名探偵プリキュア!with特捜戦隊デカレンジャー 作:仮面大佐
あんな達が、置物を盗もうとした犯人が分かった頃、紅矢達はというと。
「ここなんだよな?」
「ああ。違法薬物を初め、違法な代物が取引や密売されている様だ」
「しっかし、こんな所で取引をしてたなんてね…………」
「全くよ」
「それで、どんな感じに行く?」
「とにかく、突入して、現場にいる奴らを全員取り押さえるぞ」
「おう」
紅矢達は、他の捜査員と合流して、そんな風に話し合っていた。
現在、紅矢達は違法取引が行われている建物に集まっており、取り押さえの為に動いていた。
ちなみに、証拠については、既に押さえており、後は取り押えるのみとなった。
紅矢達が頷くと、紅矢と玄李の二人が扉を蹴り破る。
「動くな!宇宙警察だ!」
「違法取引及び密売の現行犯で逮捕だ!」
「大人しくしたほうがいいよ」
「証拠は全て揃ってるんだから!」
「諦めなさい!」
「宇宙警察だと⁉︎」
「どうしてバレた⁉︎」
紅矢達は捜査員を引き連れて、中に突入して、そんな風に叫んだ。
それを聞いて、ギャングと思われる宇宙人が動揺する中。
「くっ…………!宇宙警察め…………!覚えていろ!」
「あっ!待て!」
「ここは私たちに任せてください!」
「皆さんは、パーフェク星人ブトレガを追ってください!」
「おう!ここは任せた!行くぞ!」
「お前が仕切るな!」
それを見ていた首領と思しき宇宙人はそんな捨て台詞を吐くと、その場から逃走する。
緑希がそう言う中、他の捜査員はそんな風に言う。
それを聞いて、紅矢達はすぐに、パーフェク星人ブトレガの後を追う。
その頃、あんな達は犯人の正体を明かそうとしていた。
「犯人が分かりました!」
「置物を盗んだ犯人は…………!」
「「あなたです!」」
「そうですよね?このお店の店員の…………仲手川卓也さん」
みくるとあんなはそう言うと、卓也さんを指さし、麦翔もそう言う。
「ぼ………僕が?そんなわけないでしょ」
「いいえ、あなたしか考えられない!」
「今回の事件の謎を解く鍵はスカーフです」
「スカーフ?」
それを聞いて、卓也さんは困惑する様にそう言うと、あんなとみくるはそう言う。
卓也さんがそう言う中、みくる達は口を開く。
「あなたは置物を盗んで、搬入口から出ようとした」
「店員であるあなたなら、誰も変だとは思わない」
「でも、誤算が生じた。それは、トムさんが店の中に入ってきたからだ。トムさんからスカーフが欲しいと声をかけられ、慌てたあなたは置物をクッションの中に隠した。そこなら、置物は割れずに済みますからね」
「そんな…………言いがかりですよ!」
「卓也くんがまさか………⁉︎」
みくる達はそう言う。
搬入口から外に出ようとしたが、トムさんが入ってきた為に、やむなく置物をクッションの中に隠したのだと。
それを聞いて、卓也さんとちほさんが信じられないと言わんがばかりにそう言うと。
「トムさん」
「はい」
「卓也さんは、あの置物みたいな柄のスカーフを…………お母さんへのプレゼントに選んだって言ってましたよね?」
「はい…………」
「お手数ですが、そのスカーフを見せてくれませんか?」
「はい…………これだよ」
あんながトムさんにそう話しかける。
トムさんが頷く中、麦翔がそう言うと、トムさんはスカーフを見せる。
その柄は……………向日葵だった。
「……………花?」
「ええ。あの置き物とそっくりでしょう?」
「えっ?」
それを見て、ちほさんが首を傾げる中、卓也さんはそう言う。
それを聞いて、ちほさんは卓也さんを驚いた顔で見つめる。
その理由は……………。
「そう。卓也さんは花の形をした置き物だと思ってたの」
「亀の置き物なのにね」
「か、亀?」
「ずっとおかしいと思ってたんだ。クッションの中から見つけた時、あなたはこう言った。『6枚揃ってる。どこも壊れてない!』…………ってね。それに、あなたは二度も、亀の置物を戻す時、甲羅を下側にしていた。亀の置物なら、甲羅を上側にするからね」
「っ⁉︎」
あんなとみくるがそう言うと、卓也さんはそんな風に呟く。
そして、麦翔はそう指摘した。
卓也さんは二度にわたって、亀の置物の甲羅を下側にして戻していたのを見ていたのだと。
それを聞いた卓也さんが、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべると。
「麦翔君の言うとおりだよ。それに、亀の頭と足、尻尾を6枚とは言わない」
「花だと勘違いしてたから6枚って言ったの!花びらを数えるみたいに!」
「本当の店員なら、そんな事を間違えるはずがないからね。店のシンボルである亀の置物を花だなんて勘違いするのはありえない」
「「あなたは卓也さんじゃない!」」
あんな達はそう言って、卓也さんを指差す。
店員なら、亀の置物だと分かっているのだから、初歩的な間違いはしないのだと。
それを聞いた卓也さんは。
「くっ…………!マジ、チョベリバ〜!」
「チョベリバ?」
卓也さんはそんな風に言うと、メイクブラシで顔を拭いていく。
すると、卓也さんの姿が変わっていく。
男の姿から、ギャルの様な見た目に。
「そう!あたしは怪盗団ファントムのアゲセーヌ!」
「アゲセーヌ?ニジーじゃないのか…………?」
そこに居たのは、アゲセーヌだった。
それを見て、麦翔がそう呟く中、アゲセーヌは亀の置物へと向かい、亀の置物を回収する。
「頂いていくから〜♪」
「「ううっ!ああっ⁉︎」」
「いつの間に…………⁉︎やっぱり、人間じゃないな…………!」
アゲセーヌはそう言うと、店外へと出ていく。
あんな達が後を追うが、アゲセーヌは既に向かいの建物の屋根に登っており、屋根伝いに逃げていった。
麦翔達は、アゲセーヌの後を追っていく。
そんな中、アゲセーヌが建物から降りて、道を走ろうとすると、アゲセーヌの目の前にるるかとマシュタンの姿があった。
「あんた達、なんで来たし⁉︎」
「ウソノワール様からの伝言。奴らを倒して華麗に盗め」
「……………だって。よろしく」
るるかとマシュタンの姿を見たアゲセーヌがそう聞くと、マシュタンはそう伝える。
ウソノワールからの伝言を。
マシュタンがそう言うと、るるかはそう呟いて、アイスを口に含み、その場から去っていく。
「何それ⁉︎」
「邪魔だ!」
「どわっ⁉︎」
それを聞いて、アゲセーヌがそう言う中、そこにブレトガが現れて、アゲセーヌは突き飛ばされそうになった。
何とか回避すると。
「ちょっと!何すんのよ!」
「知るか!邪魔をするのが悪いんだろう!」
「そこまでよ!」
「大人しくしなさい!」
アゲセーヌは、ブレトガに文句を言うと、ブレトガはアゲセーヌにそう叫ぶ。
すると、るるかが去った方向から、梅衣と紅葉の二人が現れる。
「なっ⁉︎くっ…………!」
「おっと。逃げようとしても無駄だ」
「大人しくしたほうが身の為だよ?」
「「あっ!居た!」」
「紅矢!どうしてここに?」
「おっ、麦翔か!俺たちはアリエナイザーを追っていたんだが……………そっちはその女がファントムか?」
「ああ」
それを見たブレトガは、来た方向に逃げようとしたが、そこには既に紅矢達の姿があった。
更に、あんな、みくる、麦翔も追いついていた。
麦翔と紅矢がそう話す中。
「ちっ………!面倒だけど、ウソノワール様の為なら相手するっしょ!」
「ウソノワール?ファントムの首領か…………?」
アゲセーヌはそんな風に言う。
ウソノワールという単語を聞いて、麦翔がそう反応すると。
「嘘よ、覆え!チョベリグにしちゃって〜?ハンニンダー♪」
アゲセーヌはそんな風に言うと、ハイビスカスを亀の置物につける。
次の瞬間、亀の置物に宿っていたマコトジュエルが黒く染められていく。
そして。
「ハンニンダー!」
向日葵の様な姿をしたハンニンダーが生み出される。
すると、ハンニンダーが生み出されると同時に、周囲に謎の空間が展開される。
「「ああっ⁉︎」」
「どうなってるんだ⁉︎」
「結界の類か…………?」
「だろうな」
「ファントムの新技術…………あんた達以外密室。これで事件は迷宮入りっしょ♪それと、これもね!」
「何だと⁉︎くっ…………なら、デカレンジャーどもを返り討ちにするしかない!行け!」
それを見て、あんな達が驚く中、麦翔はそう呟く。
この周囲の空間が結界のような物で包まれたのだと。
玄李がそう呟く中、アゲセーヌとブレトガはそんな風に言うと、銀色のボールを投げる。
そこから、アーナロイドが現れる。
「ウィーン!ウィーン!」
「ウィーン!ウィーン!」
「メカ人間!」
「やっぱり、ファントムとアリエナイザーは繋がっているみたいね!」
「よし!皆、行こう!」
「お前が仕切るな!」
アーナロイドが現れる中、緑希と梅衣がそんな風に言う。
怪盗団ファントムとアリエナイザーが繋がっている可能性が高いと。
紅葉がそう言うと、玄李はそう突っ込む。
そんな中、あんなとみくる、麦翔と紅矢が頷くと、髪を下ろしたあんなとみくるは光のドレス姿になると。
「「オープン!ジュエルキュアウォッチ!」」
2人がそう叫んで、懐中時計を投げると、懐中時計はペンダントのサイズから大きくなり、ジュエルキュアウォッチに変化する。
2人は、マコトジュエルをジュエルキュアウォッチに装填する。
「「プリキュア、ウェイクアップタイム!3!」」
「見つける!」
2人はそう叫ぶと、ジュエルキュアウォッチの長針を3の部分に持っていく。
すると、あんなの髪はオレンジ寄りの明るい茶髪がお団子型になりつつ、色がピンクのグラデーションがかかった紫色に変化する。
みくるの髪も、小豆色のロングヘアーから紫のグラデーションが入ったピンク色に変化して、三つ編みとなった。
目の色も、あんなは澄んだ青緑、みくるは神秘的な紫へと変化した。
「「6!」」
「向き合う!」
2人がそう言って、ジュエルキュアウォッチの長針を6の部分に持っていく。
長針が頂点に戻ると、2人の服装が変わっていく。
みくるはノースリーブワンピースが包み、スカートが生成され、腰の部分に水色のリボンが付く。
あんなは、チューブトップタイプのワンピースに身を包むと、みくると同様に、スカートが生成され、腰に黄色のリボンが付く。
「「9!奇跡の2人!」」
2人はそう言うと、ジュエルキュアウォッチの長針を9の部分に持っていく。
長針が頂点に戻ると、ブーツとニーハイソックスが生成され、オープンフィンガーグローブがつき、あんなは紫の、みくるはピンクのネイルが入った。
「くるっと回して………!」
「キュートに決めるよ!」
2人はそう言うと、ジュエルキュアウォッチの長針を11の部分に持っていく。
長針が頂点に戻ると、髪飾りとピアスが生成され、胸元に蝶ネクタイとネクタイが合わさった様な装飾が生成されると、ケープも生成される。
ジュエルキュアウォッチが腰のキャリーに収まると。
「どんな謎でもはなまる解決!名探偵、キュアアンサー!」
「重ねた推理で笑顔でジャンプ!名探偵、キュアミスティック!」
「「名探偵プリキュア!」」
「私の答え、見せてあげる!」
二人はそう名乗り、あんなはそう言う。
そして、デカレンジャーの面々がSPライセンスを取り出すと。
「チェンジスタンバイ!」
『ロジャー!』
紅矢がSPライセンスを取り出しながらそう言うと、他のメンツもそう答えて、SPライセンスを取り出す。
『エマージェンシー!デカレンジャー!』
麦翔達はそう叫ぶと、SPライセンスの左横のスライドを一番上に持っていき、上のボタンを押すと、カバーが展開する。
コールを受けたデカベースから、形状記憶宇宙金属であるデカメタルが粒子状に分解・転送され、持ち主の身体の表面で定着し、デカスーツとなるのだ。
『フェイスオン!』
紅矢達がそう叫ぶと、ヘルメットが形成され装着する。
変身を完了すると。
「デカレッド!」
「デカブルー!」
「デカグリーン!」
「デカイエロー!」
「デカピンク!」
『特捜戦隊!デカレンジャー!』
五人はそんな風に名乗りを上げながら、ポーズを取る。
そして、そんな風に五人で叫びなら、SPライセンスを突き出すと、背後で爆発が起こる。
一方、麦翔は。
「デカバイオレット!」
麦翔もまた、単独でそんな風に名乗りをあげる。
すると。
「ハンニンダー!」
「ウィーン!ウィーン!」
「ウィーン!ウィーン!」
ハンニンダーはそう言うと、両腕の蔓を伸ばしてきて、アーナロイドもデカレンジャー達の方に向かっていく。
「あのハンニンダーって怪物、亀の置物から生まれたよね?なんで花の形をしてるの?」
「花じゃなくって亀だってば!」
「ハンニンダーは頼むよ!僕たちはアーナロイドを倒す!」
「あのアリエナイザーを倒すなよ!逮捕で留めろ!」
「ああ!」
「はああっ!」
「えいっ!」
「ダー⁉︎」
ハンニンダーが生まれる過程を見ていた緑希がそんな風に呟くと、みくるはそう突っ込む。
生成されたハンニンダーは、アゲセーヌが亀の置物ではなく花の置物であると勘違いしているのが反映されたのか、花の形をしていた。
麦翔があんな達にそう言う中、紅矢は麦翔にそう言う。
あんなとみくるがハンニンダーに攻撃して、ハンニンダーは倒れる。
一方、デカレンジャーの方は。
「フッ!はっ!」
紅矢はディーマグナムを手に、銃撃と格闘を行っていく。
「はっ!ふっ!」
「よっと!はっ!」
玄李と緑希は、それぞれがディーナックルとディーロッドを使って、アーナロイドを撃破していく。
「ハアッ!はっ!」
「ふっ!はっ!」
梅衣と紅葉は、ディースティックで攻撃していく。
「ハアッ!はっ!」
麦翔は、ディーブラスター01とディーブラスター02を手に、格闘戦や銃撃戦を行っていた。
そんな中、建物の屋上には、るるかとマシュタンの姿があった。
「
マシュタンは戦闘の光景を見ながらそう呟く中、るるかはアイスを食べながら無言で見ていた。
そんな中、アゲセーヌとブレトガは。
「くっ…………!こいつら、強い!」
「何やってるのハンニンダー!チョベリバー!」
「チョベリバ?」
「さっきから何なんだ?」
ブレトガがそう呟く中、アゲセーヌはそう叫ぶ。
それを聞いて、あんなと麦翔がそう呟くと。
「最悪って意味だ」
「ちょっと前に流行ってたよね?」
「流行ってた、流行ってた」
「まあ、今じゃそんな言い方をする人はいないかな……………」
「居ないな」
「確かにな。今じゃ、死語って奴だな」
ジェットや先代デカレンジャーの面々はそんな風に言う。
チョベリバという言葉は、少し前に流行った言葉で、今では使われていないのだと。
2027年からやってきたあんなと麦翔にとっては、知る由もない言葉だった。
それを聞いたアゲセーヌは。
「死語じゃねーし!アゲ的には今もブームだし!やっちゃって!ハンニンダー!」
「ハンニンダー!」
「うわっ⁉︎」
アゲセーヌは激昂しながらそう言うと、ハンニンダーに攻撃を指示する。
ハンニンダーは蔓の形になっている手で攻撃をすると、あんなとみくるの二人は回避する。
そんな中、ブレトガは。
「ぐっ!まだだ!アーナロイドはまだまだ居るんだ!」
「往生際が悪いな」
「神妙にお縄につけ!」
ブレトガはまだ足掻くのか、アーナロイドは更に出してくる。
それを見て、玄李と紅矢はそう言う。
そんな中、あんなとみくるは。
「「ハァァァァァ!」」
あんなとみくるは、ハンニンダーの攻撃を避けて、上空から攻撃しようとする。
すると。
「ハンニン…………ダー!」
「「ああっ⁉︎うっ…………⁉︎」」
ハンニンダーは花の部分から針のようなものを飛ばしていき、あんなとみくるは怯んでしまう。
その隙を逃さずに、ハンニンダーは蔓を伸ばして、あんなとみくるを宙吊りにする。
「ああっ…………!」
「ポチ…………!」
「ハンニンダー!」
「あんなちゃん!みくるちゃん!」
「気を取られんな!」
「イェーイ!アゲの活躍見ってる〜?ウソノワール様〜♪」
それを見て、ジェット先輩とポチタンがそう反応する中、麦翔はそう叫んだ。
麦翔にアーナロイドが攻撃しようとすると、紅矢がそのアーナロイドを倒す。
アゲセーヌがそんな風に言う中、怪盗団ファントムのアジトでは、ウソノワールがオペラグラスを使いながら、その映像を見ていた。
「これってもう、アゲの勝ちじゃね?マコトジュエル盗られて悔しい感じ?」
「煽ってんじゃねぇぞ」
「全くだね」
「っ⁉︎」
アゲセーヌは勝ちを確信したのか、そんな風に言う。
すると、そんな風に声をかけられる。
アゲセーヌが左右を見ると、紅矢がディーマグナム、麦翔がディーブラスターをアゲセーヌに突きつけていた。
「はっ⁉︎アンタ達、あのメカ人間と戦ってたんじゃないの⁉︎」
「俺たちを甘く見たな」
「あのメカ人間は、もう倒してあるよ」
「ついでに、
「あとは、アンタ達だけ!」
「嘘でしょ⁉︎」
アゲセーヌは、デカレンジャーはアーナロイドと戦っていたと思っていたのか、そんな風に言うと、玄李達はそう言う。
実際、アーナロイドは全滅していて、ブレトガは既に確保されており、ディーワッパーを付けられていた。
それを見て、アゲセーヌが驚く中。
「マコトジュエルも大事だけど……………!マコトジュエルだけじゃない!」
「あなたには……………物に込められた思いが見えてない!」
「ハァ〜?」
あんなとみくるはそんな風に言う。
二人の脳裏には、ちほさんの言葉があった。
『この店のシンボルなんです』
『はい。店のみんなで大切にしてて…………。亀みたいに歩みは遅くても、1歩ずつ前に進んでいこう。そしていつか、もっと広くて素敵なお店にしようって。この亀の置き物を見る度に頑張ろうって!』
あの亀の置物は、ただの置物ではなく、ちほさんを始めとするあのお店の店員さんの想いが込めれていた。
一歩ずつ前に進んでいき、お店を大きくしようと。
あんなとみくるの言葉を聞いて、アゲセーヌが訝しげな表情を浮かべると。
「ちほさんの大切なものは必ず取り返す!」
「私たちも歩みを止めない!」
二人はそう叫ぶと、体を起こして、蔓を両手で持つ。
そして、力をこめていく。
「「うううう……あああっ!」」
「うえ⁉︎」
「ハン…………ニン……………⁉︎」
「やるな」
「二人とも…………!」
あんなとみくるが蔓を引きちぎると、アゲセーヌは驚愕の表情を浮かべる。
ハンニンダーが倒れて、紅矢と麦翔がそう呟く中、二人はジュエルキュアウォッチを取り出すと、長針を11に合わせる。
長針が元に戻ると。
「「これが私たちの…………アンサーだあああああああ‼︎」」
2人はそう叫ぶと、光を纏い、ハンニンダーへと向かっていく。
光を纏った拳が、ハンニンダーの胴体を一瞬で貫いた。
纏っていた光が消えて、ハンニンダーの反対側に着地したあんなとみくるは。
「「キュアット解決!」」
そう叫びながら、決めポーズを取る。
すると、ハンニンダーは光に包まれる。
「ハン……ニン……ダ………」
力を失った声とともに、ハンニンダーは光に包まれ、霧のように消えていった。
そして、マコトジュエルがあんなの手に渡ると。
「ポチ〜!」
ポチタンがそう叫ぶと、あんなはポチタンの胸元にマコトジュエルを翳す。
「ポチポチ!キュアキュア!」
ポチタンは嬉しそうにそう言う。
そして、マコトジュエルはポチタンへと吸収される。
戦闘が終わると同時に、周囲を包んでいた結界が消えて、戦闘で損傷した場所が元通りになっていく。
「ぐぅ〜…………!超ムカつく!」
「大人しくしてもらうよ」
「お前もお縄についてもらうぜ」
「大人しくするわけないじゃん!ふっ!」
それを見ていたアゲセーヌが苛立ち気味にそう言う中、麦翔と紅矢はそう言う。
すると、アゲセーヌは息を吹くと、ハイビスカスを散らして、撤退する。
「逃げられた⁉︎」
「一筋縄じゃいかねぇか……………」
「まあ、僕たちの本来の目的は達成したからね」
「これから、事情聴取と行くわよ」
「OK!」
麦翔がそう叫ぶ中、紅矢はそう呟く。
ブレトガを連れた緑希達がそう言う中、玄李は紅矢に小声で話しかける。
「……………おい。本当に麦翔は大丈夫なのか?」
「どういう事だよ?」
「あいつ…………あんなとみくるの方に意識が向いて、攻撃を受けそうになってたぞ。今はお前がカバーしたから大丈夫だろうが……………次もうまく行く保証はないんだぞ」
「……………そうだな。あいつの課題はそこだな」
紅矢と玄李は、そんな風に話をする。
麦翔が、あんなとみくるの二人がハンニンダーによって宙吊りにされたのを見て、二人の方に意識が向いて、アーナロイドの攻撃を受けそうになっていた事を酷評していた。
紅矢がそう呟く中、それを見ていたるるかは。
「ふ〜ん……………プリキュアにデカレンジャーね」
るるかはそう呟くと、アイスのコーンを口に入れて、その場から去っていく。
その後、ブレトガをデカベースに連行していった紅矢達と別れたあんな達は、お店へと戻り、亀の置物を戻した。
今度はちゃんと、甲羅が上側になるように置かれていた。
「ありがとうございます!探偵さん!」
ちほさんは、そんな風にお礼を言う。
すると、扉が開いて、店の中に誰かが入ってくる。
「ただいま戻りました〜」
「「えっ⁉︎」」
「本物の卓也さんだと思います」
「マコトジュエルが無い以上、戻ってくる意味はないからね」
中に入ってきたのは、本物の卓也さんだった。
あんなとちほさんがそう反応する中、みくると麦翔はそう言う。
すると。
「買ってこいって頼まれたハイビスカス…………どこにも売ってなくて……………」
「私、頼んで無いけど……………」
「なるほど。あのアゲセーヌって怪盗は、ちほさんに変装して、卓也さんに頼んだんだろうね」
「そうだな」
卓也さんが申し訳なさそうにそう言うと、ちほさんは困惑する。
アゲセーヌは、ちほさんに変装して、卓也さんを追い払っていたのだ。
麦翔がそう言うと、ジェット先輩も同意するようにそう言う。
その後、ちほさんの店でインテリアを色々と購入して、事務所に置いていく。
「「できた〜!私達の探偵事務所!」」
「ポチ〜♪」
あんなとみくるがそう言うと、ポチタンもそんな風に反応する。
一方、ジェット先輩と麦翔はというと。
「お、お金が……………」
「あははは……………ごめん」
ジェット先輩は財布を持って、そんな風に呟く。
かなりの出費だったようで、ジェット先輩は顔を顰めており、麦翔はそう呟いた。
未来から来た立場というのもあってか、麦翔はまだお金を持っていなかった。
それから、あんな達は外に出る。
「良い感じにできたね」
「ええ!」
「随分と見違えたね。それにしても…………最初の依頼は誰がするのかな」
3人が外に出ると、看板を見つめながらそんな風に言う。
麦翔がそう呟くと、みくるは口を開く。
「私、決めてるの。初めての依頼人は…………あんなと麦翔さんだって」
「わ、私⁉︎」
「僕もか…………」
みくるはそんな風に言う。
初めての依頼人は、あんなと麦翔の二人だと。
二人がそう反応すると。
「ええ。あんな、麦翔さん。あなた達を元の時代に帰すって!…………私に依頼してよ!あんな!麦翔さん!」
「みくるちゃん…………うん。お願いしてもいいかな?」
「みくる…………私たちを元の時代に帰して!」
みくるはそんな風に言う。
それを聞いた麦翔とあんなは、そんな風に頼み込む。
それを聞いたみくるは。
「その依頼、引き受けた!あなた達の事件を解決する為にも……………頑張って立派な名探偵にならないと!」
「そうだね!一緒に協力して、立派な名探偵になろう!」
「ポチ〜!」
「僕も力を貸すよ」
みくるが気合いを入れるようにそう言うと、あんな達もそう言う。
それを窓から見ていたジェット先輩は。
「似た者同士…………いいコンビに仲間じゃないか。……………やれやれ。忙しくなりそうだ」
ジェット先輩はそう呟くと、棒付きキャンディを口に加える。
そして、ある方向を見つめる。
そこには、虫眼鏡のようなアイテムの設計図が置かれていた。
果たして、そのアイテムとは……………。
今回はここまでです。
今回は、第3話の後半です。
紅矢達は、パーフェク星人を追い、あんな達はアゲセーヌを追いました。
パーフェク星人は、原作デカレンジャーと同様に、あっさり捕まりました。
果たして、パーフェク星人は何をしていたのか。
玄李も、麦翔の弱点を指摘していました。
それが、何を意味するのか。
キュアット探偵事務所も無事に稼働できるようになりました。
ジェット先輩の出費が重なりましたが。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
次回に関しては、今後の名探偵プリキュアの話の展開を見てから投稿しようかなと思います。
少し、様子を見ます。
もしかしたら、コナンの映画である迷宮の十字路や100万ドルの五稜星の話をやるかもしれません。
あくまで予定ですので。
今後の展開などでリクエストがあれば、活動報告から承っております。