序盤からずっと利用するような施設経営者だけど強キャラに薄目にこやかで見られながら名前を呼ばれて最後に「ですよね?」で締め括られる存在になりたい 作:ブ雨堰ド
ここでは単位系を地球基準に合わせています。
・エチェロエグズル教戒院
セプウルクルム洋(マップ右側にある大きな海)のどこかにあると言われている孤島。そこに建てられた小屋へと入ることでアクセス可能な、時間流から外れた場所に位置する教戒院。
広い建物ではあるものの、限りはある。しかし、三百名以上が在籍しているとされている割に、入院から卒院にかけて出会うことのない者も多数いる。『院長』曰く、そういう魔法がかけてあるらしい。
ここへアクセスしてくる人間に時代は関係ない。あらゆる時代の"不運で幸運な遭難者"が辿り着き、新しい人生を始めることができる。
ただし、未来の記憶を過去へ持ち帰ることはできない。蓋をされた記憶に悲しみ、また、そうなることを嫌がって学友や教師との交流を拒むか、忘れてしまうのだとしても、とたくさんの思い出を作るかは当人の自由である。
なお、外の島へ流れ着くのは人だけではない。船が運んでいた食料や生活用品、打ち上げられた海の魔物など、様々だ。それをやりくりして全員分の食事を賄っている……にしては、足りなくなったことがないし、海路で運ばないようなものも食べられるため、依然として謎である。
コンストラクトの『院長』になってからは学校行事が増え、学校祭なども行われるのだが、当然一般客はいない。コンストラクトで一般客を作るのもアリか? とか考えている『院長』に教師たちが「流石にでは……?」とツッコミを入れる光景もしばしば見られるとか。
ルヴァン・ジノファ 身長151cm 体重38kg → 身長174cm 体重81kg 由来魔力:紫輝(涅月)
海賊船で飼われていた元奴隷の少年。一応正確には奴隷ではなく「船員見習い」だった。ただ、扱い自体は奴隷と大差なく、どうしてこうなったのか、という部分についての記憶を有していない。『院長』の調べによれば、ゼルパパムの出身。
海賊船が大嵐に見舞われた時に放り出され、「とある孤島」に漂着した。
学徒になってからは言葉や魔法を少しずつ少しずつ覚えていき、五年を過ぎた頃には年相応の会話ができるようになっていた。本人曰く「なんで普段から使う文字が二種類あるのか理解できない」、「なんだよ精霊語って」、「なんだよ古代魔族語って」、など文字に対しての怒りが毎度毎度抑えられない様子であったが、さらに五年を重ねた時には刻印魔法を読めるくらいにはなっていたし、さらに五年で書く方も熟達していた。
時をかければ大抵のことは習得できる──習得する意欲があるため、エチェロエグズル教戒院は彼に肌にあっていたのだろう。
そして、アレキサンダー・フォノン・"ルベント"・ドノヴァとして半永久的に生きることになったあとも、この性質は的確だったと言える。
彼は今、旅をしている。未来へ追いつくための旅を。
ミンヤ・シュナイダー 身長140cm 体重34kg → 身長148cm 体重47kg 由来魔力:紫輝
元V・D連邦の財閥グループ傘下の家だったが、戦争に明け暮れる連邦に嫌気が差した父親がゼルパパムへ移住を決意。苦労はあったものの、元々持っていた財産と見事な手腕で家を立て直し、ゼルパパムでも一端の資産家になっていたシュナイダー家。彼女らがゼルパパムに住み始めてから初めて行った家族旅行で、不運にも大嵐に遭って……気付けば彼女は孤島にいた。
環境の違い、孤独の不安、家族への心配。そういうのがたくさんあって、最初の頃はルヴァンとも『院長』ともまともに口を利けなかったけれど、二人はずっと優しかった。
同い年くらいであったこともあって、ミンヤとルヴァンは段々惹かれていき……そして、卒院後、ちゃんとミンヤを見つけたルヴァンと結ばれる。
けれど、ミンヤはちゃんと理解していた。愛する人が、その愛の半分を、別のところへ向けている、と。だから子供は作らなかった。教戒院で散々ハーフ魔族がどれほど悲しい目に遭うかを知っていたのもあるし、万が一にでもルヴァンが旅立てなくなってしまったら、彼女だってつらいから。
でも、彼女も自分の夢を叶えた。それに対してルヴァンを付き合わせることに引け目は感じなかった。
彼女の夢。それは、親のいない子供を引き取って、ゼルパパムいちの養護院を作ること。自分がしてもらったことへの恩返しをしたかったから。
彼女はたくさんの子供達と、いつまでも変わらない姿の愛する夫に囲まれて眠りに就いた。彼女が残した養護院は、残念ながら数十年ほどでその看板を下ろしてしまったけれど……果たしてレスベンスト養護院はその後どのように姿を変えたのか、それは誰にも分らないことだ。
ディル・カルロス 身長141cm 体重38kg → 身長177cm 体重68kg 由来魔力:紫輝
涅月歴10年。彼と、彼を乗せた商船は、
再び目を覚ました時、彼の目の前に広がっていたのは、見たこともない様式の建築物と、知らない国の知らない人達。
元より強い好奇心と学習意欲から知り合いの商船に乗せてもらっていた彼である。そこはもう、パラダイスといって差し支えの無い場所だった。
そこで彼は運命に出会う。──竜。彼の知識にある竜とは、遠い国に現れてはその国に甚大なダメージを齎していく害であるもの、だけではなく、約240年前に世界中を壊滅の危機にまで追いやった、"人類が最も解決しなければならない問題"の一つ、という認識であった。
これについてを語る授業と、その時ちょうど現れた『院長』による「儂でも知らん」という言葉は、彼の魂に火をつけたのだろう。
そこから教戒院でこれについてを猛勉強し、院内だけでは足りないな、と感じた彼は、教戒院初の卒業者となり、卒院を果たした。
……11年後、彼はセプウルクルム洋を探索中に嵐に見舞われる。運が良いのか悪いのか、二度目ましてを『院長』に告げた彼には禁則事項が課され、名前をロイド・ルカスとして改めさせられ、今度は教師として教戒院の子供達を導くことになった。
そして子供の頃の自分を見た時、思い出したのだ。「うわあの先生なんか超怪しいんだけど……」とかって同い年くらいの子供達と陰口をしていた事実を。彼の名はロイ先。スーパーはぐらかしおじさんである。
……余談ではあるが、数年後、もう一度卒院した彼は、地元で再会したユミアとめでたくゴールインした。
驚いたのは、同い年だったはずの彼女が、実は二年ほどずれて遭難していて、だから年上になっていたこと、だろうか。あの院はそういうこともある。
アマナ・ヘルトリーズン 身長167cm 体重66kg 由来魔力:紫輝
ゼルパパム国立海洋研究所で研究者をやっている女性。テンパると余計なことを言いまくる部分以外は優秀であり、コンストラクトの内部構成なども数秒で見抜くことができる。
ゼルパパム国立魔法大学カルストラ研究室の元メンバーであり、失踪したモーガン、アルカに「やるじゃない!」とか思いながら、特に問題なく卒業した優等生。
基本ミーハーだし基本アッパラパーだし基本お花畑だけど、行動力の塊なので、なにをしても大抵いい方向に転がる。運がいいとも言う。
アパム多民族協約国で研究者をやっている女性。名前の通り
アパム多民族協約国における「この二十年間で最も優れた論文を書いた一人」に名を挙げられているくらいには凄い人物なのだが、如何せん本人にやる気が無いのが問題かもしれない。
涅月歴770年に災厄が訪れると知って絶望はしたけど、流石に百年も生きられないだろうしまぁいっか、とも思っている、涅月歴673年に漂流した人族。軽身により壁くらいになら立てる。天井は走っていないと無理。
ヴェルナー・"アウノフ"・エリオンベルグ 身長184cm 体重61kg 由来魔力:涅月
左足が義足の伐開の魔族。好物は肉全般。
伐開の魔族というだけあって結界術に優れているが、杖としての性能しか持たない義足を身に着けているため、運動能力はあまり無い。実は結構長生きだが、伐開の魔族なので当然と言えば当然。
先祖に冒険家エリオンベルグを持ち、本人もフロンティアへの憧れがある。それは若い頃、伝説の存在に会って話を聞いたからで……?
アウノフは「導かれるままに」という意味。
ネッセルローデ・ヤンソンス 由来魔力:紫輝
V・D連邦出身の、国の若者を憂いでいた男性教師。ルヴァンの言葉に心を打たれ、心を入れ替えたとか。
ハーフ魔族の少年。絵本が好きだった。
卒院後、『異邦見聞録』という著作を出し、それは飛ぶように売れた。
いつしか賢者と呼ばれるようになった彼は、時の為政者と協力し、「とある少女」をコアに「罪人の流刑地」を築き上げる。
その後の行方は杳として知れないが……?
ナタリー・"オーラ"・ゼンノーティ 身長150cm 体重50kg 由来魔力:??
得体の知れない第一代魔王様。未来を見通すような発言をするが、見通せない部分も結構あるような発言もする。
自身を得体の知れない相手だと扱わない相手には猫を被り、おどおどしたようなしぐさを見せる。擬態である。
彼女が生まれたゼンノーティ村でのほほんと過ごしていたら、一応知らされてはいた予知夢の合致による任命で魔王にさせられたので、十年でやめてきてやった、とか。どこまで本当なのかだろうか。
超高水準の魔法・魔力操作・身体強化・格闘術・武器捌きを持っていて、作中で出てきた人物の中ではまず間違いなく最強クラス。本人に戦う意思はない様子だが。
何の魔族なのかは明かされていない。
・ヴァグス・ドランシア連邦
涅月歴770年に起きた災厄により、ヴァグス公国、そして二つの領を取り込んでいたドランシア共和国は単独で国を続けられないほどのダメージを負ってしまった。
そのため両国は合併し、ヴァグス・ドランシア連邦を名乗ることにした、というのがこの国の成り立ちである。首都はドランシア共和国の元首都ロノ・ハキテス。
南北に長い国土は端と端で全く違う気候を生じさせるため、この国の天気予報師は非常に大変。ゼルパパム洋から続く巨大な湾、モゴイ丘陵、そして大部分を魔王国に侵食されていて、軍事でも天気でも種族問題でも常にわちゃわちゃしている国である。
不便さから首都の移設が切望されているが、大抵他の事の方が優先事項にされてしまうので、何百年もの間その件については放置となっている。
・アウノルド村
元は連邦の農村。四方を山に囲まれた盆地にあった村だったが、魔王国の進軍に遭い、侵略された。侵略後数十年は軍が駐留していたが、戦線の拡大に伴い軍人が出ていって、小さな村と非戦闘員の村民だけが残った。
紫輝歴618年、その隙を突いて世にも凄惨たる実験『魔鉱石抽出実験』が執り行われる。この実験は失敗に終わったが、その被害を受けて、時の魔王は連邦に宣戦布告をし、人魔戦争の火蓋が斬り落とされたのである。
ハーゲン・アンシュッツ 身長180cm 体重73kg 由来魔力:紫輝
ドランシア軍士官学校に通う少年。高い身長と恵まれた体格を有しているが、まだ子供である。
アンシュッツ家の次男坊にして、アンシュッツ家最高の天才児と謳われるほどには魔法・運動能力に優れている。この世の不思議なことが大好きで、魔力結晶体など、魔力に関するグッズが好み。それはあるいは、不真面目と言われている兄からの影響なのかもしれない。
若かりし頃は財力アピール、地位アピールの絶えない嫌味なヤツであったが、一連の事件を経て(勝手に)成長し、他者を思える良い軍人になった。士官学校在籍時点で連邦軍曹長の地位を有している。
ロルフ・ヴェーバー 身長163cm 体重66kg 由来魔力:紫輝
ドランシア軍士官学校に通う少年。身長は低いが身体能力が高く、特にナイフを使った戦闘では現役軍人に肩を並べる。実は狼の魔族が先祖にいるのだが、魔族らしい特徴はその身体能力以外には現れていない。
凍城・ミアに惚れた最初の人物であるが、のちに彼が惚れたのは「理由の分からないフェロモン」などではなく、彼女の人柄……ないしは霊質を微かに悟ってのものであることがわかる。不和を嫌い、平和を好む性格であるが、自身の口の悪さも理解しているため、仲裁に入る際などは努めて丁寧語を意識する。
ギュンター・カルナップ 身長167cm 体重71kg 由来魔力:紫輝
ドランシア軍士官学校に通う少年。丁寧な喋りではあるが、失礼とか無礼という概念が無いため、激しく失礼で激しく無礼なことを言いまくる性格。
凍城・ミアの謎のフェロモンに惚れた一人であり、彼女がそれを使わなくなってからは恋心も薄れていった。
ロルフとは入学以前からの友達で、なぜか顔を真っ赤にしてギュンターから離れていく友達が多い中で、唯一ギュンターを見捨てなかったから、という理由で彼を親友に思っている。
凍城・ミア 身長160cm 体重56kg 由来魔力:紫輝
ドランシア軍士官学校に通う少女。一般家庭の出ではあるが、少し前に凍城財閥の隠し子であったことが判明し、お嬢様になった。
実は計算高いということもないし、悪女であるかと聞かれたら首を振るような少女なのだが、心を惑わし狂わす香によって危うく傾国の姫になるところだった。基本的には慎重なタイプで、香に惑わされていた頃のような大立ち回りはしないタイプである。
容姿の点においてはおかしな道具を使わずとも優れているため、香を使わずとも求婚者が絶えないとか。名前に見合わず炎系の魔法が得意。
大那・ジュリ 身長164cm 体重60kg 由来魔力:大地
武力の大那と呼ばれる大那財閥の次女。圧倒的カリスマと根回しで、凍城・ミアが来るまでのドランシア軍士官学校をまとめあげていた。
圧倒的カリスマとは本人談であり、周囲が付き従っていた理由は「口ではどうとでも言うけれど、真面目で回りが見えているし、将に据えるに正しいと思ったから」というもの。本人は未だに気付いていないが、人を使う才能に長けている。
大那・ヘレナ 身長164cm 体重61kg 由来魔力:大地
大那財閥の長女。圧倒的カリスマを持つのはこっち。四手先を見通す頭脳と行動力で、ドランシア軍士官学校や未来ある学生たち、そして最愛の妹をサポートする。
クラウス・シュトロハイム 身長185cm 体重72kg 由来魔力:涅月
大那財閥に仕える高身長の執事の男性。実を言うと、彼の所属は連邦軍特殊情報局……つまりシュエン元帥直属の秘密部隊である。
ハーフ魔族であり、戦争直後の連邦では肩身の狭い思いをすることになるところだったが、シュエンによる情報隠蔽とヘレナの天才的な采配で事なきを得た。
掌中でナイフを錬成して投擲する、毒針を口から放つ、影から現れるなど、執事より暗殺者っぽかったのはこの所属所以である。
ガヘイン・アンシュッツ 由来魔力:紫輝
アンシュッツ家長男の少年。一応ドランシア軍士官学校に通う生徒だが、親友に見定めた怪しい友人の手引きによって罪を犯し、退学。以降は冒険者となるが、それが上手くいくかは謎である。
ベルグハルト・アンシュッツ 身長176cm 体重70kg 由来魔力:紫輝
アンシュッツ家家長。問題児な長男に頭を悩ませ、優等生な次男に期待をしている。
心根の部分から善人であり、子供を大切にする考えを持っているが、家族にだけはそれが甘くなるため、そこが仲違いやガヘインの凶行の理由なのではないか、と自罰が止まない。そのたびにハーゲンや妻に慰められているし、いつまでも迷惑をかけるわけにはいかないとも思っているが、多分家族は彼の手を離さないだろう。
階級は大佐。腰に佩いた魔剣で数々の非実体系魔物を討伐してきた。
フォーゲルバーグ・パウル 身長163cm 体重71kg 由来魔力:紫輝
連邦軍中将のお爺さん。一字違いのハウル少年に謎の親近感を覚えていたが、彼のとんでもなさを目の当たりにするたび住んでいる世界の違いを思い知らされていたとか。
後述のジーノが中将だった頃、准将だった、という関係性がある。
シュエン・K・ノイアー 身長172cm 体重88kg 由来魔力:大地
軍服をテキトーに着ている元帥のお爺さん。連邦軍最高齢でありながらフットワークが軽く、現場にも街中にも顔を出す。普通にカフェであんみつとか食べてる。
筋肉質で、身体強化を軸に豪快な戦闘を繰り広げる一方で、祖父より受け継いだ「部分霊体化」という魔法を使って強かな攻撃も行う。
ミドルネームのKはクロイツヴァルト。『大怪盗』シンプトムことオットー・クロイツヴァルトの孫であり、つまり今の役職はコネや血筋ではなく純粋な実力により勝ち取ったものである。
子供だろうがなんだろうが関係なく切り捨てられるし数字で見ることのできる考え方の持ち主で、自身の命より連邦の平和の方が重い。
ジーノ・ヤンソンス 身長169cm 体重62kg 由来魔力:涅月
ギルドマスターの青年。クォーター魔族であり、老けるのが遅い。実はパウルとそう変わらない歳である。
連邦の冒険者ギルドのマスターだけあって情報通であるが、時折知る者などいないはずの情報まで知っていることがある。
身体能力に優れ、大抵の魔物であれば拳一つで片付けられる。彼が軍人であった頃はシュエンと並んで双拳と呼ばれていたとか。
ノーマン・ツヴァイク
痴情のもつれの末に殺された少年。特筆すべき点は無いが、ゴーストではなく
・ロストランド
国ではない。無主地であるが、涅月歴の後半の方からは人族が村を作り、住んでいるとか。
また、この地における主だった魔物はゴーストである。意思だけの存在。意識だけの存在。物理攻撃は基本的に無効であり、有効な鉱石武器による攻撃以外をすり抜け、生者を死へと引き摺り込む。普通の魔物のゴーストだけでなく竜のゴーストや過去に死した冒険者のゴーストなども出るため、ロストランドの調査の際は優れた戦闘員が必要である。ゴーストについての詳細はいつか主人公がやってくれるだろう。
地裂と呼ばれる大地の罅の底には『
ハインケル・"エイバス"・リガード 身長187cm 体重55kg 由来魔力:涅月
第三次調査隊隊長。第五代魔王マグヴァル・テンタットラの直属の部下であり、結界術のエキスパート。また、結界術を武器として転用する術を編み出した『結界武装術』の始祖であり、後世の魔族からは半ば伝説的な存在に見られているとか。
伐開の魔族であり、霊質を感じ取ることさえできるくらいには感覚が鋭敏であるが、読み取れるわけではない。
調査の末に『ロストランド生態系図鑑』を持ち帰ったことで有名魔族になる。この本はすぐに何冊も写本され、飛ぶように売れたが、著者は自身ではないと収入の全てを断り、国庫に全てを入れた。
涅月歴769年に天寿を迎え、死没。災厄に見舞われずに逝けたことは幸運だったのやもしれない。
エイバスは「大事に取っておく」という意味。
メトン・"ゼヌジオ"・ナルツォニソラ 身長158cm 体重52kg 由来魔力:紫輝
第三次調査隊戦闘員。猫の魔族の中で最も素早い者に与えられる『パスト』という勲章を有していて、その戦闘力は屈強な戦士の集う魔王国においても上から数えた方が早い。
ロストランドの調査後は軍属の男性と結婚し引退した。引退はしても長らくの間『パスト』は譲らなかったとか。
ゼヌジオは「もっと前に」という意味
ヨハンナ・"クリムバス"・ドルフィングラス。 身長154cm 体重48kg 由来魔力:紫輝
地質学と生物学、考古学、古代生物学、植物学をメインに、他様々な分野でスペシャリストを名乗れるくらいの知識がある蝙蝠の魔族の女性。根っからの学者ではあるが、メトンの速度を目で追える程度には動体視力に優れ、ハインケルとまともに打ち合える程度には戦える超エリート。
多少ミーハーなきらいはあるが、それも実力の為せるところ、なのかもしれない。ロストランドの調査後は一般魔族男性と結婚し引退した。
クリムバスは「深淵に飲み込まれ」という意味
デッラッダ・パルセル 身長188cm 体重94kg 由来魔力:紫輝
筋肉質のゴリマッチョ。犬の魔族の男性であり、かつては闘技王デッラッダとして名を馳せていた。
基本馬鹿だが頭の回転は悪くなく、戦闘的直感にも優れる。直感から真実を見抜く力に長けているが、持ち前の馬鹿発言でそういう部分を台無しにすることがままあるとか。
戦闘力の点では作中でも最高峰であるが、魔法に疎いため、順位は少し下がる。
アルスノー・レーナターリヤ 身長162cm 体重55kg 由来魔力:紫輝
弓を射る栗鼠の魔族の女性。驚異的な視覚とセンスを有し、35km先の殺人蚊すら矢で仕留めることができる。ちなみにこれは誇張でもなんでもなく事実。
反面近接戦闘は苦手。普段は専らデッラッダの足場としての矢を射るばかりで、本格戦闘はあんまりしない。
ちなみに彼女のレンジはあくまで遮蔽物がなにもなければの話であり、矢が軌道を曲げるとか、遮蔽物を通り抜けて当たるとか、そういうことはない。『王弓』の称号を持つ弓兵界の伝説。
ホルホラ村にてデッラッダと結婚した。
ガルモス・タナモス 由来魔力:涅月
時計の魔族の老人。ホルホラ村においては村長をしている。本人たちの希望により、涅月歴500年に時計の魔族は絶滅した。
ラマヌガリ・テレント・ナルニ 由来魔力:涅月
伐開の魔族の男性。ホルホラ村においては村の維持や整備を担当している。
カルニーカルニー・ロンシュトミニア 由来魔力:涅月
夢妄の魔族の女性。ホルホラ村においては調査物の研究を行っている。
ヴェルヴェント・ギ・ギリス 由来魔力:涅月
仮面の魔族の女性。ホルホラ村においては料理を担当している。
ロビン 由来魔力:涅月
一見して人族にしか見えない少年。その正体は『
魔鉱石の扱いに優れ、装備品の調整などを行うことができる。曰く「とある村で習ったこと」らしいが……?
ハインス・リガード 身長180cm 体重54kg 由来魔力:涅月
第十三期ロストランド調査隊の隊員。第三次調査隊で一旦の区切りをつけた調査隊は規模を一新し、第六代魔王スケイス・ハヴルの代から期制になった。ハインスはその十三期目の調査隊員である。
父親と同じく伐開の魔族であり、結界術に優れる。よく似た親子だが、若干ハインスの方が口の悪さが目立つだろうか。
父親が英雄的な扱いを受けていることは微かに知っていたが、あまり興味を示さなかった。反面『ロストランド生態系図鑑』はよく読んでいたし、『ドルフィングラス調査隊』を結成した時も愛読書に挙げていたくらいには好き。
アダンとの出会いを経て父親の経歴や凄さを目の当たりにして、より一層フロンティアへの展望が高まった。
涅月歴587年、後述の魔王トルヴィッシュがフロンティアを目指して旅へ出たのに合わせ、軍属を辞め、彼の旅に同行した。
ミント・ナルツォニソラ 身長158cm 体重52kg 由来魔力:紫輝
第十三期ロストランド調査隊の隊員。猫の魔族であり、先祖の『パスト』さんには及ばないものの、かなりすばしっこい。口では「私はあんたたちとは違う」みたいなことは言うけれど、実は誰よりも幼馴染二人を大事にしていて、仲間思い。その愛情はちゃんと二人に伝わっている。
足音が全くしないこと、息遣いさえも聞こえないことなどから暗殺者の方が向いているとされたこともあったが、ハインスとジョシュアが「こいつが殺し? 無理無理」という反応をしたこと、本人もあまり興味を示さなかったことから話は無しになった。
涅月歴587年、魔王トルヴィッシュの旅に同行するため、軍属を辞めている。
ジョシュア・ドルフィングラス 身長172cm 体重71kg 由来魔力:紫輝
第十三期ロストランド調査隊の隊員。虎の魔族。先祖の叡知はどこへ行ってしまったのか、そういうポテンシャルを全て身体能力につぎ込んだパワータイプ。
何事においても自責傾向にあり、なんでも背負いたがる性質がある。ジョシュアがこうだということは周囲の魔族や上司もわかっているため、彼が必要以上に責められることはそこまで多くない。
涅月歴587年、軍を辞め、トルヴィッシュの旅に同行した。
トルヴィッシュ・"エリメス"・ロフトヘッド 身長181cm 体重88kg 由来魔力:大地
第十代魔王。魔王にしては珍しく、前代を倒したとか、予知夢でどうこう、とかではなく、数多の部下にせがまれて魔王になった人望の魔族。
鯨の魔族というそこそこ希少な魔族ではあるが、王族・貴族ではない。ただの面白おじさん。
行動の割り切りが非常に早く、先を見据える力も高い。
涅月歴587年、魔王の任期を終え、フロンティアを目指して旅に出た。惜しまれる声は多かったけど、どうしても冒険というものがしてみたかったのだ。
エリメスは「再び燃え上がる」という意味。
・ファウンタウン
魔力圧の高い環境に生成される魔晶石に様々な魔力が絡み合ってできた島。にしては樹木とか生えているので、恐らく土の魔力が土壌を生んだのだと思われる。
住民は全て精霊、ハーフリング、精霊とハーフリングのハーフ精霊であり、その他の種族は存在しない。
極めて高密度の紫輝の魔力で満たされている空間であり、他の由来魔力は入ることさえ許されない……はずなのだが、時折体内に涅月の魔力を混ぜた精霊が生まれる。常昼の世界であり、涅月が昇ることも無いのに、どうしてなのか、というのはまだわかっていない。
位相結界内のファウンタウン消滅後は外界に新ファウンタウンを開き、移住した。
シュラウン・ゼンノーティ 身長0cm~300cm 体重0g~20kg 由来魔力:紫輝
体内に涅月の魔力を宿していた精霊の少年。特筆すべき点はそう多くはないが、なんらかの事情から主人公の霊質に契約をかけることができていた。
主人公によって涅月の魔力を抜かれた後はそういうことをする様子が無くなり、ゼンノーティ村においてはねぼすけシュラウンで名が通っている。不名誉である。
今の名前はシュラウン=マルカイトラ。
マルカイトラは、古代魔族語では「篝火を持つ者」、精霊語では「ずっと忘れない」という意味。
ルーティア=リンヤン 身長0cm~300cm 体重0g~20kg 由来魔力:紫輝
精霊学校で教師をしていた女性。精霊の階位でいうと結構高位であるが、そういう部分を見せることは無かった。
外界へ移住後百余年で愛する精霊が現れる。多くの精霊男児の初恋相手であり、相当なダメージを与えた。
リンヤンは、古代魔族語では「いつかどこかの」、精霊語では「好奇心」という意味。
イリア="プロメトテレサ"・エルツァリオ 身長0cm~300cm 体重0g~20kg 由来魔力:紫輝/涅月
外界生まれの精霊と夢妄の魔族のハーフ。霊質と予知名が同じであるなど、属性てんこ盛り少女。A級冒険者パーティ『峡谷の
生身がある分純粋な精霊よりできないことも多いが、できることも多いため、最近はこの肉体を恵まれたものであると考えるようになった。
プロメトテレサは、古代魔族語では「命を賭して死守する」、精霊語では「あの貴き我らの都」という意味。
モイリア=テロントティルト 身長0cm~300cm 体重0g~20kg 由来魔力:紫輝
純粋な精霊で、イリアのことを妹のように思っている。A級冒険者パーティ『峡谷の階』の火力担当。
テロントティルトは、古代魔族語では「それは聳え立つ断崖のように」、精霊語では「美しき花園へ」という意味。
コーウェイ=ロープローグ 身長0cm~300cm 体重0g~20kg 由来魔力:紫輝
純粋な精霊で、イリアのことを妹のように思っている。A級冒険者パーティ『峡谷の階』のサポート担当。
ロープローグは、古代魔族語では「夜の静けさ」、精霊語では「なんとしてでも」という意味。
ザイラ=マルスクリアス 身長0cm~300cm 体重0g~20kg 由来魔力:紫輝/涅月
ハーフ精霊であり、また、長期間大地の魔力の密集地帯にいたこと、その後涅月の魔力の密集地帯にいたことでコアが破損。ゆるやかに死へと向かっていたが、ペイトランが作った『コア修復バッジ』により無事生還した。
現ファウンタウンのある地域の先住民であり、故郷を追われたことで、それを先導した者を恨んでいる。ハニー=ロウとの協議後、しっかり処置された先導者に溜飲が下げ、多くの先住民仲間たちと聖地へ帰還した。が、自身を気に掛けてくれつつもどこか危なっかしいイリアが放っておけなくて、また『峡谷の階』の一員に戻る。
マルスクリアスは、古代魔族語では「心変わり」、精霊語では「ひたすらに想う」という意味。
ハニー=ロウ 身長0cm~300cm 体重0g~20kg 由来魔力:紫輝(人族の方は大地)
ファウンタウンの法律や法則を決める法霊院における長にして、精霊王の名で知られる精霊たちの王。
彼は数十年に自身の魔力を「紫輝」と「大地」に切り分け、それをそのまま「精霊の身体」と「人族の身体」に落とし込むことで、二人になった。
精霊の彼はそのまま法霊院の長として君臨し、人族の彼は旅の果てに『不死』の魔法を完成させる。
初めから彼がそれを目的に動いていた、ということはない。未来の自身により干渉を受けたが為にシフトチェンジした結果だ。
だから、つまり、彼こそが最初の魔導士……未だ発足されていない【マギスケイオス】が筆頭、『不死』、フラニー・ハニー・オーケストラの源流である。
ロウは、古代魔族語では「規律を順守する」、精霊語では「約束」という意味。
・番外
所属している組織やグループはあれど、まだ全容の描写されていない面々をここに記載する。
キアステン・ゲーゼ 身長154cm 体重51kg 由来魔力:涅月
エリスフィア帝国における『
結界術に磨きがかかっているほか、魔力量もとんでもないレベルに達しているが、そこまで積極的には人界に関わろうとしない。ムカつくとその自制は一瞬で外れるのだが。
紫輝歴642年、『王様』ことアンキアと結婚。子供を作る気はないらしい。
アンキア・"カルストラ"・バリムケラス 身長171cm 体重68kg 由来魔力:涅月
戦争を経て王様らしさが増した少年。この状態であっても恐らく『
かつての予知名は彼の次の魔王、エステルト・"ヴァーン"・マイズライトに譲った。今は彼の心に残ったある人族により贈られた名前を使っている。
肯定的な視点と否定的な視点をどちらも持って、決して決めつけることなく、全てを見るつもりで旅をしている。
紫輝歴642年、キアステンと結婚した。ちなみにいつの間にか彼の荷物に入っていた音の魔鉱石が突然弾け、「寿命で直接駆けつけることはできないけれど、祝辞を述べさせてもらうよ、『王様』?」と不敵な笑みの"録画"が彼の前で再生された、なんてハプニングがあったりしたため、【マギスケイオス】については改めて尊敬し、警戒もしている。
カルストラは古代魔族語で「愛する大地」という意味。
湯島・ローズ 身長168cm 体重65kg 由来魔力:大地
どこか影を帯びる医者の少女。頬から鎖骨下にかけて薔薇のような痣がある。S級冒険者パーティ『薔薇の棘』のヒーラー担当であると同時、最初にその名前で活動していた冒険者。【マギスケイオス】が『解体』のプロフェッサー・ローズとは彼女のことである。
人体における病毒は内臓にこそ宿るということを知っているため、肉体を切り刻み、その摘出をしようとする……という姿が奇異に見られ、異端として出身地を追われた。
紫輝歴637年、大陸中央監獄に幽閉される。自らの意思による幽閉であり、なんなら獄中からでも【マギスケイオス】のあの空間へは接続できるため、特に不便なことはないらしい。
非常に男勝りな性格をしている。
おまけ
マギスケイオス早見表
| 階位 | 称号 | 名前 |
| 1位 | 『不死』 | フラニー・ハニー・オーケストラ |
| 2位 | 『全開』 | ドリルパイル・バンカーバンカー |
| 3位 | 『財宝』 | エレン・"オーラ"・マイズライト |
| 4位 | 『観察者』 | ザイカ・オンドウ |
| 5位 | 『業運』 | クイン・ジェック・カイン |
| 6位 | 『到達』 | マッスルボディ重村 |
| 7位 | 『解体』 | プロフェッサー・ローズ |
| 8位 | 『四毒』 | ウォーラー・イン・フロッグス |
| 9位 | 『最小限』 | アルカ・ダヴィドウィッチ |
| 10位 | 『蓋然』 | 銀・結糸 |
| 11位 | 『薄明』 | ハクメイ |
| 12位 | 『別界』 | ??? |