名探偵プリキュア!with特捜戦隊デカレンジャー   作:仮面大佐

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第4話 天才と警察登場!その名はジェット先輩と先代デカレンジャー!(後編)

 麦翔達が怪盗団ファントムを追いかける中、基地局に向かっていた玄李達は。

 

「ここか」

「この基地局に、エイリアンが侵入したんだよな?」

「そうらしいけど…………」

「でも、何の為に入ったのかしら?」

「話は後だ。とにかく、中に入って、さっさと終わらせるぞ。ボスからの通信で、怪盗団ファントムが、紅矢の方で現れたらしいからな」

「「「ロジャー!」」」

 

 玄李達はそんなふうに話す。

 基地局にエイリアンが侵入した意図を考えていたが、すぐに突入していく。

 


 

 一方、麦翔達の方では、電話をしていた女性に話しかけていた。

 

「ちょっといいか?」

「少し、よろしいですか?」

「あ?宇宙警察?無理。電話してるんだけど」

 

 麦翔と紅矢はSPライセンスを見せながらそう話しかけると、晴恵は露骨に嫌そうな表情と怪訝気味な反応をしながらそう言う。

 すると。

 

「だからこそです」

「はぁ?」

 

 みくるはそんな風に言うと、晴恵は困惑の表情を浮かべる。

 そして。

 

「「ペンを盗んだ犯人は、あなたです!」」

「は⁉︎」

 

 あんなとみくるの二人は同時にそう叫びながら、晴恵を指差す。

 晴恵はそう言われて、動揺していた。

 すると、あんなとみくるの二人は口を開く。

 

「電話をしているフリ?」

「今、電話を使えるはずがない。通信障害だから!」

「……っ!」

 

 みくるとあんながそう言うと、晴恵は動揺した表情を浮かべる。

 あんな達が、晴恵に変装したと見抜けた理由。

 それは、通信障害にあった。

 現在、エイリアンが基地局に侵入したのもあって、通信障害が起こっていた。

 

「なんで繋がらないんだ……?」

「電話繋がらないみたい!」

「でも、僕たちはつながってるもん!」

「「ね~!」」

 

 太造と実と涼美はそんな風に言いながら、公園から出て行った。

 太造は首を傾げて、実と涼美はイチャイチャしながら。

 現在、携帯電話を使えないのだ。

 

「あなたは逃げてたから気づかなかったんだ」

「電話をする女子高生の変装は完璧だった。だからこそ、失敗に繋がった」

「言い訳があるのなら、聞くけどね」

「大人しくしてもらうぜ。怪盗団さんよ」

 

 あんなとみくる、麦翔と紅矢は晴恵に対してそう話しかける。

 晴恵はしばらく黙り込むが、携帯電話を閉じると、ニヤリと笑って拍手をしだす。

 

「お見事!…………いかにも、ボクがニジーさ!ベイビー!」

 

 晴恵は拍手をすると、服を引き剥がす様に腕を動かす。

 そして、晴恵としての姿から、ニジーとしての姿になる。

 

「…………三回も女性に化けるなんて…………女装癖でもあるのか?」

「違うわ!…………まあいい。ボクの変装を二度も見破るなんて、ご褒美をあげよう!」

「「それは!」」

 

 麦翔はそんな風に聞くと、ニジーはそう突っ込む。

 事実、ニジーは3回にも渡って、女性に変装していたのだ。

 ニジーは気を取り直すと、そう言って、エリザのガラスペンを取り出す。

 あんなとみくるがそう叫ぶ中。

 

「ウソよ覆え!出でよ、ハンニンダー‼︎」

 

 ニジーはそんな風に叫ぶと、手に持っていた薔薇をガラスペンに投げ刺す。

 すると、次の瞬間、ガラスペンに宿っていたマコトジュエルが黒く染められていく。

 そして。

 

「ハンニンダー!」

 

 その声と共に、ガラスペンを素体にしたハンニンダーが現れる。

 

「何だこいつは⁉︎」

「麦翔の話によると、ファントムが新たに開発した怪物らしいが…………」

「何だって⁉︎」

「それだけじゃないよ。デカレンジャー。君たちの相手はこいつらだ!」

 

 ハンニンダーを初めて見たジェットがそう言うと、紅矢はそう伝える。

 すると、ニジーはそう叫んで、ある物を出す。

 取り出したのは、銀色のボールだった。

 それをニジーが周りに放り投げると。

 

「ウィーン!ウィーン!」

「ウィーン!ウィーン!」

「アーナロイド⁉︎」

「こいつらが………!」

 

 ボールから、機械の兵士といえる存在が現れる。

 それを見た麦翔と紅矢はそう言う。

 紅矢と麦翔にとっては、見覚えのある存在だった。

 アーナロイド。

 アリエナイザーの一人、レイン星人アブレラが生み出した戦闘アンドロイドだ。

 

「アリエナイザーとも繋がってるのか⁉︎」

「まぁね。さあ、どうする?」

「こいつらは俺たちが抑える!お前達はエリザさんのガラスペンを取り戻せ!」

「「はい!」」

 

 麦翔がそう聞くと、ニジーはそう答える。

 すると、紅矢はあんなとみくるにそう言う。

 二人の心の中には…………。

 

『大切なペンなのに……』

 

 大切なペンが消えて、落ち込むエリザの姿があった。

 

「ペンは私たちが…………!」

「「取り返す!」」

「ポチ!」

 

 あんなとみくるは、エリザの為にガラスペンを取り戻すと決意し、そう叫ぶ。

 髪を下ろしたあんなとみくるは光のドレス姿になると。

 

「「オープン!ジュエルキュアウォッチ!」」

 

 2人がそう叫んで、懐中時計を投げると、懐中時計はペンダントのサイズから大きくなり、ジュエルキュアウォッチに変化する。

 2人は、マコトジュエルをジュエルキュアウォッチに装填する。

 

「「プリキュア、ウェイクアップタイム!3!」」

「見つける!」

 

 2人はそう叫ぶと、ジュエルキュアウォッチの長針を3の部分に持っていく。

 すると、あんなの髪はオレンジ寄りの明るい茶髪がお団子型になりつつ、色がピンクのグラデーションがかかった紫色に変化する。

 みくるの髪も、小豆色のロングヘアーから紫のグラデーションが入ったピンク色に変化して、三つ編みとなった。

 目の色も、あんなは澄んだ青緑、みくるは神秘的な紫へと変化した。

 

「「6!」」

「向き合う!」

 

 2人がそう言って、ジュエルキュアウォッチの長針を6の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、2人の服装が変わっていく。

 みくるはノースリーブワンピースが包み、スカートが生成され、腰の部分に水色のリボンが付く。

 あんなは、チューブトップタイプのワンピースに身を包むと、みくると同様に、スカートが生成され、腰に黄色のリボンが付く。

 

「「9!奇跡の2人!」」

 

 2人はそう言うと、ジュエルキュアウォッチの長針を9の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、ブーツとニーハイソックスが生成され、オープンフィンガーグローブがつき、あんなは紫の、みくるはピンクのネイルが入った。

 

「くるっと回して………!」

「キュートに決めるよ!」

 

 2人はそう言うと、ジュエルキュアウォッチの長針を11の部分に持っていく。

 長針が頂点に戻ると、髪飾りとピアスが生成され、胸元に蝶ネクタイとネクタイが合わさった様な装飾が生成されると、ケープも生成される。

 ジュエルキュアウォッチが腰のキャリーに収まると。

 

「どんな謎でもはなまる解決!名探偵、キュアアンサー!」

「重ねた推理で笑顔でジャンプ!名探偵、キュアミスティック!」

「「名探偵プリキュア!」」

「私の答え、見せてあげます!」

 

 2人はそう名乗る。

 最後の言葉は、前回とは違い、みくるがそう叫んだ。

 そして。

 

「チェンジスタンバイ!」

「ロジャー!」

 

 紅矢がSPライセンスを取り出しながらそう言うと、麦翔もそう答えて、SPライセンスを取り出す。

 

「「エマージェンシー!デカレンジャー!」」

 

 麦翔と紅矢はそう叫ぶと、SPライセンスの左横のスライドを一番上に持っていき、上のボタンを押すと、カバーが展開する。

 コールを受けたデカベースから、形状記憶宇宙金属であるデカメタルが粒子状に分解・転送され、持ち主の身体の表面で定着し、デカスーツとなるのだ。

 

「「フェイスオン!」」

 

 麦翔と紅矢がそう叫ぶと、ヘルメットが形成され装着する。

 

「デカレッド!」

「デカバイオレット!」

 

 二人はそんな風に名乗りをあげる。

 1999年と2027年。

 二つの時代のデカレンジャーが並び立った瞬間だった。

 

「これが名探偵プリキュア⁉︎」

「ポチ!」

「自分の心の中にあるマコトジュエルでプリキュアになるとは聞いてたけど……本当だったんだ!」

 

 それを見ていたジェットは興奮気味にそう言う。

 

「行くぞ!」

「ああ!」

「行け、ハンニンダー!」

「ハンニン……ダー!」

 

 紅矢と麦翔がそう話して、アーナロイドの方に向かう中、ニジーはハンニンダーに攻撃を指示する。

 デカレンジャーと名探偵プリキュアの戦いが始まった。

 


 

 その様子を、ギョクはデカベースから見ていた。

 

「あのアンドロイドは…………」

「あれが、噂の未来から来たデカレンジャーか」

「うん?」

 

 ギョクはアーナロイドを見ながらそう呟く中、そんな声が聞こえてくる。

 ギョクが振り返ると、そこには男性と女性がいた。

 

「おお。黒也に白奈か。ここに来るなんて珍しいな」

「何。未来から来たデカレンジャーの実力を見たくてな」

「それに、未来のデカレンジャーの装備のデータも取っておきたいので」

「なるほどな」

 

 ギョクは二人にそう話しかける。

 彼らは、佐伯(さえき)黒也(くろや)神崎(かんざき)白奈(しろな)

 今の地球署のメカニック達だ。

 地球署には、白鳥スワンが居たが、現在はドギーと共に地球署を離れている。

 その為、スワンの弟子である二人が今のデカレンジャーをサポートしているのだ。

 二人の言葉を聞いたギョクは、モニターを見つめる。

 


 

 一方、玄李達の方はというと。

 

「ごめんなさ〜い!」

「ったく…………手間かけさせて…………」

「それにしても、この子が…………?」

「ねぇ。こんな所で何をしてたの?」

 

 一人の子供のエイリアンがそんな風に謝っていた。

 玄李達は基地局に入ったのだが、すぐにこの子供を見つけたのだ。

 玄李がそう呟く中、梅衣と紅葉はそのエイリアンにそう聞く。

 

「実は…………魔が差してしまって…………こんな事になるなんて思わなくて…………本当にごめんなさい!」

「全く…………その魔が差した行動が、色んな人の迷惑に繋がるかもしれないんだから」

「はい…………」

 

 その子供のエイリアンはそう言う。

 どうやら、むしゃくしゃした様で、魔が差して基地局に侵入して、色々とやってしまったが、事態が大きくなってしまったのを見て、慌てていたのだ。

 緑希は諭す様にそう言う。

 その子供のエイリアンはかなり反省したのか、そう呟いていた。

 玄李はSPライセンスを取り出すと、連絡をする。

 

「ボス。基地局で子供のエイリアンを発見しました。どうやら、突発的な行動だった様です。彼はデカベースには、応援の者が連れて行かせますので、俺たちは援護に向かいます!」

『分かった。そちらは頼むぞ』

 

 玄李はギョクとそんな風に通信をする。

 応援の宇宙警察がやってくると、そのエイリアンを引き渡し、玄李達は紅矢達の方へと向かう。

 


 

 その頃、麦翔達は。

 

「ウィーン!ウィーン!」

「ウィーン!ウィーン!」

「ハアッ!はっ!」

「ふっ!おらっ!」

 

 アーナロイドは集団で麦翔と紅矢を攻めてくる。

 麦翔と紅矢は、ディーブラスターとディーマグナムのそれぞれの銃と格闘戦を組み合わせた戦い方で戦っていた。

 一方、あんなとみくるは、左右へ飛び退き、回避して、着地と同時に一気に踏み込んで、ハンニンダーにキックを叩き込む。

 

「ハンっ⁉︎ニン……ダー!」

 

 それを受けたハンニンダーは、倒れそうになるが持ち直し、頭部からインクを放出する。

 

「っ⁉︎」

「ふっ!」

 

 あんなは反応が遅れてしまうが、みくるが滑り込みで抱き寄せて、回避する。

 すると、インクが命中した木は、黒く染まっていった。

 

「なっ⁉︎」

「木が…………⁉︎」

 

 それを見た麦翔と紅矢はそんな風に呟いた。

 すると、ニジーが口を開く。

 

「強力なマコトジュエルをウソで覆えば、誰にも止められない強力な力になるんだよ!」

「ハンニンダー!」

 

 ニジーは誇らしげに胸を張りながら、そんな風に言う。

 人を食った態度でそう言った為、あんなとみくるは顔を顰める。

 

「エリザさんのペンで………!」

「何てことするの!」

「違うよ。もうボクのペンさ!」

 

 あんなとみくるはニジーに対して、怒りの気配を滲ませた言葉でそう言う。

 だが、ニジーは気にも留めず、開き直った様にそう言う。

 ハンニンダーは、ゴマをする様に手をにぎにぎさせていた。

 

「ファンと偽り近づき…………ゲッチュ!ウソを使えば容易いものさ!」

 

 ニジーはそう言うと腕を動かし、お婆さんの顔になりながらそう言う。

 それを聞いて、あんなとみくるは歯軋りする。

 二人の脳裏には…………。

 

『『あなたのファンです。握手してください』って。とっても嬉しくって!』

 

 そんな風に言うエリザの姿が映っていた。

 エリザの嬉しいという純粋な気持ちを、ニジーは踏み躙ったのだ。

 そんなニジーの所業には、あんなは怒りの気配を滲ませていた。

 

「ほしい物はなーんでも………ウソで手に入る!」

「ハンニンダー!」

「「っ⁉︎」」

 

 ニジーはそんな風に言うと、ハンニンダーは頭部を開く。

 あんなとみくるがそれを見ると。

 

「ドゥルルルルルルルル!」

「うわぁぁ⁉︎」

「あんなちゃん!みくるちゃん!」

 

 ハンニンダーは、機関銃の様にペンで出来た弾丸を発射する。

 それを受けて、あんなとみくるは吹き飛ばされる。

 麦翔がそう叫ぶ中、ニジーは口を開く。

 

「僕らファントムは……ウソで溢れ覆われた………素晴らしい世界を造る!そのためには、マコトジュエルが必要なのさ!」

「…………何だと?」

 

 ニジーはそんな風に叫ぶ。

 途中、お婆さんや晴恵の姿にもなりつつ発言した。

 それを聞いて、紅矢はそんな風に呟くと、倒れていたあんなが口を開く。

 

「ウソの世界なんて…………全然素晴らしくないっ‼︎

 

 あんなは体を起こしつつそう叫んだ。

 みくるもニジーを睨む中、ニジーは口を開く。

 

「そうかな?キミたち名探偵を倒す………こんな力があるのに…………」

「好き勝手に言ってくれるじゃんか!」

「全くだな」

 

 ニジーは余裕の態度を崩さずにそう言うと、そんな声が聞こえてくる。

 ニジーは声のした方を向くと、ニジーとあんなとみくるの間に、ジェット、麦翔、紅矢が並び立っていた。

 

「僕も一つ教えてやる!キュアット探偵事務所の使命は………『ウソを暴いて止める』。ファントム!お前たちからマコトジュエルを守ることだ!」

「僕からも言わせてもらう。デカレンジャーの使命は、人々の平和と安全を守る事だ!」

「アリエナイザーだけじゃなく、ハンニンダーって怪物を扱う様な………怪盗団ファントムも取り締まる対象だ!」

 

 ジェットと麦翔と紅矢はそう叫ぶ。

 それぞれ、キュアット探偵事務所とデカレンジャーの使命を叫んだ。

 それを聞いたニジーは。

 

「随分と威勢の良いベイビー達だ。キュアット探偵事務所にデカレンジャー。無論、キミたちの使命は心得ているよ」

「ハンニンダー!」

 

 ニジーは余裕の態度を崩さずにそう言う。

 そして、3人の目の前にハンニンダーを向かわせる。

 

「でも、君達はこの状況でウソ…………ハンニンダーをどう止める?」

「プリキュアがいる!」

 

 ニジーはそんな風に言う。

 それに対して、ジェットはそう叫んだ。

 そして。

 

「歴史上、数人しかいなかった名探偵プリキュアが今、二人もいる!」

「僕たちデカレンジャーを甘く見ない方がいい」

「そうだな。あと、あんまり俺の前で、悪党の定番セリフは言わない方がいい。…………何すっか分かんねぇぞ…………!」

 

 ジェットがそう叫ぶ中、麦翔と紅矢もそう言う。

 紅矢に関しては、怒りの気配を滲ませていた。

 すると。

 

「ハンニンダー!」

 

 ハンニンダーは3人に攻撃しようとする。

 ジェットは身構えて、麦翔と紅矢はそれぞれの武器を手にする。

 すると。

 

「っ!」

「お前ら…………!」

「「ううっ!」」

「ハンニン…………⁉︎」

「まさか再び舞台に立つとは………」

 

 麦翔達に、ハンニンダーの攻撃は届かなかった。

 何故なら、あんなとみくるが立ち上がり、ハンニンダーのパンチを受け止めていたのだ。

 それを見て、ハンニンダーは戸惑い、ニジーは苦笑の気配を浮かべる。

 すると、あんなとみくるは口を開く。

 

「ウソをつかれて、ペンを盗られたエリザさんは悲しんでる!」

「人を悲しませるウソなんて…………!」

「「プリキュアがウソを終わらせる‼︎」」

 

 みくるとあんなはそんな風に叫んだ。

 人を悲しませる嘘は、終わらせるのだと。

 すると。

 

「ハァァァァァ!」

「おらっ!」

「「っ!」」

 

 麦翔と紅矢が飛び出していき、ハンニンダーに攻撃する。

 あんなとみくるが驚く中。

 

「お前達の好きにはさせない!」

「悪がある限り……………俺たちは負けねぇ!」

「「決めろ!」」

「うん!」

「はい!」

 

 麦翔と紅矢はそんな風に叫んだ。

 デカレンジャーもまた、怪盗団ファントムと戦うという意思が込められていた。

 二人がそう叫ぶと、あんなとみくるも答える。

 二人はジュエルキュアウォッチを取り出すと、長針を11に合わせる。

 長針が元に戻ると。

 

「「これが私たちの…………アンサーだあああああああ‼︎」」

 

 2人はそう叫ぶと、光を纏い、ハンニンダーへと向かっていく。

 光を纏った拳が、ハンニンダーの胴体を一瞬で貫いた。

 纏っていた光が消えて、ハンニンダーの反対側に着地したあんなとみくるは。

 

「「キュアット解決!」」

 

 そう叫びながら、決めポーズを取る。

 すると、ハンニンダーは光に包まれる。

 

「ハン……ニン……ダ………」

 

 力を失った声とともに、ハンニンダーは光に包まれ、霧のように消えていった。

 そして、マコトジュエルがあんなの手に渡ると。

 

「ポチ〜!」

 

 ポチタンがそう叫ぶと、あんなはポチタンの胸元にマコトジュエルを翳す。

 

「ポチポチ!キュアキュア!」

 

 ポチタンは嬉しそうにそう言う。

 そして、マコトジュエルはポチタンへと吸収される。

 すると、玄李達も駆けつけた。

 

「どうやら、僕たちの加勢は要らなかったみたいだね」

「もう終わってたの?」

「みたいですね」

「…………お前がニジーだな?重要参考人として、ついて来てもらうぞ」

 

 それを見た緑希、梅衣、紅葉はそんな風に話す。

 玄李はニジーに近づいて、手錠をかけようとすると。

 

「次のショーでまた会おう」

「待て!」

「逃すか!」

 

 ニジーはそう言うと、右手から緑のボールを取り出す。

 それを見て、麦翔と紅矢が駆け寄ろうとするが、ニジーがそのボールを叩きつけて、煙幕が出るのが早かった。

 

「逃げられた…………!」

「くっ…………!」

「逃げ足の速い奴だ…………!」

 

 それを見て、麦翔、紅矢、玄李の3人は悔しそうにそう呟く。

 一方、インクによって黒く染まっていた木が何事もなかったかのように元へ戻る。

 

「木が戻った………証拠を残さず消え去るってわけか…………」

「とにかく、その木に関しては、宇宙警察の方でも調べてみるよ」

「少しでも、怪盗団ファントムの手がかりがあるかもしれないしね」

「私たちに任せて!」

「ああ」

 

 それを見たジェットは、そんな風に呟く。

 怪盗団ファントムは、証拠を残さずに逃げるのだと。

 緑希、梅衣、紅葉はそう言う。

 宇宙警察の方で調べる事になった。

 


 

 それを見ていたギョク達は。

 

「随分と啖呵を切っだんだな〜。あいつら」

「それにしても…………怪盗団ファントムの目的が分かりましたね」

「ああ。嘘で溢れ、覆われた世界か…………」

「気になる事でもあったのかい?」

 

 戦闘を見ていた黒也と白奈はそんな風に話をしていた。

 ギョクが白奈の言葉に頷くと、そう呟いて考え込む。

 黒也がそう聞くと。

 

「…………怪盗団ファントムにアーナロイドを渡した存在が居るはずだ。それに…………少し引っかかる事がある」

「引っかかる事?」

「何故、あの子供は基地局に侵入したんだ?」

「突発的な行動だったって言ってただろ?」

 

 ギョクはそう答える。

 怪盗団ファントムにアーナロイドを渡した存在に、今回の通信障害が引っかかっていたのだ。

 黒也がそう言うと。

 

「突発的だとしても、基地局にタイミングよく入るのはあり得ないと思わないか?」

「言われてみれば…………」

「こりゃあ、何かが起こりそうだな」

「…………黒也。例の物の整備を進めてくれ。白奈は新装備の開発を急いでくれ。何が起こっても不思議ではない」

「「ロジャー!」」

 

 ギョクはそう指摘する。

 基地局は関係者以外は立ち入り禁止であり、侵入出来たのが引っかかっていたのだ。

 それを聞いて、白奈と黒也はそう言うと、ギョクはそう言う。

 二人が出ていく中、ギョクはある物を見つめる。

 それは、巨大なマシンだった。

 


 

 その頃、あんな、みくる、ジェット、麦翔、紅矢はパティスリーチュチュに戻った。

 ちなみに、玄李達は後始末や鑑識の要請の為に、先にデカベースに戻っていた。

 

「はい!」

「私のペン…………!」

 

 あんながガラスペンをエリザに渡すと、エリザは嬉しそうな表情を浮かべて、大切そうに両手で包み込み、瞳を輝かせる。

 

「犯人は取り逃がしましたけど………」

「無理もねぇがな」

「そうだね」

「でも戻ってきたから!ありがとう!」

「新作がんばってください!」

「うん!」

 

 みくるは悔しそうにそう呟く。

 ガラスペンは戻って来たが、肝心の犯人であるニジーは逃げられてしまったのだ。

 紅矢と麦翔がそう言う中、エリザはそう言う。

 失った物が戻ってきただけで十分だと伝えるように。

 あんながそう言うと、エリザはそう答える。

 その後、キュアット探偵事務所に戻ると。

 

「それ、やるよ。プリキットブック。名探偵の証だ」

「「…………?」」

 

 ジェットは、あんなとみくるにある物を渡す。

 それは、派手な装丁の本だった。

 それを見て、あんなとみくるが首を傾げていると。

 

「勘が悪いな…………。認めてやるって言ってるんだ。事務所も好きに使えよ」

「ありがとう!やったねみくる!」

「ええ!」

 

 ジェットは呆れた様にそう言う。

 ジェットはこの目で、二人が名探偵プリキュアに変身したのを見て、認めたのだ。

 それを聞いて、あんなとみくるがそう話すと。

 

「そうだ。麦翔。お前の処遇について、話しておくぞ」

「っ!ああ」

 

 紅矢はそんな風に口を開く。

 麦翔は姿勢を正す。

 そんな麦翔を見て、紅矢は口を開いた。

 

東野(ひがしの)麦翔(むぎと)。お前はキュアット探偵事務所に所属して、俺たちデカレンジャーとキュアット探偵事務所の連絡要員になれ。それが、ボスの判断だ」

「えっ?僕が?」

 

 紅矢はそんな風に言う。

 ギョクは、麦翔をキュアット探偵事務所との連絡要員にする事にしたのだ。

 麦翔がそう聞くと。

 

「お前をデカベースに置いておくと、何かしらの影響が出るかもしれないし、アリエナイザーだけでなく、怪盗団ファントムとも戦っていくんだ。宇宙警察とキュアット探偵事務所とのコネクションは作っておく事に損はないからな。ちなみに、ジェットからの許可は既に貰ってある。という訳で、頼んだぞ」

「…………ああ!分かった。任せてくれ」

「よろしくね!麦翔君!」

「ああ」

「まあ、よろしく頼む」

 

 紅矢はそんな風に語っていく。

 アリエナイザーだけでなく、怪盗団ファントムとも戦っていく以上、キュアット探偵事務所との連携を取る為に、麦翔を連絡要員という扱いにする事にしたのだ。

 それを聞いて、麦翔はそんな風に言う。

 あんながそう言う中、ジェットもそう言う。

 すると、みくるが口を開く。

 

「私たちで困った人たちを助ける。マコトジュエルを守って、ポチタンも元に戻して、そしたらあんなと麦翔さんも元の時代に!」

 

 みくるはサンルームに向かいながら、そんな風に言う。

 それを聞いたあんなは。

 

「うん、でも私決めちゃったんだ。みーんなを助けるって!」

「うん?」

「ウソで覆われた世界なんて嫌だから。私、みくると一緒に名探偵プリキュアがんばる!戻るのはその後!」

「あんな…………」

 

 あんなはそんな風に言う。

 みくるがそう首を傾げる中、あんなもサンルームに向かいながらそう言う。

 みくると一緒に名探偵プリキュアを頑張り、その後に戻るのだと。

 みくるがそう呟く中。

 

「もちろん、僕たちも手伝うよ」

「あいつらの好きにはさせねぇからな。俺たちデカレンジャーも協力するぜ」

「よし、お前ら。名探偵プリキュアとしての証をプリキットブックに書け」

「「えっ?」」

 

 麦翔と紅矢はそう言う。

 デカレンジャーとしても、怪盗団ファントムを放っては置けないと。

 すると、ジェットはそう言って、大きなペンの形をした不思議な道具を渡す。

 ジェットからペンを受け取った二人は、本の模様に沿ってペンを走らせる。

 すると、白紙だったページに、二人の顔写真と名前が浮かび上がった。

 

「よし、じゃあ改めて。ようこそ、キュアット探偵事務所へ。名探偵プリキュアにデカレンジャー」

「よろしくね、ジェットさん!」

「よろしく頼む。ジェットさん」

 

 ジェットはそう言って、手を差し出す。

 あんなとみくるの二人を正式に名探偵プリキュアだと認め、デカレンジャーとの協力関係を結ぶ為に。

 あんなと麦翔がそう言うと。

 

「ジェットさん?もっと先輩にふさわしい呼び方があるだろ?」

「お前…………そこ気にするのかよ」

「お前の方こそ、気にしろよ」

 

 ジェットはそんな風に言う。

 それを聞いた紅矢がそう突っ込むと、ジェットはそう返す。

 それを聞いたあんな達は。

 

「あ、先輩!」

「ジェット先輩!よろしくお願いします!」

「こちらこそ、よろしくお願いします。ジェット先輩」

「……よろしく!」

 

 みくるとあんな、麦翔はそんな風に言う。

 それを聞いて、ジェットは満足気な笑みを浮かべると、握手をする。

 こうして、キュアット探偵事務所に新たな名探偵プリキュアが入り、宇宙警察とも正式な協力関係を結ぶ事になったのだった。




今回はここまでです。
今回は、第二話の後半部分です。
紅矢も、デカレッドに変身しました。
怪盗団ファントムは、アーナロイドも持っています。
誰から受け取ったのか。
メカニックも登場して、キュアット探偵事務所と宇宙警察が手を組む事になりました。
果たして、どうなっていくのか。
ちなみに、次回はデカレンジャーがメインの話をやっていきます。
アリエナイザーとの戦いを描く感じです。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
紅矢の年齢は、るるかと同じく16歳に変更しました。
アリエナイザーとの戦いに関しては、名探偵プリキュアはサポートに回るという感じです。
デカレンジャーがハンニンダーとの戦いではサポートに回った様に。
今後の展開でリクエストがあれば、活動報告から承っています。
あと、ゴジュウジャーの補ジュウ計画や、ギャバンインフィニティの補完捜査の様な話もやろうかなと考えています。
それについてのリクエストも受け付けています。
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