名探偵プリキュア!with特捜戦隊デカレンジャー   作:仮面大佐

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第11話 名探偵と警察の大ピンチ!

 バリゲ星人カルスパの一件で、名探偵プリキュアとデカレンジャーは衝突したが、無事に和解し、カルスパの撃破に成功した。

 それからしばらくしたある日。

 この日はみくるが学校が始まるということで制服を身にまとい、これから学校に行こうとしていた。

 始業式という新年度のスタートということもあり制服の着こなしもきちんとしていた。

 すると、みくるは口を開く。

 

「……………本当に平気?」

「大丈夫!麦翔君にジェット先輩がいるし!ね?」

「うん。…………まあ、ジェット先輩は研究室に篭ってるけどね…………」

 

 みくるがそう聞くと、あんなと麦翔はそう答える。

 ちなみに、ジェット先輩は研究室に篭って作業をしていた。

 すると。

 

「うわぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

 近くに積み上げていた本が倒れてきて、ジェット先輩はそんな悲鳴をあげる。

 それが聞こえてきたのか、みくるは苦笑していた。

 すると。

 

「それに、ポチタンもいるし!」

「ポチ〜!」

 

 あんなはそう言うと、ポチタンがいる方へと視線を向ける。

 そこには、ポチタンがペンを入れていた。

 

「昨日からああだけど…………」

「色々入れるのが楽しいみたい!マコトジュエルで成長してるって事だよ!」

「とにかく、急がないと遅刻するよ?」

「なんかあったらボイスメモやSPライセンスで連絡して!」

「分かった!」

「ああ」

 

 それを見ていたみくるがそう言う中、あんなはそう言う。

 ポチタンもマコトジュエルを取り込んで成長しているのか、できる事が増えているようだ。

 麦翔がそう言うと、みくるはボイスメモを取り出す。

 

「行ってきま〜す!」

「「行ってらっしゃい!」」

「ポチ〜♪」

 

 みくるはそう言うと、出かけていく。

 2人とポチタンがそう言う中、扉が閉まると。

 

「……………静かだね」

「うん」

 

 あんなと麦翔の2人は、静かになったキュアット探偵事務所を見ながら、そんな風に呟いていた。

 この時の2人は知らなかった。

 この日が、最悪の日になるという事を。

 


 

 その頃、デカベースでは。

 

「皆、よく集まってくれた」

「ボス、何かあったのか?」

「アリエナイザーに不審な動きがありましたか?」

 

 ギョクの元に紅矢達が集まっており、紅矢と玄李の2人はそう問いかける。

 すると。

 

「ああ。知らせる事があってな。一つは、ギャバンがこの地球に向かっている」

「ギャバンが⁉︎」

「何かあったの?」

「ギャバンって…………組織犯罪を追っているはずだけど…………」

「まさか⁉︎この地球で組織犯罪が行われているというのか⁉︎」

「……………ありえるかもな。パーフェク星人ブレトガは、何者かと取引を行っている事は分かってるからな。そこら辺はどうなんだ?」

 

 ギョクは、ギャバンがこの地球に向かっている事を告げる。

 それを聞いて、デカレンジャーの面々はそんな風に話す。

 ギャバンとは、宇宙警察における捜査官の名前であり、デカレンジャーもその存在は知っていた。

 ギャバンは犯罪組織を追っているのもあり、地球に犯罪組織の影が迫っているのを察したのか、玄李がそう言うと、紅矢はそう問いかける。

 それに対して。

 

「…………それについては、地球に来てから情報を明かすそうだ」

「なるほどな…………」

「他にもあるんですか?」

「ああ。新たな武器が完成したんだ。白奈」

「はい」

 

 ギョクは、ギャバンが地球に来た理由については、本人が話す事を伝えた。

 緑希がそう聞くと、ギョクは白奈にそう話しかける。

 すると。

 

「新装備が完成しました。それが…………この子です」

「この子?」

 

 白奈はそんな風に言う。

 紅矢達が見ると、そこにはロボット犬が居た。

 

「ワン!」

「このロボット犬が?」

「ああ。その名も…………マーフィーK9だ!」

「マーフィー?」

「このマーフィーは、高性能の人工知能と嗅覚センサーを備えていて、警察犬としての役割を果たす事が出来ます」

「凄っ!」

「しかも、それだけじゃねぇぞ!このキーボーンと呼ばれるアイテムをマーフィーに咥えさせる事で、ディーバズーカと呼ばれる武器にもなるんだ!」

 

 紅矢がそう聞くと、黒也はそんな風に答える。

 マーフィーK9は、赤座伴番達の時代にも存在するロボット警察犬だ。

 高性能の人工知能と嗅覚センサーを備えており、しかもキーボーンを咥えさせる事で、ディーバズーカと呼ばれる武器にもなるのだ。

 

「これが…………」

「それで、このマーフィーは誰がお世話する感じなの?」

「お世話って…………こいつ、ロボットだろ」

「それについては…………麦翔も加えて話すとしよう」

 

 緑希がそう呟く中、梅衣がそう聞くと、玄李はそう突っ込む。

 それを聞いて、ギョクはそう言う。

 すると。

 

「とにかく、パトロールを行ってくれ。依然として、エイリアンの不審な動きが見られる。犯罪組織が動いている可能性も否定はできない。頼んだぞ」

『ロジャー!』

 

 ギョクはそんな風に命じる。

 それを聞いた紅矢達はそう答えて、パトロールへと向かっていく。

 


 

 一方その頃、怪盗団ファントムのアジト。

 そこでは、壇上にニジーの姿があり、ウソノワールが口を開く。

 

「……………マコトジュエル。何故、取りに行かない?」

「はい。未來自由(ミラージュ)の書に出たマコトジュエル。手に入れるため、念入りに調べ、策を練っております!」

「……………っ」

 

 ウソノワールがニジーにそう問いかけると、ニジーはそんな風に答える。

 念入りに準備をしているのだと。

 それを聞いたるるかが反応すると。

 

「度重なる失態…………ニジー。手に入れなければ……………次はない」

「…………ライライサー!」

 

 ウソノワールは最終通告を行う。

 ニジーの度重なる失態に、ウソノワールはニジーにそう釘を刺す。

 それに対して、ニジーはそう答える。

 その後、ニジーは壇上から降りると。

 

「よぉ、ニジーとやら。俺はどうすればいいんだ?」

「…………君か。クリソベリル。君はデカレンジャーを引きつけろ。アリエナイザーである君が動き出せば、デカレンジャーも黙っていないだろうからな」

「そうさせてもらうぜ。俺としても、デカレンジャーは邪魔だからな」

 

 そこには、サイに似た見た目のエイリアンの姿があった。

 そのエイリアンは、アンリ星人と呼ばれるエイリアンだった。

 アンリ星人は歌が上手いとされている種族だ。 

 サイによく似た見た目をしており、角をぶつけ合って挨拶をする習慣があり、握手という概念が存在しない。

 クリソベリルと呼ばれたアンリ星人は、ニジーからデカレンジャーを引き付けるように頼まれていたのだ。

 ニジーは、アリエナイザーを味方につけて、何を企んでいるのか。

 


 

 一方、宇宙のとある場所。

 そこでは…………。

 

「待て!逃げんじゃねぇ!」

 

 二隻の宇宙船がデッドヒートを繰り広げていた。

 その追っている方の宇宙船には、1人の青年が乗っていた。

 一方、追われている方の宇宙船には。

 

「…………やるねぇ。流石はエステバン。僕のライバルに相応しい男だ。なら!」

 

 そんな風に、怪盗風の服装を身に纏う青年がそんな風に呟いた。

 その青年はそう言うと、小惑星帯へと突っ込んでいく。

 

「なっ⁉︎小惑星帯に突っ込んだか…………!逃がさねぇよ!」

 

 それを見て、エステバンの変身者はそんな風に言うと、後を追う。

 

「くっ…………!ちょこまかと…………!」

「ふっ!追いつけるかな?」

 

 二隻の宇宙船は、小惑星をうまく避けながら飛んでいた。

 すると。

 

「っ!危ない…………⁉︎」

「くっ⁉︎間に合わねぇ…………⁉︎」

 

 二隻の宇宙船の前に、超巨大サイズの小惑星が迫っていた。

 追われていた方は回避に成功するが、エステバンの方は回避が間に合わない状態だった。

 すると。

 

「しょうがねぇ!グランドアーク!バトルフォーメーション!」

 

 エステバンの変身者はそう叫ぶと、グランドアークと呼ばれる宇宙船をバトルフォーメーションに変形させる。

 

「ハァァァァァ!」

 

 エステバンの変身者はそう叫ぶと、一斉射撃を行う。

 グランドアークの一斉射撃で小惑星を破壊する事に成功した。

 すると。

 

「居ない…………逃げたか…………」

 

 エステバンの変身者は周囲を見渡すが、追っていた宇宙船は既に居なくなっていた。

 それを見て、エステバンの変身者はモニターを操作する。

 予測進路を割り出そうとしていたのだ。

 すると。

 

「行き先は地球か…………もうちょっと、穏やかに里帰りしたかったんだが…………」

 

 予測進路は、地球へと向かっていた。

 それを見たエステバンの変身者はそう呟きながら、グランドアークを宇宙船の状態に変形させ、進路を地球に向けるのだった。

 


 

 その頃、あんなと麦翔はというと。

 

「みくる、大丈夫かな?今日から中学2年生でしょ……新しいクラスで緊張してないかな?」

「みくるちゃんなら大丈夫だよ。きっと」

 

 あんなと麦翔の2人はそんな風に話しており、あんなが地球儀を回す中、麦翔は本を読んでいた。

 それを見ていたポチタンは。

 

「ポチ……ポチ〜!」

「「あっ⁉︎」」

 

 ポチタンは地球儀を自らに取り込む。

 それを見て、あんなと麦翔がそんな風に反応すると。

 

「ポチ〜⁉︎」

「「あっ……」」

 

 ポチタンは限界を迎えたのか、己の中に取り込んでいた物が一気に出てくる。

 机に転がる中。

 

「ほら〜…………無理して入れるから………」

「ポチ〜………」

 

 あんながポチタンにそう注意する。

 それを無言で見ていた麦翔に、あんなが話しかける。

 

「どうしたの?」

「あっ……いや……色々と考えていたんだ。ポチタンは何で、僕たちをこの時代に送ったのかなって………」

「そうだよね………『一緒に来て欲しい』って言ってたよね?」

「ああ………」

 

 あんながそう話しかけると、麦翔はそう答える。

 何故、ポチタンはあんなと麦翔の2人を1999年に送り込んだのか。

 それを考えていた。

 すると、SPライセンスに連絡が入る。

 

「あっ………紅矢からだ。ごめんね」

「うん」

 

 麦翔はあんなにそう謝ると、SPライセンスを開く。

 

「どうしたんだ?」

『麦翔。これからパトロールに行くんだが………お前も来てくれ』

「ロジャー!」

 

 麦翔がそう聞くと、連絡相手である紅矢はそんな風にパトロールを頼み込む。

 麦翔はそう答えると。

 

「…………ごめん。僕、パトロールに出かけてくるよ」

「…………うん。大丈夫だよ。頑張ってね」

「ああ。行ってくるよ」

 

 麦翔はそんな風に謝りながらそう言うと、あんなはそう答える。

 麦翔がキュアット探偵事務所から出ていく中、それを見送ったあんなは。

 

「……………いいな。麦翔君は」

「ポチ?」

 

 あんなは何とも言えない表情を浮かべながらそんな風に呟いた。

 それを見て、ポチタンは首を傾げていた。

 


 

 その後、紅矢と梅衣、麦翔はマシンドーベルマンに乗り、パトロールを行っていた。

 

「それにしても………一部のエイリアンに不審な動きが見られるんですよね?」

「ああ。小規模な犯罪が起こっている」

「前に、アゲセーヌっていう怪盗と一緒にいたパーフェク星人も、何かしらの組織と繋がりがある可能性があるからね」

 

 紅矢、麦翔、梅衣の3人はそんな風に話していた。

 一部のエイリアンに不審な動きが見られ、ブレトガが何らかの犯罪組織と繋がりがある可能性がある事を話す。

 すると。

 

『ポイント5-78の銀行で、アリエナイザーが出現!直ちに向かってくれ!』

「ロジャー!話は後だ。向かうぞ!」

「ああ!」

「ええ!」

 

 ギョクからそんな通信が入る。

 銀行でアリエナイザーが暴れていると通報があったのだ。

 それを聞いて、紅矢達は即座に銀行へと向かう。

 その銀行に到着すると。

 

「おらっ!金をさっさとよこせ!」

「た、助けてぇぇぇっ!」

 

 その銀行では、アンリ星人クリソベリルが暴れ回っていた。

 銀行員が悲鳴を上げる中。

 

「動くな!」

「宇宙警察だ!」

「あ?もう来やがったのか」

「あいつは…………」

「アンリ星人で間違い無いだろうね」

 

 そこに、紅矢達がSPシューターを構えながら突入する。

 デカレンジャーに気づいたクリソベリルがそう言う中、麦翔と緑希はそう言う。

 クリソベリルがアンリ星人である事を見抜いたのだ。

 

「へっ!お前らに捕まるかよ!行け!」

「ウィーン!ウィーン!」

「ウィーン!ウィーン!」

 

 クリソベリルはそう叫ぶと、銀色のボールを投げる。

 そこから、アーナロイドが現れる。

 

「アーナロイド!」

「やっぱり、出してくるよね!」

「とにかく、奴を逮捕するぞ!」

「おう!」

 

 それを見て、麦翔達はそんな風に反応する。

 デカレンジャーの面々がSPライセンスを取り出すと。

 

「チェンジスタンバイ!」

『ロジャー!』

 

 紅矢がSPライセンスを取り出しながらそう言うと、他のメンツもそう答えて、SPライセンスを取り出す。

 

『エマージェンシー!デカレンジャー!』

 

 麦翔達はそう叫ぶと、SPライセンスの左横のスライドを一番上に持っていき、上のボタンを押すと、カバーが展開する。

 コールを受けたデカベースから、形状記憶宇宙金属であるデカメタルが粒子状に分解・転送され、持ち主の身体の表面で定着し、デカスーツとなるのだ。

 

『フェイスオン!』

 

 紅矢達がそう叫ぶと、ヘルメットが形成されて、装着する。

 デカレンジャーに変身すると。

 

「行くぞ!」

「「「「「ロジャー!」」」」」

「行け!」

 

 紅矢がそう叫んで、麦翔達がそう答える中、クリソベリルはアーナロイドに攻撃するように指示をする。

 紅矢達は、アーナロイドと応戦する。

 

「フッ!はっ!」

 

 紅矢はディーマグナムを手に、銃撃と格闘を行っていく。

 

「はっ!ふっ!」

「よっと!はっ!」

 

 玄李と緑希は、それぞれがディーナックルとディーロッドを使って、アーナロイドを撃破していく。

 

「ハアッ!はっ!」

「ふっ!はっ!」

 

 梅衣と紅葉は、ディースティックで攻撃していく。

 

「ハアッ!はっ!」

 

 麦翔は、ディーブラスター01とディーブラスター02を手に、格闘戦や銃撃戦を行っていた。

 アーナロイドでは、デカレンジャーの敵ではなく、あっという間に倒された。

 

「ちっ!やるじゃねぇか!だったら………あそこに行くか!」

「あっ!逃げちゃう!」

「行き先は…………まことみらい学園の方かしら?」

「何で学校の方に?」

「分かんねえけど…………急ぐぞ!」

「学校で暴れられたら面倒だ!」

「はい!」

 

 それを見ていたクリソベリルは、逃走を図った。

 それを見ていたデカレンジャーの面々は、まことみらい学園の方に向かったと気づいた。

 学校でアリエナイザーに暴れられると危険だと判断して、紅矢達はすぐに後を追う。

 


 

 それをデカベースから見ていたギョク達は。

 

「アンリ星人のアリエナイザー…………!」

「白奈の懸念してたことが現実になったな」

「……………それにしても、気になるな」

「何がだ?」

 

 それを見ていた白奈と黒也はそんな風に話をしていた。

 すると、ギョクはそう呟くと、黒也はそう反応する。

 

「何故、わざわざ行き先が分かるように逃げている?」

「確かにな…………紅矢達から逃げるのなら、痕跡が残らないようにするもんだが…………」

「……………まさか、まことみらい学園で何かが起きてる?」

「っ⁉︎まことみらい学園の方で異変は起きていないか⁉︎」

 

 ギョクはそんな風に考えていた。

 なぜ、クリソベリルは逃走先が分かるように逃げていたのか。

 黒也が首を傾げる中、白奈はそう呟いた。

 ギョクが胸騒ぎがしたのか、そんな風に言うと、白奈はまことみらい学園の方を調べる。

 すると。

 

「っ!まことみらい学園に結界を確認!怪盗団ファントムです!」

「怪盗団ファントムだと?何でまことみらい学園に居るんだ?」

「まさか…………!」

 

 白奈は、怪盗団ファントムがハンニンダーを生成した際に現れる結界が、まことみらい学園に現れている事を確認した。

 黒也が首を傾げる中、ギョクは何かを察知した。

 


 

 その頃、あんな達はというと。

 

「「ぐっ⁉︎」」

「「ハンニンダー!」」

「うわっ⁉︎」

「ぐうっ⁉︎」

 

 あんな達はプリキュアに変身していて、ニジーが見ている中、二体のツバメのハンニンダーと戦おうとしていた。

 だが、あんなとみくるの2人がぶつかってしまい、隙を晒した結果、二体のツバメのハンニンダーの攻撃を受けて、吹き飛んでしまう。

 

「見事だろ?息の合ったハンニンダーの攻撃。それに比べて惨めだねぇ…………。君達はまるで足並みが揃ってない」

 

 それを見て、ニジーはあんな達を侮辱するように言う。

 すると。

 

「…………どうやら、来たみたいだねぇ」

「お前は…………ニジー!」

「あんなちゃん!みくるちゃん!」

「怪盗団ファントムの所にまで誘導したという事か…………」

「一体、何のつもり⁉︎」

 

 ニジーはある方向を見る。

 そこには、クリソベリルとデカレンジャーの面々がやってきた。

 

「2人とも、大丈夫なのか⁉︎」

「うん………」

「ごめん………」

「お前、何でアリエナイザーを利用して、俺たちを誘き寄せた?」

「その答えはシンプルさ。名探偵プリキュアと共に、君たちデカレンジャーも倒す!これを使ってね!」

 

 麦翔があんなとみくるにそう話しかけると、みくるとあんなはそう言う。

 紅矢がニジーにそう問いかけると、ニジーはそう叫ぶと、ある物を放り投げる。

 

「○▼※☆×■◇!」

「何だこいつら⁉︎」

「またメカ人間⁉︎」

「なんて言ってるの?」

「お前たちを倒すって言ってるわね」

「こいつら…………バーツロイドか!」

 

 ニジーが放り投げた物は、アーナロイドと同様にボールであり、そこから四体の機械人間が現れる。

 紅矢達が困惑する中、麦翔は正体が分かっていた。

 そのメカ人間はバーツロイド。

 アーナロイドの上位個体であり、AIなどの性能がアーナロイドよりも向上している。

 

「やれ!バーツロイド!ハンニンダー!」

「○▼※☆×■◇!」

「ここでお前らを潰せば、俺の天下だぜ!」

「「ハンニンダー!」」

「来るぞ!」

 

 ニジーはバーツロイドとハンニンダーに攻撃を指示して、クリソベリルもデカレンジャーと名探偵プリキュアに向かっていく。

 

「おらっ!ハァァァァァ!」

「くっ⁉︎」

「このっ!かてぇな!こいつ!」

「くっ…………!」

 

 クリソベリルは紅矢と玄李と麦翔の攻撃をものともせず、攻撃していく。

 アンリ星人クリソベリルは、頑丈な装甲を有しており、並大抵の攻撃は通用しないのだ。

 

「○▼※☆×■◇!」

「うわっ⁉︎」

「きゃっ⁉︎」

「こいつら………さっきまでのメカ人間とは全然違う!」

 

 バーツロイドは緑希、梅衣、紅葉の3人を圧倒していた。

 アーナロイドよりも戦闘能力が高い為だ。

 

「「ハン、ニン、ダー!」」

「きゃあああ⁉︎」

 

 ハンニンダーも二体で同時に攻撃をして、あんなとみくるの2人を追い込む。

 

「あんなちゃん!みくるちゃん!」

「よそ見してんじゃねぇぞ!」

「うわぁぁぁ⁉︎」

「くっ………⁉︎」

 

 その光景を見て、麦翔がそう叫ぶと、クリソベリルは麦翔に向かって攻撃する。

 紅矢が庇おうとすると、2人まとめて吹き飛ばされる。

 それを見ていたニジーは。

 

「全くもって相手にならない。名探偵プリキュアは喧嘩してて息が合わずにバラバラ。デカレンジャーも、ハンニンダーを撃破するわけには行かず、クリソベリルとバーツロイドの連携に押されている。今の君達からならば、逃げ去ることは容易だろう。だが、ここで名探偵プリキュアとデカレンジャーを倒せば…………ウソノワール様はお喜びになる!ご覧になられていますか、ウソノワール様!」

 

 ニジーはそんな風に言う。

 ニジーは計算をして、名探偵プリキュアとデカレンジャーを同時に倒す策を練っていたのだ。

 デカレンジャーがハンニンダーを倒すわけには行かない。

 ファントムとしては、デカレンジャーを足止めしたくても、アーナロイドでは足止めにすらならない。

 そこで、固い装甲を持っていることが特徴のアンリ星人のアリエナイザーであるクリソベリルと上位個体であるバーツロイドを使って、デカレンジャーを完全に抑え込む。

 これが、ニジーの計画だった。

 ニジーがウソノワールに向かってそう叫ぶ中、ウソノワールはオペラグラスでその光景を見ていた。

 そして、それを見ていたギョク達は。

 

「それが狙いか…………!」

「やられたな。まさか、こんな方法でデカレンジャーを封じてくるとは…………!」

「そんな事を言ってる場合じゃ無いですよ!このままだと全滅する危険性があります!」

 

 ギョクと黒也はそんな風に話していた。

 ニジーの用意周到ぶりに感心するように。

 それに対して、白奈はそんな風に言う。

 すると、通信が入る。

 

「うん?お前は…………!」

『話は聞いてる。今、まことみらい学園に向かっているから、待っててくれ』

 

 通信の相手を見て、ギョクが驚く中、その通信の相手はそんな風に言って、通信を切る。

 

「今のは…………⁉︎」

「まさか…………⁉︎」

「来たのか…………ギャバン」

 

 それを見て、黒也と白奈の2人がそう話す中、ギョクはそう呟いた。

 その頃、プリキュア、デカレンジャー達の方では。

 

「素晴らしいショーをご覧にいれます!ウソノワール様!」

「「ハンニンダー!」」

「像は取り返す!」

「マコトジュエルを取り返す!」

 

 ニジーはそう言うと、ハンニンダーに攻撃を指示する。

 それに対して、あんな達はそう言うと、ジュエルキュアウォッチを取り出すと、長針を11に合わせる。

 長針が元に戻ると。

 

「「これが私たちの…………アンサーだあああああああ‼︎」」

 

 2人はそう叫ぶと、光を纏い、ハンニンダーへと向かっていく。

 だが…………。

 

「「そんな………⁉︎」」

「同じセリフを言わせないでほしいな。君達は足並みが揃ってないんだよ」

「「ハン、ニン、ダー!」」

「「うわあっ⁉︎」」

 

 2人の攻撃は、ハンニンダーによってあっさり受け止められてしまう。

 それを見て、あんな達が驚く中、ニジーは嘲笑うようにそう言うと、ハンニンダーは2人を吹き飛ばす。

 それを見ていた麦翔は。

 

「2人とも…………!」

「おい!気を取られているな!」

「早くディーショットガンを使え!」

「でも………!」

 

 麦翔はあんなとみくるの2人に気を取られてしまっていた。

 玄李にディーショットガンを使うように指示されても、あんな達が気がかりだったのか、使えなかった。

 すると。

 

「オラァァァァ!」

「「「うわぁぁぁぁ⁉︎」」」

 

 クリソベリルが3人に突進して、吹き飛ばす。

 そして。

 

「「「うわぁぁぁぁ⁉︎」」」

 

 バーツロイドに攻撃されて、緑希達も吹き飛ばされる。

 それを見ていたニジーは。

 

「さあ、そろそろ舞台から降りてもらおうか」

「お前らはここで消えてもらうぜ!」

「くっ………!」

 

 ニジーとクリソベリルは余裕たっぷりの笑顔でそう言う。

 すると、あんなは目の前に虫眼鏡のようなものが落ちている事に気づいた。

 それを手に取って立ち上がると。

 

「何…………?それ…………⁉︎」

「あんなちゃん…………⁉︎」

「オープン!」

 

 それを見て、みくると麦翔が困惑する中、あんなはそれを掲げてそう叫ぶ。

 だが、プリキットと思われるその虫眼鏡は何も変化しなかった。

 

「オープン!オープン!そんな………どうして?」

「あんなちゃん!」

「ハンニンダー!」

「君達にはもう舞台に上がる資格はないのさ!名探偵プリキュア!デカレンジャー!」

「死ねぇぇぇぇぇっ!」

 

 あんなは何度もそう叫ぶが、何も変わらなかった。

 麦翔がそう叫ぶ中、ハンニンダー、バーツロイド、クリソベリルが迫ってくる。

 すると。

 

「ポチ〜………!」

「ハ、ハンニンダー………⁉︎」

「ポチ〜!」

「「ポチタン?」」

「「何だ…………⁉︎」」

 

 あんな達とハンニンダー達の間に、ポチタンが立ちはだかった。

 ポチタンからは紫の光が出ており、あんな達がそんな風に反応する中。

 

「ポオオオチイイイイイイ‼︎」

「ハンニンダー………⁉︎」

 

 ポチタンがそう叫ぶと、ハンニンダーが吹き飛ばされる。

 

「今のは…………⁉︎」

「あの妖精がやったのか………⁉︎」

「凄いな…………!」

「確かに凄いけど…………⁉︎」

「一体…………⁉︎」

「…………」

 

 それを見ていたデカレンジャーは、そんな風に話していた。

 あんな力を放ったポチタンを見て、驚いたのか。

 すると。

 

「くっ!それがどうしたってんだ!」

「○▼※☆×■◇!」

 

 クリソベリルとバーツロイドがデカレンジャーとプリキュアに向かおうとする。

 すると。

 

ドォォォォン!

 

「何だ………⁉︎」

「あれは………⁉︎」

 

 雷鳴とともに、黒雲から円盤みたいな物が現れる。

 それを見て、麦翔とニジーが困惑していると。

 

「オラァァァァ!」

「のわぁぁぁぁ⁉︎」

 

 そんな叫び声と共に、白銀の何かが落ちてきて、一閃がクリソベリルとバーツロイドを吹き飛ばす。

 そこに居たのは………。

 

「…………えっ?」

「あいつは…………!」

「あ、あいつは…………⁉︎」

「誰だ⁉︎ベイビー!」

 

 銀色のコンバットスーツを身に纏った男だった。

 それを見て、麦翔達がそう反応する中、クリソベリルは恐怖の表情を浮かべ、ニジーがそう聞くと。

 

「あ?ベイビー?俺の事か?どう見ても赤ちゃんじゃねぇだろ!…………まあいい。俺は…………宇宙刑事ギャバン!」

「ギャバン…………⁉︎」

 

 ニジーからベイビーと言われた事に対して、男はそう突っ込むが、すぐにそう名乗る。

 宇宙刑事ギャバンであると。

 現れたのは、宇宙刑事ギャバンtypeGだ。

 麦翔がそう呟くと。

 

「何者かは知らないが、邪魔をするのなら消えてもらうよ!行け!バーツロイド!」

「あ、危ない!」

「ふっ!」

 

 ニジーはそう言うと、バーツロイドに攻撃するように指示する。

 あんながそう叫ぶ中、ギャバンはバーツロイドの攻撃を受け止めていた。

 

「受け止めた…………⁉︎」

「どう見ても、お前が悪人だな。舐めんじゃねぇぞ!ふっ!はっ!」

 

 ギャバンが攻撃を受け止めているのを見て、みくるが驚く中、ギャバンはそう言って、バーツロイドと応戦していく。

 

「おらっ!ハアッ!」

 

 ギャバンの戦闘能力は凄まじく、バーツロイドがあっという間に押されていく。

 バーツロイドがある程度ダメージを受けると。

 

「レーザーブレード!」

 

 ギャバンはそう叫ぶと、持っていた剣を撫でる。

 すると、刀身が青白く光っていく。

 レーザーブレードを構えると。

 

「ギャバン・ダイナミック!」

 

 ギャバンはそう叫ぶと、必殺技を発動して、バーツロイドに一体ずつ一閃していく。

 それを受けて、バーツロイドは撃破される。

 

「なっ…………⁉︎」

「ギャバンだと…………⁉︎」

「あとはお前らだ!」

 

 それを見て、ニジーとクリソベリルが唖然となる中、ギャバンはレーザーブレードを突きつける。

 それを見たニジーは。

 

「このままでは…………!ハンニンダー!」

「ハン!」

「おい!俺も連れて行け!」

 

 ニジーはギャバンを相手にするのは危険だと感じたのか、撤退を選んだ。

 ダウンしたハンニンダーとクリソベリルをもう片方のハンニンダーが持って、ニジーが背中に乗ると。

 

「ちっ!マコトジュエルは二つ手に入った!よしとしよう!さらばだ!名探偵と警察の諸君!」

「おい!…………ひとまず、状況を把握するか」

 

 ニジーはそう言って、撤退していく。

 ギャバンは追撃しようとしたが、状況の把握を優先した。

 一方、それをオペラグラスで見ていたウソノワールは。

 

「時空の妖精……………!」

 

 ウソノワールはそんな風に呟いた。

 まるで、ポチタンを恨んでいるかのように、オペラグラスを持つ手が震えていた。

 一方、あんな達の方は。

 

「ポ、ポチ………」

「「「ポチタン⁉︎」」」

 

 ポチタンは力を使い果たしたのか、そんな風に呟くと、倒れ込んでしまう。

 あんな達がポチタンに駆け寄る中、空から雨が降ってくる。

 

「ポチタン…………!ポチタン…………!」

「ポ………ポチ…………」

「……………」

 

 雨に打たれる中、あんながそう呼びかける中、ポチタンは掠れた声でそう返した。

 それを見て、麦翔は拳を握り締める事しかできなかった。

 今回の一件は、名探偵プリキュアの完全敗北という苦い結末となった。

 そして。

 

「…………えっと、これ、どういう状況だ?」

「名探偵プリキュア達の方はよく分かんねぇんだけどな…………」

「私たちも、まんまとやられちゃったわね」

「あのニジーって奴、相当やり手だね」

「うん…………」

「………………」

 

 ギャバンがそう聞くと、紅矢達はそう答える。

 玄李は苛立ちの気配を出していた。

 すると、麦翔はギャバンに近寄る。

 

「あの…………助けてくれてありがとうございます。あなたは…………?」

「おお。お前がギョクから聞いていた未来から来たデカレンジャーだな。俺は一条寺(いちじょうじ)(ごう)。ギャバンだ」

 

 麦翔がそう話しかけると、ギャバンはそんな風に答えながら、コンバットスーツが消える。

 変身者の名前は一条寺號という名前だった。

 


 

 その後、あんな達と別れた麦翔達は、デカベースへと向かっていた。

 その理由は……………。

 

馬鹿野郎!

「うっ⁉︎」

 

 玄李はそう叫ぶと、麦翔を思い切り殴る。

 麦翔が頬を抑えながら倒れ込むと。

 

お前が名探偵プリキュアに気を取られていたせいで、クリソベリルを逃したんだぞ!状況を分かっているのか⁉︎

「……………」

 

 玄李は激昂しながらそう叫ぶ。

 それに対して、麦翔も自分の非を分かっていたからか、何も反論しなかった。

 すると。

 

「落ち着けって、玄李」

「そうそう。未来ではファイヤースクワッドっていう組織に所属していても、まだ中学生なんだし」

「それに、あんなちゃんは彼にとっても、唯一の同じ時代の友達よ」

「気にするのは無理ないと思うけど…………」

 

 紅矢達はそんな風に麦翔をフォローする。

 それに対して。

 

それが何だって言うんだ!ファイヤースクワッドなる組織に所属しているなら、尚更だ!あいつがディーショットガンを使っていれば、クリソベリルにダメージを与えられたかもしれないんだぞ!

「……………」

未来のデカレンジャーというのは、案外腰抜けなんだな!

「っ!…………何だって?」

 

 玄李はそんな風に叫んだ。

 ファイヤースクワッドに所属しているなら、尚更そんな事で取り乱してはならないと。

 そして、ディーショットガンを使っていれば、クリソベリルにダメージを与える事ができて、敵の連携を崩せたかもしれないのだと。

 そこから、玄李がそう吐き捨てると、麦翔は玄李を睨む。

 玄李の言い方が癪に触ったのか。

 一触即発の空気になる中。

 

「やめろ。今はそんな事で争っている場合じゃないだろう」

「ボス!しかし、あいつの失態でクリソベリルを逃したんですよ!」

「気持ちは分かるが、落ち着け。気持ちは熱くとも、どんな時でもクールになれ」

「……………分かりました」

 

 ギョクはそんな風に話しかける。

 玄李はそんな風に反論するが、ギョクはそう諭す。

 それを聞いて、玄李は引き下がった。

 まだ、納得はしていない雰囲気を出していたが。

 すると。

 

「とにかく、現在の最優先事項は、怪盗団ファントムの怪盗ニジーと、アンリ星人クリソベリルの捜索を行う事だ。必ず探し出せ!」

『ロジャー!』

 

 ギョクはそう言う。

 ニジーとアンリ星人クリソベリルをすぐに見つけ出すようにと。

 それを聞いて、紅矢達がそう言う中。

 

「…………まあ、今は俺からも伝えたい事があるからな」

「そういえば、一条寺って言ってたよな?」

「おう。俺の親父は初代ギャバンである一条寺烈で、お袋は親父のパートナーであるミミーだからな」

「烈さんの息子⁉︎」

「流石は烈さんの息子さんだ…………」

 

 號はそう言うと、紅矢はそう尋ねる。

 それに対して、號はそう答える。

 初代ギャバンである一条寺烈と、烈のパートナーであるミミーの息子であると。

 それを聞いて、紅矢と緑希はそんな風に反応する。

 玄李、梅衣、紅葉、麦翔も驚愕の表情を浮かべていた。

 すると、麦翔が口を開く。

 

「…………それで、どうして號さんがここに?」

「あ〜………さん付けは無しで頼むわ。なんか慣れねぇからさ。呼び捨てでいいぜ」

「そうか。それじゃあ、號が来た理由を麦翔に話してくれねぇか?俺たちは大体分かってるんだけどな」

「そうだな。話すとするか。俺が地球に来た理由は…………」

 

 麦翔がそんな風に尋ねると、號はそんな風に答える。

 さん付けだと堅苦しいので、呼び捨てで構わないと。

 紅矢がそう言うと、號はある事を伝えていく。

 何故、地球にやってきたのかを。

 それを聞いて、紅矢達は驚愕の表情を浮かべた。

 果たして、號がやってきた理由とは…………。

 


 

 話を聞いた後、麦翔は自販機の前に居て、飲み物を買っていた。

 

「はぁ…………」

 

 麦翔はため息を吐いて、ジュースの缶を開けて、飲んでいく。

 すると。

 

「よっ!」

「うわっ⁉︎紅矢?」

「大丈夫か?」

「…………まあ、大丈夫とは言い切れないかな」

 

 背後から頰に飲み物を当てられて、麦翔が驚き、背後を向くと、缶コーヒーを持った紅矢の姿があった。

 紅矢がそう聞くと、麦翔はそう答える。

 

「悪いな。あいつが結構罵ってよ」

「…………いや。俺があんなちゃん達に気を取られたのが悪いから」

「あんまり自分を責めすぎんなよ。気負いすぎてぶっ倒れて、あんなに心配かけんなよ?」

「……………ああ」

 

 紅矢がそう謝ると、麦翔はそんな風に伝える。

 自分にも非があると感じていたからか。

 それに対して、紅矢はそんな風に伝えると、麦翔はそう言う。

 すると。

 

「…………あいつ、結構厳しいって思っただろ?」

「…………いや、警察官として当然の態度じゃ…………」

「まあ、それはそうだけどな。でも、あいつにも苦い過去ってもんがあるんだよ」

「えっ?」

「前に、あいつは特殊部隊出身だって言っただろ?」

「うん…………」

「あいつ、そこで仲間を失った経験をしたんだよ」

「……………えっ?」

 

 紅矢がそう言うと、麦翔はそんな風に言う。

 すると、そこから紅矢はそんな風に語っていく。

 麦翔が驚愕の表情を浮かべる中、紅矢は語っていく。

 

「俺も詳しくは知っているわけじゃないけどな。あいつ、ある特殊部隊に所属していて、色々と任務をこなしていったんだ」

 

 紅矢はそう語っていく。

 玄李は元々特殊部隊出身であり、色々な任務をこなしていった。

 それからしばらくして、玄李は隊長を任されるようになった。

 

「あの人が隊長に…………」

「ああ。だが、あいつにある悲劇が起こったんだ」

「えっ?」

 

 麦翔がそう呟く中、紅矢はそう言う。

 玄李は隊長として、とあるアリエナイザーの犯罪組織の制圧作戦を指揮していた。

 玄李の部隊は、アリエナイザーの犯罪組織の構成員を次々と確保していった。

 そんな時、その犯罪組織に捕まっていたであろうエイリアンが発見される。

 そのエイリアンは犯罪組織のボスのいる部屋を知っていると語った。

 それを聞いた玄李は、そのエイリアンに案内をさせる。

 だが、それは罠であった。

 玄李と副隊長が先に進む中、部下達と分断されてしまった。

 そのエイリアンは、犯罪組織の一員がなりすましていて、罠に嵌めたのだ。

 そして、玄李と副隊長の目の前で、罠が発動してしまい、部下達を無惨に殺されてしまった。

 その後の調査で、ボスは既に逃亡している事が判明した。

 玄李と副隊長は部隊を解散し、宇宙警察へと異動となり、ギョクやドギーにスカウトされ、地球署へと配属となった。

 

「…………とまあ、これがあいつが地球署に来るまでの話だ」

「そんな事が……………⁉︎」

「あいつ、自分のミスのせいで部下が殺された事を気にしてるんだよ。だから、自他共に厳しい性格になっていったんだ」

「………………もしかして、僕に厳しく当たったのは…………」

「若干、過去が過ぎったからだろうな」

 

 紅矢がそう締めくくると、麦翔は驚愕の表情を浮かべていた。

 玄李の過去を聞いて。

 紅矢と麦翔がそう話すと。

 

「…………まぁ、その………何だ。お前だって、あんなの事を気にしてるんだろ?」

「…………うん。あの2人、連携が取れていなかった。それが気になって…………」

「なら、行ってやんな」

「紅矢?」

 

 紅矢はそんな風に問いかける。

 麦翔は、いつもなら取れていたはずのあんなとみくるの連携が、今回は取れていなかった事が気になっていたのだ。

 すると、紅矢はそう言う。

 

「俺はあいつらに何があったのかなんてのは分からねぇよ。でもな…………あいつらの悩みに寄り添えるのは、あいつらのそばに居るお前しか居ねぇと思うんだ。だから…………行ってやれ」

「紅矢……………ありがとう。行ってくる」

「せっかくなら送ってやるよ」

「うん」

 

 紅矢はそんな風に言う。

 紅矢は麦翔しか、あんな達に寄り添う事が出来ないと思っていたのだ。

 それを聞いて、麦翔がそう言うと、紅矢は送っていく事を伝える。

 あんな達に何があったのか。

 そして、ニジーからマコトジュエルを奪還し、アンリ星人クリソベリルを止められるのか。




今回はここまでです。
今回は、『名探偵の大ピンチ!』に相当する話です。
たんプリ側は、原作とほぼ同じなのでオミットしました。
色々な要因があり、追い詰められる中、ギャバンが現れるという。
そして、玄李の過去も明らかになりました。
自分のミスで仲間を失い、自他共に厳しくなったという。
次回は、反撃の狼煙を上げる準備になります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
エクレール候補者達の話が終わり、いよいよ運命の時が来る。
果たして、どうなるのか。
スワットモードなどの強化フォームについては出す予定です。
バトライズモードも出そうかなと思っています。
今後の展開などでリクエストがあれば、活動報告から承っております。
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