名探偵プリキュア!with特捜戦隊デカレンジャー   作:仮面大佐

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第18話 決めつけちゃダメ!(前編)

 キュアット探偵事務所の2階にプリティホリックというコスメショップを開いたあんな達。

 それからしばらくしたある日。

 

「待たせたな」

「あっ!迅!こっち、こっち!」

 

 迅はある場所に向かう。

 そこには、家入しるくとスタッフの姿があった。

 

「すいません、ご足労をおかけして」

「いえ。それより……ギョクさんから話は聞いた。誘拐を仄めかす手紙が届いたんだって?」

「うん。これなんだけど……」

 

 しるくのマネージャーがそう謝る中、迅はそう答える。

 しるくにそう問いかけると、しるくは手紙を迅に渡す。

 迅が受け取ると、その手紙の内容を見ていく。

 その内容は……。

 

 

 家入しるくに告ぐ。 

 本日、君を僕の物にする。

 まことみらい学園での撮影にて、君を迎えにいくよ。

 待っててね。

 

 

 そんな風に書かれていたのだ。

 それを見た迅は。

 

「……差出人の名前は不明か……。スタッフの中で、今日の予定を外部に漏らした奴は居ないよな?」

「いえ……そんな事をした人は居ないそうです」

「だとすると……どこで掴んだんだ?」

 

 迅は手紙を見てそう呟くと、スタッフにそう聞く。

 だが、スタッフ全員が身に覚えがなく、それを見た迅はそう呟いた。

 すると。

 

「それで……しるくがデカベースに俺を指名した護衛依頼を出したって事か?」

「えへへ……バレちゃった?」

 

 迅はそう告げる。

 しるくは、そんな手紙が届いた時点で、ギョクに迅を指名した護衛依頼を出したのだ。

 それを聞いたしるくは、いたずらっ子のような笑みを浮かべた。

 

「やれやれ……まあいいや。紅矢達も不審な人物がいないか、まことみらい学園を見回りしてるらしいしな。それに……公然と一緒にいられるしな」

「そうだね!」

「それでは……護衛の方、お願いしますね」

「ああ。(……でも、號が居ないのは……ヴィランギルド絡みか)」

 

 迅はため息を吐きながらそう言う。

 紅矢達も、まことみらい学園の周りを見回りを行っているようだ。

 そうして、迅はしるくの護衛を開始する。

 


 

 そんな出来事があった一方、まことみらい学園。

 そこでは……。

 

「シルクのような口どけ……あーん。私はこれ、シルキーアイス♪」

 

 あんなはそんな風に言っていた。

 それを聞いていたゆみとみくる、麦翔は。

 

「アハハハハ、似てるぅ!」

「ポチポチ〜♪」

「「「っ⁉︎」」」

 

 みくると麦翔があんなを見守る中、ゆみは笑いながらそう言う。

 すると、ポチタンがそんな風に言ってしまい、あんながポチタンを隠すと。

 

「ポチ?」

「ポチポチ、アイスよね⁉︎」

「ポチ……そんなアイスあったっけ?」

 

 ゆみが首を傾げながらそう呟くと、みくるはそう誤魔化す。

 ゆみがみくるの言葉を聞いて、首を傾げる中。

 

「それにしても……そのシルキーアイスのCMに出ている人……家入しるくだったよね?」

「うん!家入しるくって凄く可愛いよね!私、大好き♪」

「私も私も!この前、みくると快斗君と一緒にしるくさんの出てるドラマ観たんだ。1999年にも素敵な俳優さんがいるんだねぇ……。私もすっかりファンになっちゃった!」

(……あんなちゃん、さらっと未来から来た風に言わなかったかな……)

 

 麦翔は家入しるくの話題を出す。

 それを聞いたみくるとあんなはそう言う。

 シルキーアイスのCMに出ているのは、家入しるくと言う名前の人物だった。

 あんなの発言に、麦翔がそう思っていると。

 

「ん?」

「みんな、大変!事件だよ!」

「「「事件⁉︎」」」

「い、い、いえ、いりりりりり……!」

「りえ、落ち着いて」

「どうどう」

「深呼吸して」

「何があったんだい?」

「外!来て〜!」

 

 教室にりえが駆け込んでくる。

 事件という単語を聞いて、あんな、みくる、麦翔がそう反応する中、りえは何かを伝えようとするが、かなり慌てているのか、判別がつかなかった。

 ゆみ、あんな、みくる、麦翔がそう言う中、りえは外に来る様に促す。

 4人はりえに連れられて、外に出ると、ある一団の周りに、生徒達の姿があった。

 

「事件って……」

「テレビの人か?」

「あれは……」

 

 5人は草むらに隠れながら、様子を見ていた。

 すると、帽子を被った女性に気がついて、みくるはそう反応する。

 その女性が帽子を取ると。

 

「家入しるく!私立まことみらい学園へ入りま〜す!」

『うぉぉぉぉ!』

「これは……!」

「まさしく……!」

「「大事件だぁぁぁ!」」

「マジで?」

 

 その女性はそんな風に言う。

 その女性は、先ほど、あんな達の話題に上がっていた家入しるくだった。

 それを聞いて、生徒達が歓声を上げる中、あんなとみくるはそう叫び、麦翔はそう呟いたのだった。

 


 

 話題に上がっていた家入しるくが学校に来ていたことに気付いて、そう反応する中、ゆみは口を開く。

 

「家入しるく。現役高校生で、ドラマやCMに引っ張りだこ!」

「今をときめく超人気俳優さんなの〜!」

「へぇ〜……」

 

 ゆみはそう説明する。

 家入しるく。

 彼女は、現役高校生でありながら、俳優として活動しており、かなり有名なのだ。  

 麦翔がそう呟く中。

 

「家入しるくです!よろしくお願いします!」

 

 しるくはそう言って、まことみらい学園の学園長に挨拶をする。

 それを見ていたあんな達は。

 

「本物のしるくさん……素敵〜……!」

「可愛い〜……!」

「メロメロだね」

 

 あんな、みくる、ポチタンは目にハートを浮かべていて、見惚れていた。 

 麦翔がそう呟く中。

 

「それにしても……どうしてこの学校に来たんだい?」

「番組の撮影だって!学校でトライ!」

「知ってる〜!芸能人が学校へ行って、生徒と色んな事をやるんだよね⁉︎」

「あ〜……あれか」

 

 麦翔はそう呟くと、ゆみはそう説明する。

 学校でトライという番組の撮影の為に来たのだと。

 それを聞いたあんなと麦翔がそう言うと。

 

「新入生の歓迎会で演劇部が劇をするんだけど……役者のしるくさんが協力して、劇を盛り上がるんだって!」

「じゃあ、直接しるくさんとお話しできるのは、演劇部の人たちだけか……」

「りえ、羨ましい〜!」

「……彼女、顔面蒼白だけどね」

 

 ゆみはそう説明する。

 新入生歓迎会にて、演劇部が劇を披露するのだが、しるくが協力するのだと。

 みくるとあんながそう言う中、麦翔はそう指摘する。

 麦翔の指摘通り、りえは顔面蒼白になっていた。

 

「はぁ……!はぁ……⁉︎」

「りえ……どうしたの?」

「ほほほほ……本物のしるくさんだよ⁉︎ちゃんと話せるかな⁉︎」

「だいぶ緊張してるね……」

「しるくさん、憧れだもんね……」

 

 りえは過呼吸になりかけていた。

 それを見て、みくるがそう聞くと、りえはそんな風に言う。

 だいぶ緊張していたのだ。

 麦翔とゆみの2人がそう呟くと。

 

『これより、テレビ番組の撮影が始まります。演劇部の皆さんは、部室に集まってください』

「いよいよですね!楽しみです!」

 

 そんなアナウンスが流れてくる。

 それを聞いて、しるくがそんな風に言うと。

 

「りえ、頑張って!」

「あぁぁぁ……」

「ダメっぽい……」

 

 あんなはりえに対して、激励を送る。

 だが、当のりえに関しては、あまりの緊張のあまり、白色化しており、麦翔はそう呟くのだった。

 そんな中。

 

(あそこに居るのが……キュアット探偵事務所の名探偵プリキュアに、未来から来たデカレンジャーである東野麦翔か……。こんな形で出会うことになるとはな)

 

 迅はあんな達に気づいていたのか、そんな風に思っていた。

 


 

 その後、家入しるくは演劇部の部室へと向かい、インタビューを撮影することになった。  

 しるくは口を開く。

 

「改めまして今日はよろしくお願いします、家入しるくです。お名前、教えてください」

「部長の大森です。家入さんとお会いできてとても嬉しいです!」

「しるくで良いよ。あなたは?」

「小藤です。衣装や小道具を担当していて……」

 

 演劇部の部室にて、本編の撮影が始まる前にしるくと演劇部の人間が対面していた。

 しるくの質問に対して、部長の大森さん、裏方の小藤さんはそう答えていく。

 だが、りえはまだ緊張しているのか、顔を俯かせていた。

 それを廊下から見ていたあんな達は。

 

「りえ、めちゃくちゃ緊張してるね……」

「大丈夫かな……」

「まあ、今の僕たちには見守る事しか出来ないね」

 

 あんな達はそんな風に話していた。

 未だに緊張しているりえを見て。

 すると、しるくはりえに話しかける。

 

「ありがとう。あなたは?」

「ひゃあっ⁉︎あが、あが、あが……」

 

 しるくはりえに話しかける。

 だが、りえはあまりの緊張故か、うまく答えられずにいた。

 それを見たしるくは。

 

「みんなも立って?」

「えっ?」

 

 緊張したりえを見かねたのか、しるくはいきなり椅子から立つように指示を出す。

 それを聞いた演劇部の面々は困惑しながらも立ち上がった。

 すると。

 

「腕を伸ばして、反対も伸ば〜す。そして、優雅にターン♪」

 

 しるくはそう言って、腕を伸ばしていく。

 それを聞いて、演劇部の面々もしるくに言われるがまま、両腕を伸ばした後にターンまでしてみる。

 ちなみに、廊下にいたあんな達も行っていた。

 

「最後に、スマイル♪」

『スマイル♪』

 

 しるくはそんな風に回ってから最後に笑顔を決める。 

 演劇部の面々も笑顔を浮かべると、自然と気持ちが楽になったのか、緊張感が消えていた。     

 すると、しるくは口を開く。

 

「今のはしるく体操。緊張した時によくやってるの」

「しるくさんも緊張するんですか⁉︎」

「もちろん。本番前はいつも足がガクガクするし、カメラの前に立つと、頭が真っ白になっちゃう」

「へぇ……」

「そういう時は身体を動かすと緊張がほぐれるよ?」

  

 しるくはそう言うと、りえはそんな風に反応する。

 それに対して、しるくはりえに対して、緊張をほぐすコツを教えていった。

 身体を動かすというシンプルかもしれないが、これは理にかなってる方法だった。

 

「ちなみに、今のがしるく体操第一で、第二、第三もある!」

『ふふっ、あはははは!』

 

 しるくが体操のパターンを説明すると、演劇部のみんなは思わず笑っていた。

 緊張感が満ちていた部室が和やかな雰囲気になった。

 

「ラジオ体操みたい……!」

「緊張するのは当たり前。1人じゃないからね?一緒に頑張ろう!」

『はい!』

 

 大森がそんな風に言うと、しるくはそうアドバイスする。

 そうして緊張がなくなったのか演劇部の4人は笑顔でしるくのエールに対して返事をする。

 それを見ていたあんな達は。

 

「あんなに緊張していたりえが笑ってる……!」

「うん……!しるくさん、凄いね……!」

「凄い人だね。彼女は」

 

 あんな達はそんな風に話していた。  

 あっという間に緊張をほぐしていったしるくの手腕を見て。

 その後。

 

「カメラ、準備OKです!」

「うん……じゃあ、撮影始めます!」

「撮影中は静かにね」

「「「はい……!」」」

 

 カメラマンである大和田あきらがそう言うと、ディレクターである榊原ともきはそう答える。

 そして、しるくのマネージャーである安藤みわは、あんな達に気付いていたのか、そう話しかける。

 あんな達がそう答え、迅が見守る中。

 

「本番!3!2!……!」

 

 榊原さんがそう言うと、本番の撮影が始まったのだった。 

 しるくはインタビューをする。

 

「今回はどんな劇をやるんですか?」

「演目は『シンデレラと中学生』です」

「どんな内容なの?」

「シンデレラと中学生の青春を描いた物語なんです。お城の舞踏会へ行く日、魔法使いの間違いでシンデレラは1999年のまことみらい市にタイムスリップしてしまいます」

「シンデレラは出会った女子中学生と力を合わせて舞踏会に行こうと奮闘する……そんな物語です!」

 

 まずはインタビューパートとしてしるくさんが歓迎会でやる劇についてを訊ねる。 

 その問いに対して、部長の大森さんが演目を答えてから、りえがその劇の内容を答える。

 それを聞いた快斗は。

 

(……本当に、特徴的だよね。タイムスリップするって聞くと、僕やあんなちゃんみたいだし)

 

 そんな風に思っていた。  

 1999年のまことみらい市にタイムスリップしてしまうというのは、まさにあんなと麦翔と同じ境遇だったからだ。

 麦翔がそんな風に思っていると。

 

「面白そう……!シンデレラなら衣装はドレス?」

「はい。これを使います。このドレスは代々演劇部に引き継がれてきた衣装で……色々な劇に使ってきたんです。飾りやパーツを付け替えて、よく見たらボロボロなんですけどね」

 

 しるくが衣装についてを訊ねると、小藤さんがそのシンデレラ役の人が着るドレスを彼女に見せる。

 水色を基調としており、長年使われてきたのか、ボロボロながらもきっちり仕上がっているドレスだった。

 しるくさんは興味を持ってそのドレスを近くで見つめた。

 

「先輩達の思いが詰まった素敵なドレスだね!」

「そうなんです!」

「今年も使えるのが嬉しくて……」

「どんなアレンジにしよう?」

 

 しるくがそう言うと、りえ、大森さん、小藤さんはそんな風に言う。

 それを聞いたしるくは。

 

「そうだ!スカートにボリュームがあるとゴージャスに見えるから……下にパニエを履くのはどうかな?」

「良いですね、それ!」

 

 しるくはドレスを見てから、パニエを履いてゴージャスに見せようというアイデアを出した。

 それを聞いた小藤さんも賛同して、話が盛り上がっていく。

 そんなこんなでインタビューパートの撮影が終わったのだった。

 


 

 その後、休憩時間となり、しるくの控え室の前に、あんな、みくる、麦翔の3人がいた。

 

「今がチャンスじゃない……?サイン貰いに行かない?」

「でも、休憩時間に迷惑かも……」

「いきなり押しかけるのはどうかと思うけどね」

「あっ……そっか……う〜ん……いつならいいんだろ……!」

 

 みくるはしるくにサインをもらいにいくと提案する。

 それに対して、あんなと麦翔はそんな風に言う。

 いきなり押しかけてきても、迷惑になるかもしれないと。

 それを聞いたみくるが頭を悩ませる中。

 

「ポチ……!ポチ!」

「「うわっ⁉︎」」

「何やってるの⁉︎」

「ちょっと、ポチタン!」

「静かに……!」

 

 ポチタンは業を煮やしたとばかりに、扉に体当たりをする。

 大きい音が鳴る中、3人が慌てている中。

 

「……ん?今の音何?」

「ちょっと見てくるから、待ってろ」

 

 そんな話し声が聞こえてくると、扉が開かれる。

 

「お前ら……何やってんだ?」

「えっ⁉︎誰⁉︎」

「ここはしるくさんの控え室だよね⁉︎」

「どちら様で……?」

 

 扉が開かれると、そこには迅の姿があった。

 しるくの控え室から、違う人が出てきたのを見て、あんな達がそう反応していると。

 

「あの……」

「「「あっ……」」」

「大きな音がしたけど……大丈夫?」

「「し、しるくさん⁉︎」」

 

 迅の背後から、しるくが顔を見せる。

 しるくがそう聞くと。

 

「お騒がせして、すいません……」

「休憩中にすいません……!」

「あの……サイン貰えませんか……?」

「……喜んで!」

 

 麦翔とあんなが謝る中、みくるはしるくにサインを求める。

 それを聞いたしるくは了承する。

 

「これにお願いします!」

「すごく可愛い手帳だね」

「プリキットブックっていうんです!」

「探偵をする時に使ってて……」

「探偵?」

 

 みくるがプリキットブックを出すと、しるくはそう言う。

 あんなとみくるの言葉に首を傾げると。

 

「はい!」

「私たち……こういう者です!」

「あと、僕はキュアット探偵事務所に出向している宇宙警察の東野麦翔です」

「キュアット探偵事務所……探偵さんなの⁉︎それに……あなたも宇宙警察なの⁉︎」

「はい!困っている人を助けたくて!」

「笑顔になってもらえたら嬉しいから……」

「僕もです。(……ん?あなたも?)」

「素敵!」

 

 あんな達はそう答えながら、キュアット探偵事務所の名刺を渡す。

 麦翔はそう言ってSPライセンスを開いて、身分証を見せる。

 しるくがそう聞くと、3人はそう答えて、しるくはそう叫ぶ。

 しるくの言葉を聞いて、麦翔は首を傾げていたが。

 すると。

 

「でも、依頼がなかなか来なくて……」

「やっぱり、私達が中学生だからかな?」

「まあ、無理もないけどね……」

  

 あんな、みくるは落ち込んだ表情でそう言う。  

 やはり、中学生という身分もあってか、なかなか依頼が来ないのだ。

 麦翔がそう呟く中、しるくは口を開く。

 

「決めつけちゃダメ」

「「「……っ!」」」

 

 しるくはそんな風に言う。

 それを聞いた3人がそう反応する中。

 

「私ね……今、高校に通いながら、芸能活動をしてるんだけど……最初は事務所の社長や両親に凄く心配されてね。仕事へ行きながら高校へ行くのは難しいって……」

「そうなんですか……」

「でも、私は両方やりたかったの!大好きな仕事もやりたいし、高校で友達と過ごす時間も好きだから……大変だけど、頑張ってやってるよ」

 

 しるくはそう語る。

 高校生をやりながら、俳優活動をやるのは大変なのだと。

 それでも、大好きな仕事と高校で友達と過ごす時間も好きなので、頑張っているのだと。

 すると。

 

「だから、あなた達も……探偵を頑張ってほしいな。ダメかもって……決めつけないで」

「決めつけちゃダメ……か」

「諦めたら事件も解決しないもんね!」

「そうだね。僕も頑張ります」

「その意気だよ!」

 

 しるくはそんな風にアドバイスを送る。

 それを聞いた3人はそう話すと、しるくもそう激励する。

 すると。

 

「そうだな。頑張れよ。デカレンジャーに名探偵プリキュア」

「「えっ⁉︎」」

「何で……⁉︎」

「その事を……⁉︎」

「あなたは一体……⁉︎」

 

 迅はそんな風に話しかける。

 それを聞いて、あんな達が驚く中、麦翔は困惑しながらそう聞くと。

 

「おっと。自己紹介を忘れてたな。俺は……銀河連邦警察に所属している……鳴神迅だ」

「銀河連邦警察……⁉︎」

「知ってるの?」

「ああ……僕や紅矢達が所属している宇宙警察。宇宙警察の中の広域犯罪組織対策組織が……銀河連邦警察なんだ」

「そうなんだ……」

 

 迅はそう言うと、警察手帳を取り出して、そんな風に自己紹介を行う。

 それを聞いた麦翔がそう反応すると、あんなはそう聞き、麦翔はそう説明する。

 銀河連邦警察は、宇宙警察の中の組織の一つであり、広域犯罪組織対策組織なのである。

 

「それで……そんな人がどうしてここに?」

「実はな……しるくにこんな手紙が届いてな」

「「「ん?」」」

 

 麦翔は、銀河連邦警察に所属している警察官がどうしてこの場にいるのかを尋ねる。

 それに対して、迅はあの手紙を麦翔達にも見せる。

 それを見たあんな達は。

 

「しるくさんを狙っている人がいるの⁉︎」

「そんな……⁉︎」

「差出人は不明か……でも、何で銀河連邦警察の迅がここに居るんだい?」

「私が頼んだの。ちょうど、迅が地球に居るから、地球署の署長さんに頼み込んだんだ」

「ギョクさんが?」

 

 あんなとみくるは、しるくを狙っている人物がいると知り、驚いていた。

 そんな中、麦翔がそう聞くと、しるくはそう答えた。

 

「というより……お二人の関係はどんななんですか?」

「実は……私と迅は幼馴染なんだ!」

「まぁな」

「「えぇぇぇぇ⁉︎」」

「おぉ……」

 

 みくるは興味深そうな表情でそう問いかける。

 それに対して、しるくはそう答える。

 迅とは幼馴染であるのだと。

 それを聞いたあんなとみくるはそう叫んで、麦翔はそう呟いた。

 あんなとみくるがしるくと話をする中。

 

(それにしても……鳴神迅って、どこかで聞いた事がある名前だな……)

 

 麦翔はそんな風に考えていた。

 迅の名前を、どこかで聞いた事があるのだと。

 そんなこんなで麦翔とあんなもサインを貰い、休憩時間を終えてまた午後からの撮影に向かうのだった。

 


 

 一方その頃、怪盗団ファントムのアジトでは。

 

「マジ暇ぁ……超暇ぁ……退屈すぎて、ヤバ〜い」

「退屈なんかしてないし。ねえ?」

「気持ちいい……」

 

 アゲセーヌはそんな風に言って嘆いていた。 

 落ち着いていないのだ。

 それに対して、マシュタンはそう言うと、るるかはマシュタンを撫でながらそう言う。 

 どこか、上機嫌な様に見えた。

 すると。

 

「新たなマコトジュエルの在処が分かった……」

「はいは〜い!アゲが行くっしょ!」

 

 ウソノワールは、未來自由(ミラージュ)の書が新たなマコトジュエルの在処を出した事を告げると、アゲセーヌは颯爽とステージに向かい、そうアピールする。

 それを聞いたウソノワールは。

 

「行け!アゲセーヌ!」

「ライライサー!ラッキー!」

「やっと静かになるわね……」

「うん」

 

 ウソノワールはアゲセーヌに出撃を命じる。

 アゲセーヌが買い物をしようかなと言う中、マシュタンとるるかはそう話すのだった。

 


 

 その頃、まことみらい学園では、新入生歓迎会の準備が進んでいた。

 あんなやみくる、麦翔も準備を手伝っていた。

 そんな中、まことみらい学園の屋根には、買い物をしたバッグを両手に持ったアゲセーヌの姿があった。

 

「さ〜てと。マコトジュエルは……お?」

 

 アゲセーヌは買い物を楽しんでいた様であり、マコトジュエルの捜索を行った。

 すると。

 

「いよいよ本番だね!」

「楽しみすぎる〜!」

「まあ、僕らは何もやらないけどね」

 

 みくる、あんな、麦翔の3人はそう話しながら、しるくと共に移動していた。 

 それを見たアゲセーヌは。

 

「あ……あれは……⁉︎ シルクのような口どけ……あーん。私はこれ、シルキーアイス♪の……しるくじゃん!ヤバっ⁉︎……お?」

 

 アゲセーヌは、そんな風に言う。

 アゲセーヌもまた、しるくの存在を認識していたのだ。 

 すると、ある物が目に入る。

 それは、劇で使うドレスだった。

 

「はは〜ん……?」

 

 アゲセーヌはそんな風に呟いた。  

 あのドレスにマコトジュエルが宿っているのだと。

 しばらくすると。

 

「ポチ〜⁉︎」

「ポチタン?」

「マコトジュエルが奪われたのか⁉︎」

「っ⁉︎」

「誰か〜!」

 

 ポチタンはそんな風に叫んだ。

 それを見て、あんなが首を傾げる中、麦翔はそう察したのか、そう言う。

 すると。

 

「誰かドレス知りませんかああああ⁉︎」

「ドレス……まさか⁉︎」

 

 小藤さんはそう叫びながら走っていた。

 それを聞いた麦翔は、ドレスにマコトジュエルが宿っていたのではと悟ったのだった。

 あんな達は小藤さんに連れられ、演劇部の部室へと向かう。

 すると、部室内はパニックになっていた。    

 演劇で使うドレスがなくなっていたが故に。

 

「間違いなくここにかけておいたのに……」

「ドレスが消えたってこと?」

「やっぱり、ドレスにマコトジュエルが……」

 

 小藤さんがそう言う中、あんながそう聞く中、麦翔はそう呟いた。

 ドレスの説明を聞いて、ドレスにマコトジュエルが宿っていたのではと考えていたのだ。

 そんな中、りえ達と一緒に探していたしるくが口を開く。

 

「部室中探したけど……」

「どこにもないよ」

 

 しるくがそう言うと、大森さんはそう告げる。

 ドレスが見つからないと。

 すると。

 

「私が目を離したから……」

 

 小藤さんはそんな風に自分を責めていた。

 しるくと一緒にアイデアを出しあって、作り上げたドレスがなくなったのが大きいからか。

 すると。

 

「小藤さんのせいじゃないよ!」

「絶対どこかにあるはず!」

「とにかく、演劇部の人たちは準備を進めて下さい!ドレスは僕たちが見つけます!」

「でも……」

 

 みくるとあんなの2人はそう話しかける。 

 麦翔が準備を進める様に促す中、大森さんは不安げな声を出す。

 すると。

 

「どんな事件もはなまる解決!」

「キュアット探偵事務所にお任せ!」

「僕たちに任せて下さい。宇宙警察としても!」

 

 あんな達はそう言う。

 すると。

 

「私にも手伝わせて!」

「「えっ?」」

「しるくさんも?」

「しるくさんにご迷惑をかけるわけには……!」

 

 しるくも手伝うと名乗りを上げる。

 麦翔達がそう反応する中、りえがそう言うと。

 

「迷惑じゃないよ。演劇部の仲間でしょ?」

「しるくさん……!」

「皆の想いがこもったドレス……絶対に見つけたいの!」

「分かりました!」

「一緒に探しましょう!」

「お願いします」

 

 しるくはそう告げる。 

 演劇部の皆の想いがこもったドレスを見つけてみせると。

 そうして、あんな達は調査を開始するのだった。  

 果たして、ドレスを見つけることは出来るのか。

 そんな中。

 

「……それにしても、家入しるくに誘拐を仄めかす手紙か……」

「そういえば、家入しるく絡みで、エイリアンが1人、捕まっていたな」

「ああ……宇宙刑事エステバンがたまたま居て、捕まったみたいだけど」

「女子を狙うなんて……許せないわね」

「絶対に捕まえるんだから!」

「イタズラの可能性もあるんだ。ちゃんと調べるぞ」

 

 学校の周りでは、紅矢達が不審な人物がいないかを捜査していた。

 その際、ギョクから情報共有されていたのか、迅/エステバンがテンカオ星人ルンピニを捕まえた事を知っていた。

 すると。

 

「……」

「お前は、学園に行かなくていいのか?」

「……宿題とかはちゃんとやってるさ」

「麦翔君に学校に通うように促してたけど……君も同じだよね」

「ちゃんと学校には通った方がいいんじゃない?」

「それとも、一緒に通いたい人が居るとか⁉︎」

「茶化すなよ……」

 

 紅矢はまことみらい学園の校舎を見つめていた。

 それを見た玄李達はそんな風に話しかける。

 果たして、紅矢の思いとは……。

 すると。

 

「……あ?」

『ん?』

「しるく……!もうすぐ君は僕のものになるよ……!」

 

 紅矢はある存在に気づいて、首を傾げ、玄李達は紅矢の視線の先を向く。

 そこには、そんな風に呟いて、しるくの写真を持った男がまことみらい学園に入ろうとしていた。

 紅矢達は頷き合うと。

 

「すいません……ちょっといいかな?」

「うん?っ⁉︎宇宙警察⁉︎な……何の用ですか?」

「こんな所で何をされているんですか?」

「今、ここは関係者以外は立ち入り禁止だ。家入しるくのファンである事は分かるが、お引き取りを」

  

 紅矢はそう話しかける。

 その男は動揺しながらもそう尋ねると、緑希と玄李はそう言う。

 すると。

 

「何っ⁉︎しるくが側にいるのに、会えないだと⁉︎そんな事があってたまるか!」

「ダメなものはダメよ!」

「ここは通っちゃダメ!」

 

 その男はそう叫ぶと、無理矢理通ろうとする。

 それを、梅衣と紅葉が抑えようとすると。

 

「えぇい!邪魔をするな!」

「ウィーン!」

「メカ人間⁉︎」

 

 邪魔をしてくる紅矢達に苛立ったのか、その男は銀のボールを放つ。

 それは、アーナロイドだった。

 

「じゃあな!宇宙警察!しるくは俺のもんだ!」

「あいつ……クウォータ星人か!」

「止めろ!」

「まずは、こいつらをどうにかしよう!」

 

 その男は人間としての姿から、巨大な目玉に透明な頭蓋骨から透ける脳が見えるエイリアンの姿になる。

 クウォータ星人だと判明して、紅矢達は追いかけようとするが、アーナロイドに行く手を阻まれる。

 果たして、しるくを守り切る事が出来るのか。




今回はここまでです。
今回は、しるくが話に絡んできます。
そして、迅もあんな達と遭遇する。
しるくの誘拐を仄めかす手紙を送ったのは、クウォータ星人である事が判明する。
果たして、クウォータ星人から、しるくを守る事が出来るのか。
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