序盤からずっと利用するような施設経営者だけど強キャラに薄目にこやかで見られながら名前を呼ばれて最後に「ですよね?」で締め括られる存在になりたい 作:ブ雨堰ド
それは、ヴァルウド山の山頂を目指している時だった。
「グワッキーン♪ ドワッキーン♪ グワラックゴァイーン!! あオレは、あオレは、あオレはオレはオレはオレはオレはァ、
……音程、メロディ、旋律。
そんなもの、ない。へったくれもない。
思いついた言葉をそのまま口にしているだけのような……あー、一応、歌? が、聞こえてきた。
「おおっと落石だ! いや火砕流か!? しかぁしそこは巨凰のォ、花婿なればぁ! はい足止めドーンドドンカッドンドドン! あ、砕けちゃったね? 砕けちゃったねぇ、オイ脆い脆すぎる! オレを潰したいなら鋼の塊でも持ってきなァ!! あちょっと細かいのはヤメテ痛いからあだだだだだっ!」
無視して山中に……地面をすり抜けて地底に入っちゃおっかな。
「ちょ、そこの人! 優しい目のオニーサン! 目の奥底に優しさが無くて明らかに怖いっつか巨凰の君より関わっちゃいけない気配がするっつーかなんだそれ"
まぁ、悪い奴ではなさそうなので、対処をしてあげる。
火砕流……かなぁ、これ。噴火した感じはないから、とんでもなく熱されているだけの落石って感じがするけど。
水の魔力や氷の魔力では焼け石に水がいいところなので、雷の魔力で裁断する。
「Oh……なんて精密な魔力操作。見てるこっちが痒くなるレベル……」
「助けない方がよかったですか?」
「いえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえYEAHYEAHYEAH! ありがとう通りすがりの見知らぬ赤の他人! もとい怖い目のオニーサン! オレを助けてくれてありがとうそしてありがとう! そしてオレの事が気になるよなそうだよな? あオレは」
「じゃ、私は先を急ぎますので」
「待て待て待て待て先を急ぐってなにどういうことこの先にはご機嫌斜めの山しかないよぅこの山に用があるならオレに聞くのが一番だよぅなんせオレは巨凰の花婿! この山に捧げられた命! WOWWOWWOWWOW!」
う、うるせぇ。
今まで出会ってこなかった手合いだ。一番似ているのは重村鎖袋か? でもあいつは煩いだけで言葉には全部意味があったからなぁ。
で……
無視するべきではない……のか? いやでもうるせーし話通じなそーだしなぁ。
……早く違う時代行きたいし、人間関係を広める意味もないし、じゃあ無視の方向で。
「ちょおおおい会話をしようぜオイオイオイオイ! つーかいずれにせよなんにせよオレと一緒じゃないと山の中には入れないぜーイエイエイエイエイなんでってオレが位相空間のキーだからなドワッハッハッハちょっと待て待て待て待て力業でこじ開けようとしないで噴火しちゃう噴火しちゃう!」
「位相空間をこじ開けられると噴火する? ……つまり、とっくの昔に噴火はしていて、それを位相空間に閉じ込めることでなんでもないふりをしていた……というのが、さっきの落石の感じ、保たなくなってきている、という感じですか。……まぁ、怠慢ですね。数年前からここにいて……調べようとしなかった。
「ん、ん~!? 今度はすり抜けようとしてる!? やめた方が良いヨ巨凰の君に敵認定されちゃうヨ! とりあえず話を聞いてYO! あっちにある村とか、そっちにある集落とか、潰したくないでSHOW!?」
まぁ……そうか。
噴火したらしたで別に構わないし、なんなら結界で止め直してやろうかとも思ってたけど……しないに越したことはないか。
「私は、朝切橋・モルダロットと申します。元ヴァグス公国がA級冒険者、『輝風』でもありますね、一応」
「あどうもこれはご丁寧に。オレは何代目かわからないけど
「おや、ご同輩でしたか。先輩と言った方が良いのかもしれませんが、そう言うとあなたは調子に乗りそうなのでご同輩と言っておきましょう」
「Oh...もうオレについてをわかっているようで……」
改めて彼、ネイファンを見る。
初めて見るレベルで真っ赤な髪の青年だ。長髪だから後ろ姿は一見女性……なんてこともない、超ガタイの良いロン毛のにーちゃん。
それと、今は紫輝歴の55年というかなり早い時期だったりする。ここはヴァグス公国だけど、モゴイ丘陵と魔王国との国境地帯付近なんで山ばっかの田舎。ワーラスたちのいた村とかそれにすら満たない集落がたくさんある感じ。
涅月の寵愛があると黒色。赭地だと紫。紫輝だとオレンジ色で、緑月だと銀色+レッドメタリック、っていうのが今んとこの髪色の法則だから……ワンチャン緑月関連か、とも思ったけど、身に宿している魔力は赭地だな。英雄系か。
それも……通常状態の魔力が炎や火の属性段階になっているから、とんでもなくそっちに適性があるんだろう。
巨凰。字面で考えれば火の鳥的なサムシングだろうが、そんな魔物いたっけな。
「むおっほん。改めて。……えーと? 冒険者がこの山に何用?」
「元冒険者です。もう辞めたので。……この山がそろそろ噴火しそうだという通報を受けて、調査をしに来たのですよ」
「通報!? なにそれどれそれだれがやったのそれっていうか"噴火しそう"を通報できる機関なのモルダロットさんは!?」
「あなたは? 巨凰の花婿とは? ……という問いは、面倒なので良いです。どうせヴァルウド山の位相空間内部に溜まりに溜まった魔力が高温高圧環境下で魔鉱石化してコア化してそこにさらに魔力が注ぎ込まれたことで果てには精霊モドキにまで昇華した存在が巨凰を名乗っていてあなたはその魔力に最も同調できる存在とかそんなところでしょう」
「ウワー!! オレの一生とこの山の秘密が全て一息で消費サレター!!」
「私はこの山の噴火を
「そういう物理鍵じゃないけど!?!?!?」
物理鍵。……結界の鍵を知っているからか、それとも。
……いいや。こいつのパーソナル部分はどうでも。
「とすると、初代花婿はこの山の位相空間を作った人物で、以降の代は適合者に結界の維持を任せるために選出している感じですかね。花婿とは即ち終身この山にその命を捧げることになるがゆえの比喩ですか」
「ウワー!! つい最近までオレが考察してた全てが秒で見抜かれたァ!!」
「しかし、安全上のことを考えれば巨凰の花婿は位相結界の中にいた方が良い。にもかかわらずあなたが外にいて、落石などの対処をしているのは、そんな境遇でも何かを変えられないかを模索していたから。位相空間をどうこうできないか、ももちろんですが、巨凰というのもどうにかしようとしていたのでしょうね」
「ヤメテ!! オレそんな真面目ちゃんじゃないカラ!! 好きな時に好きに歌を歌って好きに振る舞っていればいいだけの傍若無人花婿ダカラ!!」
「ええ、そうでしょうね。私はあなたにどんな期待もしていませんので、お好きに振る舞ってください。私があなたに求めるのは鍵としての役割だけですよ」
「オレの人格全否定!? 優しい目だけど怖いオニーサンの評価間違ってなかったなこれなナハハ!」
ネイファンの腹に手を当て、久方振りの使用になるが、ローレンスでやっていたCT&MRIのコラボレーション魔法の結果を脳裏に流していく。
……腎臓は……普通なのか。じゃあどこに鍵としての機能が。
うわ。……背骨にびっしりと刻印が刻まれている。刻印……いや、古代魔族語の形を成していない。魔剣や聖剣と同じ、精霊……ないしは力の塊が「その効果」を植え付けるために後から生成した痕跡のような感じだ。
そういえば……そうなんだよな。古代魔族語の発生由来が精霊語を掻き消したいから、だったとして、それに強い力を持たせる意味は別に無いわけで。
もしかして刻印魔法の刻印って、魔力で事象を起こそうとするときに発生する「余波による痕跡」に類似性を持つ文字を組み合わせて、後追いと逆算で事象を作っている、って経緯の発生なのか?
ははぁ、だからアルカの……創作刻印、って横暴が成立するわけか。
あの時はアルカの魔力の動きを見様見真似で模倣したけど、これなら……。
「あ、アノー? オニーサン?」
「刻印は人工言語なので読み取りやすいですが、精霊自身ですら認識しているわけではない自然言語を読み解くのは骨が折れますね。……ですが、霊質と魔力の質を分断し、さらに後から付け加えられたものを読み解けば……
「あらやだちょっとあなたんもうゴーインなんダ・カ・ラ……あちょっとちょっとそのまま入ろうとしないで無理だからオレが同行しないと巨凰の君が機嫌を損ねちゃうから!!」
「面倒臭いですね」
「はっきり言った!? いやオレもちょっと思ってるけどはっきり言った!?」
いや巨凰の君にじゃなくてお前にだけど。
……巨凰の君とやらも面倒なのは確定としても。
「巨凰の君とやらが機嫌を損ねると噴火する、という解釈であっていますか? あなたの仕事はそれのご機嫌取りであると」
「身も蓋も無い言い方をすると~~~~SOW!!」
「一回山を丸ごと消し去ってもう一度山を生成する、とかじゃダメですか?」
「何怖いこと言ってんの!?!??!?!??」
「あなたはどちらの機嫌を取るのか、という話です」
「ヤメテ!? オレの小さな双肩にそんな重たい未来を乗せないデ!?」
仕方ない。じゃあ、まぁ、今回の夢の同行者はお前さんに決定だよ。
結構長い。
「結構長いですね」
「まーそりゃ、一応封印なわけですし? あコレ巨凰の君には内緒な? 巨凰の君のために広くしてるんですよって言ってんだから」
「あなたが思うほどその巨凰の君さんも愚かではないように思いますがね」
精霊って基本ふわふわだけど、同時に賢いからなぁ。
それを言語化する能力に乏しいだけで、答えを知って生まれてくるようなものだし。
……しかし、長い。山中……位相空間の中は、外見からは考えられない程に広く、長い道のりだった。
蛇行する道の先に確かに超高温の何かがいるのだけど、そこまで辿り着くのに結構かかる。オールトヴァルト村と同じで直線距離が見えているだけで、空間自体は道に沿って作られているから近道もできません、と。
「あなたはこの役割に納得しているのですか?」
「え、ナニいきなり」
「花婿と言えば多少の聞こえも良くなりますが、言ってしまえば生贄でしょう。どうにかしようと頑張っていたのは次の代に悲しみを継承しないため、とかですか?」
「え、ナニ、オレそんな美男子に見えてる? やだぁ、んもう、モルダロットったらぁ!」
「魔力の質ではなく脊椎に直接刻印を刻む形の継承……呪いなわけですから、割と簡単に解呪できそうなものですがね。……いえ、この場合は契約、でしょうか?」
「すっごい無視するじゃん」
しかし……その場合、どうやって継承しているのか、も気になるな。
と。
俺達の……行く手を阻むかのように、「私達火山が生息地です!」みたいな属性・見た目の魔物が二十体くらい湧いてくる。
「……魔物? 位相空間内に?」
「あーまた湧いてら。ここんとこずっとなんだよなァ。巨凰の君は気にしないけど、オレの憩いのタイムが削られるのがムーリー。ってことで退治しようモルダロット!」
「どうぞお好きなだけやってください。私は先を急ぎますので」
「えぇ~……あ、ちょ……早歩き速っ!?」
位相空間に魔物が湧く、ねえ。
どこかに綻びが出来始めているようにしか思えない。もしかしたら一刻の猶予もないかもな。
エチェロエグズル教戒院に魔物が湧く、と言っているようなものだぞ。あり得んあり得ん。
さて本当にネイファンを置き去りにして進んで……ある程度行ったところから、猛烈な熱波を感じるようになった。
……ネイファン以外の人間を許さないのか? 魔物は気にしないくせに?
あるいは、魔物は自然淘汰の一部として認識している、とか?
「おおおおおおおお追いついた追いついた危ない危ないいくらオニーサンが強くたって無理無理焼け死ぬって言うか蒸発しちゃうヨーオレと一緒に行こうYOよ溶鉱炉YEAH!」
「……。……そこそこ強かったように思いましたが。五分足らずで殲滅しきりますか。S級冒険者としての腕は鈍っていないようですね」
「エ、ワ! 褒められている! 巨凰の花婿になってから二十五年! 巨凰の君は滅多に褒めてくれないから骨身に染みる!!」
ふざけ倒してはいるけど……相当だぞ。
こういう悪環境に生息している魔物っていうのは高い戦闘力を持ちがちで、さっき見た二十体のなかには蛟に匹敵するレベルのものまでいた。それを五分足らずで、って。
位相空間内に魔力が満ちているせいでそっち系の感知はできないけど……次戦闘する機会があったら本腰入れて見に徹するのはアリかもしれない。
……参ったな。
さっきから興味を持ちそうになっては今それする気はないから、と自分を律していたつもりだったけど……気になってきてしまった。
早く次の時代に行きたいのに……。こいつから「──ですよね?」は得られそうにないっていうか、主人公パーティがいないからどうにもならないのに。
「まぁ? 言うて? ここが周囲の被害を気にしなくていい場所だから? っていうのはあるかなー! 思う存分力を揮えるっていうか!? オレ最強っていうか!?」
「冒険者時代は誰かとパーティを?」
「ギャアアアアア!? なんてことを聞くんだオニーサン!? 組んでたら知れ渡っているよ多分!! 周囲から嫌厭されててパーティなんか冒険者生活で一回も組めなかったよぉぉぉお!! 誰に声かけても"あー、ネイファンくんはちょっと……ウチには合わないかな"とか、"ネイファンさんならもっと強い人と組めますよ!"みたいに遠回りにご遠慮されるばっかでよぉ……」
巨凰の花婿に選ばれたことが強さの原因ではないのなら、その反応はさもありなんだな。
ソロでS級に至るのはかなり厳しいんだよなこの世界の冒険者ギルド。単純な実力だけじゃなく、人柄や貢献具合──人々への──も見られるから、余程高潔で英雄然とした奴じゃないとなれない。パーティで、なら一人が高潔であれば他は喋らない、でも評価は上がっていくからなりやすくはある。
この辺りで説明しておくと、冒険者の級は個人・パーティどちらもD~Sまでの五段階評価。だけどS以外の階級の中に下位中位上位の三段階がある感じかな。名前忘れちゃったけどシュラインの時に助けたパーティがA級中位か上位で、カズラ君のとこもそんくらい行ってたんかな? 最終的に。俺といた時はB級が良いとこだったけど。
まぁC級やD級っていうのは余程素行が悪くないとならないので基本はB級だ。B級下位が駆け出し。
……このあたりもドルミーレ……ネムリがデザインしたのかな。流石に他の大人の知恵が入ってそうだけど。
「っと……ホントに行く気? オニーサン。そろそろなんか対策しないと肉体が焼滅しちゃうYO。オレは巨凰の花婿だから大丈夫だけど……」
「生物の体内というのはある種の結界です。私はそれを拡張し、体表から僅かなところまでを体内扱いにしているため、外界の温度変化をものともしないんですよ」
「ほえー。結界か。……オレにもそっちの知識があればなぁ」
「道中で良ければご指南しましょうか? 手ほどき程度にはなりますが」
「え、良いのか!? それは本気でありがたい!! いやホント、巨凰の花婿になってからというもの、なんでオレは冒険者時代に強さ以外のことを求めなかったんだって後悔の連続でさァ。そりゃパーティに呼ばれないわけだよな。戦闘以外任せられないやつとかお荷物だし」
「そうですね」
「そうですね!? 否定してくれない!? あなたにもいいところありますよ、とかないの!?」
「実際不要ですから。パーティとは役割分担の別の名前。それができない方にパーティは不要です。仲良しチーム、というだけでパーティを組んでいる方々は少ないんですよ」
「……ちなみにオニーサンはパーティ経験とか」
「駆け出しの頃は誘われましたし、臨時パーティを組むこともありましたけど、定着はしませんでしたね。私はあなたとは逆で、全て一人でできるためにパーティを必要としなかったタイプです」
「グサグサ刺すじゃん」
ディミトリ達の『深淵の瞳』やカズラ君たち、あるいはキアステンたちみたいな「仲良かったから組みました」って結構珍しいんだわな。
大抵はもっとビジネスな関係というか、自分にはこれができないからこの役割を募集し、その募集を見てやってきた人の集まり、くらいの関係にしかならない。
ま、パーティを組んでいる内に仲良くなっていく──ならなかったパーティは解散する──から「仲良しパーティ」ばっかに見えるのは否定しないけど。
「まずは結界の基礎、魔力に面を見るところから始めていきましょうか」
「お、おぉ……オレの人生に先生とか師匠とかいなかったから、新鮮だァ……」
誰にも教えられずにそこまでの強さを手に入れていたのなら、そりゃ遠慮もされるだろうさ。嫌厭じゃなくて敬遠だろうがな。
そうして。
とんでもなく覚えの良いネイファンが結界の基礎を手に入れる頃に、俺達はそいつの前にまで辿り着くことができた。
──超高純度の火・炎属性の魔力。その中心には魔晶石が構築されていて、その姿はまさに火の鳥……巨凰に相応しき姿をしている。
精霊の一種ではある。だが……ほとんど魔物寄りというか、なんなら神寄りだな。
「……ネイファン」
精神耐性の無い者ならばそれだけで傅いてしまいそうな声が響く。
「どうしたよ、巨凰の君」
「この霊聖なる地に何を引き込んだ。……そなたの見る目は正しいものと思っていたが……」
「そう嫌ってやるなよ。オニーサン……モルダロットさんは良い人っぽいぜ? 多分」
案外フランクなんだな。
ご機嫌取りというから媚売りまくりかと思ったら。
「そなたは霊質を見るすべを持っていただろう。
「私はこの地の噴火問題を解決しにきただけで、あなたを害しにきたわけではないのですが……その言動はつまり、あなたを害することでしかこの問題は解決しない、ということでしょうか」
「──痴れ者め。誰が口を開くことを許可した。ネイファンが許されていることが全て許されているとでも?」
「私はあなたに傅いたつもりがありませんので」
「ちょ、オニーサン! だめだって、そんな態度取ったら殺されちゃうヨ!!」
面倒臭いな。
面倒臭い相手には割と容赦しないぞ、俺は。……そんな割とでもないか。
「傲り高ぶったな人族。危険と言ったのはその霊質をしての話。
一気に上昇していく温度。ネイファンですら「あちちっ!」と後退するレベルの温度は。
「先程ネイファンさんにご説明した通りですね」
「なに……」
「二度も同じことを説明するつもりはありませんから、あとでネイファンさんに聞いてください。──さて、先程の魔物を見てここの位相空間の結界に綻びが出来つつあることはわかりましたし、あなたには二択を与えましょうか」
即ち。
「この空間をより強固なものに仕立て上げ直すか、あなた諸共きれいさっぱり消し去ってしまうか。スマートに行きましょうよ、何事もね」
どちらを選んでくれてもいいよ。どちらも労力はそこまで変わらないのでね。