名探偵プリキュア!with特捜戦隊デカレンジャー   作:仮面大佐

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第19話 決めつけちゃダメ!(後編)

 学校でトライの撮影の為に、まことみらい学園を訪れた家入しるく。

 だが、しるくには誘拐を仄めかす手紙が届き、さらには、演劇部のドレスが消えるという事態が起こる。

 クウォータ星人がまことみらい学園に侵入する中、あんな達はドレスの捜索を行なっていた。 

 一方その頃、號はというと。

 

「……この廃屋……不審な人物の目撃情報が相次いでいるみたいだが……」

 

 號はそんな風に呟いていた。

 號はヴィランギルドの動向を単独で追っており、不審人物の目撃が相次いでいる廃屋へと赴いていた。

 見張りを倒して、廃屋の中に入ると。

 

「……さて、と」

 

 號はそう呟くと、床の方を見て、目を細める。

 號は、母親がバード星人であるミミーであり、その為、彼女の持つテレパシー能力や透視能力を受け継いでいるのだ。

 その透視能力で、地下に不審な人物がいるのを確認した。

 

「……どうやら、地下室が拡張されて、アジトになってるみたいだな」

 

 號は透視能力を使って、地下室に不審な人物がいるのを確認して、そう呟いた。

 地下室にバレないように向かい、ドアに手をかける。

 そして、一息つくと。

 

「オラっ!宇宙警察及び、銀河連邦警察だ!」

「宇宙警察⁉︎ここを嗅ぎつけたか……!お前はこの状況を知らせろ!こいつを始末するぞ!」

「ウィーン!ウィーン!」

 

 號はそう叫んで、ドアを蹴破る形で地下室の中に突入する。

 その中には、宇宙犯罪組織マクーの戦闘員であるクラッシャー、宇宙犯罪組織マクーのダブルマンのうちの一体、ダブルマン・ゾンビA、アーナロイドの姿があった。

 クラッシャーの何体かが奥に向かう中、残りのクラッシャー、ダブルマン・ゾンビAやアーナロイドは號に迫る。

 

「へっ!これ以上、お前らの好き勝手にさせるかよ!蒸着!はっ!はぁぁぁ!はっ!」

 

 號がそう叫ぶと、光の粒子が號に集まり、コンバットスーツとなる。

 宇宙刑事ギャバンが、コンバットスーツを蒸着するタイムは、わずか0.05秒に過ぎない。

 では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう!

 

「蒸着!はっ!はぁぁぁ!はっ!」

 

 號がそう叫んで、右手を天に突き上げる。

 すると。

 

『了解。コンバットスーツを転送します』

 

 號の蒸着コマンドを受けて、號の母艦である超次元高速機ギランからコンバットスーツが転送される。

 そして、號の体につく事で、蒸着を完了する!

 

「宇宙刑事……!ギャバン!」

 

 號はそう名乗りを上げる。

 そして、ダブルマンなどと激闘していくのだった。

 


 

 一方その頃、あんな達はドレスの捜索を行う為、聞き込みを行っていた。

 

「小藤さん。ドレスが無くなってる事に気付いたのは、どのタイミングですか?」

「えっと……ドレスをハンガーにかけた後、小道具を取りに外へ出たの。戻るとドレスが無くなってて……」

「「「ふむふむ……」」」

「ドレスから離れた時間はどれくらいだ?」

「5分くらい……?」

 

 麦翔がそう聞くと、小藤さんはそう答える。

 ドレスをハンガーにかけた後、小道具を取りに行っていたのだが……5分後に戻ってきた後、ドレスが消えていたのだと。

 あんな、みくる、しるくの3人がそう呟く中、迅がそう聞くと、小藤さんはそう答えるのだった。

 次に、りえと大森さんに聞き込みを行う。

 

「私はずっとここで部長と発声練習をしてたよ?その間、通ったのは小藤さんだけ」

「なるほど……」

「部室に通じる道は……」

「この廊下だけだね」

 

 りえはそんな風に答えた。

 ずっと発声練習を行なっており、廊下を通ったのは小藤さんだけなのだと。

 麦翔がそう呟く中、あんなとしるくはそう言う。

 そして、部室の中を覗く。

 

「部室に居たのは……カメラマン、ディレクター、しるくさんのマネージャーの3人だけだね」

「それぞれの名前は、カメラマンの大和田さん、ディレクターの榊原さん、マネージャーの安藤さんだな」

「聞いてみよう」

「確かに……持ち出した人を見ている可能性がありますからね」

 

 みくるがそう呟く中、迅はそう言う。

 護衛の依頼を受けた際、スタッフの名前を把握していたのだ。

 しるくがそう言うと、麦翔はそう頷く。

 だが、聞いてみた結果……。

 

「撮った映像のチェックをしてたけど?」

「撮影の段取りの確認してたよ」

「仕事の電話をしていました」

 

 3人はそう答えていた。

 仕事をしており、ドレスには気が向いていなかったのだ。

 そんな中、迅の警察手帳に連絡が入る。

 

「ギョクか?どうしたんだ?」

『迅か?家入しるくを狙う誘拐犯が、まことみらい学園に侵入した!』

「なんだと?」

『犯人はクウォータ星人で、紅矢達が遭遇したが、振り切られたようだ。警戒してくれ!』

「了解」

 

 迅が対応すると、ギョクはそう告げる。

 犯人がクウォータ星人である事、紅矢達を振り切って侵入した事を。

 それを聞いて、迅がそう答える中。

 

「3人とも、仕事してて、ドレスが無くなった事に気付かなかったみたい」

「だとすると……誰がドレスを……?(なんか……違和感を感じるような……)」

「そうだな……うん?」

 

 しるくはそう整理する。 

 それを聞いて、麦翔と迅がそう呟く中、迅はある存在に気づいた。

 

「しるくちゃあ〜ん……!もうすぐ、僕の物になるからねぇ〜!」

 

 そんな風に呟いて、クウォータ星人が近づいていたのだ。

 それを見て、迅が目を細める中。

 

「本番開始まであと10分!」

「時間がないか……」

 

 大森さんがそう言いながら、りえと共に近づいてきた。

 麦翔がそう呟く中。

 

「私に任せて!」

「……それと、俺はちょっと野暮用がある。ドレスの方は任せたぞ」

「えっ⁉︎」

 

 しるくと迅はそう言って立ち上がる。

 麦翔が困惑する中、迅はしるくに小声で話しかける。

 

「……お前を狙う誘拐犯が現れた。俺がどうにかするから、そっちは任せたぞ」

「ええ」

 

 2人は小声でそう話すと、動き出した。

 それぞれ、何をするのかというと……しるくの方は。

 

「新入生の皆さ〜ん!家入しるく、ステージ入りま〜す!」

『うぉぉぉぉっ!』

 

 しるくは新入生歓迎会の方に向かい、演劇部の舞台が始まるまでの時間稼ぎを行っていた。

 一方、迅はというと。

 

「体育館だな……!よぉ〜し……これで……!」

「そこで何やってんだ?アリエナイザー」

「っ⁉︎」

  

 クウォータ星人は体育館に近づいて、しるくを攫おうとした。 

 すると、そんな風に話しかけられ、クウォータ星人は振り返る。

 そこには、迅の姿があった。

 

「き、貴様……宇宙警察か⁉︎」

「ああ。銀河連邦警察所属、鳴神迅だ!お前はクウォータ星人だな?」

「ああ。俺はクウォータ星人ムズカールだ!」

 

 クウォータ星人がそう問いかけると、迅は警察手帳を見せながら、そう答える。

 迅がそう答えると、クウォータ星人はムズカールと名乗った。

 

「この手紙を送ったのはお前だな?」

「ああ。しるくちゃんを俺様の物にする為にな!」

「何?」

「俺様は、フィギュアコレクターでな。生きた人間をフィギュアに変えるのさ!あのしるくちゃんをフィギュアにすれば……最高のコレクションとなるだろうさ!」

 

 迅が手紙を見せながらそう問いかけると、ムズカールはそう答える。

 ムズカールの目的は、しるくを拉致して、フィギュアに変える事が目的だったのだ。

 それを聞いた迅は。

 

「……お前、フィギュア化された人はどうなるんだ?」

「そうだな。フィギュアにされた直後なら、このステッキを使えば元に戻るが……時間が経つと元に戻れなくなるさ。まあ、俺様のコレクションになれるなら、光栄だろうさ!」

 

 迅がそう問いかけると、ムズカールはそんな風に問いかける。

 赤座伴番達が遭遇したアリエナイザーであるクウォータ星人ダゴネールと同様に、フィギュア化された人は時間経過で元に戻れなくなるのだ。

 つまりは、事実上の殺人だった。

 それを聞いた迅は。

 

「……させると思うか?お前のくだらねぇコレクションはもう終わりだ」

「くだらないだと?俺様の28の惑星を巡って集めたコレクションをくだらないだと⁉︎」

「人を衰弱させるように殺しておいて、そんな風に言う資格はねぇ!」

 

 迅はそんな風に言う。

 それを聞いて、ムズカールがそんな風に激昂する中、それ以上に迅は激昂していた。

 そんな気迫の迅を見たムズカールは。

 

「ひっ⁉︎お、お前達!やってしまえ!」

「ウィーン!」

「○▼※☆×■◇!」

 

 ムズカールは怯みつつも、アーナロイドやバーツロイドを繰り出してくる。

 それに対して、迅は。

 

「相手してやるよ。電着!ふっ!ハァァァァァ!」

 

 迅がそう叫ぶと、粒子が迅に集まっていき、コンバットスーツが装着される。

 電着。

 それはエステバンのコンバットスーツ装着のコマンドだ。

 では電着プロセスをもう一度見てみよう

 

「電着!ふっ!ハァァァァァ!」

 

『了解。ゴルド・プラズマエネルギー照射します』

 

 電着のコマンドを受けたグランドアークは、ゴルド・プラズマエネルギーを照射。

 照射されたエネルギーはコンバットスーツを形成し、わずか1ミリ秒で電着を完了するのだ。

 

「宇宙刑事エステバン!相手をしてやるぜ!」

「くっ……!こうなったら……!」

 

 迅はそう叫ぶと、アーナロイドやバーツロイドを相手にしていく。

 そんな中、ムズカールはそう言うと、どこかへと向かっていく。

 


 

 一方、あんな達は。

 

「しるくさんが時間稼ぎをしてくれてる今のうちに……ドレスを見つけよう!」

「ドレスが無くなった時……部室に居たのは3人だけ!あの中に犯人がいる!」

「そうだね。あれだけボリュームがあるドレスだから……そう簡単には隠せないけど……!」

 

 あんな達はドレスの捜索を行っていた。

 犯人はドレスが消える前から部室にいた3人のうちの誰かなのだと。

 3人がそう話す中、脳裏にある言葉が過る。

 

『決めつけちゃダメ!』

 

 それは、しるくの言葉だった。

 それを思い出した3人は。

 

「隠し場所ならある!」

「ピンときた!」

「なら、鎌をかけよう!」

 

 3人はある結論にたどり着いたのか、そんな風に話す。

 すると。

 

「オープン!プリキットボイスメモ!」

 

 あんなはそう言って、プリキットボイスメモを取り出す。

 そんな中、廊下を大和田さん、榊原さん、安藤さんの3人が通っていた。

 

「ドレス、どこに行っちゃったんでしょうね……」

 

 安藤さんはそんな風に呟いていた。

 すると。

 

『お知らせします。ドレスが無事、見つかりました』

「見つかったんだ!」

「良かった〜……」

「でも、どこにあったんだ?」

 

 そんな音声が聞こえてくる。

 その音声は、プリキットボイスメモによって、あんなの声を校内放送のように変声した物だった。

 それを聞いて、3人はそんな風に反応する。

 それを見たあんな達は。

 

「「「あっ……!」」」

「「見えた!これが……答えだ!」」

「犯人はあの人で決まりだね」

 

 あんな達はそう話す。

 果たして、ドレスを盗んだのは誰なのか。

 


 

 一方、號はというと。

 

「ふっ!はっ!おりゃっ!」

 

 號はレーザーブレードを手に、アーナロイドやクラッシャー、ダブルマン・ゾンビAと応戦していた。

 そんな中、アジトの一つに號が現れたという知らせは、ブライトンの元に届いていた。

 

「アジトにギャバンが現れたか……!そのアジトは放棄する!自爆作業を終えるのだ!」

 

 ブライトンはそう指示を出す。

 そのアジトを放置しては、宇宙警察の捜査が入ってしまうという懸念から。

 果たして、號の運命は……。

 


 

 一方その頃、しるくは。

 

「は〜い!家入しるくのなんでも質問コーナー!質問ある人〜?」

『はーい!』

 

 しるくは質問コーナーを行なっており、新入生たちはそれに夢中になっていた。

 そして、あんな達は。

 

「どこ行くんですか?」

「プロデューサーの榊原さん?」

「ああ……ちょっとね」

 

 あんなと麦翔はそう話しかける。

 3人の視線の先には、プロデューサーの榊原さんの姿があった。

 榊原さんがそう答えると。

 

「演劇部のドレス……盗んだのはあなたですよね?返してもらいますよ」

「何の事かな?」

「とぼけても無駄ですよ。私達、見たんです。ドレスが見つかったって放送を聞いた時、あなたが咄嗟にズボンの裾を捲っていたのを」

「ほら、見えてますよ?ドレス」

「えっ⁉︎しまっ……⁉︎」

 

 麦翔はそう話しかける。

 榊原さんがとぼける中、みくるとあんなはそう言う。

 先ほどのあんなの声を聞いた際に、榊原さんだけが、ズボンの裾を気にしていた事に気付いていたのだ。

 あんなの指摘に、榊原さんはそう言う。

 ズボンの下の方に、ドレスが見えていたのだ。

 

「おかしいと思ってたんですよ。しるくさん達が到着した時と比べて、やけにズボンが膨らんでいるように見えたので」

「ドレスは服の下に着ない」

「ドレスを着るのは女の子……」

「そんな思い込みを疑ってみたら、答えが見えたんだ!」

「しるくさんが教えてくれたんだ!」

「「決めつけちゃダメって!」」

 

 麦翔はそう呟いた。

 ズボンがやけに膨らんでいた事が違和感になっていたのだと。

 あんなとみくるも、しるくの教えを元に、そう推理して、導いたのだと。

 2人がそう叫ぶ中。

 

「くうう……マジチョベリバ〜!」

「その言葉は……!」

 

 榊原さんはそんな風に言うと、メイクブラシを取り出して、作業をしていく。

 麦翔がそう呟くと。

 

「見破られるなんて、マジムカつくんだけど!」

「アゲセーヌ!」

「やっぱり……!ドレスは返してもらうよ!」

「返せと言われて、誰が返すっての!嘘よ、覆え!チョベリグにしちゃって〜?ハンニンダー♪」

 

 アゲセーヌが変装を解きながらそう言うと、あんなと麦翔はそう言う。

 それに対して、アゲセーヌはそんな風に言うと、ハイビスカスをドレスにつける。

 次の瞬間、ドレスに宿っていたマコトジュエルが黒く染められていく。

 そして。

 

「ハンニンダ〜!」

 

 体がドレスの形をしたハンニンダーが生み出される。

 フィールドが展開される中。

 

「あんた達も行くっしょ!アーナロイド!」

「ウィーン!」

 

 アゲセーヌがそう言うと、銀色のボールを投げて、アーナロイドを出してくる。

 それを見たあんな達は。

 

「みくる、麦翔君!」

「うん!」

「ああ!」

「「行くよ!」」

 

 あんな達はそう話す。

 髪を下ろしたあんなとみくるは光のドレス姿になると。

 

「「オープン!ジュエルキュアウォッチ!」」

 

 2人がそう叫んで、懐中時計を投げると、懐中時計はペンダントのサイズから大きくなり、ジュエルキュアウォッチに変化する。

 2人は、マコトジュエルをジュエルキュアウォッチに装填する。

 

「「プリキュア、ウェイクアップタイム!3!」」

「見つける!」

 

 2人はそう叫ぶと、ジュエルキュアウォッチの長針を3の部分に持っていく。

 すると、あんなの髪はオレンジ寄りの明るい茶髪がお団子型になりつつ、色がピンクのグラデーションがかかった紫色に変化する。

 みくるの髪も、小豆色のロングヘアーから紫のグラデーションが入ったピンク色に変化して、三つ編みとなった。

 目の色も、あんなは澄んだ青緑、みくるは神秘的な紫へと変化した。

 

「「6!」」

「向き合う!」

 

 2人がそう言って、ジュエルキュアウォッチの長針を6の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、2人の服装が変わっていく。

 みくるはノースリーブワンピースが包み、スカートが生成され、腰の部分に水色のリボンが付く。

 あんなは、チューブトップタイプのワンピースに身を包むと、みくると同様に、スカートが生成され、腰に黄色のリボンが付く。

 

「「9!奇跡の2人!」」

 

 2人はそう言うと、ジュエルキュアウォッチの長針を9の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、ブーツとニーハイソックスが生成され、オープンフィンガーグローブがつき、あんなは紫の、みくるはピンクのネイルが入った。

 

「くるっと回して………!」

「キュートに決めるよ!」

 

 2人はそう言うと、ジュエルキュアウォッチの長針を11の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、髪飾りとピアスが生成され、胸元に蝶ネクタイとネクタイが合わさった様な装飾が生成されると、ケープも生成される。

 ジュエルキュアウォッチが腰のキャリーに収まると。

 

「どんな謎でもはなまる解決!名探偵、キュアアンサー!」

「重ねた推理で笑顔でジャンプ!名探偵、キュアミスティック!」

「「名探偵プリキュア!」」

「私の答え、見せてあげます!」

 

 2人はそう名乗る。

 最後の言葉は、今回はみくるがそう叫んだ。

 そして。

 

「エマージェンシー!デカレンジャー!」

 

 麦翔はそう叫ぶと、SPライセンスの左横のスライドを一番上に持っていき、上のボタンを押すと、カバーが展開する。

 本来、デカレンジャーへの変身には、コールを受けたデカベースから、形状記憶宇宙金属であるデカメタルが粒子状に分解・転送され、持ち主の身体の表面で定着し、デカスーツとなり、変身が完了する。

 

「フェイスオン!」

 

 麦翔がそう叫ぶと、ヘルメットが形成され装着する。

 

「デカバイオレット!」

 

 麦翔はそんな風に名乗った。

 

「アーナロイドは僕が!2人はハンニンダーを!」

「うん!」

「お願いします!」

 

 麦翔はアーナロイドの方へと向かっていき、あんなとみくるはハンニンダーの方へと向かって行った。

 


 

 一方、迅はというと。

 

「ふっ!はっ!」

 

 迅はレーザーブレードを手に、アーナロイドやバーツロイドを倒していた。

 すると、そこに。

 

「はっ!」

「ふっ!」

「よっと!」

「はっ!」

「はあっ!」

 

 アーナロイドが吹き飛んでくる。

 デカレンジャーに変身した紅矢達も、迅の元に合流した。

 

「迅!」

「おっ、紅矢達か」

「ムズカールは⁉︎」

「それが……俺が戦ってる間に、逃げちまったみたいだな」

「えっ⁉︎」

「どうしよう⁉︎」

「……あり得るのは……諦めてそのまま逃げるか。あるいは……」

 

 紅矢達がそう話しかける中、迅は玄李の問いに対して、そう答える。

 ムズカールは、迅がアーナロイドやバーツロイドと戦っている中、逃げてしまったのだと。

 それに対して、梅衣と紅葉がそう話す中、緑希はそう考えた。

 すると。

 

ゴゴゴゴゴッ!

 

「何だ⁉︎」

「おい、あれ!」

 

 そんな地響きがなり、地面が揺れる。

 迅達が身構える中、紅矢はある方向を指差す。

 

「何だ、あれは⁉︎」

「人型の……怪重機か」

「バカな⁉︎これまでは、車両型が大半だった筈だ!」

「アリエナイザーだったり、ヴィランギルドも本気になった……ということかな」

「でも、どうしたら……」

「あんなの……デカストライカーじゃ対抗しきれないよ!」

 

 紅矢がそう言う中、迅はそう呟いた。

 それを聞いて、玄李達はそう反応する。

 これまでの地球で起こった事件で、アリエナイザーが使っていた怪重機は、車両型が多かったのだ。

 その怪重機の名は、エンバーンズである。

 

「お前らがいると……落ち着いてコレクションが出来ないから……これで抹殺してやる!大金を払って買ったこの怪重機で!」

 

 エンバーンズに乗ったムズカールは、そんな風に言う。

 すると。

 

「あいつは、俺に任せろ。お前らはメカ人間の撃退を頼む」

「何だと?」

「出来んのか?」

「大丈夫だ」

「ロジャー!俺たちは、メカ人間を片付けるぞ!」

「お前が仕切るな!」

 

 迅は紅矢達にそう話しかける。

 玄李と紅矢がそう聞くと、迅は即答する。

 紅矢がそう言うと、玄李はそう突っ込みつつも、アーナロイドと対応していく。

 すると。

 

「行くぜ。グランドアーク!」

 

 迅はそう叫んだ。

 すると、空から巨大な船が現れる。

 迅の乗っている母船であるグランドアークだ。

 

「何だ⁉︎うわぁぁぁ⁉︎」

 

 それを見たムズカールはそんな風に言うと、グランドアークからビームが放たれ、エンバーンズは倒れる。

 

「ふっ!」

 

 迅は大きくジャンプすると、グランドアークへと乗り込む。 

 グランドアークのコックピットの中に入ると。

 

「よし!行くか!グランドアーク、バトルフォーメーション!変形開始!」

 

 迅はそう言うと、コックピットにあるハンドルを押し込む。

 すると、アークセイバーと呼ばれる小型艦が分離する。

 そして、大型艦であるグランドキャリアが変形していき、後方部分が足の形になるように変形していく。

 そして、アークセイバーが頭部と両腕になるように分離すると、グランドキャリアと合体していく。

 グランドキャリアの鳥の頭のような部分からV字のパーツが分離すると、右腕に装着される。

 そして、頭部のバイザーが上がり、目が出てくると。

 

「完成!バトルアーク!」

 

 迅はそう叫んだ。

 これが、グランドアークのバトルフォーメーションであるバトルアークだ。

 

「すっげ……」

「ああ……」

「あれが……バトルアーク……」

「エステバンの母艦のバトルフォーメーション……」

「凄い……!」

 

 それを見ていたデカレンジャーの面々は、そんな風に呟いていた。

 話には聞いていたが、グランドアークのバトルフォーメーションを見るのは初めてだったからか。

 

「なっ……⁉︎何だか知らないが、俺様の怪重機が負けるわけないだろ!俺様があのコレクションにどれだけの金を注ぎ込んだと思ってるんだ!」

「いくぜ?」

 

 ムズカールは、バトルアークを見て動揺するが、そんな風に叫んだ。

 迅が挑発気味にそう言うと。

 

「食らえ!」

 

 ムズカールはそう言うと、エンバーンズの体に設置されたアンテナから、電撃を放つ。

 それに対して。

 

「ふっ!はっ!」

「うわっ⁉︎くっ……⁉︎」

 

 迅は、電撃を回避しつつ、バトルアークに装備された五連メーザー砲と反中間子砲で砲撃を撃ち込んでいく。

 それを受けて、エンバーンズが怯む。

 

「おのれ……!はっ!」

「ふっ!」

 

 ムズカールはそんな風に悪態をつきつつも、再び電撃を放つ。 

 それを迅は躱して、再び五連メーザー砲と反中間子砲で攻撃する。

 

「今度はこっちからいくぜ!ハァァァァァ!」

「うわぁぁぁ⁉︎」

 

 迅はそう言うと、一気に接近して、格闘戦を行う。

 それを受けて、エンバーンズが倒れる中。

 

「これで終わりだ!アークフェニックス!」

 

 迅はそう叫ぶと、右腕の弓のような形状のパーツから、炎のフェニックスを放つ。

 

「脱出だ!」

 

 それを見たムズカールは、即座に脱出した。

 エンバーンズはフェニックスを受けると、そのまま爆散する。

 

「逃すか!」

 

 迅はそう言うと、バトルアークから降りて、ムズカールを追う。

 


 

 一方その頃、あんな達はというと。

 

「演劇部の為にも……!」

「しるくさんの為にも……!」

「「大切なドレス……返してもらうよ!」」

 

 あんなとみくるはそう叫ぶと、ハンニンダーへと向かっていく。

 それに対して。

 

「ハン……ニン……ダー!」

 

 ハンニンダーはそう言うと、ジャンプをして、高速回転をしていく。

 

「「きゃああっ⁉︎」」

「高速回転も出来るんだ……!」

 

 コマのように高速回転して、あんなとみくるに突っ込んで行き、2人を吹き飛ばす。

 それを見た麦翔がそう呟くと。

 

「ハァァァァァ!……うわっ⁉︎」

「たぁぁぁぁ!……うわっ⁉︎」

 

 あんなとみくるは、それぞれ頭部と足の部分に攻撃するが、高速回転している影響で、2人は吹き飛ばされる。

 

「ハンニンダ〜!」

「どこから近づいても、弾かれる!」

「あの回転……まるでコマみたい……!」

「コマ……?」

「「っ!」」

 

 ハンニンダーがそう言う中、あんなとみくるさそう言う。

 高速回転している影響で、攻撃が弾かれてしまうのだ。

 2人がそう言うと、攻略の糸口にたどり着いた。

 一方、麦翔は。

 

「何か思いついたみたいだね……!(あれだけ高速回転していると、下手にディーブラスターやディーショットガンを撃つと、あんなちゃん達に当たっちゃうからね……!)」

 

 麦翔はアーナロイドと戦いつつ、そんな風に思っていた。

 実際、下手に銃撃を行うと、弾かれて、あんな達に命中してしまうリスクがあるのだ。

 そんな中、みくるはジュエルキュアウォッチを取り出して、ジュエルキュアウォッチの長針を11に回す。

 そして、四角を描く様に腕を動かすと。

 

「ミスティックリフレクション!」

 

 みくるはそう叫び、バリアを展開する。

 高速回転しながら迫るハンニンダーを受け止めると。

 

「アンサー!」

「ハァァァァァ!」

 

 みくるは背後のあんなに向かってそう叫ぶと、あんなはミスティックリフレクションの角を使ってジャンプをする。

 

「回り続けるコマにも……止まっている所が一箇所ある!そこだ!」

 

 あんなはそう叫ぶ。

 コマは回転していても、棒の部分はほぼ止まっているような状態なのだ。

 そこを見て、あんなはジュエルキュアウォッチを取り出して、ジュエルキュアウォッチの長針を11に回す。

 そして。

 

「アンサーアタック!」

 

 あんなはアンサーアタックを発動して、ハンニンダーの帽子の部分に攻撃する。

 すると、上から攻撃された影響か、ハンニンダーの足が地面にめり込み、回転が止まる。

 

「ハンっ⁉︎ハン……⁉︎」

「「ハァァァァァ!」」

「決めるんだ!」

 

 ハンニンダーがそう呻く中、あんなとみくるはそう叫び、麦翔は2人にそう叫んだ。

 

「「オープン!プリキットミラールーペ!」」

  

 あんなとみくるはそう叫ぶと、ペンダント状になっていたプリキットミラールーペが大きくなり、実際の虫眼鏡サイズとなった。

 

「「ポチタン!」」

「ポチ〜♪」

 

 あんなとみくるの二人がそう叫ぶと、ポチタンからまた新たなマコトジュエルを生み出され、二人の元に向かう。

 あんなの物は紫のハート、みくるの物はピンクのハートとなっており、変身用とはまた別の形状になっていた。

 二人のカラーリングのハートに、周りが金色で縁取られていた。

 

「「マコトジュエル!」」

「見て!」

「感じて!」

「「謎を解く!」」

「「これが私達のアンサーだ!」」

 

 二人がポチタンからマコトジュエルを受け取ると、プリキットミラールーペに装填する。

 そして、ルーペのカバー部分を開いて、開く。

 そこから、プリキットミラールーペのダイヤル部分を回転させる。

 そして。

 

「「プリキュア・フライングスペクトル!」」

 

 二人がそう叫ぶと、プリキットミラールーペから紫とピンクのビームが放たれ、一つになっていく。

 一つになったビームは鳥の様な形になり、ハンニンダーに突っ込んでいく。

 そして。

 

「「キュアっと解決!」」

「ハン……ニン……ダ〜……!」

 

 あんなとみくるの二人がそう叫ぶと、ハンニンダーは閃光に包まれ、浄化されていく。

 マコトジュエルがあんなの手に渡ると。

 

「ポチ〜!」

 

 ポチタンがそう叫ぶと、あんなはポチタンの胸元にマコトジュエルを翳す。

 

「ポチポチ!キュアキュア!」

 

 ポチタンは嬉しそうにそう言う。

 そして、マコトジュエルはポチタンへと吸収される。

 結界が解除され、周辺が修復され、あんなとみくるがドレスをキャッチすると。

 

「くっ……!はぁ〜ぁ……まっ、家入しるくもまあまあイケてるけど……私の方が、アゲアゲだし〜!」

「待て!逃げられたか……!」

 

 アゲセーヌはそう呟くと、買い物した物を持って、撤退していく。

 麦翔はアゲセーヌを追おうとしたが、すぐに振り切られると思い、あんな達の方に向かった。

 すると。

 

「お前ら!」

「紅矢さん!皆さん!」

「ファントムが現れたの⁉︎」

「はい。ですが、もうマコトジュエルは取り戻しました」

「そっか……」

 

 そこに、紅矢達が駆けつけてきた。

 あんな達と紅矢達がそう話す中。

 

「うわぁぁぁぁ⁉︎」

「ふっ!」

『っ⁉︎』

 

 すると、そんな悲鳴と共に、何かが落ちてくる。

 そこには、ムズカールと迅の姿があった。

 

「迅!」

「怪重機は撃破したみたいだね」

「えっ⁉︎」

「じゃあ……あのエイリアンが……⁉︎」

「しるくさんを狙っているアリエナイザーか……!」

 

 紅矢と緑希がそう言うと、あんな達はそんな風に反応する。

 ムズカールが何とか立ち上がる中。

 

「クウォータ星人ダゴネール!」

「っ⁉︎」

「28の惑星における人間フィギュア化致死罪で……ジャッジメント!」

 

『ジャッジメントタイム!』

 

 迅は警察手帳を取り出すと、そんな風に叫んで、警察手帳を開く。

 すると、丸とバツが交互に光り出す。

 アリエナイザーに対しては、スペシャルポリスの要請により、遙か銀河の彼方にある宇宙最高裁判所から判決が下される。

 迅もまた、警察手帳にSPライセンスと同様の機能を搭載したのだ。

 判決の結果は……バツが光った。

 

「なっ……⁉︎」

「デリート許可!」

 

 ムズカールに、デリート許可が下った。

 迅は警察手帳をしまうと。

 

「レーザーブレード!」

 

 迅はレーザーブレードにエネルギーを流し込むと、刀身が光っていく。

 

「ハァァァァァ!エステバン・アグレッション!」

「うわぁぁぁぁ⁉︎」

 

 迅は雷光の如き超高速でムズカールを滅多斬りにする。

 そして、そう叫ぶと、下段から上段に斜め上に斬り上げる必殺技であるエステバン・アグレッションを繰り出す。

 それを受けたムズカールは爆発した。

 

「……これで解決だな」

「ああ」

「凄い……!」

「うん……!」

「ポチ……!」

「それより、早くドレスを届けよう!」

「あっ!そうだった!」

 

 迅がそう呟いて、紅矢がそう言う中、あんな達はそう言う。

 そして、ドレスをすぐに演劇部の元に持っていくのだった。

 こうして、事件は解決した。

 


 

 一方、號はというと。

 

「ふっ!はっ!おりゃっ!」

 

 號は、レーザーブレードを手に、ダブルマンなどと戦っていた。

 ダブルモンスターであるサイダブラーと戦っていたのもあってか、苦戦していなかった。

 すると。

 

ブーッ!ブーッ!ブーッ!

 

「あっ⁉︎もしかして……自爆か!」

 

 そんな風にサイレンの音が鳴り響く。

 それを聞いた號は、証拠隠滅の為に爆発させようとしているのを察した。

 そして、戦闘を切り上げて、脱出を優先する。

 

「くっ⁉︎よっと!」

 

 號は、妨害しようとしてくるアーナロイドやクラッシャーの妨害を避け、走っていく。

 そして。

 

「うわぁぁぁぁ⁉︎」

 

 號が廃屋から脱出すると同時に、廃屋は爆発した。

 それを見た號は。

 

「……証拠隠滅の為とはいえ……爆発させてくるとはな……」

 

 號はそんな風に呟いた。

 號の方では、ヴィランギルドのアジトを爆破される結末に終わったのだった。

 


 

 その後、無事に演劇部の劇が行われる中、デカベースでは。

 

「……まさか、人型の怪重機も現れるとはな……」

「今回は、エステバンのおかげで助かりましたが……人型となると……デカストライカーでは対応しきれませんね……」

「うむ。黒也、例のデカマシンの完成を急いでくれ。胸騒ぎがするんだ」

「言われるまでもねぇよ。完成は急いでるさ。だが……急ぐって事は、何かしらで粗が出る可能性もあるからな」

「分かった」

 

 ギョク、白奈、黒也の3人はそう話していた。

 ムズカールが、人型の怪重機であるエンバーンズを使ってきた事を警戒していたのだ。 

 デカストライカーでは、人型の怪重機には対応しきれないのだと。

 ギョクはそう言うが、黒也はそう忠告する。

 急いで完成させたとしても、何処かしらで粗が出る可能性があるのだと。

 ギョクはそう答えると、あるデカマシンの設計図を見る。

 

「……どうやら、投入するのは近い様だな」

 

 ギョクはそんな風に呟いた。

 その後、デカベースには。

 

「はぁ〜……疲れたな……」

「全くだな。今回は、エステバンが居なかったら、危なかったな……」

「そうだね……」

「アリエナイザーの犯罪も凶悪化しているわね」

「これも、ヴィランギルドの影響なのかな……」

 

 紅矢達はそう話しながら、デカルームへと入ってくる。

 今回の一件での反省があったからか。

 すると。

 

「うん?あっ……!すいません。今日はもう上がってもよろしいでしょうか?」

「どうしたんだ?」

「すいません。今日は妻が仕事が終わった様なので、一緒にディナーに行こうかと思いまして」

「そうか。分かった。後の事は任せろ」

「はい。では、お先に失礼します」

 

 緑希は自分のガラケーに、メールが届いていた事に気づいた。

 ギョクにそう告げると、ギョクはそう答える。

 そして、緑希は先に上がったのだった。

 すると。

 

「お迎えに上がりました。お嬢様」

「あっ、毒島!それじゃあ、私も上がりますね!」

「ああ」

「それじゃあ、行くわよ!」

「かしこまりました」

 

 デカルームに、執事服を着た男性が入ってくる。

 彼は、紅葉の執事である毒島である。

 紅葉は毒島を連れて、デカルームを出ていくのであった。

 

「……2人とも、帰っちゃったわね」

「ああ。俺たちは今回の一件の報告書を書くぞ。あと、お前はもう上がれ。宿題があるんじゃないのか?」

「そうだな。じゃあ、俺も上がるわ」

 

 梅衣と玄李は報告書の作成を行う中、玄李は高校生である紅矢を気遣ったのか、帰る様に促す。

 それを聞いて、紅矢も上がるのだった。

 

「……すまないな。2人に負担をかけてしまって」

「いえ。お気になさらず」

「これも仕事ですから」

 

 ギョクはそう謝る。

 妻がいる緑希、お嬢様である紅葉、高校生である紅矢は、そこまで遅くまで勤務はできないからだ。

 玄李と梅衣の2人はそう答えて、報告書の作成を行っていく。

 一方その頃、迅はというと。

 

「ふぅ〜……しるくを守る事が出来たな」

 

 迅は一息ついて、缶コーヒーを飲んでいた。

 すると。

 

「よっ」

「おっ、號か」

「久しぶりだな」

「ああ」

 

 迅はそう話しかけられる。

 後ろを向くと、そこには號の姿があった。

 2人は缶コーヒーを手に、横に座る。

 

「元気そうだな。家入しるくの護衛任務はどうだったんだ?」

「護衛任務は無事に果たしたさ。そっちは?ヴィランギルドの動向は掴めたか?」

「いや……アジトの一つを見つけて、乗り込む事には成功したが……証拠隠滅か、爆破された」

「そう簡単にはいかねぇか……」

「ああ。だが、野放しにするわけにはいかないからな。そっちも、因縁の相手がこの地球に居るんだろ?」

「まぁな……お互い、頑張ろうぜ」

「ああ」

 

 迅と號は、お互いの任務についてを話し合った。

 そんな風に話をすると。

 

「そういえば、大佐は元気にしてたか?」

「ああ……大佐なら、何か怖いチーフに目つけられたらしいぞ」

「そういや、特キョウにキツイ女のチーフがいるって聞いたことあるな」

「俺らと一緒に色々派手にやったからな……。今度、労いも兼ねて、どっかメシでも食べに行こうか?」

「あ、それなら美味いカツ丼や見つけたからそれでどうだ?」

「お、いいね!今度連絡してみる」

 

 號と迅は、大佐という名前の人物についてを話し合う。

 特キョウという単語が出てきたが……果たして……。

 一方、探偵事務所では。

 

『……そうだ!思い出した!鳴神迅って……あの人じゃないか!』

 

 麦翔は迅に関して、何かを思い出したのか、そんな風に思っていた。

 果たして、迅の正体とは……。

 


 

 後日、キュアット探偵事務所。

 あんな、みくる、麦翔の3人は、テレビを見ていた。

 

『舞踏会……行けなかったね……。王子様にも……会えなかった……』

『でも……私はあなたと会えたわ。毎日がキラキラしていた……!まるで……舞踏会みたいに!』

『シンデレラ……!』

『一緒に踊りましょう!』

『うん!』

 

 テレビでやっていたのは、学校でトライであり、演劇部の劇が放送されていた。

 演劇部の舞台が終わると。

 

『私もシンデレラと同じ気持ちです。みんなと会えて良かった!』

 

 画面のしるくは、そんな風に語った。

 それを見ていたあんな達は。

 

「ううっ……!私もしるくさんと会えて良かった……!」

「私も……!」

「そうだね」

「ワン!」

「ううっ、ぐすっ……!」

 

 みくるとあんなは感動したのか、涙を流しながらそう言う。

 麦翔も笑みを浮かべながらそう言い、麦翔のそばにはマーフィーの姿もあった。

 麦翔がマーフィーを撫でる中、ジェット先輩の啜り声が聞こえると。

 

「えっ?」

「うん?」

「ジェット先輩……もしかして、泣いてます?」

「なっ……泣いてるわけないだろ!」

「ポチ〜♪」

「うるさーい!」

 

 あんなとみくるがそう反応する中、麦翔はそう聞く。

 それに対して、ジェット先輩は誤魔化す様にそう叫ぶと、ポチタンはからかう様にそう言い、ジェット先輩はポチタンにも怒鳴った。

 

「しるくさん、また会いたいなぁ……!」

「会えるといいね」

「いや、そもそも無理だろ!あんな有名人と……簡単に会えるわけ……!」

 

 あんなとみくるはうっとりとして、あんなはそう言う。

 麦翔がそう呟く中、ジェット先輩はそう叫ぶ。

 ジェット先輩の言う事には一理あった。

 すると、探偵事務所の扉が開かれる。

 あんな達が扉の方を見ると。

 

「決めつけちゃ……ダメだよ?」

「よっ」

「しるくさん⁉︎」

「迅さんも……」

「えっ⁉︎」

「どうして⁉︎」

「ええっ⁉︎」

 

 そこには、しるくと迅の姿があった。

 それを見て、あんな達はそう反応する。

 ちなみに、ポチタンは素早く身を隠していた。

 

「これを見て……ね?」

「あの時の!」

「名刺……」

「りえちゃんから、プリティホリックのフレグランスがおすすめって聞いたから、来ちゃった!見せてもらえるかな?」

 

 すると、しるくはあんなとみくるの名刺を出しながらそう答える。

 あんなと麦翔がそう反応する中、しるくはりえからプリティホリックのフレグランスの事も聞いていた事を伝え、そう頼む。

 すると。

 

「……もちろんだ!他にもいろんなコスメがあるから、見てってくれ!」

(顔を赤くしてたね……)

 

 ジェット先輩は赤面すると、そう言いながら、フレグランスなどを出していく。

 麦翔がそう思う中。

 

「しるくさん……!」

「「いらっしゃ〜い!」」

 

 あんなはそう話しかけると、みくると一緒にそう言う。

 そうして、しるくはプリティホリックのフレグランスなどを見ていく。

 そんな中。

 

「ところで……迅さんはどうしてここに?」

「あぁ……ジェット。伝えてなかったのか?」

「あぁ、そうだった。実は……ギョクさんから、迅を下宿させて欲しいって頼まれてたんだ」

「ギョクさんから⁉︎」

「迅さんが下宿⁉︎」

「ああ。迅は地球に戻ってきて、下宿先が必要らしくてな。そこで、麦翔の部屋に住む形になったんだ」

 

 麦翔は迅に対して、そう尋ねる。

 迅がジェット先輩にそう聞くと、ジェット先輩はそう答える。

 ギョクから、迅を下宿させて欲しいと頼まれたのだと。

 あんなとみくるがそう言う中、ジェット先輩はそう言う。

 

「そうなんですか!よろしくお願いします!」

「お、おう……」

「なんか……」

「麦翔さん、嬉しそうだね……」

「ポチ?」

 

 麦翔は嬉しそうにそう言うと、迅はそう答える。

 それを見て、あんなとみくるが首を傾げていた。

 その後、迅はしるくを送る為に、一旦キュアット探偵事務所から離れた。

 

「ねえ、麦翔君」

「うん?」

「迅さんが下宿する事に対して、結構喜んでたけど……どうしたの?」

 

 あんなとみくるは、麦翔がやけに喜んでいたのを見て、そう尋ねる。

 すると。

 

「あぁ……迅さんや、號さん。そして、後1人の捜査官は、トライスクワッドって呼ばれてるんだ」

「「トライスクワッド?」」

「ああ。上層部や管轄の意向を気にせずに、手の届くところにいる誰かを助けるために戦う。その3人を見て、誰かがそう呼び始めたんだ。噂だと、ギョクさんは彼らから着想を得て、ファイヤースクワッドを結成したんだ。だから、僕にとって、トライスクワッドは、ファイヤースクワッドの前身とも言えるんだ」

「「へぇ〜!」」

 

 麦翔はそう説明していく。

 迅、號、大佐という人物は、トライスクワッドと呼ばれており、上層部や管轄の意向を気にせずに、捜査を行っていたのだ。

 その為、噂だと、ギョクはトライスクワッドから着想を得て、ファイヤースクワッドを結成したのだと。

 

「それじゃあ、憧れの人が下宿するんだね!」

「よかったね!」

「ああ」

「ワン!」

「ポチ〜!」

 

 あんなとみくるがそう話しかける中、麦翔はそう答える。

 ポチタンとマーフィーも、そんな風に声を出していた。

 こうして、迅はキュアット探偵事務所に下宿する事になったのだった。




今回はここまでです。
今回は、たんプリ第9話の後半です。
ドレス紛失事件、クウォータ星人のしるくを攫おうとする行為。
それらが同時進行する中、それぞれが対処しました。
そんな中、エンバーンズが現れたのを見て、迅はグランドアークを投入する中、デカレンジャーは新たなデカマシンの製作を急ぐ。
そして、緑希の妻に紅葉の執事、大佐という名前の捜査官。
色々なキャラが登場しました。
號、迅、大佐の3人は、トライスクワッドと呼ばれており、ファイヤースクワッドの前身となったという。
迅も、キュアット探偵事務所に下宿する事になりました。
次回は、たんプリの10話をほどほどにやりつつ、デカレンジャーメインの話になる予定です。
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