序盤からずっと利用するような施設経営者だけど強キャラに薄目にこやかで見られながら名前を呼ばれて最後に「ですよね?」で締め括られる存在になりたい   作:ブ雨堰ド

147 / 150
短いですが、登場人物紹介です。
あとがきに「時の円環とは何か」についての図説を載せています。


地名・登場人物紹介7

 

※ここでは単位系を地球の基準に合わせています。

 

・キロス自治領

 実際のところ、キロス自治領の名前の由来はわかっていない。クィロー'sタウンが元なのか、それとも別の意味があったのか。

 作中で触れられることはあまりなかったが、キロスもまたアスミカタ帝国と同じく「英雄の生まれぬ土地」である。エリスフィア帝国に霊脈が集中していることを主な原因とし、であるがためにレイン・ヤーガーは歴史を語る上で極めて異端であるとされる。

 なお、果たして上述のクィロー'sタウンの影響か否かはさておいて、780年頃のキロスではボードゲームが大ブームであるとか。竜災で子供達が外で遊べなくなってしまったがために屋内での遊びが発達したのだとする専門家もいるが、真偽は不明である。

 

・キロス自治領警察機構

 軍隊というものを持たないキロスが有する、公的な武力集団。冒険者や軍隊と比較して非力であると考えられがちであるが、所属者の半分以上は冒険者経験を有しているし、長であるトゥーン・ペルトの教えから護身格闘術や投擲技術に優れるのだとか。

 782年の『大竜侵災』においては的確な指示のもと負傷者を運搬し、また武力を持たぬものを完全に逃がし切った功績を讃えられ、独立州になるかならないか、の話が出始めたところらしい。

 

 トゥーン・ペルト 身長171cm 体重72kg

 まず、トゥーン・ペルトはトラッド・ユニトが作り出したコンストラクトである。自身がコンストラクトであること、そしてトラッド・ユニトであることさえ忘れさせられた存在である。

 トラッドの作り上げた『人工的な霊魂(artificial soul)』を持ち、であるがゆえに本来のトラッドを時の円環から弾き飛ばす。彼の存在意義は、たったそれだけだ。

 

 トラッド・ユニト 身長171cm 体重72kg

 紫輝歴510年頃の生まれであるが、エチェロエグズル教戒院へ遭難後、各時代に出没するようになった。

 彼には時間遡行の手段が無いのだが、コンストラクトを用いて背景層から脱出を行うことで円環を移動しているらしい。ただしその記憶は円環に沿った地続きであるため、過去にいるトラッドに未来の話をしても伝わらないことがしばしばあるとか。

 ヘンリー、定道とは全く別軸から世界を唱える者。世界救済の思想は時計の魔族の溝をなぞっている。

 彼の扱う結界は『院長』や伐開の魔族のものと違って必ず何か犠牲を必要とする。トラッドはその性質を変えることができないか試行錯誤したのち、これを有効活用する手を思いついた。

 犠牲の楔化。犠牲にすること自体を目的とする結界の構築。竜を嫌う少女を竜を集める結界の楔にすることで、竜の全てを集めた上で繁栄を許さない──必ず年内には殺す、という呪いを付与させたり。

 刀と或る侍を楔にすることで神の空間から人々の目を背けさせたり。

 悲劇を消すことはできず、集めることでしか解決できないために『悪意ある大賢者(オブスキュラ)』などと呼ばれることが多いけれど、大局を見たら彼の行いの全てはその場その場での最適解であったことがわかることだろう。

 

 マハネエル

 ちらっと話に出てきた存在。一応統括天使というよさげな役職名があったりするのだが、怠惰を究めたためにトラッドの手で引き摺り下ろされた。本人に記憶はなく、感情を引き摺ることもなくマハネとして転生し、気ままな魔族ライフを楽しんでいる。

 

 『災晶』 直径5mほど 高さ10mほど

 それまでは機構、あるいは現象の一つだと考えられてきた存在。その正体は、混沌が作り出した使者。つまり混沌の天使と呼べる存在である。

 こちらこそが起源であるため、アンドリアミアフィナイラロカは「紫輝の災晶」、災厄竜ユランは「赭地の災晶」と呼ぶべきかもしれない。

 

 メナ 身長133cm 体重42kg

 キロスを中心として活動する二人組の殺人鬼の妹の方。

 かつては『二律背反(アンヴィバレンス)』という名の二重人格の殺人鬼であったが、災厄が無かったことになって、さらに和音が消えたことと何らかの理由で連動し、二人になった。誰の席が潰えたのかはまだ不明。

 かつてはフルドラの誘い歌と呼ばれていた歌……現在は暗い闇夜の鎮め詩と呼ばれている歌を好み、良く口ずさんでいる。

 異常者ではあるが害を与えなければそこまで危険な存在でもない。ターゲットにするのは兄が定めた獲物ばかりで、彼女は獲物選びをしない。その兄に不当な扱いをした者以外に対しては平等に接する。した者については……。

 その霊質に刻まれた諱は、『死体アーティスト』である。

 

 マルハイトー・ゼンノーティ 身長179cm 66kg

 キロスを中心として活動する二人組の殺人鬼の兄の方。

 痩せぎすの躯にパッチワークの布を重ね着した、一見すると案山子にさえ見えるだろうそのシルエット。身体能力の面では英雄と呼ばれる存在に遠く及ばないはずなのに、ワンマンアーミーと言える戦闘能力を有し、魔法不使用でエリスフィア帝国軍・連邦軍の連合軍を単身で退けた異様な戦歴を持つ。

 異常者ではあるが恩返しを忘れることはない。妹へ尽くしてくれた者への礼ならば、たとえ己の主義主張に反していても助力をする。ただし、殺人の獲物選びは彼が行っているので、もしそれがバッティングした日にどういう採決を下すのかは不明だ。

 その霊質に刻まれた諱は、『快楽殺人鬼』である。

 

 ピナ・ルットラン

 対竜学園受付の新人の方。そそっかしくておっちょこちょいだけど、生徒人気は高い。実はA級冒険者パーティ『風守の弓』に在籍していた魔法使いであるのだが、その面影を見ることはもうないだろう。何かあったとかではなく、冒険者をやめてからすっかり気が抜けてほわほわ系になってしまったためである。

 

 ラズリナ・モニエ

 対竜学園受付のベテランの方。非常に高いマルチタスク能力で一度に六つほどの仕事を片付けられる事務における英雄。戦闘者としての力は無いが、審美眼が鍛えられているため、ある程度のアドバイスは出せる。既婚者である。

 

 ラジマン・ユウトク

 対竜学園学園長。非常に人格者であり、生徒人気が高い。

 

 トメガシマ

 対竜学園で料理をしているオーガ族の男性。

 見るだけで相手が何を食べたいのかがわかる……と謳っているが、流石にギム・ノードワッドほどの精度はない。それでもずばずば当てるらしい。

 

 ピーカー・ドイノ

 たまたま居合わせた次期料理長。今は見習い料理長。

 ノアの調理を見て、その後それを食べたことで、インスピレーションとシナプスがコスモティックになってブレイク&エクスプロージョンして腕を上げた。一ヶ月と経たぬうちに火の練化石の包丁を使いこなしたらしい。

 

 ベンヤミン・ワトソン

 対竜学園の料理長。アスミカタでの講習から帰ってきたらメンバーがとんでもない理解度を手に入れていて、訳を聞いたあと、己の運の無さを呪ったとか。

 

・ヴァルウド山

 連邦北東部に位置する森の中にある火山。

 ずっと昔に「犠牲のある結界」で繋がれて以来噴火していない火山。しかしその封印もガタが来ていた。

 高圧の封印内部では魔晶石と精霊が生み出され、その精霊の気を鎮めるために、一つの暦で二人の『巨凰の花婿』が選出され、これを成り立たせてきた。

 しかし封印にガタが出始めていたため、それを危惧した『ベルヌアヴァスの涅滝』と、それに差し向けられたモルダロットの手によりテコ入れが為される形となる。

 ちなみに後世で語られるような竜は存在しない。というか呪詛を使う竜というのは若干ネイファンのことを指している可能性が高く、どこかで捻じ曲がった時に再解釈されたものと思われる。

 麓にはアルンガル村というのがあるが、年々人口が減少している。

 

 ワーラス・ロッククォート、ケビン・エニスタ、ヌニェス・トメキリ

 麓の村・アルンガル村の三英雄。モルダロットの弟子であり、後年には村を出てヴァグス公国で名を馳せた。

 

 『ベルヌアヴァスの涅滝』 全長約10m

 漆黒の肢体。金色の瞳。波のように揺れる鱗と、手よりも器用な髭を持つ、巨大な黒海蛇。この世界で一般に知られる二足歩行の竜ではなく、水神などと同一視される方の長い龍である。

 かつては『戦場を押し流す濁流(スズナ・アウヴィス)』などと呼ばれ、腹ペコ竜の晩餐会(サレナスズナ・クリロノミア)に便乗する、もしくは偽装する形で戦場を荒らしまわっていたらしい。

 飛行は可能であるが、疲弊する。ので最近は身体が完全に収まる上にあふれ出た時に被害を齎さなかった泉を拠点とし、まぁついでに、とばかりに守り神ムーブをしている。

 その正体は『涅月の血属(ノクスルーナ・ブラッド)』の一人であり、『涅月の血属(ノクスルーナ・ブラッド)』に関する重大な話をモルダロットに告げた。

 また、『復古共滅(バウンスクラッシュ)』にも理解があるようで、その時に必要になるものとして『涅月の宝珠』を三英雄に授けている。

 さらに言うと、その身がヒトガタだった頃にヴァルウド山に来て、封印をどうこうしようとしていた程度には善人である。

 

 ネイファン・ロ・ガーリアード 身長184cm 体重81㎏

 真っ赤な髪をしたガタイの良い青年。

 巨凰の花婿を自称している。実際にそうだが。

 元ヴァグス公国S級冒険者、『翼灼』のネイファンといい、火・炎属性にこれでもかというほど愛されている。一応貴族なのだが本人も含めて誰も気にしていない。ドランシア共和国に弟がいる。

 実は高位の呪詛使いであり、身体強化の魔力はほとんど使っていない。純粋な武力のみで理をこじ開け、『万能』と同じ到達方法で最適解を導きだした。

 その後、モルダロットに斬り殺され……いつしか、麓の浜に流れ着いていた。

 霊質に刻まれた諱は、それだけは譲れない(ジオル・モア)。

 

 巨凰の君/ ヴィスマーク=ルフトライゼ

 ヴァルウド山の結界内部に生まれた精霊。この封印はトラッド・ユニトがなぞる「古来の犠牲結界」によって作られているため、こういう要らない悲劇──本来魔晶石止まりだったはずなのに精霊が生まれてしまうだの、『巨凰の花婿』の長寿化が上手く行かずに世代ごとに交換が必要になるだの、様々な欠陥を抱えている。

 はじめは見誤ったモルダロットに関する実力を、ゆっくり見たことで理解し……それでも己の花婿が負けるのが嫌で、モルダロットに挑んで死ぬことを選んだ。

 死の直前にコアである魔晶石を修復されているため、ヴァルウド山の拙い封印結界問題は解決されている。

 ネイファンと同じく斬り殺された……のだが、いつしか麓の浜に流れ着いていた。

 霊質に刻まれた諱は、大空を旅する(ルフトライゼ)。

 

 ジゼル、ギウス、アライバルズ

 ジゼルはネイファンとルフトライゼの娘である。アライバルズは魔族である。

 ではギウスは何かというと──実は、どこぞのマイズライト姉と同じ血筋である、とか。

 

 朝切橋・モルダロット 身長184cm 体重70kg

 特にこれといった性格は設定されていないが、優男で糸目で超絶強くて、基本的には善人寄りの存在。

 大望のための実績作りに執心したため、彼がやる"役"にしては戦争を止めただの魔物を討伐しただのという功績が多い。

 称号は『輝風』。ソロA級冒険者である。

 

 ルダロ

 謎の老人。何が何でも謎の老人である。

 

・過去のエリスフィア帝国

 特に何が変わっている、ということはないが、竜災により消えてしまった建物がたくさんある。

 メッテ、ヘンリック、キアステンに変わりはないが、『博士の博士』が生き抜くことを決めた時代の彼女らをみることができるだろう。

 なお、キアステンは早々にこの世界の仕組みに気付いたため、クインに対して変装魔法ごとある言伝を封入した魔法を作り、託したとか。

 

 クイン・ジェック・カイン 身長177m 体重77kg

 無精ひげの目立つ長身の青年。容姿的には中年であるが、ハーフ魔族であるため、見た目以上には生きている。

 好きなものは亡くなった妻。嫌いなものは自分たちの魔法を否定するもの。そして、運命。亡くなった妻は先代の『業運』である

 魔法は機運と天運どちらにも作用できるが、天運は己の運命力以上のものには作用させられない。

 竜災で歓楽国家ザミザイフェスが機能停止してしまって腐っていたところ、越竜学園に来てなんやかんやあって過去の幻術の中で、幸運にも友を得た。

 世界でたった十二人の魔導士に与えられる称号【マギスケイオス】の第五位、『業運(ボーンズ)』。その魔法は即ち、"明日いいことありますように"なんて祈る当然を行使する者の諱でもある。

 

 ザイカ・オンドウ 身長163cm 体重72kg

 自分だけが忘れていない友人を覚えているために『不死』と契約を交わし、その魔力の半分を捧げ続ける代わりに不老の肉体を手に入れていた。

 その念願が突然叶ったものの、主人公とは決定的に決別する結果となった。

 元の名は、アーウィング・エカスベア。ザイカは『皇帝(カイザー)』をひっくり返しただけである。

 世界でたった十二人の魔導士に与えられる称号【マギスケイオス】の第四位、『観察者(コンテンプラティオ)』。その魔法は即ち、"いち早く危険を察知する"ための安全を行使する者の諱でもある。

 

 『先見』のオンドウ

 世界各地、至るところに『蓄音』の魔法を仕掛けている探偵。

 彼は己が『先見』で見た三つの「人類滅亡ルート」を消している。「宇宙滅亡ルート」は消せなかったので言葉だけでもと伝えにきた。

 胡散臭い言動を取るが、確実に英雄であり、間違いなく運命の転換点の一人。

 もはや彼は【マギスケイオス】ではないが、魔導士の名を与えられるに相応しき人物である。

 

 『魔女』ヨツハ・ラストピース 身長140cm 体重32kg

 かつての『剣士』、『皇帝』、『助手』と同じ世代にいた少女。同じくエカスベア博士に拾われた孤児であるが、姓を失っていなかった。

 結末(ラストピース)を姓に持つが、人族・魔族共にその姓を持つ存在は確認されていない。自分でつけたか、あるいは何かしらの理由があるのか。

 薬草学の知識と感覚的な魔法に優れるが、教育を受けていないために教育者としては向いていない。

 魔力を竜に変換する魔法を持ち帰りこそしたものの、本人はたとえコンストラクトとしてでも生き返ることにはあまり好感を抱いていない様子だった。

 




時の円環とは?


【挿絵表示】

超簡易世界構造
時の円環とはこの二次元平面のことを言う。時間移動とは地点移動である、というのはまさにこの平面上の地点を移動しているからであり、内側にあればあるほど時間流から遅れる。オールトヴァルト村は内側にある。

どの時代からもレンズが見えるようにする、というのはこの時の円環の外側にレンズを作るということ。各時代のどこからでもアクセスできるように、そこに向けて撃った魔法が正しく緑月を破壊できるように。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。