序盤からずっと利用するような施設経営者だけど強キャラに薄目にこやかで見られながら名前を呼ばれて最後に「ですよね?」で締め括られる存在になりたい   作:ブ雨堰ド

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幕間 - 紫輝歴773年~783年 キロス自治領~涅月にて

 世界は混沌で覆われている。

 とはいえ生物というのは元から混沌だろうし、人間ともなればその具合は増すだろう。

 片一方の答えしか持たないのは世界だけ。機構(システム)だけだ。心を持つ存在は所詮、混沌から手が生えたか足が生えたか、それくらいの違いでしかない。

 犠牲とは誰の視点の言葉か。勝利とはどの陣営に対する言葉か。

 正当性、大義、違い。

 そんなもの初めからありはしないし、それらはどの択を取っても付随するものである。

 

「静かになりましたね、ようやく」

 

 無数の人々が行き交う街中……キロス自治領のとある場所で、彼はそう呟いた。

 トラッド・ユニト。

 観測できる限り紫輝歴15年から紫輝歴783年までの至る所に出現しており、彼がハーフ魔族という種族だから、では済まされない寿命や行動力を有しているらしい青年。

 

 エチェロエグズル教戒院に存在する在校生・卒業生の名簿においては、紫輝歴510年にあそこを訪れたということになっている彼。ということになっているというか、実際そうである。実際そうであるけれど、紫輝歴510年以前にも度々彼の痕跡はある。

 かの精霊王が作り上げた「時間渡航」という魔法技術があるにはあるが、あれはどちらかと言うと未来に行くためのもの。過去へいくためのものではない。

 時間遡行が可能な面々も存在する。しかしそれは「過去の己に今の己の精神を転写する」という方法であり、今の己が過去の己の延長線上にあればこそ可能なこと。存在すらしていない過去へ跳ぶことのできる技術ではない。

 

 彼は一体、何者なのか。

 

「さて、次に僕が出てくるのは時の円環のリセット機構が『院長』の手によって改良されたあと、なんて言ってしまった手前、今出てくるのは些かよろしくなかったりするのですが……」

「お主、なんというか、そのテキトー言う癖まだ直っとらんのか」

 

 雑踏の中にあって、静寂のように平坦だった世界に、一つの音が混じる。

 トラッドが顔を上げれば、そこにはなんだか疲れた顔の老人がいた。

 フラニー・ハニー・オーケストラ。件の精霊王の同位存在。『時渡』とは別の術で『不死』を獲得した魔導士。

 

「やぁ、フラン。君の感覚的に、お久しぶりです、であっているかな?」

「知らぬわい。儂はお主のように曲がりくねった生き方をしておらぬのでな」

「ふふ、おかしなことを言いますね。僕に時間遡行などできないというのに」

「じゃから知らぬと言っておる。……そろそろ銀のやつが戻ってくる頃合いなんじゃがのー。あやつ、どこで道草食っとるん──ぬごぁっ!?」

 

 フラニー老が言葉を言い終わる前に、その後頭部に突き刺さったものがあった。

 ──若干白く汚れた円錐状のワッフル……つまり、アイスのコーンである。

 それは行き交う人々の頭をするすると避け、フラニー老の頭だけを避けずに突き刺さった。まさに達人技であると言えよう。

 

「やっほートラッド。あたし今気分ちょー良いから、はいこれ」

 

 ぴょんぴょん跳ねながら現れたのは金髪の少女、銀・結糸。

 彼女は幾らかのアイスをトラッドに渡し、地面でピクついているフラニー老の上に座って、自分の分のものを舐め始める。

 

「いやー、文明の進みってイダイっていうかさ~。氷菓とか、出てきてからまだ五年くらいしか経ってないのに、どんどん進化しててすごいよね~」

「確かに。かき氷、でしたか。以前まで食べられていたものは。教戒院には初期からありましたが、外界ではそれくらいしか氷菓などありませんでしたしね」

「あと凍らせた果物ねー。……アイスクリームの生みの親って言われるヒトは魔力の気配がそれっぽかったから、もしかしたら教戒院出身かもだけど」

「ああ、じゃあ、『院長』のせいですね。彼がそういう……外界ではまず見ないような料理を当然の顔をして振る舞うものですから、みんなそれぞれお気に入りができて、いざ外界に帰ってみたら無くて絶望して、自分で作り始めるんですよ」

 

 技術的な部分は「それが台頭するまで『整合』をかける」という魔法がかかっていて出せないけれど、味……嗜好まで制限することはできない。

 技術的に難しい調理法・保存法があるのだとしても、代替を探す。好物が食べられなくなることの恐ろしさを、あの『院長』はいまいちわかっていない。恐らく食に依存しない存在であるがゆえに、好物(ソレ)が無ければ生きていけない、という状態に陥ったことがないのだろう。

 

「は、っはぁ、っはぁ! ちょっと……早すぎますって、銀さんっ……」

「お。ライっち、こっちこっち~」

「あの、そろそろ退いてくれんかの?」

「まだ食べ終わってないからだ~め」

 

 とたとたと、明らかに走り慣れていない……というか運動し慣れていない足音が近付いてくる。

 人混みを掻き分けて、それらの一切に気にも留められずに。

 

 やがて現れたのは、赤毛の青年。

 

「──お久しぶりですね、『別界(パラレッラ)』」

「ああ……オブスキュラさん、ですか。はぁ……はぁ。……お久しぶりです」

 

 第一印象で受けるのは、弱気そう、ということくらいか、

 それ以外は特徴があまり存在しない。ただ、『全開』の彼女のように削ぎ落されている感じはしない。特別な魔法が使われているということもない。

 つまりまぁ、有体に言えば、とても影が薄くて、目立たない青年、ということだ。

 

 ただ、目立たないのは彼の容姿だけだ。

 その恰好は十二分に「変わって」いる。

 まず目を引くのは大きなバックパックだろう。余程荷物を詰め込んでいるのか、その口は今にもはち切れんばかりに緊張している。何がそんなにも入っているのかと隙間から中身を覗けば、それがとんでもない量の本であるということがわかるだろう。

 なんなら彼の腰や首元に通っている不思議な紐のようなものにも小さな本が括りつけられているし、ぜぇぜぇと呼気を荒げながらも、左手に持った本は離していない。

 

 蔵書狂(ビブリオマニア)愛書家(ビブリオフィリア)を少し飛び抜けた存在か。

 彼の名前は、ライゼンという。【マギスケイオス】が第十二位、『別界』の魔導士だ。

 

「遅いよライっち~」

「あなたが早すぎるんですよ……」

「……普段運動をしない『別界』を連れまわす以上はその体力の無さを慮ってやれ、と言いたいところじゃけど……もしかしないでも『別界』お主、ベンチで本を読んでいて、もう行くという銀の言葉に頷きながらも読むのがやめられなくて、それで遅れたといういつものパターンじゃろ」

「おじーちゃんせーかい。正解者の上からは退いてあげよ~」

 

 ようやく退いた銀をねめつけつつ、ゆっくり起き上がるフラニー老。彼はその後頭部にまだ突き刺さったままだったコーンを抜いて、宙に放り、パク、と食らい付いた。

 

「評議が悪いですよ、フラン」

「それを言うなら行儀じゃし。そして【マギスケイオス】なんて無法者集団に行儀なんて要求する方がおかしな話じゃし」

「あーもーおじーちゃん。いつもの言い合いじゃれ合いが始まりそーな雰囲気を察してライっちが読書モードに入っちゃったじゃん」

「い、いえ、流石にそこまで弁えていないわけではないですよ。……トラッドさんを怒らせると、あとで陰湿な嫌がらせを受けるので、したくないですし」

「本人の前でそういうことを言うのはやめましょうね、『別界』」

 

 コホン、と。

 トラッドが咳払いをする。

 

「とりあえず移動しましょうか」

「いや、この場所を指定したのお主じゃろ。どっか行くならなんでこんな道のど真ん中を選んだんじゃ」

「それは多分、ここが魔力境界だから、かなぁ」

「おお、流石ですね『別界』は。フラン、あなたはもう少し知覚を鍛えなさい」

「余計なお世話なんじゃけど。……で? 魔力境界だとなんなんじゃ」

「魔力境界ってことは、小規模だけど沈んだり浮かんだりが起こってるってことでしょー。それを使って長距離移動をしたい感じだよね~?」

「はい、正解です。フランはもう少し勉強をしておくように。この程度、『時渡』の方なら簡単に解けますよ。あ、結界は『別界』、あなたがお願いします。僕は推進力と制御の方をやるので」

 

 文句を言っても何も変わらないと知っているのだろう。『別界』……ライゼンは四人を滑らかな楕円球の結界で包み込む。

 起点、終点、端、ムラやもつれの一切無い、まさに究極の名に恥じぬ結界術。

 

 いつの間にか杖を取り出したトラッドが、それを一回転させれば。

 

 次の瞬間、四人を包み込んだ球体結界は、遥か上空にあった。

 

「通常、魔力というのは無主魔力……均質状態にあり、属性ごとの差で何かを作る、ということはありません。しかし、魔力境界などの別種由来の魔力が作り出す"魔力の縄張り"の継ぎ目では、このように簡易的・小規模な魔力沈下・浮上が起きます。世界全体で起きているものと原理自体は同一です」

「いや知っとるけど。別にそれくらい儂にもわかるけど。……儂が聞きたかったのはどうしてあそこを集合場所に選んだのか、じゃ。魔力境界じゃから、とか長距離移動したいから、とかではなく、最初から目的地を集合場所にしとればよかったじゃろ」

 

 高度50kathl地点──。

 雲のほとんどが眼下に並び、紫色をしたこの大地と、天外を指し示す黒とか境界線を作り合う領域。

 

「それは無理だったでしょうね。──なんせ、行きたかった場所は──涅月ですから」

「はぁ?」

「え──」

「ちょ──先に言ってくださいよ……。呼吸系とか弄らないといけないんですから……純粋魔力による曝露とか、対策しないといけないこといっぱいあるんですよ……?」

「ああ、それは申し訳ありませんでした。少しスピードを緩めますか?」

「いえ……もう調整は終わりましたけど」

「さすがは『別界』。仕事が早くて助かります」

 

 涅月へ行く。

 ──確かに兼ねてより人族、及び魔族は、涅月へと手を伸ばし続けてきた。

 けれど、そのたび、竜災や戦争などが起きて……必ず計画は頓挫する。そういうことが続いていた。

 

「そこでこの、誰にも知らせず、少し遠出をしてみましょうか、のノリで涅月を目指し、妨害の一切を発生させない、という策を思いついたのです。……しかし、僕がこれを思いついた時にはもう……『院長』に、件の言葉を残し終えたあとで」

「前々から思っとったけど馬鹿じゃろ」

「でも、ジッサイ問題ナイスアイデアかもー? ほら、あっちの方から竜っぽいのが向かってきてるけど、全く追いついてないしー」

「む。……ユランの航行高度を眺めていて思ったのですが、竜って呼吸しているのでしょうかね」

「……どう、なんでしょう。翼も……別に翼で飛んでいるわけではないっぽいです、よね……」

「まさかとは思うんじゃけど、このまま追ってくる可能性の話をしとるのかの?」

「それ以外の話をしていると思っていたのなら、あなたは戦力外通告です。この結界から放り出してデコイに、というのも悪くない案ですね。『不死』ですし着地も平気でしょう」

「『不死』はそういう魔法じゃないわい!」

 

 現在結界球は5.556kathl/sの速度で大地から離れつつある。

 その速度に追い縋り得るモノを生物であるとは呼びたくないトラッドであったが──。

 

「迎撃すれば、どこに落ちるともわかりませんね。──速度を上げます。『別界』」

「もうやりましたよ、強化は……。でもそれってまさか、涅月で迎え撃つ、ってことですか?」

「仕方がないでしょう。それとも無法者集団の皆さまは、あの質量が無辜の民の上に降り注ぐことを良しとするのですか?」

「ふーん。ナーたんが言ってたケドー。"世界を救わなければならなかった大賢者"だってさ。まったくその通りの生き方だとあたしも思う~」

「ナーたん? ……ああ、あの方ですか。さて、あの方に大賢者とまで言われるのは流石に面映ゆいですが、期待に恥じないことをしましょうか。……ちなみに皆さん、竜との交戦経験は?」

 

 推進、加速。その他諸々。

 とんでもない速度になりつつある結界の中で、トラッドはそれを問う。

 

「あるよーな、無いような? 竜っぽい概念は倒したことあるよ~。あたし一人の力じゃないけど」

「災厄地? とか言うところでなんか知らん儂がしとったみたいじゃけど、儂はほとんど無いのぅ」

「いえあの僕引きこもりですよ? あるわけないじゃないですか……」

「──なるほど、見事に不安だ」

 

 世界でたった十二人しか名乗ることの許されぬ【マギスケイオス】が三人。

 その中でも、見事に攻撃性を有さない「安全を行使する者達」が集まったと言える。

 無論『蓋然』がいれば最終的にはどうとでもなるかな、なんて楽観と不安を綯い交ぜにしながらも、一行はとんでもない速度で涅月へ進む──。

 

 

 して、目を疑うことになる。

 

「いらっしゃいなのだわー! ようこそ涅月の中心街・クィロー'sタウンへ、なのだわ!!」

 

 黒い光を発する魔力結晶体……という姿はどこへやら。

 地面にはパステルカラーのタイルが敷き詰められ、子供が絵本に描くような家々がところどころに建っていて、そして同じくところどころで人影や魔物と思しき者達が──ボードゲームをしている。

 目を疑わない方が無理である。

 

 一行を出迎えたのは、元気溌剌、という言葉がぴったり似合う感じの、黒髪黒目の少女。

 書き込まれた記憶からフラニー老と銀が解するところの、ノクスルーナ。涅月の化身。

 

 そこへ近付いてくるのは精霊……っぽい、コンストラクトっぽい、それでいて『時渡』よりも強そうな、黒っぽい飴色の髪の少年。

 

「あなた達は……また、厄介そうなものを連れてきたね。僕が撃墜してもいいけれど……ルーナお姉さん、どうする?」

「あ、ちょっと待ってなのだわ。最近竜語を勉強していて、話して帰ってもらえないか試してみるのだわ」

「まぁ、じゃあ、交渉決裂したとき用に控えているよ。街の案内は……アダン、任せていいかな」

「ええ、任されました」

 

 少年が声を掛けた方にいたのは、浅く焼けた肌を持つ青年。

 その名前に誰よりも早く反応したのは。

 

「え、人族……っぽくてアダンって……もしかして『ロストランド生態系図鑑』の著者の!?」

「おや、後世においては僕、仮面の魔族として伝わっていると思っていたのですが」

「それは……確かに紫輝歴の頭頃まではその説が有力だったし、公的な書類や壁画にはすべてそう記されていたけれど、紫輝歴24年に発見されたハインケルという魔族の手記から、"なんらかの呪いによって500年以上を生きる人族"というのが発見されて、改めて関係者の手記や日記を読み返したら皆アダンを人族だって書いてて……」

「あまり、他者の日記を見るのは褒められた行為とは言えませんが。……まぁ、そうですよ。魔族や本好きの方々からはとても好評なようですね、『ロストランド生態系図鑑』」

「世界で一番売れた本だし、当然だと思うけど……」

 

 銀なんかは「いーっ」という顔をしているのだが、それに一切気付かずに話を進めていくライゼン。

 蔵書狂なだけでなく、ちゃんと中身のマニアでもあるのが彼の長所であり短所、かもしれない。話が逸れやすいという点において。

 

「ねーねー。シツレーかもしれないケドさー。……キミたち、コンストラクトだよねー? 生活してるみたいな雰囲気してるケド、どういうことー?」

「確かにコンストラクトですが、食事をしないと活動に支障が出ますからね。この街はちゃんとそういうサイクルができています。ああまぁ、唯一違うのは排泄行為が無いことかな」

「どうやって生活をしているか、というより、どうして存在しているのかを聞きたいんじゃが」

「元より涅月は生命が住まうには難しい土地ですから、僕らのようなコンストラクトくらいしか住めませんでした。しかし涅月は、知性体がここに住んでくれるようにと願ったのです。その結果がこれですね」

「願った……というのは、誰に?」

「センバー・アークライト。第四代魔王の秘書を務めていた男です」

「つまり……お主らはその者に創られた、と?」

「ええ」

「アークライトって、ナーたんのファミリーネームだけど、ナーたんの先祖?」

「……いえ、この感じ……()なのでは? というより……クィローに、アダンに……あなたたちは、()なのではないか、という疑惑のかかった方々、ですよね」

 

 問いは。

 

「と、いいますと? まず、彼とは?」

「『院長』……もしくは、最新の迷い家ですよ」

「ああ、なるほど。だとしたらその認識は正しいですよ。……とはいえ、僕らは出身が同じだけ、という解釈をしていますが」

「出身?」

「はい。最新の迷い家。その現象の最中で生を受け、こうして新たな道に続いた者達。今の僕たちは迷い家ではなく、ただのボドゲ同好会のメンバーですかね」

 

 神妙に聞いたのにあっさりと肯定され、流石に二の句が継げなくなるトラッド。

 迷い家という広域現象。「時代の産婆現象(プロドロモス)」とも呼ばれるアレから生まれ出でた、新しい知性体。

 

「とはいえ僕らが皆さんの席を奪うわけにはいかないので、こうして涅月でノクスルーナと戯れているのです」

「ってことは~、茜座おじさんもいるの~?」

「彼は死者ですから、いませんよ」

「ちぇー。ご飯作ってもらおうと思ったのに」

「いやあの、まず食材が無いんじゃないかなー、なんて……ははは……」

 

 どうしてボードゲームをしているか、という部分はともかく、状況は理解できた。

 自立するコンストラクト。術者とは別個の考えを持つコンストラクトなど本来はあり得てならないが、『院長』やエリート三人組、そして教戒院にいた無数のアレを思えば、それが外にいてもそこまで不思議ではないと、この場で唯一の教戒院生たるトラッドが独り言ちる。

 

「それじゃあ案内を続けようと思いますが」

「いえ、その前に、僕らの目的を果たしたいんです」

「そういえば、結局何目的で来たんじゃ、儂ら」

 

 目的。それは──。

 

「同じことを続けるろくろに、出口を作ってあげるため、ですよ。僕らが最新であるのなら、ね」

「???」

「『実行者』は『理解者』からの助言を突っぱねるけれど、時を経てそれを思い出し、本当の意味を知るも、時既に遅し……、新天地にて変わる……過去の自分を殺しでもしなくては、何事も成せない、なんてことの繰り返しでは、得られるものも得られないでしょうから」

 

 そうして行われたのは、十年にも及ぶ「とあること」。その「とあること」が後にどう響くのかについては──まだ、不明とさせていただこう。

 

 その後、ちゃんと竜と交渉して和解をしたノクスルーナ、クィローも交え、トラッド&【マギスケイオス】一行は浴びるほどにボードゲームを楽しんだとか。

 また、こういう経緯が『不死』と『蓋然』の不在理由であり、決してアルカやエレンから逃げていたわけではない、ということは、ここに明記しておく。

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