名探偵プリキュア!with特捜戦隊デカレンジャー 作:仮面大佐
ティアラを捜索していた麦翔達は、ティアラのある場所と犯人が分かった。
その後、あんな達は先程話を聞いた3人を控え室に集めたのだった。
「犯人が分かりました!」
「「「えっ⁉︎」」」
「一体、誰なんだ⁉︎」
みくるがそう言うと、3人は驚愕の表情を浮かべる。
そして、宇都見が犯人が誰かを聞く。
それを聞いたあんなとみくると麦翔は。
「「犯人は……あなたです!」」
「今回のティアラの紛失…………犯人はあなたですね。想田まりさんの友人である藤井ともかさん」
3人はそう言うと、ともかに指を向ける。
犯人は、藤井ともかだと。
それを聞いたともかは。
「やだな~。ティアラってポーチに入らなかったでしょ?外に持ち出せるはずがないよ」
ともかは苦笑を浮かべながら、そんな風に言う。
それに対して、あんな達は。
「ええ。ティアラはまだこの部屋にあるんです」
「「「えっ………⁉︎」」」
「確かに、あなたの言う通り、ティアラは持ち出せない。だとすると、どこかに隠すのが定石だ」
「あなたは、自分にブーケを投げてほしいってまりさんに頼んで、ティアラをブーケの中に入れた」
みくるがそう言うと、麦翔もそう言う。
2人がそう言う中、あんながブーケに近づくと。
「そして………まりさんからブーケを受け取った後に、ティアラを抜き取るつもりだったんだ!」
あんながそう言うと、ブーケからティアラを取り出す。
宇都見とさちよがともかに視線を向ける中、麦翔は口を開く。
「それに、あなたはミスを犯した。まりさんの話によると、あなたは遅刻の常習犯。遅刻癖というのは、睡眠不足や精神的な物も色々と合わさって、そう簡単には治りません。そして…………友人の結婚なら、まずは祝福の言葉をかけるのが普通です。なのに、あなたはブーケトスのお願いを優先した。ティアラを盗む為に。違いますか?」
麦翔はそう言う。
遅刻癖がそう簡単には治らない物である事、友人の結婚というめでたいイベントの中で、ブーケトスのお願いを優先した。
それが、違和感となっていたのだ。
パチ……パチ……パチ……
すると、ずっと黙り込んでいたともかが拍手をしながら立ち上がる。
「ふふふ…………やるじゃない。でも、一つだけ、大きな間違い…………いや、そこの
「「えっ?」」
「どういう意味だ?」
「ボクは…………ともかではないんだ!」
ともかは顔を上げると、悪人の様な顔になっていた。
ともかがそう言う中、あんなとみくるがそう呟き、麦翔がそう聞くと、ともかはそう言って服に手をかける。
服を脱ぎ捨てる様に腕を動かすと、そこに居たのはともかでは無かった。
麦翔達の目の前にいたのは、男であり、薄緑の長い髪にシルクハットを被っていて、タキシードを着用しており、ドミノマスクを付けていた。
その青年は、左手に薔薇を持ちながら口を開く。
「僕はニジー!怪盗団ファントムの………怪盗さ♪」
「怪盗団………ファントム…………⁉︎」
「怪盗団だと…………⁉︎」
その青年は、ニジーと名乗り、そんな風に言う。
みくると麦翔がそう呟くと。
「惚れ惚れする…………変装だったろう!…………いただくよ」
ニジーはそう言うと、あんなとみくるの間に向かって接近する。
そう呟くと、ニジーは2人の間を通った。
「あっ…………!ティアラが!」
「しまった………!」
「窓から逃げたのか!追いかけるぞ!」
あんなは、自分が持っていたはずのティアラが消えていた事に気付いた。
すると、窓が開く音がした。
それに気付いたみくるがそう言う中、麦翔はそう言うと、窓から飛び出す。
「「えぇぇぇぇぇ⁉︎」」
あんなとみくるが驚きの声を出す中、麦翔は周囲の物を使って、無事に着地していた。
そして、あんなとみくるもニジーを追いかける事に。
そんな中、結婚式場の近くでは。
「…………さて、怪しい人物は…………っ⁉︎」
紅矢と呼ばれていた青年が周囲を見渡す中、結婚式場からニジーが飛び出したのが見えた。
「あいつは…………ボス!結婚式場で怪しい人物を発見した!タキシード姿の…………怪盗の様な人物だ!」
『何⁉︎もしや…………その者を追え!』
「ロジャー!」
紅矢はSPライセンスを取り出すと、ボスと呼ぶ人物に連絡をする。
それを聞いたボスという人物は、紅矢にすぐに追いかける様に指示をする。
紅矢は、すぐに結婚式場の敷地内に入り、ニジーを追いかける。
一方、麦翔はニジーを追いかけていた。
だが、ニジーはかなり早く、距離が縮まらなかった。
「くっ…………!あいつ…………かなり早い!」
麦翔はそんな風に呟いていた。
ファイヤースクワッドに入隊して、様々な訓練をこなしてきた麦翔だったが、ニジーのスペックの高さに驚いていた。
すると。
「「うわぁぁぁぁぁ⁉︎」」
「えっ?あんなちゃん⁉︎みくるちゃん⁉︎」
そんな悲鳴が聞こえてくると、麦翔は声のした方を向く。
すると、麦翔の上空を何かが横切る。
それは、ポチタンに引っ張られたあんなとみくるだった。
ポチタンに引っ張られたあんなとみくるは、ニジーの進行方向の先にある空き地へと着地する。
ニジーは、麦翔とあんなとみくるに挟まれる形になった。
麦翔は2人の元に向かう。
「2人とも、いつの間に…………⁉︎」
「ティアラを取り返したかったから!」
「…………そうか」
麦翔がそう呟くと、あんなはそう答える。
あんなの答えを聞いた麦翔がそう呟く中、ニジーは逃げもせずに、やれやれと言わんがばかりに肩をすくめていた。
「…………困ったベイビーだねぇ」
ニジーは揶揄う様な口調でそんな風に言う。
それに対して、あんなと麦翔は口を開く。
「ティアラを返して!」
「一体何が目的だ!」
「できない相談だよ。このティアラには………『マコトジュエル』が宿っているんだもの」
「マコトジュエル…………⁉︎」
「何だそれは…………⁉︎」
あんなと麦翔がそう叫ぶと、ニジーは2人の言葉を一蹴する様にそう言う。
マコトジュエルという聞き慣れない単語に、2人が首を傾げる中。
「花嫁がティアラを大切にする想いが…………マコトジュエルを引き寄せたのさ」
ニジーはそう言うと、ティアラに手を翳す。
すると、ニジーの左指に、ティアラとは別の宝石があった。
アクセサリーの形をしており、中心部には宝石が嵌め込まれていた。
「このジュエルを頂くのが、ボクたちの目的」
「なるほど…………ティアラはそのマコトジュエルとやらが宿ってたから狙われたのか………!それを盗んで、何をするつもりだ!」
ニジーがそう言うと、麦翔は、ティアラが狙われた理由を察した。
そして、マコトジュエルを盗んで、何を企んでいるのかと問うが、ニジーはその質問には答えなかった。
「それは秘密だよ。…………そうだ!ティアラの代わりに…………素敵なショーをお見せするよ!」
「……ショー?」
ニジーはそう言う。
ショーという単語に、麦翔が首を傾げていると。
「ウソよ覆え!出でよ、ハンニンダー!!」
ニジーはそんな風に叫ぶと、手に持っていた薔薇をティアラに投げ刺す。
すると、次の瞬間、マコトジュエルが黒く染められていく。
そして。
「ハンニンダー!」
そんな声と共に、怪物が現れた。
その怪物は、ティアラの形をしており、ティアラから腕と足が生えて、ニジーと同じくドミノマスクとシルクハットを被っていて、マントを付けていた。
その姿は、アルセーヌ・ルパンの要素が入っていた。
「「…………っ⁉︎」」
「何だあの怪物は…………⁉︎」
それを見て、あんなとみくるの表情が恐怖で歪む中、麦翔はそう呟く。
そんな中。
「やっと追いついた……………っ⁉︎何だあの怪物は⁉︎ボス!」
紅矢はやっと追いついた。
すると、ニジーとニジーの近くにいた怪物に気づいて、紅矢はSPライセンスを取り出して連絡をする。
「状況は分かっている。君が目撃したその男が怪物を生み出した様だ!」
「やっぱりか…………!とにかく、周辺住民の避難に当たる!」
「頼む!」
ボスは、デカベースからその通信を見ていた。
そして、紅矢はハンニンダーによる被害が周囲に及ばない様にする為、避難誘導に当たる事にした。
そんな中、ニジーが口を開く。
「ファントムが新たに開発した『ハンニンダー』さ!」
「ハンニンダー…………?あの怪物の名前か………!」
「さあ、ショータイムだよ、ベイベー!」
「ハン……ニンダー‼︎」
ニジーはそんなふうに言う。
怪物の名前が、ハンニンダーという存在である事を。
麦翔がそう呟く中、ニジーは両手を広げ、舞台役者のように宣言する。
すると、ハンニンダーは斬撃波を飛ばす。
斬撃波が当たった木は、あっさりと真っ二つに折れた。
「当たったらひとたまりもない…………!」
「あぁ…………⁉︎」
「何とかしないと…………!」
「何とかって…………⁉︎」
麦翔がそう呟く中、みくるは恐怖で体が震えていた。
命の危険が目の前に迫っているのもあって。
あんながそう言う中、みくるがそう呟く中、ニジーが口を開く。
「さあ…………探偵ごっこはおしまいだよ。怯える目が全てを物語っている。君は探偵じゃない。探偵気取りの真っ赤な偽物だ」
「……っ……くっ……!」
ニジーはみくるの心を折ろうとばかりに、そんな風に言う。
みくるは反論しようとするも、声が出なかった。
唇が震え、必死に泣くまいと堪えているのか、目には涙が溜まっていた。
すると。
「……………それはどうかな?」
「何?」
「彼女はまりさんを助けたいと願い、彼女なりに必死に頑張っている。決して投げ出そうとせずにね。人を助けたいという思いが、彼女を動かしている。そんな事が分からないのなら、君に彼女が探偵じゃないと断ずる資格はない」
「本物だよ!みくるちゃんは名探偵になるんだ!」
麦翔はそう口を開く。
そして、麦翔に続く様に、あんなもそう叫ぶ。
それに対して、ニジーは。
「名探偵?…………流石にありえないよ」
「なれる!…………助けたいって気持ちがあるから!」
「みくるちゃんなら、きっとなれるさ。名探偵にね」
ニジーはバカにする様に、声のトーンを下げてそう言う。
それに対して、あんなと麦翔はそう言う。
2人の脳裏には、みくるのある言葉があった。
『うん。今度は、私が名探偵になって、皆を助けたい!』
それは、みくるの思いだった。
それに対して、ニジーは口を開く。
「そこの彼はともかく、強がってるけど、君も本当は怖いんだろ?」
ニジーはそんな風に言う。
実際、あんなも恐怖の感情があったのか、手が震えていた。
麦翔はあまり手が震えていなかった。
「…………そうだよ、怖い…………怖いけど…………ティアラを取り返したい!困っているまりさんを…………私も助けたい!みくるちゃん達と一緒に!」
「…………恐怖の感情を持たない人間なんていないさ。でも、こんな所で逃げるわけにはいかない。まりさんを助けたい気持ちは同じだから」
あんなと麦翔はそう言う。
麦翔は、ファイヤースクワッドに入隊してから、様々なアリエナイザーと戦ってきた。
だが、恐怖の感情は消えていない。
本人はそれを自覚しつつも、人を助けたいと願っていた。
それを聞いたみくるは手を差し出す。
「みくるちゃん…………!」
「一歩の勇気が…………!」
「答えになる…………!」
「ふっ」
みくるとあんなはそんな風に話す。
それを聞いて、麦翔が笑みを浮かべる中。
「見せてもらおうかな。その答えとやらを!」
「ハンニンダー!」
ニジーがそう言うと、ハンニンダーはあんな達の元に向かう。
あんなとみくるが手を握り合うと。
「「私達で…………取り返す!」」
あんなとみくるはそう宣言する。
すると、あんなのスカートのポケットから、懐中時計が飛び出してくる。
それと同時に、みくるの胸元からも同じ懐中時計が出てくる。
「あっ…………!私のと…………」
「同じ…………?」
「同じ懐中時計…………⁉︎」
それを見て、あんな、みくる、麦翔がそう反応する。
あんなとみくるがその懐中時計を手に取ると、懐中時計は光り出す。
「ううっ…………⁉︎」
「何が…………⁉︎」
「プリキュアー‼︎」
懐中時計から発せられる光が強くなり、ニジーと麦翔は腕で顔を覆う中、ポチタンはそう叫ぶ。
すると、いつの間にか髪を下ろしたあんなとみくるは光のドレス姿になっていた。
「「オープン!ジュエルキュアウォッチ!」」
2人がそう叫んで、懐中時計を投げると、懐中時計はペンダントのサイズから大きくなり、変身アイテムの様な状態になる。
そのアイテムは、ジュエルキュアウォッチだ。
2人は、いつの間にか現れたマコトジュエルをジュエルキュアウォッチに装填する。
「「プリキュア、ウェイクアップタイム!3!」」
「見つける!」
2人はそう叫ぶと、ジュエルキュアウォッチの長針を3の部分に持っていく。
すると、あんなの髪はオレンジ寄りの明るい茶髪がお団子型になりつつ、色がピンクのグラデーションがかかった紫色に変化する。
みくるの髪も、小豆色のロングヘアーから紫のグラデーションが入ったピンク色に変化して、三つ編みとなった。
目の色も、あんなは澄んだ青緑、みくるは神秘的な紫へと変化した。
「「6!」」
「向き合う!」
2人がそう言って、ジュエルキュアウォッチの長針を6の部分に持っていく。
長針が頂点に戻ると、2人の服装が変わっていく。
みくるはノースリーブワンピースが包み、スカートが生成され、腰の部分に水色のリボンが付く。
あんなは、チューブトップタイプのワンピースに身を包むと、みくると同様に、スカートが生成され、腰に黄色のリボンが付く。
「「9!奇跡の2人!」」
2人はそう言うと、ジュエルキュアウォッチの長針を9の部分に持っていく。
長針が頂点に戻ると、ブーツとニーハイソックスが生成され、オープンフィンガーグローブがつき、あんなは紫の、みくるはピンクのネイルが入った。
「くるっと回して………!」
「キュートに決めるよ!」
2人はそう言うと、ジュエルキュアウォッチの長針を11の部分に持っていく。
長針が頂点に戻ると、髪飾りとピアスが生成され、胸元に蝶ネクタイとネクタイが合わさった様な装飾が生成されると、ケープも生成される。
ジュエルキュアウォッチが腰のキャリーに収まると。
「どんな謎でもはなまる解決!名探偵、キュアアンサー!」
「重ねた推理で笑顔でジャンプ!名探偵、キュアミスティック!」
「「名探偵プリキュア!」」
「私の答え、見せてあげる!」
2人はそう名乗る。
あんなとみくるは、プリキュアに変身したのだった。
「2人が…………プリキュアに…………⁉︎」
それを見ていた麦翔はそう呟く。
すると。
「ハンニンダー!」
「「はああああああああっ‼︎」」
ハンニンダーが迫っており、あんなとみくるの2人は同時にジャンプをして、蹴りを入れる。
ハンニンダーが吹き飛ばされる中、2人は着地すると。
「私……プリキュアって⁉︎」
「名探偵!私がなりたかった…………名探偵プリキュア!」
「ええっ、これが⁉︎」
あんなが戸惑う中、みくるは嬉しそうにそう言う。
すると。
「やるね。だったら、僕も…………!」
「えっ⁉︎麦翔さんも名探偵プリキュアに⁉︎」
「…………一つ違う。僕は名探偵じゃない…………警察だ!」
麦翔はそう言うと、SPライセンスを取り出す。
みくるがそう言うと、麦翔はそう答える。
「エマージェンシー!デカレンジャー!」
麦翔はそう叫ぶと、SPライセンスの左横のスライドを一番上に持っていき、上のボタンを押すと、カバーが展開する。
本来、デカレンジャーへの変身には、コールを受けたデカベースから、形状記憶宇宙金属であるデカメタルが粒子状に分解・転送され、持ち主の身体の表面で定着し、デカスーツとなり、変身が完了する。
その為、1999年にタイムスリップした麦翔には変身は不可能なのだが、麦翔はデカブレイクの変身アイテムであるブレスロットルの様に、SPライセンス内にデカスーツを圧縮収納出来る様に頼み込んでおり、変身が可能となった。
「フェイスオン!」
麦翔がそう叫ぶと、ヘルメットが形成され装着する。
麦翔が変身したのは、紫色を基調とし、8の字が入ったデカレンジャーだった。
「えぇぇぇぇっ⁉︎何ですかそれ⁉︎」
「それが…………」
「ああ。僕は…………デカバイオレット!」
それを見て、みくるが驚く中、文通である程度を把握していたあんなはそう呟く。
そして、麦翔がそう名乗ると、サイレン音が鳴り響く。
それを見ていたニジーは。
「プリキュアだって……⁉︎……ヤツとは違う……新手か?それに…………デカレンジャーだと?紫のデカレンジャーは居ないはず…………⁉︎」
ニジーは小声でそんな風に呟いていた。
ニジーの口調から、別の名探偵プリキュアがいる事、デカレンジャーの存在を把握している事が分かった。
だが、この時の麦翔達には聞こえていなかった。
何故なら。
「ハンニンダー!」
「来るよ!」
「ダァァァァァ!」
ハンニンダーが迫ってきており、麦翔はそう叫んだ。
ハンニンダーが回転しながら突っ込んでくると、3人はハンニンダーの攻撃を受け止める。
「「「うぅぅぅぅ…………!」」」
3人はそんな唸り声を出す中、どんどん下がっていく。
だが、ある程度下がると止まる。
そして。
「「「ハァァァァァ!」」」
3人はそう叫ぶと、ハンニンダーに蹴りを入れる。
それを受けたハンニンダーは、大きく吹き飛ばされる。
ハンニンダーが着地すると。
「その程度では倒せないよ!」
「ハンニンダー!」
ニジーがそう言うと、ハンニンダーが再び迫ってくる。
すると。
「僕が抑えるから、トドメは任せたよ!名探偵プリキュア!」
「うん!」
「はい!」
麦翔はそう言うと、ハンニンダーに向かっていき、あんなとみくるはそう頷く。
「これで行くか!ディーブラスター01!ディーブラスター02!」
麦翔はそう言うと、足にマウントされていた拳銃を取り出す。
ディーブラスターとは、デカレッドの基本装備であるディーマグナムをベースに開発された新装備だ。
麦翔が変身するデカバイオレットは、ディーブラスターともう一つの武器を状況に応じて使い分けているのだ。
「ふっ!はっ!」
麦翔は、二挺拳銃としてディーブラスターを持って、銃撃しながら攻撃をしていく。
そんな中。
「っ⁉︎あれは…………ボス!」
避難誘導をある程度終えて、ハンニンダーの様子を確認しにきた紅矢は、名探偵プリキュアとデカバイオレットを見て、驚愕の表情を浮かべると、ボスという人物に通信をする。
一方、この時代のデカベースの司令室には、ライオンの頭の獣人といえる存在が状況を見ていた。
「確認している。まさか…………名探偵プリキュアの登場に、謎のデカレンジャーか…………」
『どうします?』
「ひとまず、戦闘が終わり次第、紫のデカレンジャーをこちらに連れてくるんだ」
『ロジャー!』
送られた映像を見て、その獣人はそんな風に呟いていた。
紅矢がそう聞くと、その獣人は麦翔を連れてくる様に指示をする。
一方、麦翔がハンニンダーを抑えている中、あんなとみくるは。
「一歩の勇気が!」
「答えになる!」
2人はそう言うと、顔を見合わせて、力強く頷いた。
そして、ジュエルキュアウォッチを取り出すと、長針を11に合わせる。
長針が元に戻ると。
「「これが私たちの…………アンサーだあああああああ‼︎」」
2人はそう叫ぶと、光を纏い、ハンニンダーへと向かっていく。
「よっと!」
それに気づいた麦翔は、すぐにハンニンダーから離れた。
光を纏った拳が、ハンニンダーの胴体を一瞬で貫いた。
纏っていた光が消えて、ハンニンダーの反対側に着地したあんなとみくるは。
「「キュアット解決!」」
そう叫びながら、決めポーズを取る。
すると、ハンニンダーは光に包まれる。
「ハン……ニン……ダ………」
力を失った声とともに、ハンニンダーは光に包まれ、霧のように消えていった。
すると、光があんなの手元に向かうと、あんなの手にあったのは、マコトジュエルだった。
「よくやったね。…………さて、ニジーだったね。君には色々と話を聞かせてもらうよ」
「くっ………!今日は幕を下ろしておこう!」
麦翔は、あんなとみくるの2人を労いつつ、ニジーに同行する様に言う。
それに対して、ニジーはそう叫ぶと、ボールを地面に叩きつけ、煙幕を出す。
すると、ニジーは姿を消していた。
「いなくなった…………」
「逃げられたか…………」
みくるがそう呟く中、麦翔はそんな風に呟いた。
その後、結婚式場ではウェディングベルが鳴り響いていた。
まりの頭には、あのティアラがあった。
結婚式が行われる中、変身したままのあんな、みくる、麦翔は少し離れた屋根の上から見ていた。
「良かった…………式に間に合って」
「お二人とも、ありがとうございました!」
「私たちのおかげというか…………あっ!怪盗!」
「いや、本物のともかさんだよ」
あんなが安堵の声を出す中、みくるはそう言う。
あんなが照れ臭そうにそう言う中、視界にともかが現れる。
また怪盗が現れたのではとあんなは思ったが、麦翔はそう指摘する。
現れたともかは、本物だった。
そして、まりさんはブーケを投げて、ともかがそれをキャッチした。
それを見ていたあんなは、口を開く。
「あっ!私、帰らないと!誕生日パーティーが…………!」
「その事なんだけど…………」
「あの…………プリキュアになれたってことはテスト合格ですよね!1999年4月〜!とうとう私もキュアット探偵事務所の名探偵になったんだぁ!」
あんなは、誕生日パーティーがある事を思い出し、そう言う。
麦翔が何かを言おうとすると、みくるはそんな風に叫んだ。
「……1999年? またわけ分からない事を………」
「ポチ?」
「いやいや!今日は1999年4月2日、春です!ほら!」
それを聞いたあんなは、訝しげな表情を浮かべると、そんな風に言う。
そんなあんなに対して、みくるはそう叫びながらある場所を指差す。
そこには、満開の桜があった。
「…………えっ?桜…………?私たちが居たのは……………2027年1月冬…………」
「…………言いづらいんだけど…………本当だ。僕たちは今、1999年に居るんだ…………」
「えっ?…………もしかして私達…………昔にタイムスリップしちゃったのおおおおおおおおおおおおーっ⁉︎」
あんながそう呟く中、麦翔はそう言う。
これが現実であると。
それを聞いて、あんなはそんな風に叫んだのだった。
すると。
「は〜い」
「「「っ⁉︎」」」
そんな風に声をかけられ、あんな達は声が聞こえた方を向く。
そこには、紅矢の姿があった。
「えっと…………誰?」
「俺は…………宇宙警察の
あんながそう聞くと、紅矢はそう名乗りながら、SPライセンスを取り出して、カバーを展開する。
「それって…………麦翔さんの⁉︎」
「…………何の用ですか?」
「いやな。そこのお嬢さん方はともかく、お前。ちょっと来てもらおうか?」
みくるは、紅矢が麦翔と同じSPライセンスを持っているのを見て、そんな風に言う中、麦翔はそう聞く。
麦翔の問いに対して、紅矢はそんな風に言うのだった。
タイムスリップしたという事実が判明する中、麦翔は紅矢に連行されようとしていた……………。
今回はここまでです。
今回は、第一話の後半部分になります。
ニジーと相対して、ハンニンダーと応戦する。
あんなとみくるがプリキュアに変身して、麦翔はデカバイオレットに変身しました。
そして、1999年にタイムスリップした事に気づいて、あんなが大声を出していると、紅矢が現れて、麦翔はデカベースに連行される事になりました。
果たして、どうなるのか。
次回は、たんプリの第2話の話をやって、そこで先代デカレンジャーを登場させます。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
アリエナイザーも出していきます。
今後の展開などでリクエストがあれば、活動報告から承っております。