ダンボール戦機 黒狼   作:妖狐アルル

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1話 始まりの日

「……」

朝方、といっても朝焼けが窓を照らし出した頃合だ

机の上に広げてある工具、そして二足歩行の狼を思わせる黒いロボット LBXハンター牙が鎮座している

 

「こんなもんかな…はぁ結局寝そこなったな」

とっくの昔に冷えた珈琲を飲み干し部屋のドアノブをひねる、母さんはまだ寝てるだろうし静かにシンクまで運ばないとな

 

LBX、小さなフィールド 強化ダンボールの中で戦う小型ロボットの名前だ

昔は強化ダンボールが無くて危険なホビーとして発売停止にまでなったがタイニーオービット社が販売した強化ダンボールのお陰で今では大人から子供までが遊ぶ大人気ホビーとなったのだ

 

「と言っても本当は色々あるんだけどね」

これはダンボール戦機というアニメの設定、そう本来はアニメの設定だ

なのに俺はこの世界にいる、まぁもう考えても分からんから普通に生活してるが

 

「シュウ起きていたのか」

声をかけてきたのは白衣に身を包んだモノクルをかけた男性、この世での俺の父親 風切 永作だ

「ハンター牙のコアボックスを弄ってたんだよ、父さんも早いね」

 

そう聞けば頭を搔く

「研究をしていてね…お互い母さんには内緒だな」

苦笑いをしてくるのでこちらも苦笑いで返すと電気がつく

「何が内緒なのかしら?」

父さんと二人で油の切れたロボットのように振り返れば顔に青筋を浮かべた母さんが立っていた

 

「か 母さんそれは」

「多方二人ともまた夜更かししたわね!」

父さんが弁解しようとしたが母さんの勢いに押され小さくなってしまう

風切 歌織、この世での母さんで俺と父さんが唯一と言ってもいいほど頭の上がらない人だ

 

その後しっかりと母さんのお説教を受けみんなで朝食を食べる

「今日もミカちゃん迎えに来るの?」

「ん? あぁ」

三影 ミカ俺の二つ下の女の子で近所に住んでおり昔から学校等は一緒に登校していた

ちなみに原作キャラでクールというかミステリアスと言う言葉が似合う子だ

 

流石に中学になれば一緒に行くことはないと思っていたが今年中学に上がったミカが朝玄関前に待っていた時は驚いた

 

「この子いつ気づくのかしら?」

「私の子だからな……恐らく当分は気づかないだろうな」

二人して小声で何話してるんだ?

 

朝食を食べ終え部屋に戻り準備をする、原作か

ダンボール戦機、主人公山野バンが仲間達と共に巨大な悪の組織イノベーターに挑んでいくのがファーストシーズン、世界的テロ組織ディテクターと戦うセカンドシーズンに別れるロボットアニメだ

 

小さい頃に見ていたアニメ、今俺はその世界にいる改めて思うと凄いことだ

そして俺の相棒〝ハンター牙〟こいつは本来まだでない、ましてや出てきても敵の機体なのだ

 

だがこの世界では父さんが設計、俺にプレゼントしてくれたLBXだ

確かくれた時父さんが淳一郎の奴がなんとかとボヤいていたからコイツはハンターの兄弟機もしくはプロトタイプといった扱いなのだろう

 

正直原作に積極的に関わろうとは思っていない、実際子供が立ち向かうには命がいくつあっても足りない案件だ

だから中学に上がった時に自然とミカとも距離を置こうと思ったのだが……なんでか彼女は俺にべったり気味だ

 

「シュウー!ミカちゃん来てるわよー!」

下から母さんの声が響く、もうそんな時間か

「今行くよ」

カバンを肩からかけストールを首に巻き玄関から外に出る

 

「シュウ おはよ」

「あぁ おはよう」

いつものように青を基調にした服装に身を包んだミカが立っている

 

二人で並んで歩いてい学校に向かう

「今日LBXしに行く?」

「いいよ ハンター牙の整備も終わってるし」

そんな話をしながら進んでいると前にいる男女が何か話し合いながら歩いているのが見える…あれは

 

「どうかした?」

「いや別に…今日テストがあったなって」

ミカは大変ねと言ってまた前を向く、主人公達*1を気にしないフリして学校へ向かう

 

この時まだ俺は知らなかった、俺が原作に関わっていくことになる日が今日だなんて

*1
山野バン 川村アミ

ヒロインアンケート2/15まで!

  • クールビューティ三影ミカ
  • 純粋ピュア?矢沢リコ
  • まだ絡みが少ない川村アミ
  • まだ当分出番なしジェシカ・カイオス
  • こちらも当分出番なし古城アスカ
  • タグを追加してハーレムで全員
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