名探偵プリキュア!with特捜戦隊デカレンジャー   作:仮面大佐

20 / 23
第14話 ヴィランギルドとギャバン

 喧嘩というトラブルがあったものの、マコトジュエルを二つも奪還し、絆を深めたキュアット探偵事務所の面々。

 キュアット探偵事務所の面々は今………。

 

「やぁ。よく来てくれたな」

「ここがデカベースなんですね!」

「凄い………」

「ここが、地球署のデカベースさ」

 

 デカベースへと赴いていた。

 ギョクが麦翔達にそう言う中、あんなとみくるは周囲を見ながらそう言う。

 すると。

 

「それにしても、僕だけじゃなくて、あんなちゃんとみくるちゃんも呼んだのは、どのような理由なんですか?」

「そうだったな。話があるのは、彼だ」

「彼?」

「俺だよ」

 

 麦翔はギョクにそう問いかける。

 自分だけでなく、あんなとみくるの2人も呼んだ理由が気になったのだ。

 ギョクがそう言うと、號が口を開く。

 

「號さんが?」

「何があったんですか?」

「実はな………この地球に、面倒な犯罪組織がやってきた」

「犯罪組織⁉︎」

 

 あんなとみくるがそう聞くと、號はそう語る。

 面倒な犯罪組織が現れたのだと。

 麦翔がそう反応すると。

 

「その名は………ヴィランギルドだ」

「ヴィランギルド?」

「ああ。宇宙を股にかけるアリエナイザーの犯罪組織だ」

「しかも、その規模は大規模でね」

「ここ最近、この地球でも暗躍を始めたらしいわ」

「あのダブルモンスターがその証拠。ダブルモンスターは、犯罪組織マクーが生み出した存在だから、マクーの残党がヴィランギルドを生み出したのかもね」

「マクーの残党が………」

 

 紅矢達はそう語る。

 この地球にいる犯罪組織として、ヴィランギルドがいるのだと。

 そして、ヴィランギルドは、犯罪組織マクーの残党が生み出したのだと。

 すると。

 

「あの………大変聞き辛いんですけど………」

「號さんって、何者なんですか?」

「ポチ?」

「そういや、お前達には名乗り忘れてたな。改めた、俺は、一条寺(いちじょうじ)號(ごう)。宇宙刑事ギャバンだ」

 

 あんな達はそう尋ねる。

 実際、號は名乗ってはいたが、あんな達はそれどころでは無かったからだ。

 號はそう名乗る。

 

「それで………宇宙刑事ギャバンというのは……?」

「デカレンジャーとはどう違うんですか?」

「そうだね。宇宙刑事というのは、厳密に言えば、宇宙警察に所属している警察官で、僕たちと同じなんだ。違いとしては、僕たちデカレンジャーがチームで捜査するのに対して、宇宙刑事は単独で犯罪組織や特定の犯罪者を追う存在なんだ」

「それで、ギャバンというのは、宇宙刑事の中でも、選りすぐりの警察官が選ばれる称号だ」

「さっき、麦翔が言ったように、俺たちデカレンジャーが、チームでアリエナイザーに対処するのに対して、ギャバンは単独で対処するんだ」

「まあ、要するに適材適所と言えるかな」

 

 あんなとみくるがそう聞くと、麦翔、紅矢、玄李、緑希はそう語る。

 宇宙刑事ギャバンは、宇宙警察の中でも選りすぐりの人物がなれる称号である事。

 そして、ギャバンとデカレンジャーは、個人とチームという違いはあるが、犯罪者を追っているのだ。

 

「特に、彼の父親である一条寺烈はかつて、宇宙犯罪組織マクーを壊滅させた伝説の刑事なのよ」

「そうなんですか⁉︎」

「そうそう!それで、號さんは自分の実力で試験を突破したんだよね?」

「ああ。親父の七光りなんて言わせないためにもな」

「本当に実力がある人なんだ………」

 

 梅衣と紅葉はそんな風に言う。

 號の父親である一条寺烈/初代ギャバンは、宇宙犯罪組織マクーを壊滅させたほどの伝説の刑事なのだと。

 みくるが驚く中、紅葉の質問に、號はそう答える。

 父親の七光りなんて言われないためにも、実力でギャバンの試験を突破したのだと。

 麦翔がそうつぶやく中。

 

「………ところで、宇宙犯罪組織マクーって何なんですか?」

「聞いたことがないけど………」

「あっ………そっか。2人はマクーの事は知らないんだったね。でも………僕も詳しくは知らないからな………」

「なら、俺が話すぜ」

 

 あんなとみくるはそんなふうに言う。

 犯罪組織マクーは、聞いた事が無いからか。

 それを聞いて、麦翔はそう反応すると、號はそう名乗り出る。

 

「………宇宙犯罪組織マクー。かつて、俺の親父………一条寺烈こと宇宙刑事ギャバンが壊滅させた組織だ。宇宙を股にかけて無法の限りを尽くす犯罪組織で、侵略、破壊された惑星は数知れない。その首領はドン・ホラーって奴だ」

「宇宙を股にかけた………⁉︎」

「そんなのがいるの⁉︎でも、壊滅したんでしょ⁉︎」

「まぁ………ドン・ホラーの信者は一定数いるからな」

「犯罪はそう簡単には無くならない。だからこそ、俺たちデカレンジャーやギャバンは戦い続けるんだ」

 

 號はそんな風に説明する。

 宇宙犯罪組織マクー。

 かつて、號の父親である一条寺烈/初代ギャバンが壊滅させた組織だ。

 ドン・ホラーの信者が関与しているのではと推測しており、紅矢も同意するようにそう言う。

 すると。

 

「だからこそ、マーフィーを投入する事になったのだ」

「マーフィー?」

「何ですか?それ」

「ポチ?」

「それはですね………」

「今呼んでやるよ!マーフィー、カモン!」

「ワン!」

 

 ギョクはそんな風に言う。

 それを聞いて、あんな達が首を傾げる中、白奈と黒也がそう言うと、ロボット犬が現れる。

 マーフィーだ。

 

「うわぁ〜………!ロボット犬だ!」

「何ですか⁉︎」

「俺たち、デカレンジャーで生み出したマーフィーK9だ!」

「マーフィー?」

「このマーフィーは、高性能の人工知能と嗅覚センサーを備えていて、警察犬としての役割を果たす事が出来ます」

「凄い!」

「ポチ!」

「しかも、それだけじゃねぇぞ!このキーボーンと呼ばれるアイテムをマーフィーに咥えさせる事で、ディーバズーカと呼ばれる武器にもなるんだ!」

 

 マーフィーを見て、あんなとみくるがそう反応すると、黒也と白奈はそう説明する。

 マーフィーがどの様な存在なのかを。

 すると。

 

「………それで、マーフィーがどうしたんですか?」

「おっと、そうだったな。麦翔。これから、君にはマーフィーのお世話を担当してほしくてな」

「僕がですか?」

「ああ。マーフィーも、お前の事は認めているみたいだからな」

「せっかくなら、あなたがお世話をするのもありかなと思って」

 

 麦翔がそう聞くと、ギョクは麦翔にそう言う。

 マーフィーのお世話を担当して欲しいと。

 麦翔が驚く中、黒也と白奈の2人もそんな風に言う。

 すると。

 

「いいんじゃねぇか?」

「マーフィーが認めているからな」

「そうそう。それに、麦翔君やあんなちゃんなら、マーフィーのお世話もできそうだしね」

「心配しなくても、マーフィーの食べ物になるオイルは、私たちが持ってくるわ」

「私たちもできる限りサポートするから、お願いね!」

「…………はい。よろしくな、マーフィー」

「ワン!」

「よろしく〜!」

「よろしく!」

「ポチ〜!」

 

 紅矢達はそんな風に言う。

 出来る限りのサポートは行うのだと。

 それを聞いた麦翔がそう言うと、あんな達もマーフィーに近寄る。

 すると。

 

「俺だ。………何っ⁉︎分かった」

「ボス?」

「何かありましたか?」

「緊急事態だ。まことみらい市の各地で誘拐事件が発生した!」

「ええっ⁉︎」

「誘拐事件⁉︎」

「ポチ⁉︎」

「あまりにも大規模な事から、アリエナイザーの犯行である可能性が高い!デカレンジャー、ギャバン!出動せよ!」

「おう!」

『ロジャー!』

 

 ギョクのライセンスに通信が入り、ギョクはそう反応する。

 まことみらい市で、誘拐事件が発生しているのだと。

 アリエナイザーがらみの事件であると見て、ギョクはデカレンジャーとギャバンに出動を命じる。

 すると。

 

「私たちも行きます!」

「ええ!私たちも放っておけないから!」

「ポチ!」

「2人とも………僕からもお願いします」

 

 あんなとみくるの2人はそう叫んだ。

 誘拐事件が起きていると聞いて、放っておけないと思ったのだ。

 それを聞いた麦翔もギョクに頼み込む。

 すると。

 

「………分かった。なら、君たちは紅矢や麦翔と共に行動してくれ」

「はい!」

「分かりました!」

「行こう。紅矢も、よろしくお願いします」

「おう!俺と梅衣と一緒に、マシンドーベルマンに乗ってくれ!」

「行くわよ!」

 

 ギョクは成長したあんなとみくるを見て、同行することを許可する。

 あんなとみくるがお礼を言う中、麦翔が紅矢に話しかけると、紅矢と梅衣はそう言う。

 

「よし、行くぞ!」

「三人とも、ちゃんとシートベルトはつけた?」

「「「はい!」」」

『それじゃあ、俺と紅葉は北側のエリアを担当するよ』

『なら、俺は西側を担当する』

『俺は東側を担当するぜ』

「了解、俺たちは南側だ!」

「デカビークル、発進!」

 

 あんな達もマシンドーベルマンに乗り込む中、通信でそれぞれの捜索エリアを決める。

 緑希と紅葉は北、玄李は西、號は東、紅矢、梅衣、麦翔、あんな、みくるは南側のエリアを担当する事になった。

 そこから、デカビークルが発信していく。

 調査を行うために。

 


 

 マシンドーベルマンに乗った麦翔達は、誘拐現場に辿り着いた。

 

「ここか………」

「ここで、人たちが誘拐されたらしいのよ」

「なるほど………」

「早く助けないと!」

「そうだね!」

「ポチ!」

 

 そこは、ライブ会場であり、ここで人々が攫われたのだ。

 それを聞いたあんなとみくるがそう叫ぶと。

 

「落ち着いて。まずは、現場検証からだ」

「今のところ、どこに連れ去られたのかは、不明だからな」

「焦らない、焦らない。SPライセンスを使って、調べるから」

 

 デカレンジャーの面々は、あんな達に落ち着くように諭す。

 まずは、どこに連れ去られたのかを見つけなければならないと。

 

「あっ、そうだった!」

「なら、早速あれを使おう!」

「そうだね!」

 

 それを聞いたあんな達は冷静になったのか、ある物を使う事を思いつく。

 すると。

 

「「オープン!プリキットミラールーペ!」」

 

 2人はそう叫ぶと、プリキットミラールーペをペンダント状から、実物大に変化させる。

 

「それって………」

「前にニジーのハンニンダーを浄化したアイテムよね?」

「そうです!ジェット先輩が作ってくれた、プリキットミラールーペ!」

「ジェット先輩曰く、ミラールーペがあれば大事な手がかりも見逃さないんだって!」

「なるほどね………それじゃあ、2人はそっちをお願い」

 

 紅矢と梅衣がそう反応すると、みくるとあんなはそう答える。

 プリキットミラールーペには、隠された手掛かりを見つけることが出来る機能があるのだ。

 麦翔がそう言う中、紅矢達と共に現場の捜査を行う。

 麦翔、紅矢、梅衣がSPライセンス、あんなとみくるがプリキットミラールーペで捜査を行う中。

 

「っ!はなまる発見!」

 

 あんなは何かを見つけたのか、プリキットミラールーペのダイヤル部分を回しながらそんな風に叫んだ。

 

「これって………土?」

「ここって………ライブ会場だよね?何でこんな所に………?」

 

 そこにあったのは土であり、ライブ会場にある事に首を傾げていた。

 一方、麦翔、紅矢、梅衣の方はというと。

 

「これは………ガラス?」

「ガラスがライブ会場に?」

「周りを見た所………特に割れてるガラスの類は無し。このガラスも、窓に使われてるものね」

「だとすると………」

 

 麦翔達の方では、ガラスの破片を発見していた。

 ライブ会場に割れてるガラスの類が無いことから、何かを考えていた。

 しばらくすると、あんな達と合流した。

 

「2人とも!そっちは何かあったか?」

「うん!こっちは土を見つけたよ!」

「土………?」

「他の奴らはどうだ?」

 

 麦翔があんなにそう聞くと、あんなはそう答える。 

 梅衣が首を傾げる中、紅矢がSPライセンスで他のデカレンジャーの面々や號に問いかけると。

 

『こちら、緑希と紅葉。こっちもガラス片と土を見つけたよ』

『こっちもだ。ガラス片と土を発見した』

『こっちは特にそんな物はなかった』

『三箇所も同じ物が見つかるなんて………偶然なのかな』

「偶然………じゃないかもな。とにかく、白奈さん。解析の方を頼めますか?」

『分かったわ』

 

 緑希と紅葉、玄李の方では、ガラス片と土が発見されたが、號の方では発見されなかったのだ。

 それを聞いて、紅葉がそう呟く中、紅矢は調べるように頼み込む。

 白奈は、解析も担当しているのだ。

 しばらくすると。

 

『解析出ました!號さん以外の場所で発見されたガラス片と土は、とある場所にあるすでに封鎖されたガラス工場のガラスと、その周辺の土である事が分かりました!』

「ガラス工場⁉︎」

「そこに誘拐された人たちが………!」

『そのガラス工場は、號が1番近い!すぐに急行してくれ!紅矢達もすぐに向かってくれ!』

「分かった」

「俺たちも行くぞ!」

「「「はい!」」」

「ええ!」

 

 白奈から解析が出たと連絡が入る。

 見つかったガラス片と土は、ある封鎖されたガラス工場のガラスとその周辺の土である事が判明した。

 號が最も近く、號にすぐに急行するように言いつつ、他のメンバーも向かうように指示する。

 そうして、デカレンジャーの面々がそのガラス工場に向かう中。

 

「俺も行くか!来い!サイバリアン!」

 

 號がそう叫ぶと、あるサイドカーが現れる。

 サイバリアンは、ギャバンが移動手段として用いるサイドカー型マシンである!

 號はそれに乗って、ガラス工場へと急行する。

 しばらくすると。

 

「ここが………そのガラス工場か」

 

 號はガラス工場に到着し、そんな風に呟いた。

 ガラス工場の周りには、アーナロイドがいた。

 

「アリエナイザーが使うメカ人間………どうやら、ここみたいだな」

 

 アーナロイドの姿を見て、そのガラス工場に攫われた人たちがいたと察した。

 

「まだ到着には時間がかかるだろうから………先に突入するか!オラァァァァァ!」

 

 號はそんな風に叫ぶと、そのガラス工場へと突入していく。

 


 

 その頃、ガラス工場の中では。

 

『ここは一体………?』

 

 そこには、誘拐された人たちが居て、その中には、かつて、あんな達が出会った帆羽くれあの姿もあった。

 周りが不安げな声を出す中、くれあは周りを見渡していた。

 すると。

 

「ウィーン!ウィーン!」

「ウィーン⁉︎」

「おらっ!」

「えっ⁉︎」

 

 アーナロイドがそんな声を出す中、外にいたアーナロイドが一体、部屋の中に吹き飛ばされる。

 それを見て、くれあが驚くと。

 

「大丈夫か⁉︎」

「あなたは………⁉︎」

「俺は………宇宙警察の一条寺(いちじょうじ)號(ごう)だ!助けに来た!」

 

 攫われた人たちがいる部屋の中に、號が駆け込んでくる。

 1人がそう言うと、號はそう叫んだ。

 すると。

 

「宇宙警察だ………!」

「助けに来てくれたんだ………!」

「早く助けてくれ!」

「皆、落ち着いてくれ!すぐに応援も駆けつける!待っててくれ!」

 

 宇宙警察が助けに来たと聞いて、皆がすぐに號に駆け寄る。

 號は何とか落ち着かせようとすると。

 

「ウィーン!ウィーン!」

『きゃああああ⁉︎』

「やっぱ来やがったか!」

 

 そこに、アーナロイドの一団が現れる。

 アーナロイドを見て、人たちが悲鳴を上げる中、號はそう叫ぶと、アーナロイドへと向かう。

 

「ふっ!はっ!おりゃっ!」

 

 號はアーナロイドと応戦していき、アーナロイドを吹き飛ばしていく。

 それを見ていたくれあは。

 

『あの人………もしかして………』

 

 くれあは號を見て、何かを察した。

 號がアーナロイドを片付けると。

 

「ふふふ………やるではないか。ギャバンよ」

「っ⁉︎」

 

 そんな風に声をかける存在がいた。

 號が振り向くと、そこにはサイの頭の怪物がいた。

 

「きゃあああ⁉︎」

「化け物か⁉︎」

「お前は………⁉︎」

「俺はヴィランギルド所属、サイダブラーだ!」

 

 その怪物を見た人たちがそんな悲鳴を上げる中、號がそう聞くと、その怪物はサイダブラーと名乗る。

 ヴィランギルドに所属しているダブルモンスターなのだ。

 

「ヴィランギルドか………親父が壊滅させた組織の残党が、今更誘拐するとは、何の真似だ?」

「へっ!我々は、ドン・ホラー様の野望を実現させる為に、ヴィランギルドを立ち上げ、マクーを復活させる!その為にも、手駒が必要なのだ!」

 

 號はサイダブラーにそう聞くと、サイダブラーはそう答える。

 ドン・ホラーの野望を実現させ、宇宙犯罪組織マクーを復活させる。

 そのための手駒として、人々を誘拐したのだと。

 それを聞いた號は。

 

「………へっ!そんな事の為に、こんな関係のない人たちを攫ったって言うのか………!ふざけんじゃねぇ!」

「ならば……止めてみせるか?」

「言われるまでもねぇ。お前ら犯罪者が犯罪を犯すのなら、止めるだけだ!」

 

 號はそんな風に叫んだ。

 ドン・ホラー復活の為に、関係のない人たちを攫おうとするサイダブラーに怒りを燃やしていた。

 サイダブラーの問いに、號はそう答えると。

 

「蒸着!はっ!はぁぁぁ!はっ!」

 

 號がそう叫ぶと、光の粒子が號に集まり、コンバットスーツとなる。

 宇宙刑事ギャバンが、コンバットスーツを蒸着するタイムは、わずか0.05秒に過ぎない。

 では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう!

 

「蒸着!はっ!はぁぁぁ!はっ!」

 

 號がそう叫んで、右手を天に突き上げる。

 すると。

 

『了解。コンバットスーツを転送します』

 

 號の蒸着コマンドを受けて、號の母艦である超次元高速機ギランからコンバットスーツが転送される。

 そして、號の体につく事で、蒸着を完了する!

 

「宇宙刑事…………!ギャバン!」

 

 號はそう名乗りを上げる。

 

「ギャバン………⁉︎」

「来い。ギャバン!因縁の相手!」

「ハァァァァァ!」

 

 ギャバンとしての姿を見たくれあがそう呟く中、サイダブラーがそう言うと、號はサイダブラーへと向かっていく。

 


 

 そんな中、ガラス工場の外では。

 

「ここか!」

「皆、来たね!」

「遅いぞ」

「ごめん!渋滞に巻き込まれて…………!」

「来てくれればそれでOK!」

「ここに攫われた人たちが………!」

「ええ……!」

「號さんはもう既に突入したのか………!」

「俺たちもいくぞ!」

 

 デカレンジャーと名探偵プリキュアが到着しており、そんな風に話す。

 すると、アーナロイドが現れる。

 

「メカ人間!」

「やっぱり………ここに………!」

「チェンジしましょう!」

「お前が仕切るな!」

 

 それを見たあんなとみくるがそう言う中、麦翔がそう提案すると、玄李はそう突っ込む。

 

「チェンジスタンバイ!」

『ロジャー!』

 

 紅矢がSPライセンスを取り出しながらそう言うと、他のメンツもそう答えて、SPライセンスを取り出す。

 

『エマージェンシー!デカレンジャー!』

 

 麦翔達はそう叫ぶと、SPライセンスの左横のスライドを一番上に持っていき、上のボタンを押すと、カバーが展開する。

 コールを受けたデカベースから、形状記憶宇宙金属であるデカメタルが粒子状に分解・転送され、持ち主の身体の表面で定着し、デカスーツとなるのだ。

 

『フェイスオン!』

 

 紅矢達がそう叫ぶと、ヘルメットが形成され装着する。

 変身を完了すると。

 

「一つ!非道な悪事を憎み!」

「二つ!不思議な事件を追って!」

「三つ!未来の科学で捜査!」

「四つ!良からぬ宇宙の悪を!」

「五つ!一気にスピード退治!」

『S.P.D!』

 

 紅矢達はそんな風に叫び声を上げる。

 五人でそう叫ぶと。

 

「デカレッド!」

「デカブルー!」

「デカグリーン!」

「デカイエロー!」

「デカピンク!」

『特捜戦隊!デカレンジャー!』

 

 五人はそんな風に名乗りを上げながら、ポーズを取る。

 そして、そんな風に五人で叫びなら、SPライセンスを突き出すと、背後で爆発が起こる。

 一方、麦翔は。

 

「悪を憎み、正義を愛する!デカバイオレット!」

 

 麦翔もまた、単独でそんな風に名乗りをあげる。

 髪を下ろしたあんなとみくるは光のドレス姿になると。

 

「「オープン!ジュエルキュアウォッチ!」」

 

 2人がそう叫んで、懐中時計を投げると、懐中時計はペンダントのサイズから大きくなり、ジュエルキュアウォッチに変化する。

 2人は、マコトジュエルをジュエルキュアウォッチに装填する。

 

「「プリキュア、ウェイクアップタイム!3!」」

「見つける!」

 

 2人はそう叫ぶと、ジュエルキュアウォッチの長針を3の部分に持っていく。

 すると、あんなの髪はオレンジ寄りの明るい茶髪がお団子型になりつつ、色がピンクのグラデーションがかかった紫色に変化する。

 みくるの髪も、小豆色のロングヘアーから紫のグラデーションが入ったピンク色に変化して、三つ編みとなった。

 目の色も、あんなは澄んだ青緑、みくるは神秘的な紫へと変化した。

 

「「6!」」

「向き合う!」

 

 2人がそう言って、ジュエルキュアウォッチの長針を6の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、2人の服装が変わっていく。

 みくるはノースリーブワンピースが包み、スカートが生成され、腰の部分に水色のリボンが付く。

 あんなは、チューブトップタイプのワンピースに身を包むと、みくると同様に、スカートが生成され、腰に黄色のリボンが付く。

 

「「9!奇跡の2人!」」

 

 2人はそう言うと、ジュエルキュアウォッチの長針を9の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、ブーツとニーハイソックスが生成され、オープンフィンガーグローブがつき、あんなは紫の、みくるはピンクのネイルが入った。

 

「くるっと回して………!」

「キュートに決めるよ!」

 

 2人はそう言うと、ジュエルキュアウォッチの長針を11の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、髪飾りとピアスが生成され、胸元に蝶ネクタイとネクタイが合わさった様な装飾が生成されると、ケープも生成される。

 ジュエルキュアウォッチが腰のキャリーに収まると。

 

「どんな謎でもはなまる解決!名探偵、キュアアンサー!」

「重ねた推理で笑顔でジャンプ!名探偵、キュアミスティック!」

「「名探偵プリキュア!」」

「私の答え、見せてあげます!」

 

 2人はそう名乗り、みくるはそう叫んだ。

 そして、デカレンジャーと名探偵プリキュアはガラス工場の中に突入していく。

 


 

 一方、號の方はというと。

 

「ふっ!はっ!オラっ!」

「はあっ!はっ!」

 

 號は徒手空拳でサイダブラーと応戦しており、サイダブラーは右手に盾、左手に剣を持って応戦していた。

 その際、誘拐されていた人たちから離れて、ガラス工場の外に移動していた。

 

「くっ………!かってぇな………!」

「貴様にこの俺の盾は壊せまい!」

 

 號がそう呟く。

 盾の硬さに苦戦していたのだ。

 サイダブラーがそう言うと。

 

「なら、その盾はぶっ壊すだけだ!レーザー!Zビーム!」

「のわっ⁉︎」

 

 號はそう叫ぶと、レーザーZビームを放ち、サイダブラーの持つ盾に命中する。

 その威力に、盾は無事だったが、サイダブラーは吹き飛ばされる。

 

「おのれ………!」

「今度はこっちの番だな!ハァァァァァ!」

 

 サイダブラーがそう呟く中、號はそう叫んで、サイダブラーへと向かっていく。

 そんな中、それを見ていた存在がいた。

 

「ギャバンめ………!我らの邪魔を………!サイダブラーの支援を行う。魔空空間を発生させよ!」

 

 それは、ブライドンであった。

 ギャバンへの憎しみを募らせる中、魔空空間を発生させるように指示をする。

 すると、周りのアーナロイドや犯罪組織マクーの兵士であるクラッシャーが何かの装置を起動させていく。

 アーナロイドやクラッシャーが起動させたのは、地軸転換装置である。

 その地軸転換装置を起動させると………。

 

「っ!魔空空間か!」

「ギャバンよ!ここで決着をつけてやろう!」

 

 號がそう言うと、サイダブラーはそう言う。

 魔空空間。 

 それは、宇宙犯罪組織マクーの首領であるドン・ホラーの指示によって生成される異空間である。

 サイダブラーがそう言う中。

 

「へっ!サイバリア〜ン!」

 

 號がそう叫ぶと、外に待機させていたサイバリアンが動き出す。

 ギャバンが魔空空間に突入する際には、サイバリアンを使うのだ。

 ギャバンが魔空空間に突入すると、魔空空間への入り口は閉ざされた。

 

「ここで始末してやる!覚悟せよ、ギャバン!」

「へっ!誰がやられるかよ!」

 

 サイダブラーがそう言う中、號はそう答えて、サイダブラーに向かっていく。

 


 

 一方、デカレンジャーと名探偵プリキュアは。

 

「ここだ!」

「入るぞ!」

 

 誘拐された人たちがいる部屋を見つけ、その部屋の中に入る。

 

「宇宙警察です!」

「キュアット探偵事務所です!」

「助けに来ました!」

「ああ………!宇宙警察だ!」

「あの人の言う通り、本当に助けが来た!」

「今から助けます!」

 

 紅矢、あんな、麦翔の三人がそう言うと、助けが来たと知り、攫われていた人たちは喜んだ。

 玄李がそう言うと。

 

「ウィーン!ウィーン!」

「ウィーン!ウィーン!」

「○▼※☆×■◇!」

『きゃあああ⁉︎』

「メカ人間か!」

「アンサーとミスティック、麦翔は攫われた人たちを安全な所に!」

「こいつらは、俺たちに任せろ!」

「はい!」

「皆さん、こっちです!」

「僕たちが守ります!」

 

 そこに、アーナロイドとバーツロイドが現れる。

 それを見た緑希がそう言う中、紅矢と玄李はそう叫ぶ。

 名探偵プリキュアと麦翔に拐われた人たちの護衛を任せたのだ。

 それを聞いた三人は動き出し、誘拐された人たちを外へと連れ出していく。

 

「さ〜て、私たちはこいつらがあの子達の元に行かないようにしないとね!」

「よ〜し!皆、行くよ!」

「お前が仕切るな!」

「やれやれ………」

「よしっ!行くか!」

 

 梅衣と紅葉が気合を入れるようにそう言うと、玄李はそう突っ込み、緑希がそう呟く。

 紅矢のその言葉と共に、アーナロイドとバーツロイドに向かっていく。

 


 

 その頃、魔空空間では。

 

「オラっ!ハァァァァァ!」

「フッ!はっ!」

 

 號が徒手空拳で攻撃していくが、サイダブラーは盾で攻撃を防いでいた。

 そして、號の攻撃を弾いていった。

 それに対して。

 

「ふっ!とうっ!」

「おわっ⁉︎」

 

 號はジャンプすると、盾で守られていない頭を攻撃する。

 

「くっ………!」

「お前、さっきから右胸を守ってるが………そこが弱点だな?」

 

 サイダブラーが呻き声を出す中、號はそう言う。

 サイダブラーが先ほどから、右手の盾で右胸を守っているのだと。

 

「ならば、ここで仕留めるのみ!ハァァァァァ!」

「のわっ⁉︎火の玉まで降ってくんのか!」

 

 サイダブラーがそんな風に叫ぶと、隕石のような火の玉が降ってくる。

 號がそんな風に言って躱すと。

 

「だったら、こっちもだ!」

 

 號はそう言って、レーザーブレードを取り出す。

 そこから。

 

「はあっ!ふっ!」

「はっ!オラっ!」

 

 號とサイダブラーは、殺陣をやるかのように、激しい剣戟を繰り広げていた。

 だが………。

 

「やっぱり、盾が厄介だな………!」

「ちっ………!」

 

 號の攻撃はサイダブラーの盾に阻まれており、號が優勢よりだが、決定打を叩き込めない膠着状態になっていた。

 魔空空間は、ダブルモンスターの力を3倍に引き上げる力があるのだ。

 よって、膠着状態に陥ってしまったのだ。

 すると。

 

「なら………!レーザーZビーム!」

「ふんっ!」

 

 號はレーザーZビームを放って、サイダブラーに攻撃する。

 サイダブラーは盾でビームを受け止める。

 

「無駄だ!」

「どうかな?ハァァァァァ!」

「のわっ⁉︎」

 

 サイダブラーがそう叫ぶ中、號はすかさずレーザーブレードで追撃を行う。

 すると、サイダブラーの盾は粉砕された。

 

「なっ………⁉︎」

「どんな硬い盾でもな、一点突破するだけだ!これで決める!」

 

 サイダブラーが驚く中、號はそう言う。

 レーザーZビームが当たった場所に、レーザーブレードで攻撃して、盾を破壊したのだ。

 

「レーザーブレード!ギャバン・ダイナミック!」

「ぐわぁぁぁぁ⁉︎」

 

 號はそう叫ぶと、レーザーブレードを撫でる。

 すると、刀身が青白く光っていく。

 レーザーブレードを構えると、ギャバンはそう叫びながら必殺技を発動して、サイダブラーに一閃していく。

 サイダブラーはレーザーブレードによって、一刀両断されて、撃破される。

 サイダブラーが撃破された事で、魔空空間が消えていく。

 

「魔空空間が消えたか………そうだ!被害者は大丈夫か?」

 

 號はそんな風に言うと、被害者の元へと向かう。

 


 

 一方、名探偵プリキュアとデカレンジャーはというと。

 

「フッ!はっ!」

 

 紅矢はディーマグナムを手に、銃撃と格闘を行っていく。

 

「はっ!ふっ!」

「よっと!はっ!」

 

 玄李と緑希は、それぞれがディーナックルとディーロッドを使って、アーナロイドを撃破していく。

 

「ハアッ!はっ!」

「ふっ!はっ!」

 

 梅衣と紅葉は、ディースティックで攻撃していく。

 アーナロイドを倒していると。

 

「○▼※☆×■◇!」

「来るぞ!」

 

 バーツロイドはそんな風に言うと、バーツショットから銃撃を放つ。

 それを躱すと。

 

「オラっ!」

「ふっ!」

「ハァァァァァ!」

「てやっ!」

「はあっ!」

 

 デカレンジャーの面々は連携して、バーツロイドに銃撃していく。

 それを受けたバーツロイドは爆散する。

 

「何度も苦戦すると思ってたら、大間違いなんだよ」

「取り敢えず、ここにいるメカ人間は片付けたね」

「ええ」

「とにかく、早くあんなちゃん達のところに行こう!」

「だから、お前が仕切るな!」

 

 デカレンジャー達はそんな風に話していた。

 あれから訓練を行い、バーツロイドにも対応できるようになったのだ。

 そして、あんな達の元に向かう。

 一方、あんな達は。

 

「はあっ!はっ!」

「てやっ!はっ!」

「ふっ!はっ!」

 

 あんな、みくる、麦翔の三人は迫ってくるアーナロイドを倒しつつ、被害者を安全な場所へと移動させていた。

 すると。

 

『麦翔!応援が既に到着している!攫われた被害者達は応援に引き渡してくれ!』

「ロジャー!2人とも、行こう!」

「うん!」

「はい!」

 

 SPライセンスにギョクから通信が入る。

 ギョクの言葉を聞いた麦翔はそう答えると、2人にもそう呼びかける。

 そうして、三人は応援が来ている場所に到着して、被害者達を引き渡した。

 

「助かるよ。自分達は被害者をデカベースに搬送する。まだ狙ってくるかもしれないからな。そっちは頼んだぞ!」

「はい!」

「お願いします!」

 

 まことみらい市の警察官がそんな風に言うと、あんなとみくるはそう言う。

 そうして、被害者達はデカベースへと移動していく。

 

「お前ら!」

「紅矢!號!皆も!」

「攫われた被害者達はどうなった⁉︎」

「今、まことみらい市の警察署から来た警察の人に、デカベースへと移してもらった所です」

「そうか………!」

「流石はギョクさんだ!」

 

 そこに、紅矢達と號がやってくる。

 號の問いに麦翔がそう答えると、紅矢と玄李はそう言う。

 こうして、事件は解決した…………かと思われたが。

 

「サイダブラーがやられたか………!すぐに戦闘機隊を発進させろ!」

 

 サイダブラーがやられるのを見ていたブライトンは、戦闘機隊を発進させるように命令していたのだ。

 ヴィランギルドの本拠地から、戦闘機隊が地球に向かっていた。

 その頃、號の元に連絡が入っていた。

 

「俺だ。どうしたんだ?」

『大変だ!所属不明の戦闘機が、この地球に向かってきている!』

「えぇぇぇ⁉︎」

「所属不明機って⁉︎」

「まさか………ヴィランギルド⁉︎」

「あり得るかもな」

「どうしよう!私たち、宇宙で戦えるマシンがないよ⁉︎」

 

 號が応答すると、ギョクからそんな通信が入る。

 地球に所属不明機が接近中であると。

 それを聞いたあんな達が慌てる中、麦翔と紅矢はそう話す。

 ヴィランギルドが差し向けた戦闘機なのではと。

 すると。

 

「なら、俺に任せろ!来い!電子星獣ドル!」

 

 號はそんな風に叫んだ。

 すると、號の母艦であるドルギランの円盤の下の方のパーツが分離して、ドラゴンのような形状に変わる。

 これが、ギャバンを支援するメカ怪獣である電子星獣ドルだ。

 

「えぇぇぇぇ⁉︎」

「ドラゴン⁉︎」

「ポチ〜⁉︎」

「あれが………」

「そう!あれこそが、電子星獣ドルだ!あいつらは俺に任せろ!とうっ!」

 

 それを見たあんなとみくる、ポチタンがそう叫ぶ中、麦翔はそう呟く。

 號がそう説明すると、號は電子星獣ドルの頭へと向かう。

 電子星獣ドルは地球の外に向かい、戦闘機隊を待ち構えていた。

 

「来るなら来い!地球には指一本触れさせないぜ!」

 

 號がそう叫ぶ中、戦闘機は電子星獣ドルに向かって攻撃を仕掛けてくる。

 電子星獣ドルは戦闘機の攻撃をものともせず、向かっていく。

 

「ドルファイヤー!」

 

 號がそう叫ぶと、ドルは火炎放射を放ち、戦闘機を撃墜していく。

 

「スクリューアタック!」

 

 次にそう叫ぶと、ドルは尻尾で戦闘機を薙ぎ払っていく。

 ある程度減る中。

 

「これで終わりだ!ドルレーザー!」

 

 號はそう叫ぶと、ドルは口から奔流型のレーザーを放っていく。

 電子星獣ドルによって、戦闘機隊はあっという間に全滅した。

 

「よし!これで一件落着だ!」

 

 號はそんな風に叫ぶと、ドルもまた咆哮する。

 それを見ていたブライトンは。

 

「おのれ、ギャバンめ………!次はこうはいかんぞ………!覚悟していろ!」

 

 ブライトンはそんな風に悔しそうに呟いていた。

 果たして、ブライトンがギャバンに憎しみを募らせる理由とは…………。

 


 

 その後、デカベースでは。

 

「皆、よくやったな」

「攫われた人たちは、全員無事です」

「お疲れさん!」

 

 ギョク、白奈、黒也の三人はそんな風に労う。

 攫われた人たちは全員無事であると。

 

「良かった〜………!」

「あんなちゃん達も、ありがとうね。おかげで無事に避難させる事が出来たわ」

「本当、助かったよ〜!」

「あ、ありがとうございます!」

 

 あんなが安堵の声を出すと、梅衣、紅葉がそう言うと、みくるはそんな風に言う。

 

「あんまり調子に乗るなよ」

「まあまあ。今日は、彼女達のおかげで避難がスムーズに行ったんだしさ」

「それにしても………何で人たちを攫おうとしたんだ………?」

「號、何か知ってるか?」

「俺が倒したサイダブラーだけどよ、マクーを復活させるとか言ってたぜ。その手駒を集めるために、攫ってたみたいだ」

「マクーを………⁉︎」

 

 玄李が釘を刺すようにそう言うと、緑希は宥めるようにそう言う。

 そんな中、麦翔がサイダブラーの動向を気にしていると、紅矢は號にそう聞く。

 それに対して、號はサイダブラーが語っていた事を説明する。

 それを聞いた麦翔がそう反応する中。

 

「ふむ………怪盗団ファントムやアリエナイザーだけでなく、ヴィランギルドも悪事を繰り返していくだろう。気を抜くな!」

『はい!』

 

 ギョクはそう言う。

 怪盗団ファントムやアリエナイザーだけでなく、ヴィランギルドも立ちはだかってくると。

 ギョクの呼びかけに、デカレンジャーがそう答えると。

 

「………それで、皆さんにどうしても会いたいという人が居まして」

「私たちに?」

「誰なんですか?」

「丁度呼んであるから、入ってくれ!」

 

 白奈はデカレンジャーに名探偵プリキュア、ギャバンに会いたいという人がいる事を伝える。

 あんなとみくるがそう聞くと、黒也はそう言う。

 すると。

 

「どうも」

「あ〜っ!」

「パティスリーチュチュの!」

「確か………帆羽さん………ですよね?」

「はい。帆羽くれあです」

 

 そこに入ってきたのは、あんな達にとって、見覚えのある人物だった。

 その人物は、帆羽くれあだった。

 麦翔の問いに、くれあが名乗りながら答えると。

 

「実は、彼女も攫われていた人たちの中にいたんだ」

「そうだったの⁉︎」

「本当にびっくりね………」

「デカレンジャーの皆さんも、ご無沙汰しています」

「ああ」

「こんにちは」

「それで、俺たちに用ってのは?」

 

 黒也はそう説明する。

 くれあもまた、攫われた被害者なのだと。

 それを聞いたデカレンジャーがそう反応すると。

 

「ええ。皆さんにお礼をしたくて………パティスリーチュチュでケーキを食べませんか?」

「えっ⁉︎いいの⁉︎」

「はい。助けてもらったお礼をしたくて」

「わ〜い!」

「ありがとうございます」

「まあ、働いたし、栄養補給もしたいしな!」

「………たまにはいいか」

「そうそう!リフレッシュも大切だしね!」

「パティスリーチュチュのケーキ、どれも美味しいんだよね〜!」

「行こう〜!」

「まあ、お言葉に甘えるか」

 

 くれあは助けてけれたお礼に、パティスリーチュチュでケーキを食べるように誘ってくる。

 それを聞いた皆は、ケーキを食べる事にした。

 


 

 その後、パティスリーチュチュにて。

 

「う〜ん………!はなまる美味しい!」

「本当………!」

「確かに美味しいね。ジェット先輩にも、お土産で持って行っていいですか?」

「構わないよ」

 

 あんなとみくるは運ばれてきたケーキに舌鼓を打っていた。

 麦翔は、ジェット先輩の事を気遣ったのか、店長であるたいらさんにそう頼み込むと、たいらさんはそう答える。

 

「やっぱ、働いた後のケーキは最高だな!」

「悪くないな」

「本当、このケーキとかも美味しいよ」

「最高〜………!」

「今日も1日、頑張ったって感じがする………!」

 

 紅矢達デカレンジャーも、そんな風に言いながら、ケーキを食べていた。

 そして、號はというと。

 

「…………あの、帆羽さん?どうしてこんなにケーキを持ってきたんだ?」

「助けてもらったので、そのお礼です」

「お、おう………まあいいか」

 

 號は目の前に置かれた多くのケーキを見て、そんな風に呟いた。

 それに対して、くれあがそう答えると、號はそう言って、ケーキを食べていく。

 こうして、名探偵プリキュアにデカレンジャー、ギャバンはケーキを楽しんで行く。

 だが、犯罪はいつ起こるかは分からない。

 捜査せよ、名探偵プリキュア!  

 戦え!特捜戦隊デカレンジャーに宇宙刑事ギャバン!

 


 

 そんな中、その光景を近くから見ていた存在がいた。

 

「あの子達、随分と楽しそうね」

「うん」

 

 それは、森亜るるかとマシュタンだった。

 パティスリーチュチュにいる名探偵プリキュア、デカレンジャー、ギャバンの面々を見てそう話していた。

 

「………それで、本当にいいの?」

「うん。あの子が笑顔なら、それでいい。サイダブラーとやらがあの子を攫った所で、結局はデカレンジャーやギャバン、名探偵プリキュアに阻止されるのは、目に見えてたから」

「そうね。帰りましょうか?」

「うん」

 

 マシュタンがそんな風に話しかけると、るるかはそう答える。

 ファントムとヴィランギルドは手を組んだが、るるか個人としては、阻止されるのは目に見えていたのだと。

 そう話すと、るるかとマシュタンは去って行った。

 

「ん?………」

 

 そんな姿を紅矢は気づいており、無言で見つめていた。

 すると。

 

「そういえば、紅矢。さっき、何か話があるとか言ってなかったかい?」

「確かに………何かあったんですか?」

「おっと!ギョクさんから頼まれてた事を伝え忘れる所だったぜ」

 

 紅矢の元に麦翔とあんながやってくる。

 それを聞いた紅矢は、二つの袋を取り出した。

 

「袋?」

「これって何ですか?」

「まあ、開けてみろ」

 

 紅矢から袋を受け取り、麦翔とあんなが首を傾げる中、紅矢はそう言う。

 2人が袋を開けると。

 

「これは………⁉︎」


「みくるの学校の制服………⁉︎」


「ああ。お前ら二人には、まことみらい学園に通ってもらうことになった。学園の理事長には、ギョクさんが既に通してある」


「えっ………⁉︎」


「私も驚きましたよ!まさか、ギョクさんが二人を編入させたなんて!」

 

 出てきたのは、まことみらい学園の制服だった。
 

 二人が驚く中、紅矢はそんな風に言う。

 ギョクが麦翔とあんなの2人をまことみらい学園に編入するように手続きをしていたのだと。
 

 みくるがそう言う中、紅矢は再び口を開いた。

 

「まあ、いくらデカレンジャーや、名探偵プリキュアだからといって、学業を疎かにするのは良くないっていうのが、ギョクさんの判断だ。それに………麦翔。あんなちゃんと一緒にいるんだろ?なら、一緒にいてやれ」

「紅矢………ありがとう」

「ありがとうございます!」

「二人とも、学校でもよろしくね!」

「うん!」

「ああ」

 

 紅矢はそう語る。

 ギョクは、1999年にやってきた未来人だからといって、学業を疎かにするのは良くないという判断をした事。

 そして、紅矢が気遣ったのだと。

 そこから、あんな達は喜んでいく。

 そうして、あんなと麦翔も、まことみらい学園に通うことになったのだった。




今回はここまでです。
大変長らくお待たせしました。
今回は、ギャバンである號がメインとなります。
ヴィランギルドは、犯罪組織マクーの残党が立ち上げた組織である事が判明する。
そして、サイダブラーがくれあを含めた人たちを攫う中、奪還作戦が行われる。
ギャバン達の活躍により、サイダブラーを撃破し、人々も解放されました。
次回は、たんプリの7話の話に入っていきます。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
現在、公開中のたんプリの映画、本当に神作品でした。
このたんプリとデカレンジャーの小説でも、やる予定ではあります。
キミプリとわんぷりが出たみたいに、スーパー戦隊側からも何か出そうかなと考えています。
あとは、ギャバンもいるので、ギャバンインフィニティを出すのありかなと思いつつ。
活動報告にて、リクエストは受け付けています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。