名探偵プリキュア!with特捜戦隊デカレンジャー   作:仮面大佐

15 / 15
第10話 コリジョン・プリキュア

 小松崎純一ことジュンジュン・コマッツの漫画の原稿をゴウエモンから取り戻したあんな達。 

 そんな彼らは今、何をしているのかというと。

 

「いや〜…………やっと案内できますね!」

「ありがとうね。僕の為に案内を買って出てくれて」

「いいの!麦翔君も街の構造を知っておいて損はないでしょ?」

「そうだな」

 

 みくるの案内の元、まことみらい市を歩いていた。

 以前、案内しようとしたが、ディアマンテ星人ドラ・エメルの一件もあり、有耶無耶になっていたのだ。

 そういう事で、案内を行っていた。

 すると。

 

「ん?何か近づいてくるよ?」

「あれは…………マシンドーベルマンだ」

「という事は…………デカレンジャー?」

 

 麦翔達のそばに、一台のパトカーが近づいていた。

 それを見た麦翔は、そう反応する。

 そのパトカーが、マシンドーベルマンなのだと。

 マシンドーベルマンが麦翔達のそばに止まると。

 

「やっと見つけた!」

「こんな所に居たのね!」

「紅矢に梅衣さん。何かあったんですか?」

 

 マシンドーベルマンから、紅矢と梅衣の二人が出てくる。

 二人が出てきたのを見て、麦翔がそう聞くと。

 

「実は、この先にある博物館で、アリエナイザーが現れたんだ!」

「アリエナイザーが⁉︎」

「ええ!あなたも応援に来て!」

「ロジャー!」

 

 紅矢はそんな風に告げる。

 この先にある博物館にて、アリエナイザーが暴れているのだと。

 梅衣がそう言い、麦翔がそう答えると。

 

「私たちも行く!」

「ええ!」

「ポチ!」

「悪いが、君たちはここで待っててくれ」

「ええ。流石に、アリエナイザーの一件にあなた達を巻き込むわけにはいかないから」

「心配しないでくれ」

「えっ…………?」

「行くぞ」

「はい!」

 

 あんなとみくるはそんな風に言う。

 アリエナイザーを放ってはおけないと思ったからか。

 それに対して、紅矢と梅衣と麦翔はそんな風に言う。

 プリキュアとはいえ、中学生の子をアリエナイザーと戦わせるわけには行かないと思ったからか。

 麦翔はマシンドーベルマンに乗ると、マシンドーベルマンは走っていく。

 

「行っちゃった……………。そうだよね。アリエナイザーはファントムとは訳が違うもんね…………」

「……………行こう、みくる」

「ええっ⁉︎でも…………」

 

 みくるはそう呟いた。

 アリエナイザーはファントムとは危険度が違うので、行っても足手纏いになってしまうのではと思ったのだ。

 すると、あんなはそんな風に言う。

 みくるがそう挙動不審になっていると。

 

「アリエナイザーも放って置けないし、麦翔君が心配だよ!困っている人たちを助けるのが、私たち、名探偵プリキュアでしょ!」

「あんな…………そうだね!行こう!」

「ポチ!」

 

 あんなはそう言う。

 人々を苦しませるアリエナイザーを放っては置けなく、麦翔が心配なのだと。

 それを聞いて、みくるはそう答える。

 ポチタンもそう言う中。

 

『…………それにしても、あんなって、麦翔さん絡みになるとああなるよね…………』

 

 みくるはそんな風に思っていた。

 


 

 一方その頃、博物館にマシンドーベルマンが到着する。

 マシンドーベルマンから3人が降りると。

 

「あっ!来た!」

「やぁ」

「どこ歩いてたんだ?」

「ちょっと、みくるちゃんにこの街の案内を頼んでて…………それより、何があったんですか?この惨状は一体…………⁉︎」

 

 紅矢、梅衣、麦翔の3人に気付いたのか、紅葉、緑希、玄李はそんな風に言う。

 それに対して、麦翔はそんな風に言う。

 博物館は屋根が吹き飛ばされており、周囲には瓦礫が散乱しており、救急車に運ばれる人が何人かいた。

 すると。

 

「実はな…………この博物館で竜巻が起こったらしいんだ」

「竜巻⁉︎」

「ああ。この博物館の警備員によると、エイリアンが入ってきて、竜巻を起こして、博物館に展示されてた物を根こそぎ奪って逃走した」

「現在は、監視カメラの映像を確認中よ」

「それにしても…………随分と大胆な犯行ね…………」

「ああ。竜巻を起こすなんてな…………」

 

 緑希はそんな風に説明をする。

 麦翔がそう聞くと、玄李と紅葉はそう言う。

 そんな中、無惨にも破壊された博物館を見て、梅衣と紅矢はそう呟いていた。

 

「とにかく、遺留品や監視カメラの映像を調べてみましょう。何か分かるかもしれませんし」

「そうだな。やるぞ」

「お前が仕切るな!」

 

 麦翔はそんな風に言う。

 遺留品や監視カメラの映像を調べてみて、何かが分かるかもしれないのだと。

 紅矢がそう言う中、玄李はそう突っ込む。

 そうして、デカレンジャー達は遺留品等を調べる事にした。

 


 

 一方その頃、あんな達はというと。

 

「それじゃあ、早速調べよう!」

「ええ!話によると、あの博物館で竜巻が起こって、展示されてた物が盗まれたらしいから…………中を調べれば、何か分かるはず!」

 

 あんなとみくるの二人はそう話していた。

 二人も現場の博物館に来ており、どうにかして調べようとしていた。

 だが…………。

 

「それにしても、どうやって入る?流石にこのまま行くんじゃ、バレちゃいそうだし………」

「う〜ん…………そうだ!ジェット先輩のプリキットを使おう!」

「そっか!あれを使えば!」

 

 みくるはそう言う。

 実際問題、そのまま入るのは不可能だからだ。

 すると、あんなはある事を思いついたのか、そんな風に言う。

 それを聞いて、みくるもある物を取り出した。

 

「「オープン!プリキットグロス!」」

 

 二人はそう言うと、光を放ってリップグロスがキーホルダーサイズから実物大に大きくなる。

 プリキットの一つ、プリキットグロスだ。

 二人がグロスを唇に塗ると、二人は光に包まれる。

 光が消えると。

 

「お〜!」

「鑑識員みたいになってる〜!」

 

 二人の姿は、鑑識員の姿になった。

 プリキットグロスは、グロスを唇に塗ると、変装する事が出来るのだ。

 

「「どうもで〜す!」」

「どうも」

 

 二人はそんな風に挨拶しながら通ると、見張りをしていた警備員は普通に二人を通した。

 

「すごいよ!プリキットグロス!」

「これなら、調査も出来るね!」

「ポチ〜!」

 

 それを見ていたあんな達は、そんな風に話をする。

 そんな風に話をすると、現場となった博物館を調べようとしていた。

 そんな中。

 

「……………ん?」

「ん?どうした?麦翔」

「今…………あんなちゃん達がいた様な…………」

「えっ?」

「着いてきたの?」

「でも…………それらしき人は居なくない?」

「いや…………怪しい鑑識ならいるな」

 

 麦翔はあんな達の気配に気づいたのか、紅矢の問いに対して、そんな風に言う。

 それを聞いて、訝しげな表情を浮かべる中、すぐに怪しい二人組の鑑識を見つけた。

 麦翔達は頷くと、その鑑識のもとに向かう。

 そんな中。

 

「それにしても…………やっぱり警察官が多いよね…………!」

「どこから探せばいいんだろう…………?」

「探し物かい?」

「うん!……………えっ?」

「まさか…………⁉︎」

 

 みくるとあんなはそんな風に言う。

 どこから探そうかと悩んでいた。

 そんな風に声をかけられると、あんなは思わず反応して、二人は恐る恐る背後を振り返ると……………。

 

「やっぱり、あんなちゃんとみくるちゃんだったか」

「お前ら…………⁉︎」

「どうやって入ったんだ…………⁉︎」

「「あっ……………」」

 

 そこには、麦翔と先代デカレンジャーの面々の姿があった。

 麦翔がそう言う中、紅矢と玄李がそんな風に言うと、あんなとみくるは見つかったと気づいて、固まっていた。

 その後、デカレンジャーはあんな達を近くの公園のベンチに移動させて、話を聞くことにした。

 

「全く……………」

「それにしても、これがプリキットね…………」

「どう考えても、今の時代に見合わない技術力だよね…………」

「ジェット先輩って、凄いんだ…………」

 

 あんな達が座る中、麦翔はなんとも言えない表情を浮かべていた。 

 そんな中、緑希、梅衣、紅葉の3人はプリキットに興味津々となっていた。

 すると。

 

「それにしても…………何でこんな事をしたんだ?」

「鑑識に化けて現場に乗り込むなんて、なんて事をするんだ!現場を損壊するつもりか⁉︎」

「そ、それは……………」

「私たちも、名探偵プリキュアだから!アリエナイザーから困ってる人を助けたいの!」

 

 紅矢と玄李はそんな風に聞く。

 実際、プリキットグロスはあくまで、見た目を変えるだけにすぎず、技量はそのままであるので、現場を損壊される可能性があったのだ。

 みくるが答えに詰まる中、あんなはそう叫ぶ。

 名探偵プリキュアとして、困っている人を助けたいのだと。

 すると。

 

「……………気持ちはありがたいけど、怪盗団ファントムとアリエナイザーは訳が違うんだ」

「相手は、惑星間で犯罪を犯してきた連中よ。凶悪さのレベルが違うわ」

「そうだよ。それに、あなた達はまだ中学生でしょ?」

「俺たちに任せておけ」

「ああ。心配すんなって」

「うん。僕たちは大丈夫だから」

 

 デカレンジャーの面々はそんな風に言う。

 怪盗団ファントムとアリエナイザーでは、危険度はアリエナイザーの方が上であり、そんな相手をプリキュアになれるとはいえ、中学生であるあんな達と戦わせるわけにはいかないのだと。

 そんな風に言うと。

 

「……………私の気持ちも知らないで…………!」

「あんなちゃん?」

「あんな…………?」

「麦翔君だって、中学生だよ!なのに、何で紅矢さん達と一緒に居るの⁉︎」

 

 あんなは不貞腐れた表情でそんな風に呟いた。

 それを聞いて、麦翔とみくるが訝しげな表情を浮かべると、あんなはそう叫んだ。

 麦翔も中学生であるのにも関わらず、紅矢達と一緒に行動をしている事を突っ込んだのだ。

 

「いや…………僕はこれでもファイヤースクワッドに入った際に、訓練を受けてたから…………」

「でも、中学生なのは麦翔君だって同じでしょ!私たちも戦えるの!困ってる人を助けたいの!」

「落ち着いて…………」

 

 麦翔はそんな風に言う。

 実際、ファイヤースクワッド入隊の際に、さまざまな訓練を受けていたのだ。

 それに対して、あんなはそんな風に言い、麦翔はなんとか落ち着かせようとする。

 すると。

 

「まあ、気持ちはありがたく受け取るぜ。とにかく、ここから先は俺たちに任せとけって」

「探偵事務所の方の依頼は任せたぞ」

「そう言う事」

「心配しなさんな」

「私たちが解決するから!」

「「………………」」

「二人とも……………」

 

 先代デカレンジャーの面々は、そんな風に言う。

 それに対して、あんな達は黙り込んでいた。

 あんな達の反応を見て、麦翔はなんとも言えない表情を浮かべていた。

 


 

 その夜、キュアット探偵事務所では。

 

「「………………」」

「気まずい……………」

 

 あんな、みくる、麦翔、ジェット先輩は夕食を食べていた。

 だが、あんなとみくるは無言で麦翔を見つめており、麦翔はそんな風に呟いた。

 

「どうしたんだよ?二人がお前の事を見つめてるけど…………」

「ちょっと、色々とあって……………」

 

 ジェット先輩が、あんな達の態度が気になったのか、そんな風に聞いてくると、麦翔はそう答える。

 そんな事がありつつも、翌日となった。

 麦翔がデカベースに向かった中。

 

「…………行ったかな?」

「行ったみたい!よし!私たちも行こう!」

「ええ!」

「ポチ!」

 

 あんな達はそんな風に話すと、キュアット探偵事務所から出ていく。

 ちなみに、ジェット先輩は発明品を作っているようで、地下室に籠っていた。

 

「私たちが先にアリエナイザーに辿り着いて、紅矢さん達を見返そう!」

「ええ!紅矢さん達は、博物館で竜巻があって、展示品が消えたって言ってたけど…………だとすると、そういう高価で売れそうな物が狙われると思う!」

「だとしたら…………宝石店とか?狙われそうだけど……………」

「ありえるかも!行こう!」

 

 あんな達はそんな風に推理を重ねていた。

 竜巻が起こった博物館で展示品が消えていた事から、次も高価な物を取り扱っている場所で竜巻が起こると推理していた。

 あんなの言葉を聞いて、みくるはそう言うと、すぐに駆け出していく。

 


 

 その頃、とあるアジトでは。

 

「は〜はっはっはっ!これだけあれば、俺は大金持ちだ!」

 

 とあるエイリアンがそんな風に言う。

 その見た目は、巨大な一つ目を持った台風のような形の頭部が特徴的だった。

 このエイリアンは、バリゲ星人だ。

 バリゲ星人は冬に弱いとされ、竜巻を起こす能力を持つ種族だ。

 バリゲ星人カルスパの周りには、博物館から盗まれた展示品が置かれていた。

 

「さ〜て。力も戻ったからな。また稼ぐとするか!」

 

 カルスパはそんな風に呟くと、どこかへと向かう。

 


 

 その頃、デカベースでは、博物館の監視カメラや遺留品の調査が行われていた。

 そんな中、麦翔は。

 

「はぁ……………」

「どうしたんだよ?そんな浮かない顔をして」

 

 麦翔はため息を吐いていた。

 すると、そこにオレンジジュースとコーヒーの缶を持った紅矢が現れて、紅矢はオレンジジュースの缶を麦翔に渡す。

 

「ありがとう。その…………あんなちゃん達が心配で……………」

「あ〜…………現場に乗り込んでくるほどに張り切ってたからな」

「…………確かに、あんなちゃん達も名探偵プリキュアに変身して戦えはするけど…………ハンニンダーとアリエナイザーでは、レベルが違いすぎる」

「まぁな」

 

 麦翔はそんな風に語っていく。

 確かに、あんなとみくるもプリキュアに変身して戦えはするが、アリエナイザーとハンニンダーのレベルの違いから、戦えないのだと。

 それを聞いて、紅矢も納得する中。

 

「……………彼女達……………特にあんなちゃんはこの時代に飛ばされてきた。だからこそ、無事に元の時代に戻したいんだ」

「………………」

 

 麦翔はそんな風に呟いた。

 麦翔としては、あんなを無事に2027年に戻したいと思っていた。

 それを聞いて、紅矢が麦翔を見つめていると。

 

「皆、少し良いか?」

「何でしょうか?」

 

 ギョクはそんな風に話しかける。

 紅矢達がギョクの前に集まると。

 

「皆、これを見てほしい。白奈」

「分かったわ」

 

 ギョクはそんな風に言うと、白奈に頷いて、白奈は端末を操作する。

 すると。

 

「これは…………」

「博物館の監視カメラですか?」

「ああ。奇跡的に、全損を免れたカメラが一台あってな。その解析が完了した」

 

 それを見た玄李と麦翔はそんな風に言うと、ギョクはそう答える。

 奇跡的に全損を免れたカメラが一台あり、その解析が完了したのだ。

 すると。

 

『ここの物は全部貰っていくぜ!ハァァァァァ!』

『うわぁぁぁぁぁ⁉︎』

 

 台風のような見た目のエイリアンがそう言うと、竜巻を起こす。

 その竜巻によって、博物館が破壊されていき、映像は途中で止まる。

 

「これが犯行の瞬間って事だな」

「あの見た目……………やっぱりバリゲ星人だな」

「ああ。照合を行ったところ、バリゲ星人カルスパの犯行で間違い無いだろう。バリゲ星に確認を取ったところ、間違いないそうだ」

「カルスパって…………あちこちで強盗を行っていて、指名手配中のアリエナイザーじゃない!」

 

 黒也はそんな風に言う中、紅矢はその映像を見て、バリゲ星人の反抗だと見抜いた。

 紅矢がそう言う中、ギョクがそう言う。

 カルスパはあちこちの惑星で窃盗と窃盗を行う際の大量殺人を行なっていたのだ。

 その為、指名手配がされている。

 

「そんな奴がこの地球に…………!」

「あの現場で起こした竜巻から、既に30時間が経過している。いつまた犯行を起こしてもおかしくない」

「そうか…………バリゲ星人は、一度竜巻を起こしたら、30時間は使えない!」

「既に30時間が経過してるとなると…………また動き出してそうだね」

 

 麦翔がそんな風に呟く中、ギョクはそんな風に言う。

 そう。

 バリゲ星人は、900hPaの超大型台風並みの竜巻を起こす事が出来るが、一度使うと30時間のインターバルを挟む必要があるのだ。

 既に最初の犯行から30時間が経過しており、いつ犯行が起こってもおかしくないのだ。

 すると。

 

「…………俺だ。何⁉︎分かった!」

 

 ギョクに連絡が入り、ギョクは対応する。

 すると、ギョクはそんな風に反応する。

 

「皆!この街の宝石店の一つで竜巻が発生したようだ!」

「カルスパですか!」

「ああ。あと、厄介なことになっている」

「厄介な事ですか?」

「ああ。その現場に名探偵プリキュアの二人もいて、アリエナイザーと応戦しているんだ」

 

 ギョクは、まことみらい市の宝石店で、竜巻が起こっている事を伝える。

 そして、あんなとみくるの二人がカルスパと応戦している事も伝える。

 

「何だって⁉︎」

「あいつら…………!勝手な事を!」

「ボス!すぐに向かいます!」

「頼む!」

『ロジャー!』

 

 それを聞いた麦翔達は驚愕の表情を浮かべる。

 ギョクの指示の下、紅矢達は現場に急行した。

 


 

 少し時間を遡り、あんなとみくるはというと。

 

「ここ…………だよね?」

「うん。でも、他にも宝石店があるから、他の店の可能性もあるんだよね…………」

「そっか…………」

 

 あんなとみくるの二人はそんな風に話していた。

 まことみらい市には複数の宝石店があるので、確実にここが狙われる保証はないのだ。

 すると。

 

ビュオオオオオオ!

 

「っ⁉︎」

「竜巻が…………⁉︎」

 

 そんな音が鳴ると、宝石店から竜巻が起こり、屋根が吹き飛ばされる。

 あんな達が吹き飛ばされないように踏ん張る中。

 

「へへっ!大量、大量!」

 

 建物の中から、台風のような見た目のアリエナイザーが現れる。

 バリゲ星人カルスパだ。

 カルスパは満足げにそう言うと、宝石を鞄に詰めていた。

 

「あれが…………!」

「行こう!」

「ええ!」

 

 スカルパを見て、あんなとみくるはそう言って頷きあうと、スカルパの方へと向かう。

 

「そこのアリエナイザー!」

「ん?何だテメェら?」

「宝石強盗なんてやめて!」

「お店の人が困るでしょ!」

「へっ!知った事か!俺は大金持ちになるんだ!邪魔するんなら、吹き飛ばしてやる!」

 

 あんなとみくるの二人は、そんな風に話しかける。

 それに対して、カルスパはそんな風に吐き捨てる。

 

「行こう、みくる!」

「えぇ!」

 

 あんなとみくるはそんな風に言うと、ペンダントを構える。

 髪を下ろしたあんなとみくるは光のドレス姿になると。

 

「「オープン!ジュエルキュアウォッチ!」」

 

 2人がそう叫んで、懐中時計を投げると、懐中時計はペンダントのサイズから大きくなり、ジュエルキュアウォッチに変化する。

 2人は、マコトジュエルをジュエルキュアウォッチに装填する。

 

「「プリキュア、ウェイクアップタイム!3!」」

「見つける!」

 

 2人はそう叫ぶと、ジュエルキュアウォッチの長針を3の部分に持っていく。

 すると、あんなの髪はオレンジ寄りの明るい茶髪がお団子型になりつつ、色がピンクのグラデーションがかかった紫色に変化する。

 みくるの髪も、小豆色のロングヘアーから紫のグラデーションが入ったピンク色に変化して、三つ編みとなった。

 目の色も、あんなは澄んだ青緑、みくるは神秘的な紫へと変化した。

 

「「6!」」

「向き合う!」

 

 2人がそう言って、ジュエルキュアウォッチの長針を6の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、2人の服装が変わっていく。

 みくるはノースリーブワンピースが包み、スカートが生成され、腰の部分に水色のリボンが付く。

 あんなは、チューブトップタイプのワンピースに身を包むと、みくると同様に、スカートが生成され、腰に黄色のリボンが付く。

 

「「9!奇跡の2人!」」

 

 2人はそう言うと、ジュエルキュアウォッチの長針を9の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、ブーツとニーハイソックスが生成され、オープンフィンガーグローブがつき、あんなは紫の、みくるはピンクのネイルが入った。

 

「くるっと回して………!」

「キュートに決めるよ!」

 

 2人はそう言うと、ジュエルキュアウォッチの長針を11の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、髪飾りとピアスが生成され、胸元に蝶ネクタイとネクタイが合わさった様な装飾が生成されると、ケープも生成される。

 ジュエルキュアウォッチが腰のキャリーに収まると。

 

「どんな謎でもはなまる解決!名探偵、キュアアンサー!」

「重ねた推理で笑顔でジャンプ!名探偵、キュアミスティック!」

「「名探偵プリキュア!」」

「私の答え、見せてあげます!」

 

 2人はそう名乗る。

 最後の言葉は、今回はみくるがそう叫んだ。

 

「あ?名探偵プリキュア?デカレンジャーじゃねぇのか。まあいい。邪魔するなら俺の敵だ!」

「行くよ!」

「ええ!」

 

 あんなとみくるの二人を見たカルスパはそんな風に言うと、二人に向かっていく。

 それに対して、二人はそんな風に言うと、カルスパと応戦していく。

 

「ふっ!はっ!」

「ハァァァァァ!はっ!」

「よっと!」

 

 あんなとみくるの二人は、スカルパに攻撃をしていく。

 二人が攻撃をする中。

 

「多少はやるな。だが、俺の敵じゃない!ツイストアタック!」

「「きゃあああ⁉︎」」

 

 カルスパはそんな風に言うと、体を回転させて、二人に突進する。

 二人が吹き飛ばされると。

 

「ふっ!温帯低気圧並みの弱さだな」

「「ううっ…………⁉︎」」

「「はっ!」」

「おわっ⁉︎」

 

 カルスパは二人を馬鹿にするようにそんな風に言う。

 すると、何処からともなくビームが飛んできて、カルスパは倒れる。

 

「二人とも、大丈夫かい⁉︎」

「麦翔君…………!」

「ったく!無茶しやがって!」

「やれやれ…………」

「お前ら!この星のデカレンジャーか!」

 

 そこにやって来たのは、デカレンジャー達だった。

 麦翔が二人にそう話しかける中、紅矢と緑希がそう言う中、カルスパがそう叫ぶと。

 

「バリゲ星人カルスパ!観念しなさい!」

「へっ!そう言われて、はいそうですかってなるか!」

「ディースナイパー!はっ!」

 

 梅衣がそう叫ぶと、カルスパはそう吐き捨てる。

 玄李がディースナイパーで攻撃するが。

 

「ふっ!」

「ぐっ⁉︎」

 

 カルスパはディースナイパーの攻撃を反射させて、玄李にカウンター攻撃をする。

 

「玄李さん!」

「大丈夫か⁉︎」

「はっ!」

『うわぁぁぁぁぁ⁉︎』

 

 玄李が倒れるのを見て、紅葉と紅矢がそう言う中、カルスパはビーム攻撃をして、紅矢達を吹き飛ばす。

 

「一気にトドメを刺してやる!デモリッシュタイフーン!…………あ、あれ?」

 

 それを見て、カルスパはトドメを刺そうとして、デモリッシュタイフーンを発動しようとする。

 だが、宝石店を破壊するのに使ったのもあって、不発に終わる。

 

「へっ!今日の所はこれくらいで勘弁してやる!」

「逃すか!ふっ!」

「どわっ⁉︎」

 

 カルスパはそんな風に吐き捨てると、宝石が入ったカバンを持って逃げようとする。

 それに対して、麦翔はディーブラスター01とディーブラスター02で銃撃して、カルスパにダメージを与える。

 だが。

 

「くっ!あばよ!」

 

 カルスパは大したダメージを負わなかったからか、そのまま逃げ去っていく。

 

「そんな…………⁉︎」

「逃げられちゃった…………」

「……………お前ら。少し話がある」

 

 あんなとみくるがそう呟く中、怒りの気配を滲ませた紅矢が口を開く。

 


 

 変身解除した麦翔達が移動すると、紅矢は大きく叫んだ。

 

馬鹿野郎!何考えてやがるんだ!前にも言っただろ!アリエナイザーは惑星間で犯罪を犯してる連中なんだ!ハンニンダーや怪盗団ファントムとは訳が違うんだよ!

「「ううっ……………」」

「あんな紅矢…………初めて見た」

「まあ、本気で怒らせると怖いからね。紅矢も」

 

 紅矢は二人に対してそんな風に怒鳴ると、あんなとみくるの二人は萎縮する。

 それを見て、麦翔がそう呟く中、紅葉はそんな風に言う。

 紅矢も、本気で怒らせると怖いのだ。

 すると。

 

「でも…………私たちも、困ってる人を助けたくて……………!」

それでアリエナイザーを逃したら話にならねぇんだよ!また同じ被害を生むつもりか⁉︎

「そ、それは…………」

「確かにな。お前達は俺たちの捜査の邪魔をしてるんだ」

「じゃ、邪魔って…………」

「ポチ……………」

 

 あんながそんな風に反論しようとすると、紅矢はそう叫ぶ。

 それを聞いて、みくるがたじろぐ中、玄李はそんな風に言う。

 あんなとポチタンがそう言う中。

 

とにかく!ジュエルキュアウォッチは没収させてもらう!

「そ、そんな…………⁉︎」

「まあまあ。とにかく、一度頭を冷やした方がいいと思うよ」

「……………」

 

 紅矢はそう叫ぶと、あんなとみくるのペンダントを没収した。

 あんなが唖然となる中、緑希はそんな風に諭す様に言う。

 それを見て、麦翔は何とも言えない表情で見ていた。

 それを見ていた存在がいた。

 

「…………あ〜あ。あの子達、あの人を本気で怒らせちゃったわね」

「…………当然の反応」

 

 それを見ていたのは、るるかとマシュタンだった。

 マシュタンの呟きに対して、るるかはアイスを食べながらそう呟いた。

 


 

 その後、デカベースでは。

 

「あんなに怒るなんてな」

「当たり前だろ。民間人であんなにうろちょろされるのも困るんだよ」

「でも…………ハンニンダーが現れたらどうするんだい?僕たちじゃ、ハンニンダーを倒せないけど」

「……………」

「熱くなりすぎじゃない?」

「まあ、無理もないけどね」

 

 玄李がそう言うと、紅矢はそう言う。

 すると、緑希はそう指摘する。

 実際、ハンニンダーはマコトジュエルが宿った物が変貌した物であり、デカレンジャーだと、マコトジュエルが宿った物ごと破壊してしまいかねないのだ。

 それを聞いて、紅矢が黙り込む中、梅衣と紅葉はそう呟いた。

 すると。

 

「……………さて。紅矢、ジュエルキュアウォッチを俺に預けてくれないか?」

「ボス?」

「少し、彼女達に話をしようと思ってな」

「話?」

 

 ギョクは紅矢にそう話しかける。

 それを聞いて、麦翔が首を傾げる中。

 

「……………おう」

「紅矢?どこに行くんだ?」

「…………少し頭を冷やしてくる」

「いつものアイスを食べに行く感じ?」

「ああ」

 

 紅矢はそう言うと、ペンダントをギョクに渡すと、デカルームから出ていく。

 麦翔と紅葉がそう聞くと、紅矢はそう答える。

 そして、ギョクもデカルームから出ていく。

 


 

 そんな中、あんなとみくるは。

 

「どうしよう…………ペンダントが没収されちゃった…………」

「……………何でなんだろう…………困ってる人を助けたいのに…………」

「ポチ…………」

 

 あんなとみくるはそんな風に呟いていた。

 ポチタンが心配そうに見つめている中。

 

「……………少しいいかな?」

「えっ?」

「あなたは…………?」

「俺はレオン星人ギョク・ロウ。地球署の署長代理を務めている」

 

 あんなとみくるに声がかけられる。

 二人は声のした方を向くと、そこにはギョクの姿があった。

 あんながそう聞くと、ギョクはそう答える。

 

「地球署の…………?」

「少し、話をしたくて来たんだ」

「話を…………?」

 

 みくるがそう呟く中、ギョクがそう言うと、あんなは首を傾げる。

 果たして、ギョクの話というのは…………。

 


 

 その頃、紅矢はというと。

 

「……………少し言いすぎたかもしれないな」

 

 紅矢はアイスを手に、そんな風に呟いていた。

 あんなとみくるの二人に少し言いすぎたのではと。

 すると。

 

「…………少しいい?」

「うん?……………よう」

 

 紅矢はそんな風に声をかけられた。

 そこに居たのは、るるかだった。

 紅矢がるるかを見てそう言うと。

 

「これ、あげる」

「ん?」

 

 るるかはアイスを食べながらそう言うと、ある紙を紅矢に渡す。

 紅矢がその紙を見ると。

 

「これは…………?」

「あの台風みたいなアリエナイザーの潜伏先。そこにいる」

「なるほどな…………サンキュー」

 

 紅矢がそう聞くと、るるかはそう言う。

 カルスパの潜伏先を調べていたのだ。

 紅矢がるるかにそうお礼を言うと。

 

「…………別に。ファントムとしても、アリエナイザーに暴れられるのは面倒だから」

「…………そういう事にしておいてやるよ。お互いに気をつけようぜ」

「ええ。それじゃあ」

 

 るるかはそんな風に言う。

 それに対して、紅矢はそんな風に言うと、るるかはそう答えて去っていく。

 果たして、この二人の関係とは…………。

 


 

 その頃、ギョクは飲み物を持って来ていた。

 

「どうぞ」

「ありがとうございます……………」

「いただきます…………」

 

 ギョクが飲み物を手渡すと、あんなとみくるはそう言いながら受け取る。

 見た目がライオン型の獣人というのもあるからか。

 すると。

 

「…………話は聞いている。バリゲ星人と戦っていたというのはな」

「……………はい」

「……………すいません」

「ポチ…………」

「別に、謝って欲しい訳で来たわけじゃない。理由を聞きたくてね」

 

 ギョクがそう言うと、あんな達はそう言って謝る。

 それに対して、ギョクはそう言うと。

 

「……………私、せっかく名探偵プリキュアになったのに、アリエナイザーから困ってる人を助けられないのがもどかしくて…………」

「私も…………困ってる人を助けられなくて…………あと、麦翔君の力になりたいのに…………」

 

 みくるとあんなの二人はそんな風に語っていく。

 名探偵プリキュアになった事で、困っている人を助けたいという気持ちがあるのだが、アリエナイザーからは困っている人を助けられないもどかしさを感じていたのだ。

 それを聞いていたギョクは。

 

「…………ふむ。その気持ち自体はありがたい。だが、紅矢達からも言われただろう?ハンニンダーとアリエナイザーでは、危険度が違うと」

「「…………」」

「…………俺が常日頃から、デカレンジャーに教えている事がある」

「「えっ?」」

 

 ギョクはそんな風に言う。

 その気持ちはありがたいが、ハンニンダーとアリエナイザーでは、危険度が違うのだと。

 それを聞いて、二人が黙り込む中、ギョクはそう呟く。

 二人がギョクの方を向くと。

 

「『ハートは熱く持て!しかし、頭は常に冷静沈着に保て!』…………そう教えている」

「ハートを熱く持って…………」

「頭は常に冷静沈着に…………」

 

 ギョクはそう語る。

 それを聞いて、あんなとみくるがそう呟く中。

 

「そうだ。そして、その教えは探偵としても必要な要素だ。情熱があるのはいい事だが、冷静沈着に推理をする。それが探偵として必要な事だと思うが?」

「「………………」」

 

 ギョクはそう語る。

 その教えは、デカレンジャーだけでなく、探偵としても必要な要素であると。

 あんなとみくるがギョクを見る中。

 

「それに…………彼らは君たちを邪険に扱っているわけではない。君たちの年齢の子を巻き込まない為に、ああ言っているだけだ」

「でも…………麦翔君は私と同じ年齢なんですよ」

「確かにな。だが、彼は力の使い方をよく分かっている」

「力の使い方…………ですか?」

 

 ギョクはデカレンジャーの面々が強く言う理由を語った。

 あんな達を巻き込まない為に。

 あんなは、麦翔がデカレンジャーとして活動している事にそう指摘すると、ギョクはそう語る。

 

「ああ。大いなる力というのは、大いなる責任が伴う物だ。使い方を誤れば、宇宙警察であろうとも、アリエナイザーとして認定される。だからこそ、心は熱く、常に冷静沈着で対処するんだ。それに…………君たちには君たちの役割があるだろう?」

「私たちの…………」

「役割…………?」

「ああ。ハンニンダーは君たちでなければ倒せないだろう。デカレンジャーだと、マコトジュエルとやらが宿っている物ごと撃破しかねないからな。それでは、マコトジュエルが宿った物を盗まれた者を悲しませてしまう。ハンニンダーとやらと戦っている時、麦翔や紅矢達はどうしている?」

「「えっ?……………あっ」」

 

 ギョクはそう語っていく。

 力というのは、それ相応の責任が伴う物であり、使い方を誤れば、宇宙警察の職員であろうとも、アリエナイザーとして認定されるのだと。

 事実、赤座伴番達の時代でも、ビリーザ星の宇宙警察に所属していたビリーザ星人ヴィーノと、超ベテラン捜査官であるテラン星人チョウ・サンがそれに該当している。

 ヴィーノは大金を得る為に殺し屋ギガンテスとなり、暗殺者となれ果て、チョウは一人娘であるリルルをテンカオ星人ラジャ・ナムナンとその一味に殺害され、仇を打とうとし、二名の犯罪者を殺害した。

 その為、ヴィーノは複数の星における広域殺人、チョウは押収物横領と私刑による殺人が適用され、アリエナイザーとして認定された。

 そして、ハンニンダーは名探偵プリキュアでなければ倒せない事を伝える。

 それを聞いて、あんなとみくるはある事を思い出していた。

 

「そういえば…………ファントムがあの機械人間(アーナロイド)を出した時…………」

「麦翔君達は、その機械人間を相手してた…………」

 

 思い出したのは、ハンニンダーと戦う際、ファントムの面々が出したアーナロイドは、デカレンジャーの面々が対処していたと。

 それを聞いたギョクは。

 

「そうだ。要は適材適所だ。君たち名探偵プリキュアと、俺たちデカレンジャー。それぞれができる事を見極めて、しっかりやればいい」

「それぞれができる事を……………見極める…………」

「そっか…………!ありがとうございます!」

「気にするな」

 

 ギョクはそう締め括る。

 それぞれが出来る事を見極め、熱いハートと常に冷静沈着な心を持てばいいのだと。

 それを聞いたあんなとみくるは、吹っ切れたようにそう言う。

 すると。

 

「どうした?」

『ボス!匿名の情報で、カルスパの潜伏先が分かりました!今から急行します!』

「分かった」

 

 ギョクのSPライセンスに通信が入る。

 連絡してきたのは紅矢であり、カルスパの潜伏が分かったと伝えた。

 るるかから教えてもらった事を伏せて。

 ギョクがそう返事をすると。

 

「…………それで、答えは決まったか?」

「はい!」

「私たちは…………私たちのできる事をやります!」

「ポチ!」

「そうか。なら…………これは返そう」

 

 ギョクはあんなとみくるの二人にそう問いかけると、二人とポチタンはそう答える。

 それを聞いて、ギョクはそう言うと、ジュエルキュアウォッチを二人に返却する。

 

「私たちのペンダント…………!」

「頼むぞ。名探偵プリキュア!」

「「はい!」」

 

 あんながそう呟く中、ギョクがそう叫ぶと、二人はそう答えて、走っていく。

 それを見ていたギョクは。

 

「…………なかなかに見どころがあるな。名探偵プリキュアも」

 

 そんな風に呟いていた。

 


 

 その後、バリゲ星人カルスパの潜伏先のアジトでは。

 

「ふっふっふ…………!こんだけあれば、俺は大金持ちだ!そうすれば、俺はあの組織から抜けて、独立出来る……………!」

 

 カルスパは博物館や宝石店から盗んだ品々を見て、そうほくそ笑んでいた。

 カルスパの言うあの組織とは…………。

 そんな中。

 

「ここだな?」

「ああ」

「それにしても……………紅矢、その匿名の相手って誰なんだ?」

「まあまあ。それは今は気にしない」

「確かにね」

「今は、あのアリエナイザーをどうにかしないと!」

「……………」

 

 玄李がそう聞くと、紅矢はそう答える。

 すると、麦翔は匿名の情報源が気になったのか、そんな風に聞くと、緑希達はそんな風に言う。

 それを聞いて、麦翔は納得していない表情を浮かべつつも、カルスパをどうにかする方に意識を向ける。

 全員が頷くと、紅矢と玄李の二人が扉を蹴り破る。

 

「動くな!宇宙警察だ!」

「なっ⁉︎どこから嗅ぎつけやがった⁉︎」

「大人しくしなさい!」

「くっ…………!こんな所で捕まってたまるか!」

 

 玄李がそう叫ぶと、カルスパはそんな風に言う。

 すると、カルスパはビームを放ってくる。

 紅矢達がビームを躱すと。

 

「チェンジスタンバイ!」

『ロジャー!』

 

 紅矢がSPライセンスを取り出しながらそう言うと、他のメンツもそう答えて、SPライセンスを取り出す。

 

『エマージェンシー!デカレンジャー!』

 

 麦翔達はそう叫ぶと、SPライセンスの左横のスライドを一番上に持っていき、上のボタンを押すと、カバーが展開する。

 コールを受けたデカベースから、形状記憶宇宙金属であるデカメタルが粒子状に分解・転送され、持ち主の身体の表面で定着し、デカスーツとなるのだ。

 

『フェイスオン!』

 

 紅矢達がそう叫ぶと、ヘルメットが形成され装着する。

 変身を完了すると。

 

「デカレッド!」

「デカブルー!」

「デカグリーン!」

「デカイエロー!」

「デカピンク!」

特捜戦隊!デカレンジャー!

 

 五人はそんな風に名乗りを上げながら、ポーズを取る。

 そして、そんな風に五人で叫びなら、SPライセンスを突き出すと、背後で爆発が起こる。

 一方、麦翔は。

 

「デカバイオレット!」

 

 麦翔もまた、単独でそんな風に名乗りをあげる。

 すると。

 

「行きやがれ!」

「ウィーン!ウィーン!」

「ウィーン!ウィーン!」

 

 カルスパはそう叫ぶと、銀色のボールを投げる。

 ボールから、アーナロイドが現れる。

 

「行くぜ!」

「お前が仕切るな!」

 

 それを見て紅矢がそう言うと、玄李はそう突っ込む。

 

「フッ!はっ!」

 

 紅矢はディーマグナムを手に、銃撃と格闘を行っていく。

 

「はっ!ふっ!」

「よっと!はっ!」

 

 玄李と緑希は、それぞれがディーナックルとディーロッドを使って、アーナロイドを撃破していく。

 

「ハアッ!はっ!」

「ふっ!はっ!」

 

 梅衣と紅葉は、ディースティックで攻撃していく。

 

「ハアッ!はっ!」

 

 麦翔は、ディーブラスター01とディーブラスター02を手にして、格闘戦や銃撃戦を行っていく。

 それを見ていたカルスパは。

 

「へっ!やるじゃねぇか!だがな、俺を舐めてんじゃねぇぞ!ツイストアタック!」

「「「「「「うわぁぁぁぁっ⁉︎」」」」」」

 

 カルスパはそう言うと、回転しながらアーナロイドを巻き込みながらデカレンジャーを攻撃する。

 それを受けて、デカレンジャー達が倒れると。

 

「くっ…………!」

「へっ!ざっとこんなもんよ!それじゃあ、俺はとんずらさせてもらうぜ!」

「そうはさせない!」

「ええ!」

『っ⁉︎』

 

 デカレンジャーが倒れる中、カルスパはそう言って逃げようとする。

 すると、そんな声が聞こえてくる。

 デカレンジャーとカルスパが声のした方を向くと、そこにはあんなとみくるの二人がいた。

 

「あんなちゃん⁉︎みくるちゃん⁉︎」

「お前ら…………何でここに⁉︎」

「私たちができる事をやりにきたの!」

「ええ。アリエナイザーを倒しに来たんじゃないの」

「へっ!お前らに何ができるんだよ?」

 

 それを見て、麦翔と玄李がそう聞くと、あんなとみくるはそう答える。

 それに対して、あんなとみくるは。

 

「行こう、みくる!」

「ええ!」

 

 あんなとみくるはそんな風に言うと、ペンダントを構える。

 髪を下ろしたあんなとみくるは光のドレス姿になると。

 

「「オープン!ジュエルキュアウォッチ!」」

 

 2人がそう叫んで、懐中時計を投げると、懐中時計はペンダントのサイズから大きくなり、ジュエルキュアウォッチに変化する。

 2人は、マコトジュエルをジュエルキュアウォッチに装填する。

 

「「プリキュア、ウェイクアップタイム!3!」」

「見つける!」

 

 2人はそう叫ぶと、ジュエルキュアウォッチの長針を3の部分に持っていく。

 すると、あんなの髪はオレンジ寄りの明るい茶髪がお団子型になりつつ、色がピンクのグラデーションがかかった紫色に変化する。

 みくるの髪も、小豆色のロングヘアーから紫のグラデーションが入ったピンク色に変化して、三つ編みとなった。

 目の色も、あんなは澄んだ青緑、みくるは神秘的な紫へと変化した。

 

「「6!」」

「向き合う!」

 

 2人がそう言って、ジュエルキュアウォッチの長針を6の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、2人の服装が変わっていく。

 みくるはノースリーブワンピースが包み、スカートが生成され、腰の部分に水色のリボンが付く。

 あんなは、チューブトップタイプのワンピースに身を包むと、みくると同様に、スカートが生成され、腰に黄色のリボンが付く。

 

「「9!奇跡の2人!」」

 

 2人はそう言うと、ジュエルキュアウォッチの長針を9の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、ブーツとニーハイソックスが生成され、オープンフィンガーグローブがつき、あんなは紫の、みくるはピンクのネイルが入った。

 

「くるっと回して………!」

「キュートに決めるよ!」

 

 2人はそう言うと、ジュエルキュアウォッチの長針を11の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、髪飾りとピアスが生成され、胸元に蝶ネクタイとネクタイが合わさった様な装飾が生成されると、ケープも生成される。

 ジュエルキュアウォッチが腰のキャリーに収まると。

 

「どんな謎でもはなまる解決!名探偵、キュアアンサー!」

「重ねた推理で笑顔でジャンプ!名探偵、キュアミスティック!」

「「名探偵プリキュア!」」

「私の答え、見せてあげる!」

 

 2人はそう名乗る。

 最後の言葉は、今回はあんながそう叫んだ。

 

「へっ!温帯低気圧みたいな弱さの奴らに負けるわけねぇだろ!ツイストアタック!」

 

 カルスパはそんな風に叫ぶと、回転しながらあんなとみくるの方に向かう。

 すると。

 

「「オープン!プリキットライト!」」

 

 二人はプリキットライトを取り出す。

 すると。

 

「これで…………!」

「抑え込む!」

「なっ⁉︎う、動けない…………⁉︎」

 

 二人はそう叫ぶと、プリキットライトでバリアを形成する。

 カルスパを包み込むようにバリアを作ると、カルスパはバリアに閉じ込められる。

 カルスパが閉じ込められる中。

 

「お前ら…………どうして来たんだ⁉︎」

「……………どうやら、ボスが渡したみたいだね」

「二人とも…………何で…………⁉︎」

 

 それを見て、玄李と緑希、麦翔の3人はそんな風に言う。

 玄李と麦翔は、あんな達がここに来てしまった事に関して、緑希はギョクが紅矢から預かったジュエルキュアウォッチを二人に返却していた事に関して。

 すると。

 

「私たちだって、困ってる人を助けたいの。怪盗団ファントムからも、アリエナイザーからも」

「……………もちろん、アリエナイザーと戦うには力不足なのは分かっています。だから、私たちは可能な限りサポートします!ファントムがあの機械人間を出して来た時に、皆さんが抑えてくれた様に!」

 

 あんなとみくるの二人はそんな風に言う。

 ただ、闇雲にアリエナイザーに挑むのではなく、自分達の役割を全うするのだと。

 それを聞いたデカレンジャーの面々は。

 

「……………どうやら、成長したみたいだな」

「みたいだね」

「あまり巻き込みたくはないが…………」

「役割を理解してるならいいんじゃない?」

「だね」

「……………うん。ありがとう」

 

 気持ちが先走るのではなく、己の役割を全うしようとするあんな達を見て、デカレンジャー達はあんな達を認めた。

 すると。

 

「ハァァァァァ!」

『っ!』

 

 そんな叫び声と共に、カルスパはバリアを打ち破った。

 それを見たデカレンジャーとプリキュアは。

 

「行こう!麦翔君!皆さん!」

「ああ!」

「おう!」

 

 あんながそう言うと、麦翔と紅矢がそう答える。

 すると。

 

「舐めやがって!食らえ!ツイストアタック!」

「させません!」

 

 カルスパはそう言うと、再びツイストアタックを行う。

 それに対して、みくるはそう叫ぶと、ジュエルキュアウォッチを取り出して、ジュエルキュアウォッチの長針を11に回す。

 そして、四角を描く様に腕を動かすと。

 

「ミスティックリフレクション!」

 

 みくるはそう叫ぶと、ミスティックリフレクションを発動して、カルスパの攻撃を受け止める。

 

「何っ⁉︎」

「お願いします!」

「ああ!」

「「ハァァァァァ!」」

 

 カルスパが驚く中、みくるはそう叫ぶ。

 それに対して、緑希、梅衣、紅葉はそれぞれの武器で攻撃する。

 カルスパが怯む中。

 

「行こう!」

「お前が仕切るな!」

「行けるか⁉︎」

「ああ!」

 

 あんながそう言うと、玄李、紅矢、麦翔はそう言う。

 あんながジュエルキュアウォッチを取り出して、ジュエルキュアウォッチの長針を11に回す。

 そして、右手にエネルギーを溜めて、ジャンプすると。

 

「アンサーアタック!」

「「「ハァァァァァ!」」」

「うわぁぁぁぁ⁉︎」

 

 あんながパンチを発動すると同時に、玄李がディーロッドの斬撃、紅矢と麦翔が銃撃を行い、カルスパに攻撃する。

 カルスパが倒れる中。

 

「あとはお願い!」

「お願いします!」

「おう!バリゲ星人カルスパ!」

「っ⁉︎」

「48の惑星における窃盗と大量殺人の罪で…………ジャッジメント!」

 

ジャッジメントタイム!

 

 あんなとみくるがそう言うと、紅矢と麦翔が前に出て、紅矢はそう叫びながら、SPライセンスを取り出して、レバーを一番下まで下げ、ジャッジモードを起動する。

 すると、カバーが開き、丸とバツが交互に光り出す。

 アリエナイザーに対しては、スペシャルポリスの要請により、遙か銀河の彼方にある宇宙最高裁判所から判決が下される。

 判決の結果は……………バツが光った。

 

「なっ…………⁉︎」

「「「「デリート許可!」」」」

 

 バツが光った…………つまり、デリート許可が下されたのだ。

 紅矢以外の4人がそう言うと。

 

「いくぞ、麦翔!ディーマグナム02!ディーマグナム01、セット!ハイブリッドマグナム!」

「ああ!」

 

 紅矢はそう叫ぶと、ディーマグナム02を変形させて、ディーマグナム01と合体させてハイブリッドマグナムにする。

 麦翔もそう答えると、ディーブラスター01とディーブラスター02を構える。

 そして。

 

「「ストライクアウト!」」

 

 二人がそう叫ぶと、ハイブリッドマグナムとディーブラスター二挺からエネルギー弾を放つ。

 三つのエネルギー弾がカルスパに向かうと。

 

「うわぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

 二人のストライクアウトを受けて、大爆発する。

 それを見た紅矢と麦翔は。

 

「これにて、一件コンプリート!」

「僕たちは…………悪人には負けない!」

 

 二人はそんな風に叫んだ。

 それを見ていた存在がいた。

 

「…………あの子達もやるじゃない」

「…………デカレンジャーが居るから、当然」

 

 るるかとマシュタンの二人がそんな風に言う。

 


 

 その後、デカベースでは。

 

「…………あいつらもやるじゃねぇか」

「どうやら、少しはやる様だな」

「大丈夫じゃない?」

「私たちもしっかりサポートしましょう」

「うん!」

「……………ギョクさんは、こうなるって分かってたんですか?」

「……………さぁな」

 

 紅矢達はそんな風に話していた。

 紅矢達も、紅矢達なりにあんな達を認めていたのだ。

 麦翔がギョクにそう聞くと、ギョクはそんな風に答えたのだった。

 


 

 その頃、キュアット探偵事務所では。

 

「私たちも、少しは名探偵になれたかな?」

「なれたよ!きっと!」

「ポチ!」

「…………どうやら、少しは大丈夫みたいだな」

 

 あんなとみくるはそんな風に話す。

 それを聞いて、ポチタンがそう言う中、ジェット先輩はそう呟く。

 すると。

 

「そういえば、みくるはあと少しで学校なんだよね?」

「うん!私にとって、学校も大切だから!」

「そう…………だよね」

「あんな?」

「ううん!何でもない!頑張ってね!」

 

 あんなは思い出した様にそう聞くと、みくるはそう答える。

 みくるの答えに対して、あんなはそう呟くと、みくるは首を傾げ、心配する様にそう話しかける。

 それに対して、あんなはそう答えた。

 この時の彼女達やデカレンジャーは気づいていなかった。

 この時のあんなの心情が、衝突を生んでしまう事になる事に。




今回はここまでです。
今回は、名探偵プリキュアとデカレンジャーの衝突です。
中学生というのもあって、あんな達を巻き込もうとしないスタンスのデカレンジャー。
あんな達は焦りますが、ギョクに諭されて、己の役割を果たす事に。
バリゲ星人カルスパをデリートする事が出来ました。
そんな中、るるかと紅矢の二人が接触していた。
果たして、その意味とは…………。
そして、次回はたんプリのシリアス回である第5話の話に入ります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
たんプリの映画の最新情報が来ましたが、参加するのはキミプリとわんぷりみたいですね。
まあ、デパプリをダシにする事をしたので、あまり良くは思いませんが。
今日から、エクレール候補者関連の話が始まりましたね。
果たして、エクレールは何者なのか。
たんプリとデカレンジャーの場合では、どうするのかは考えます。
何かのスーパー戦隊も出すのかも含めて。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

名探偵プリキュア! -銀の正義と黒の秘密-(作者:寿垣遥生)(原作:名探偵プリキュア!)

時は2027年1月24日、捜査一課の刑事である織田信義(おだのぶよし)はある殺人現場付近を通りかかった宝石泥棒の犬を追いかけたが、捕まえた途端にその犬と共に1999年へとタイムスリップしてしまうことに⋯そこで出会ったのは探偵を夢見る自分の叔母にそっくりな少女の小林みくる。そして、信義の従妹でこの日が14歳の誕生日である明智あんなもいた。▼信義は元の世界に戻ろ…


総合評価:240/評価:7.8/連載:24話/更新日時:2026年06月20日(土) 02:00 小説情報

名探偵プリキュア! 〜A Memoir White〜(作者:秋葉ばっこ)(原作:名探偵プリキュア!)

 まことみらい市で暮らす少年、工藤(クドウ)新二(シンジ)はバイト生活に明け暮れていた。▼ なんてことはない日常を過ごす傍ら、名探偵プリキュアと怪盗団ファントムの戦いに巻き込まれ、ひょんなことから彼女たちの『おとも妖精』になり行動を共にする羽目に。▼「こんな俺にも、決して譲れないモノってのがあるんだよ」▼ 2027年の未来からタイムスリップしてきたという、明…


総合評価:443/評価:8.5/連載:27話/更新日時:2026年06月16日(火) 20:00 小説情報

名探偵プリキュア!vs 大怪盗プリキュア!(作者:MOZO)(原作:名探偵プリキュア!)

~あらすじ~▼2027年の【マコトミライタウン】に暮らすマジックが得意(?)な少女・蝶野ゆめは、ある日祖母のシルクハットから飛び出してきた不思議な妖精・ポシェタンに導かれて1999年の【まことみらい市】にタイムスリップしてしまう。元の時代に戻るための手掛かりとなる『マコトジュエル』を集めるべく、ゆめは『大怪盗プリキュア』に変身。▼ライバルの『名探偵プリキュア…


総合評価:238/評価:8.57/連載:5話/更新日時:2026年04月27日(月) 22:00 小説情報

名探偵プリキュア!目覚めろ!その魂!(作者:ヤマキチ)(原作:プリキュア )

名探偵を夢見る少女みくると思春期ど真ん中オープンマイスケベ幼馴染の惣一は未来からタイムスリップした少女あんなと出会う。ドタバタしながらもプリキュアと仮面ライダーに変身し怪盗団ファントムからマコトジュエルを守り戦う物語だ!未来を嘘で覆われてたまるか!目覚めろ!その魂!


総合評価:11/評価:-.--/連載:3話/更新日時:2026年05月04日(月) 18:24 小説情報

かわいいホームズの親友ちゃんは、相棒の座を奪われて焦心苦慮(作者:くぁwせdrftgyふじこlp)(原作:名探偵プリキュア!)

これは小林みくるの親友である一人の少女の物語


総合評価:394/評価:9/連載:53話/更新日時:2026年06月19日(金) 22:57 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>