名探偵プリキュア!with特捜戦隊デカレンジャー 作:仮面大佐
ディアマンテ星人ドラ・エメルとの戦いの後、デカレンジャーとの親交を深めたキュアット探偵事務所の面々。
あんな達は今、キュアット探偵事務所の掃除を行なっていた。
「結構埃っぽいな…………」
「そうだね…………」
「おい。口を動かすよりも、手を動かしてくれ」
「ああ」
麦翔とあんなはそんな風に呟いていた。
この事務所に、埃が結構溜まっていたのだ。
それに対して、ジェットはそう突っ込む。
あんなが床を箒で掃いて、麦翔は本などを運んでいた。
「掃除が終わったら、ミルクにしようね」
「ポチ〜!ポ〜チ、ポ〜チ!」
あんなが箒で床を掃きながらそう言うと、ポチタンはそう言いながら、ジェット先輩の方へと向かう。
すると、麦翔があんなに話しかける。
「それにしても、あんなちゃんもすっかりポチタンのお母さんみたいだね」
「えっ?そうかな…………?」
麦翔がそう言うと、あんなはそんな風に言う。
すると。
「おい…………!やめろって…………!こら…………!遊んでる暇はないって言ってるだろ……………!ポチタンをどうにかしてくれ!」
「あははは……………」
ポチタンはジェット先輩の顔へとくっつく。
ジェット先輩はそんな風に言う中、麦翔とあんなに対してそう言うと、麦翔は苦笑する。
すると、キュアット探偵事務所の扉が開かれる。
「ごめ〜ん。寮出る手続きで時間かかっちゃって……………」
「うわぁぁぁぁぁ⁉︎」
中に入ってきたのは、みくるだった。
みくるは、キュアット探偵事務所の名探偵プリキュアとして正式に認められた為、寮を引き払って、キュアット探偵事務所に住む事にしたのだ。
すると、ジェット先輩の悲鳴と共に、何かが崩れる音がして、みくるは中に入ると。
「なんか……………前より散らかってない?」
「「あははは…………」」
「みくるも来たし、皆ではなまる素敵な探偵事務所にしよう!」
「ああ」
みくるは、ジェット先輩が落とした本が床に散らばる光景を見ながらそう呟く。
あんなと麦翔が苦笑すると、あんなはそんな風に言い、麦翔はそう答える。
キュアット探偵事務所の掃除が始まったのだった。
その頃、デカベースのデカルームでは、紅矢達が集まって、話し合いをしていた。
「皆、よく集まってくれた」
「ボス、どうされましたか?」
「また何かあったのか?」
ギョクがそう言う中、玄李と紅矢はそんな風に問いかける。
すると、ギョクは口を開く。
「実はな、ここ最近、エイリアンの中の一部の者に不審な動きが見られるんだ」
「不審な動き…………ですか?」
「ああ。小規模な犯罪が増えているんだ。何かの前触れの可能性がある」
「確かに…………ここ最近、万引きとかそう言うのが増えてるわね」
「気になるかも…………」
ギョクはそんな風に言う。
ここ最近、宇宙人による小規模な犯罪が多発しているのだと。
何かの前触れの可能性があると。
それを聞いて、緑希達はそんな風に反応する。
「ボス。俺たちは引き続き、パトロールに向かいます」
「何が起こってもおかしくないからな」
「頼む。…………そういえば、麦翔はどうした?」
玄李と紅矢はそんな風に言う。
パトロールを行うと。
ギョクがそう頼み込む中、麦翔の所在を聞く。
「そういえば…………紅矢は何か聞いてない?」
「そういやあいつ、今日はキュアット探偵事務所の掃除を行うって言ってたな」
「掃除?」
「ああ。本格的に活動するからってな」
緑希は紅矢にそう聞くと、紅矢はそう答える。
麦翔があんな達と一緒にキュアット探偵事務所の掃除をしているのだと。
すると。
「ああ、そうだ。お前達に伝える事があったな」
「まだあるんですか?」
「ああ。今後、アリエナイザーに対応すべく、新装備の開発を進めている。白奈」
「はい」
ギョクは伝える事がまだあった事を思い出して、そう言う。
梅衣が首を傾げる中、ギョクがそう言うと、白奈が前に出る。
「今、開発してるのは、ハイブリッドマグナムよりも高火力を出せる武装です。エイリアンの中には、硬い装甲を持つ種族が居ますので、その種族がアリエナイザーになった際の備えです」
「本当ですか⁉︎」
「ハイブリッドマグナムよりもか…………」
「備えはあれば良いですしね。お願いします」
「ええ」
白奈はそう説明する。
開発しているのは、ハイブリッドマグナムよりも高火力を出せる武装だった。
それを聞いて、紅矢達はそんな風に反応する。
果たして、白奈が開発している武装とは…………。
そして、紅矢達はパトロールに向かったのだった。
その頃、麦翔達はキュアット探偵事務所の掃除を終え、みくるの荷物を運んで、事務所の裏手の居住エリアへと向かっていた。
「この先が、僕たちが住んでる部屋のある建物だよ」
「へぇ〜…………!思ったより広いんだ!庭も可愛い〜!」
「だよね〜♪」
麦翔がそんな風に言う中、みくるとあんなはそう話す。
キュアット探偵事務所の立地はかなりよく、敷地もかなり広いのだ。
庭園を見て、あんなとみくるは目を輝かせていた。
そして、3人は建物の中に入る。
「うわぁ…………素敵!あと、何だか良い香りもする…………!」
「前にいた名探偵が使っていた部屋みたいだ」
「私とポチタンの部屋がこっちで、麦翔君の部屋が私の部屋の隣だよ」
「お向かいさんだ!」
「ポチ!」
「「フフッ!」」
「よろしくね」
空いている部屋の一つに入ると、みくるはそんな風に言う。
みくるが住む部屋は、前にキュアット探偵事務所に居た名探偵が住んでいた部屋なのだ。
その向かい側には、あんなと麦翔の部屋があった。
3人とポチタンはそんな風に話をする。
その後、みくるが荷物を置き、キュアット探偵事務所の荷物の整理を行う事に。
「ジェット先輩、ここで良いですか?」
「ああ。そこに置いてくれ」
「分かったよ」
麦翔が本を持ちながらそう聞くと、ジェット先輩はそう答える。
麦翔が本を本棚にしまう中、ジェット先輩はふと、あんなの方を見る。
すると。
「だから、順番決まってるの!」
「え〜っ?色で分けた方が可愛いよ!」
「それじゃあ、実用性なくなっちゃうだろ⁉︎」
「まあまあ……………」
あんなの本のしまい方を見て、ジェット先輩はそう叫んだ。
ジェット先輩は実用性重視でしまう主義の中、あんなは見栄えを気にしたのか、本の背表紙の色ごとに分けてしまっていたのだ。
麦翔が二人を落ち着かせる中。
「…………調査時の確証バイアスの除去の重要性か…………」
「そこ!手が止まってるぞ!」
「は、はい!」
「あははは……………。まあ、その本を見るのは、掃除とかが終わってからにしようか。そういうのを学ぶのは必要な事だと思うし」
「はい!」
みくるは一冊の本を見ながら、そんな風に呟いていた。
それに気づいたのか、ジェット先輩はそう叫んだ。
麦翔は苦笑しながら、そんな風に言い、みくるはそう答える。
「ねぇ!麦翔君はこの方がいいよね⁉︎」
「えっ⁉︎あははは………どうしようかな………」
すると、あんなはそんな風に話しかけてきて、麦翔は苦笑した。
見栄えの良さを優先するのか、実用性を優先するのか、それで迷っていた。
その後、何とかあんなとジェット先輩を宥めて、麦翔、あんな、みくるは外の掃除を行なっていた。
「ねぇ…………2階って何があるの?」
「あっ…………」
「ポチ?」
「そういえば…………2階は行った事がなかったな」
玄関の先で掃き掃除をする中、みくるはそう言う。
それを聞いて、あんな達はそんな風に反応する。
キュアット探偵事務所の2階のフロアは行った事が無いのだと。
3人とポチタンは、2階のフロアへと向かう。
2階のフロアは、どこか店舗を思わせる様な構造となっていた。
「物置って…………感じかな?」
「店舗にも見えるけど……………」
それを見たあんなと麦翔はそう話す。
物置とも、店舗とも取れる様な内装となっているのだ。
すると、コルクボードから地図が落ちる。
「あっ…………これって…………この辺の地図?」
「ええ」
「キュアット探偵事務所はこの辺かな………」
「うん」
「この丸やバツの印は何だ?何かの調査に使われてたのかな…………」
「私の街は…………ここに出来るんだ…………」
あんな達は、その地図の方へと向かう。
その地図は、まことみらい市の地図であり、ところどころに丸やバツが描かれており、一つだけ、丸とバツが重なっている場所があった。
それを見て、麦翔が首を傾げる中、あんなはそう呟く。
「あんな?」
「どうかしたのか?」
「あっ…………近いんだね!知らなかった!こっちの方に来た事無かったから!」
あんなの表情が暗くなる中、みくると麦翔がそう聞くと、あんなはそう答える。
あんなはそう答えつつ、窓の方に向かう。
その心境は……………。
『…………来てみよう。元の時代に戻ったら…………』
あんなはそんな風に考えていた。
2027年に戻れた際、キュアット探偵事務所があるであろう場所に向かってみようと。
それを見ていた麦翔は。
『…………気になるよね。2027年にも、キュアット探偵事務所があるのか。あと、元の時代が恋しいよね。まぁ、僕も思うところはあるけれど…………』
麦翔はあんなの心境を察していた。
2027年のキュアット探偵事務所がどうなっているのか、元の時代が恋しいのだと。
それは、麦翔もまた、同じ気持ちだったのだ。
すると、みくるが口を開いた。
「あっ…………ねぇ。考えがあるんだけど…………」
「うん?」
みくるはあんなと麦翔に気遣う様な表情を浮かべると、そんな風に口を開く。
麦翔が首を傾げる中、みくるはある提案を二人にするのだった。
その後、ジェット先輩と共に麦翔達は出かけるのだった。
その理由は……………。
「インテリア〜?そんなもん、どうでもいいだろ…………」
「ポチ〜!」
ジェット先輩がそんな風に言う中、ポチタンはそんな風に言う。
みくるの提案とは、インテリアを整える事だった。
ジェット先輩が渋る中、みくるが口を開く。
「地図が貼ってあるだけじゃ、味気ないし!」
「お願いしま〜す!」
「来てくれたお客さんも…………素敵な事務所の方がいいでしょ?」
「それは確かにそうかもね」
みくるはそんな風に言う。
地図が貼ってあるだけでは味気ないので、内装を整えようと。
ティッシュを受け取って、麦翔が頷く中、ジェット先輩は口を開く。
「お客さんか…………。もちろん、来た依頼は基本、全て引き受けるけど……………僕らの使命は、怪盗団ファントムを止める事だ」
「分かってるって!」
「ああ。人々を悲しませる怪盗団ファントムは絶対に止める。アリエナイザーと同じくね」
ジェット先輩はキャンディを口にしながらそんな風に言う。
キュアット探偵事務所の使命を再確認していた。
みくると麦翔がそう言う中、あんなは口を開く。
「ねぇ…………ずっと気になってたんだよね。私や麦翔君の時代は、嘘で覆われた世界じゃないし、ファントムなんて聞いた事もない。ここと変わらないよ。平和だよ?」
あんなはそんな風に言う。
実際、あんなや麦翔の時代…………2027年には怪盗団ファントムは存在せず、平和といえるのだと。
すると。
「未来は絶えず変わるんだ」
「え?」
「僕とあんなちゃんは、2027年からこの1999年に来た。それによって、戻る未来にどの様な影響がもたらされるのかは、僕にも分からない。たとえ、どんな些細な事であっても、それがきっかけで、未来は変わる可能性はある。いい方向にも、悪い方向にもね」
「「………………」」
麦翔はそんなふうに言う。
あんなとみくるの視線が麦翔に向く中、麦翔はそう語る。
麦翔は、バタフライエフェクトの事を語っていた。
バタフライエフェクトとは、カオス理論において、ブラジルでの蝶の羽ばたきの様な非常に小さな変化が、遠く離れた場所で竜巻の様な大きな結果を引き起こす可能性があるという予測困難性を表す現象の事だ。
あんなと麦翔の二人が1999年にやってきた事で、戻るべき2027年に何らかの影響が及ぶ可能性があるのだと。
それがいい方向なのか、悪い方向なのか。
それは、誰にも分からない。
あんなとみくるが無言で麦翔を見つめる中。
「麦翔の言う通りだ。僕たちが頑張らないと、ここも
ジェット先輩は、麦翔の言葉を引き継ぐ様にそう言う。
兎にも角にも、ここで頑張らなければ、この時代と2027年が、怪盗団ファントムの言う嘘で覆われた世界になってしまう可能性があるのだと。
あんなとみくるが見つめる中、ジェット先輩は口を開く。
「……………いけすかない妖精の手に落ちる可能性がある」
「いけすかない妖精って?」
「何だい、それは?」
「言ってなかったっけ?ファントムの奴らも、僕たちと同じ妖精なんだ」
ジェット先輩はそう呟いた。
それを聞いて、あんなと麦翔がそう聞くと、ジェット先輩はそう答える。
怪盗団ファントムのメンバーもまた、妖精で構成されているのだと。
「それは本当なのか?」
「ああ。というより、紅矢達から聞いてないのか?怪盗団ファントムをアリエナイザーとして認定するのかは審議中だって」
「聞いてないな……………。でも、納得かな」
麦翔がそう聞くと、ジェット先輩はそう言う。
デカレンジャーでは、怪盗団ファントムをアリエナイザーとして認定するのかを審議中なのだと。
それを聞いて、麦翔は納得していた。
実際、ニジーは人間離れした能力を持っている為、アリエナイザーとして認定されてもおかしくないのだと。
その頃、怪盗団ファントムのアジト。
ウソノワールが
すると、
「
ウソノワールはそんな風に言う。
二度にわたって、名探偵プリキュアに敗北したニジーを叱責していたのだ。
それに対して、ニジーは。
「ウソノワール様、申し訳ありません!まさか名探偵プリキュアが現れ、しかも、特捜戦隊デカレンジャーも介入してくるとは……………」
ニジーはそんな風に言う。
名探偵プリキュアと特捜戦隊デカレンジャーの介入によって失敗したのだと伝えた。
すると、
「
「おっ…………!」
「なっはは!今回は、アゲが行くしかないっしょ!」
ウソノワールは、
それを聞いて、ニジーが反応すると、そんな笑い声と共に、ニジーを照らしていたスポットライトが消えると、背後のカーテンが開き、そこから出てきた人物とニジーにスポットライトが照らされる。
現れたのは、ギャルっぽい見た目の女性だった。
その人物を見た途端、ニジーは苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。
「アゲセーヌ!なぜお前が⁉︎」
「あんたのギャルの変装?超下手!ありえない!チョベリバ〜!」
「聞き捨てならないな…………!」
ニジーはアゲセーヌという女性にそう聞くと、アゲセーヌはそんな風に言う。
ニジーはそう言って、一触即発の空気になる中、それを見ていたるるかとマシュタンは。
「また騒がしい事」
「うん」
マシュタンがそんな風に呟く中、るるかはアイスを食べながら頷いていた。
すると。
「ウソノワール様!このニジーにお任せを!」
ニジーはウソノワールにアピールする様にそう言う。
名誉挽回する為にか。
そんな中、アゲセーヌは己をウソノワールにアピールしていた。
そんな二人の行動を見ていたウソノワールが下した判断は。
「行け!アゲセーヌ!」
「は?」
「華麗に優雅に奪ってくるのだ」
「イェーイ♪」
「そ、そんな⁉︎僕にチャンスを!」
ウソノワールは、アゲセーヌに出撃の命令を出す。
それを聞いて、ニジーが呆気に取られる中、ウソノワールはそう言う。
アゲセーヌが嬉しそうにする中、ニジーは何とか食い下がろうとしていた。
すると。
「ライライサー!」
「「っ!ライライサー!」」
ウソノワールはそれ以上の問答は不要とばかりにそう言う。
それを聞いて、アゲセーヌだけでなく、ニジーもそう答える。
怪盗団ファントムは、新たなマコトジュエルを奪う為に動き出そうとしていた……………。
そんなやり取りが行われる中、麦翔達はインテリアショップに到着していた。
「わ〜!」
「ポチ〜!」
「はなまる素敵〜!」
「色々あるな〜」
店に到着すると、あんなはそんな風に言う。
ちなみに、ポチタンはポシェットのフリをしている。
麦翔がそうつぶやく中。
「いらっしゃいませ」
「可愛いもので溢れてる!」
店員さんがそう話しかけて、みくるはそう言う。
ジェット先輩は、興味なさげな表情だったが。
すると。
「ポチ〜♪」
「これ可愛い!」
「本当だ♪」
「亀か、これ?」
「ガラス細工の亀の置物か…………」
ポチタンはある物を見て、反応していた。
それは、クッションに置かれていた亀の置物だった。
それを見て、あんなとみくるが目を輝かせて、ジェット先輩と麦翔がそう呟くと。
「ポーチー♪」
「ダメ!ガラスだから割れると大変でしょ?ジェット先輩、この子欲しい!」
「え〜っ…………」
「ごめんなさい。それ売り物じゃないんです」
ポチタンは興味を持ったのか、ガラス細工の亀を触ろうとする。
あんなはポチタンにそう注意しつつも、ジェット先輩にそう言う。
ジェット先輩がそんな風に反応する中、店員さん…………前田ちほさんはそう言う。
「えっ?」
「この店のシンボルなんです」
「シンボル…………ですか?」
「はい、店のみんなで大切にしてて…………。亀みたいに歩みは遅くても、1歩ずつ前に進んでいこう。そしていつか、もっと広くて素敵なお店にしようって。この亀の置き物を見る度に頑張ろうって!」
「素敵〜!」
あんなが首を傾げ、麦翔がそう聞く中、ちほさんはそう語っていく。
そんな意味が込められているのだと。
みくるがそう言うと。
「まあ、売り物じゃないならしょうがないさ」
「ごめんなさい。これはお売りできませんけど、他の物なら、ご案内します」
「「お願いします!」」
「あっ、ちほさん。僕が戻しておきますよ」
「ありがとう、卓也くん。何かお探しの物はありますか?」
麦翔がそう言うと、ちほさんはそう言う。
すると、仲手川卓也という名前の店員が亀の置物を受け取って、クッションに戻す。
ちほさんがそう言う中、麦翔は亀の置物をチラリと見ていた。
「えっと…………」
「新しい部屋の飾り付けがしたいんです」
「でしたら、こちらはいかがでしょうか?」
『…………ん?あの人…………何で甲羅を下側にして置いてるんだ?普通、亀の置物なら、甲羅が上に来る筈なんだけど……………』
「麦翔君?どうしたの?」
「あっ、ごめん!すぐに行くよ!」
あんなとみくるがちほさんにそう話しかける中、麦翔はそんな違和感を感じていた。
卓也さんは、亀の置物を甲羅を下側にする様に置いていたのだ。
それを見て、首を傾げる中、あんなにそう話しかけられ、麦翔はあんな達の元に向かう。
すると。
「ハロー!」
「いらっしゃいませ」
外国人が店の中に入ってきて、卓也さんは対応していた。
そんな中、あんな達は。
「「うわ〜!可愛いソファー!」」
「口を開けば可愛いだな…………」
「ソファーなら既にあるんじゃないかい?」
「でしたら、クッションはいかがですか?お持ちのソファーに合わせてみては?」
「まあ、クッションなら…………」
「今、お持ちしますね」
あんなとみくるはソファー売り場に案内されると、そんな風に言う。
それを聞いて、ジェット先輩と麦翔がそう言うと、ちほさんはそう提案する。
ジェット先輩がそう言うと、ちほさんはクッションを取りに行く。
すると。
「あっ、このカーテン良くない?」
「派手じゃないか?」
「う〜ん…………なら、これはどう?名探偵って感じじゃない?」
「うんうん!」
「お前ら、楽しそうだな…………」
「それって、名探偵というよりは、刑事物のドラマに出てきそうなブラインドカーテンじゃないかな…………」
あんなは、白を基調に金色の模様が入ったカーテンを見ながらそう言うと、ジェット先輩はそう言う。
みくるがブラインドカーテンを見ながらそう言うと、ジェット先輩と麦翔はそう呟く。
みくるが見ているブラインドカーテンは、刑事物のドラマに出てきそうな物だと。
すると。
「ポ、ポチ〜!」
「もしかして、また事件⁉︎」
「はっ⁉︎」
「どうしましたか⁉︎」
ポチタンはそんな叫び声を上げる。
それを見て、あんながそう言うと、ちほさんの叫び声が上がり、麦翔がそう聞くと。
「ないんです、置き物が!」
「「「ええっ⁉︎」」」
「あの置物が…………⁉︎」
「さっきまであったのに…………⁉︎」
ちほさんはそう言う。
実際、視線の先には、クッションに置いてあったはずの亀の置物が消えていたのだ。
卓也さんも困惑しながらそう言うと。
「たちゅけて…………」
「これが事件?」
「あの置き物にマコトジュエルが宿っていたのかも」
「確かに…………今までもポチタンが連れて来た時って…………マコトジュエルが危険な時か、盗られた時だったね…………」
「なるほど、有り得るな」
ポチタンはあんな達を見つめながらそう言う。
それを聞いて、あんなが首を傾げる中、みくると麦翔はそう言う。
実際、まりさんのティアラ、来栖エリザのガラスペンと、ポチタンが連れて行った場所は、マコトジュエルが宿っていた物に何かあった時の場所だったのだ。
ポチタンには、マコトジュエルが宿った物品に何かが起こった時に感じ取る力があるのだ。
それを聞いて、ジェット先輩が納得する中、あんなは口を開く。
「私達に任せてください!」
「「えっ?」」
「「オープン!プリキットブック!」」
あんながそう言うと、ちほさんと卓也さんは困惑する様にそう言う。
あんなとみくるは、プリキットブックを取り出す。
「小さくして持ち運べるんだ。天才だろ?」
「凄い技術だね…………」
「「私達、キュアット探偵事務所の探偵です!」」
「そして、僕はキュアット探偵事務所に出向という形で所属している、宇宙警察の東野麦翔です」
「た、探偵に宇宙警察…………?」
ジェット先輩はドヤ顔でそんな風に言う。
ジェット先輩の発明品であるプリキットは、小さくして持ち運びが容易なのだ。
この時代のテクノロジーにそぐわないプリキットに、麦翔は苦笑しながらも、あんなとみくるがプリキットブックを見せると同時に、SPライセンスを見せる。
ちなみに、SPライセンスはキュアット探偵事務所との連携を取る際に、キュアット探偵事務所所属と記載しており、一応、元の時代のファイヤースクワッドに所属したままというのもあるのか、出向という形になっている。
ちほさんがそう呟く中。
「「事件を解決してみせます!」」
「お任せ下さい」
「ええ、お願いします」
あんなとみくる、麦翔がそう言うと、ちほさんはそう言う。
果たして、亀の置物の行方は…………。
一方その頃、紅矢達はというと。
「今の所、異常なしだな」
「ええ」
紅矢と梅衣はそんな風に話していた。
二人はマシンドーベルマンに乗っていた。
すると。
『……………それにしても、気になるよね』
「気になるって何がだよ?」
『もしかして、麦翔君にあんなちゃん、ここ最近のエイリアンや怪盗団ファントムの動向とか?』
『そっ』
「なるほどね…………」
マシンブルに乗っている緑希がそんな風に言い出して、紅矢達はそんな風に話す。
『確かにな。未来から来たのは間違いないにしても、ポチタンという妖精は、何の為にあの二人をこの時代に連れてきたんだ?』
『それに、怪盗団ファントムも、ジェット先輩の話によると、妖精で構成されているらしいからね』
「謎だらけね…………。怪盗団ファントムの目的である嘘で溢れ、覆われた世界ってのも」
『あとは、エイリアンの動きも気になるよね』
マシンハスキーに乗っている玄李がそう言うのを皮切りに、色々と話し合う。
ポチタンが二人を連れてきた理由、怪盗団ファントムやエイリアンの動向。
様々な謎が錯綜しているのだと。
「…………確かに、気になる所は多いけど、俺たちのやる事は変わらないだろ」
「確かにね」
『ああ』
『うん!』
『言われるまでもない』
紅矢はそんな風に言う。
謎が多くなっていっても、デカレンジャーとしてのやるべき事は変わらないのだと。
それを聞いて、他の人たちがそう答えていると。
『お前達、少しいいか?』
「ボス?どうしたんだ?」
『ポイント3-5-6にて、不審な取引が行われているという情報が入った。現在、地球署の職員がそこの取引現場に突入している。応援に向かってくれ』
「『「『『ロジャー!』』」』」
ギョクからそんな通信が入った。
不審な取引が行われており、地球署の職員が取引現場を抑える為に突入していた。
紅矢達はそう答えると、応援へと向かう。
その頃、麦翔達は店内にいた人たちを集めていた。
「一体、何の騒ぎ?」
「
店内にいたのは、あんな達を除けば、店員のちほさんと卓也さん、買い物に来ていた賀来さえこさんと、トム・ミラーさんの四名だった。
「お店にいるのはこれが全員…………」
「犯人は別の誰かで、こっそり入って、盗って出て行っちゃったとかは?」
「う〜ん……………それはないと思う」
「はい。ドアを開けると鳴るベルは鳴っていません」
みくるとあんなの二人はそう話す。
あんなは、外部から犯人がやってきて、持ち去ったのではと推理した。
だが、麦翔とちほさんはそれを否定した。
ドアにはベルが付いており、開いたら音ですぐに分かるのだと。
「だとしたら、内部で起こったと見て間違いはなさそうだ」
「他に出入口はありませんか?」
「家具を出し入れする搬入口です」
麦翔がそう呟く中、みくるは他に出入り口がないのかを尋ねる。
それに対して、ちほさんは家具を出し入れする搬入口がある事を伝えた。
「犯人はここから入って置き物を持って出て行ったかな?」
「かもしれないけど、決めつけるには早い…………。ここにまだ犯人がいる可能性も考えないと」
「でも、みんな置き物は持ってなさそうだけど?」
「それに、あれはガラス製だからね。下手に扱ったら、割れてしまうから」
あんながそう言うと、みくるはそう言う。
犯人は搬入口を通って、犯行を行った可能性があるが、まだ犯人がいる可能性も考えていた。
それに対して、ジェット先輩と麦翔はそう指摘する。
消えた亀の置物はガラス製であり、下手に扱えば割れてしまうと。
すると、ある可能性に辿り着く。
「…………結婚式のティアラの時と同じかも!」
「そうか!どこかに隠してるとか…………!」
「そう考えて間違い無いだろうね。すいません。お店の中を探させてもらっても構いませんか?」
「ええ……………」
みくるはそう言う。
最初のティアラの一件の時みたいに、どこかに隠して、後で回収するつもりなのだと。
それを聞いて、あんながそう言いながら麦翔を見ると、麦翔も頷いて、ちほさんに了承をとる。
「隠す場所多すぎ…………」
「いや。ぱっと見では多そうに見えるけど、隠す場所は限定されるよ。さっきも言ったけど、あれはガラス製だから、下手に扱ったら割れちゃうからね」
「となると…………隠すなら、割れる心配のないところ…………」
「うん!…………ピンときた!」
あんなは途方に暮れた様にそう言う。
すると、麦翔はそう指摘する。
亀の置物はガラス製なので、下手に扱えば割れてしまう。
3人はそう話すと、ぬいぐるみがたくさん入った籠へと向かい、ぬいぐるみを慎重に取り出していく。
ジェット先輩達が見守る中。
「「「あった!」」」
3人はそんな風に言う。
置物は甲羅を下にして置かれており、目立った外傷は見られなかった。
「これですよね?」
「ありがとうございます!」
「1、2…………6枚揃ってる。どこも壊れてない!」
『…………枚?』
「「……………?」」
麦翔は亀の置物を持ってそう問いかけると、ちほさんはそうお礼を言う。
卓也さんは置物を受け取ると、そんな風に言う。
それを聞いて、麦翔達は違和感を感じていた。
「ヒュー♪」
「棚に戻しておきますね」
「ありがとう。お願い」
トムさんが口笛を吹く中、卓也さんはそう言うと、ちほさんはそう答える。
それを見ていたあんな達は。
「これで事件解決?」
「まだでしょ。置き物を狙った犯人が…………ファントムがこの中にいるはず!」
「確かに。可能性はゼロじゃ無い。聞き込みを行おう」
「うん!」
「ええ!」
あんながそう言うと、みくるはそう言うと、麦翔も同意する。
マコトジュエルをそのままにするとは思えなかったからだ。
麦翔の言葉にあんなとみくるはそう答えて、聞き込みを開始する。
「ズバリ、犯行時あなたはどこにいましたか?」
「
みくるがトムさんにそう聞くと、トムさんはそう答える。
トムさんは日本語を話せないのだ。
「英語だ………!みくる………どうしよう?」
「おお…………」
「ポチ…………」
「大丈夫。僕は英語は話せるから。通訳は僕に任せて」
「その必要はない!そんな時にはこの天才の発明品、プリキッドグミがある!」
それを聞いて、あんなとみくるが慌てる中、麦翔はそう言う。
ファイヤースクワッドに入隊した際、色々な言語を教わったのだ。
それは、宇宙人の言葉だけでなく、外国語も含まれていた。
すると、ジェット先輩はそんな風に言う。
「プリキットグミ?」
「オープン!プリキットグミ!」
それを聞いて、麦翔が首を傾げる中、あんなはそう言うと、プリキットの一つが大きくなる。
大きくなったのは瓶であり、その中からグミを出す。
そのグミは鍵のような形をしており、二つ繋がっていた。
「このグミ、はなまる可愛い〜♪」
「本当だ!」
「食べてみろ。ほら、麦翔の分だ」
「ありがとう」
あんなとみくるがそう言う中、ジェット先輩は麦翔にもグミを渡す。
麦翔はジェット先輩から受け取って、あんな達と一緒に食べる。
「う〜ん…………!」
「美味しい♪」
「それで、このグミの効果は?」
「このグミは美味しいだけじゃ無いぞ。食べるのどんな言葉も理解して話せるようになる!」
「ええっ、凄ーい!」
「『凄ーい』って何が?」
あんなとみくるがそんな風に言う中、麦翔がそう聞くと、ジェット先輩はドヤ顔でそう答える。
プリキットグミを食べれば、どんな言葉であろうとも理解する事が出来るのだと。
みくるがそんな風に言うと、トムはそう聞いてくる。
「言葉が分かる⁉︎」
「なるほど…………これは凄いね」
「ちなみに、効果は3分間だけだ」
「じゃあ、急いで聞かないと!」
「うん!」
みくるが驚く中、麦翔は興味深げにそう言う。
ジェット先輩曰く、効果は3分間だけとの事だ。
それを聞いて、すぐに聞き込みを再開する。
「お店のどこで何をしてましたか?」
「彼とスカーフを探してたよ」
「彼と一緒にいましたか?」
「はい。トムさんはお母様へのプレゼントにスカーフをお探しで…………」
「素敵なスカーフを選んでくれたよ」
「はい。あの置き物に似た柄を選びました。お母様が庭で植物を育てるのが趣味とお聞きしたので。お好きな柄かなと…………」
トムさんにそう聞くと、トムさんは卓也さんと共にいた事を伝える。
あんなが卓也さんに聞くと、卓也さんはそう答える。
置物と似た柄のスカーフを選んだのだと。
「置き物に似た柄のスカーフ…………っと」
「置き物の柄?」
「植物?」
「……………話が噛み合わない気がするが…………ひとまず、次に行こう」
みくるがそう言いながらメモを取ると、あんなと麦翔はまた違和感を感じたのか、そんな風に呟く。
聞き込みを優先したのか、さえこさんに話しかける。
「あなたはどこに?」
「私は店に入ってからずーっと、この子をなでなでしてました」
「猫か…………。これじゃあ証人にならない………」
みくるがそう聞くと、さえこさんはそう答える。
猫だと証人にはならないと思っていると………。
「されてたよ?」
「「えっ⁉︎」」
「ずーっとなでなで♪」
「「ええええ⁉︎」」
すると、猫はそんな風に言う。
それを聞いて、あんなとみくるが驚いていると。
「猫の言葉まで分かるのか…………⁉︎」
「天才だろ?」
「でも、この人も犯人じゃ無い…………」
「だとすると…………残ったのはちほさんと卓也さんになる」
猫の言葉までもが分かるプリキットグミの効果に麦翔が驚いていると、ジェット先輩はドヤ顔でそう言う。
みくるがそう呟くと、視線をちほさんと卓也さんの二人に向ける。
麦翔がそんな風に言うと。
「ちほさんが⁉︎まさか…………⁉︎」
「可能性はゼロじゃ無いけどね。まあ、怪しいと思う人は、僕は一人に絞れたけど」
「えっ⁉︎」
あんながそう呟く中、麦翔はそんな風に言う。
みくるが話を聞こうとすると。
「あの…………母が待ってるからもう行かないと」
「あっ、卓也くん。プレゼント用のシール貼り忘れてる」
「えっ?ああ…………すみません」
トムは母が待っていると言う理由で、店から出ようとしていた。
すると、ちほさんはそんな風に言い、卓也さんはそう謝る。
それを聞いた麦翔は。
「失礼ですが、シールというのはどんな物ですか?」
「はい。サービスのシールになっていて、この中からお好きな物を選んでください」
麦翔がそう聞くと、ちほさんはそう言って、シールを渡す。
6枚のシールは、向日葵の柄だった。
「この6枚の中から選ぶの?悩むなぁ………。う〜ん…………スカーフの色と合わせようかな?」
「スカーフ?」
「6枚?」
「…………繋がった」
「「っ!」」
それを見て、トムさんはそんな風に言う。
それを聞いて、あんなとみくるがそう呟く中、麦翔はそう呟いた。
すると、あんなとみくるも真実に辿り着いた。
「「見えた!これが答えだ!」」
「麦翔君は分かってたの⁉︎」
「まぁね」
あんなとみくるがそう言うと、あんなは麦翔にそう問いかける。
麦翔がそう答えると、あんなとみくるはアイコンタクトを送る。
果たして、亀の置物を盗もうとした犯人とは……………。
今回はここまでです。
今回は、第3話の前半の内容となります。
キュアット探偵事務所の内装を整えようとする中、紅矢達は不審な取引の情報が入り、そちらに向かう。
デカレンジャー達は、ポチタンや謎のアリエナイザー、怪盗団ファントムの目的などが気になるようで。
果たして、嘘にあふれ、覆われた世界とは。
次回は第3話の後半の内容になります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
たんプリの最新話で、ウソノワール達怪盗団ファントムから、新たな情報が出てきましたね。
未来自由の書はマシュタンのご先祖達が生み出した物で、読み解けるのはウソノワールだけ。
マコトジュエルは元々一つの巨大な物だったが、ファントムに奪われる前に、キュアット探偵事務所のプリキュアの手によってバラバラにされて、まことみらい市に散らばった。
ポチタンがマコトジュエルを取り込んでいるのは、元の場所に転送している事。
ウソノワールの能力は、対象を嘘で覆い、操る事。
嘘で覆われた世界というのが、マコトジュエルの力で己の能力を強化して、世界を支配下に置く事。
マコトジュエルに関する情報は、ロンドンのキュアット探偵事務所の面々は、あんな達に一切伝えていない事。
そして、ウソノワールは1999年の7月に、マコトジュエルを集めて大王となろうとし、世界を嘘で覆おうとしている事。
これらの情報が一気に明らかになりましたね。
キュアット探偵事務所は、ゼッツのCODEや、ギャバンインフィニティの銀河連邦警察みたいに、闇がありそうですね。
しかも、マコトジュエルといい、未来自由の書といい、仮面ライダーセイバーの全知全能の書やワンダーライドブックみたいな設定ですね。
今後の展開などでリクエストがあれば、活動報告から承っております。