱々を手元に戻すことが出来るワケだ』
「はい。……それと、今後の鍛え方次第ではあるんですが、投擲と引き寄せを交互に高速で繰り返すことで、射程内にいる敵をサブマシンガンよろしく蜂の巣に変える、なんて戦い方も出来るかもしれません」
服部の現在の形態は、見た目通りなら近接パワータイプと言ったところだろう。
……それが、
「……それに加えて、朱々には体のサイズを自在に変えられる能力があるわ。手斧と化した後も普通に能力は使えたみたいだし、敵からしたらやりにくいなんてもんじゃないわね……」
サイズの可変と自動引き寄せ。
敵からしてみれば、服部の持つ手斧が突然大きくなったり小さくなったりするのだ。
……相手にも依るが、手斧を見た目通りのサイズと侮る者にとって効果は絶大である。
仮に手の内を知られたとしても、大きな痛手にならないのも地味な利点だ。
万が一手元から離れたとしても、ある一定の距離に手斧があれば任意で手元に引き寄せられる。
……必殺の間合いに踏み込んだ敵を不意打ち気味に討ち取ることも理論上可能だ。
実態は、近接パワータイプどころの話ではない。
……中近距離戦をある程度こなすことが出来る、トリッキーなゴリラこそが今の服部だ。
「(でもこれって風舞希も似たことが出来たような……でもまぁ見方を変えれば、組長格と肩を並べられるってことよね)中々凄いじゃない二人とも!」
これには日万凛も感心せざるを得ない。
服部の言う通り、今後の鍛え方にもよるだろうが、それでも大きく化ける可能性を秘めた形態に、日万凛のみならず寧や京香もご満悦の様子であった。
『ふへぇ〜もうむりぃ〜……」バタンッ
「あ、朱々ちゃん!」
……が、ごく短時間のうちに体力を大幅に消耗したことが原因で、京香よりも早く変身を解除し地面に突っ伏してしまった朱々。
ポテンシャルは十分、後は当人の努力次第。
なし崩し的に変身を解除した京香はそう評価した。
各形態の特徴一覧
・羽前京香(スタンダードな形態)
走攻守ともに高次元にバランスが取れており、現状服部のポテンシャルを最大限引き出すことが出来ている。長い尻尾による中距離攻撃や、負担は大きいが遠距離からビームを撃つことが出来るぞ!
・東日万凛(暴竜な形態)
スピードや反応速度に長け、上記の形態に比べて尻尾が倍長く、比例してリーチも長い。反面パワーはそれほどではなく、一撃一撃はとても軽い。連続攻撃が主体である。遠距離攻撃も出来なくはないが、負担が大きいため普段は近接戦を主体にした戦闘スタイルである。
・京香&日万凛(霜竜な形態)
現状最強クラスの形態。スピードにやや欠けるが、その巨体が生み出す破壊力と、身に纏う絶対零度の守りによって難攻不落の要塞と化している。持続性に難あり。繰り出す攻撃全てに絶対零度が付与されており、攻めるにしても守るにしても致命傷は避けられないだろう。
・大川村寧(巨蛾な形態)
ある意味一番謎に包まれた形態。走攻守全てにおいて最低値だが、魂という曖昧であやふやな存在を感知することが出来る。感知精度はずば抜けているが、感知範囲は精々2m弱と、正直かなり心許ない。寧の能力と併用することで真価を発揮できる形態と言えよう。
・駿河朱々(怪腕な形態)
パワー、特に上半身と腕部の発達が著しく、単純な握力なら現状どの形態と比べてもピカイチ。反面スピードに劣るが、反応速度自体はさほど悪くはない。能力によってサイズを自在に変えられる手斧を基本装備に据えており、地味に頑丈。加えて手元から離れても任意で手元にパッと引き寄せることができ中々に厄介である。中近距離をこなせるトリッキーなゴリラだ。
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