序盤からずっと利用するような施設経営者だけど強キャラに薄目にこやかで見られながら名前を呼ばれて最後に「ですよね?」で締め括られる存在になりたい   作:ブ雨堰ド

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73.『ライツ! 湯に煙ふは見覚えのある人影たち1』- 試作没入版殺害推理遊戯

 魔竜。

 紫輝歴514年の竜の楔が外れた事件から突如増えだした、魔なる竜。

 といっても発見報告例が竜と併せても非常に少ないため、何がどう違うのか、については未だ議論の交わされる部分が多い。

 現在のところの一般的な常識においては、「毒々しい体色をしていたら大抵魔竜」である。驚くことに、その程度の認識でしかない。さらにいえば、別に原種の竜とて魔法やブレスを使うし、体内に魔鉱石を持つ個体がいないというわけでもないので、果たして竜と魔竜に違いはあるのか、なんて話が出てくることも少なくはない。

 それでも彼らは魔竜なのだ。竜の代替。魔染りし者。魔在りし者。

 

 あるいは。

 彼ら自身は、理解しているのかもしれない。己ら魔竜の、魔たる所以を。

『新約・竜体の叡秘』 - 作 A・F・ルベント・D

 

***

 

 V・D連邦とゼルパパムの間には、ゼルパパム洋から海水の流れ込む巨大な湾……地元の人達でも湖と呼ぶか湾と呼ぶか、はたまた洋と呼ぶか分かれる、『長い尾を持つ角狗(ロングホーン・ロングテール)』という場所がある。

 この巨大な水たまりがあるから、長い歴史において、連邦とゼルパパムは一度も戦争をしていない、と言われているくらいには渡航が困難であり、周辺全てが快晴であってもここだけは悪天候、ということがザラにある。

 大きさは比にならないのに、セプウルクルム洋に次いで「多くの命を奪った水たまり」に列挙される場所だ。

 さて、その水たまりには、連邦の一部から続いている陸繋島が存在する。かつては島だったとされているが、長い年月で砂などが堆積し、陸地と繋がった島だ。

 

 ──かつて。観測の手段や魔法などといったものが発達していなかったころ、ここは『天の至泉』と呼ばれてきた。

 昔も昔、冒険家エリオンベルグという魔族が発見したという、竜ばかりが棲む秘境。魔族人族関係なく近付いてはならない場所であると彼は語っていて、事実この島を目指そうとした調査船・調査隊・冒険者たちは、その悉くが湾の藻屑となって散ってきた。

 この島の調査に失敗したと思われる船には、まるで巨大な爪を振り下ろしたかのような破壊痕や、凄まじい火力のブレスで焼き尽くされたかのような痕跡が残っていて、人々はそれを見て、いっそう深く、強く、あの島には竜が棲んでいるのだと思い込んだのである。

 

 そう。

 結果から言って、それは思い込みだった。

 紫輝歴30年頃、竜に纏わる研究を行っていたロイド・ルカスという研究者が、エリオンベルグ以来初めての入島を成功させた。そこで彼は、当時は仙実国の極々小さな地域でしか扱われていなかったはずの麻紙を使い、その地の様子をすべて描き起こしたのである。以下、そのスクロールからの抜粋だ。

 "竜はいない。だが、竜の仕業と思ってしまうほどの悪天候と、他の地域ではまず見られない異常な気象現象があるのは事実だ。魔物や植物らは非常に原始的な形をしているものが多く、中には竜と同等の危険度・脅威度を持つものもいる。

 島の中心部に行くにつれて急勾配の盆地となっていて、さらに中心には、まるで城郭の周囲に築かれる堀のような峡谷が台地を囲んでいる。峡谷の地底にはどんな魔物でも串刺しにしてしまうほどに鋭い乳白色の石が突き出ている。流れ込んでいる海水や雨水はどこへ行っているのか、峡谷に溜まっている様子はない。

 そして、島の中心部の中心部分。峡谷を乗り越えた先にあるのは──誰が想像できただろうか。なんと暖かい水がある。湯が沸き出ているのだ。

 結界を敷き、様々な調査をした上で私はその温泉へ浸かってみたが──なるほどこれは、『天の至泉』である。あの伝説の冒険家が独り占めしたがった理由もよくわかる"。

 

 これを読んだ人々は、あるいは話を耳にした人々は、竜がいないのならば、と……また『天の至泉』を目指し始めた。けれど、別に悪天候などが変わったわけではなかったから、何艘もの船が沈没し、何千人もが屍を築き上げ──。

 

「いらっしゃぁい。ようこそ、『天の至泉』温泉旅館へ~。おくつろぎくださいね~」

 

 今、温泉旅館になっている──!

 

 

 ざぁざぁと水しぶきを立てて、その船は進む。

 ゼルパパムの『公営外輪船』の一つだ。

 そこには数人の乗客が乗り合わせていた。

 

「ス・バラ・シイ! 噂には聞いていましたがゼルパパムの海洋技術の粋! その一端! 荒波も暴風も掻き分けて進んでしまえるその姿は、どこかマリト・マフィアさえも思わせマスネ」

「え、あ……そ、そうだな? ……えーっと、どこがだ?」

「ワカ・リマ・センカ? 向かい風も追い風も、突き上げる波も削り取る波も、一切合切知らぬ存ぜぬとばかりに進んでいくところが……デスヨ」

「一般人からのマリト・マフィアのイメージってそんな……なんだな」

「オヤ? ということはアナタは、マリト・マフィアの内情をご存知である、と?」

「いや、えーと。そういうわけじゃなくて……あー」

 

 甲板で騒いでいるのは二人。とても背の高い、笑う仮面をつけた青年。ワインレッドのスーツを纏い、白い手袋をつけて、なんとも芝居がかった口調や身振りで話をしている。

 彼に若干押され気味なのは、長い灰色の髪を後ろでひとまとめにしている、少し鋭い目つきの青年だ。カジュアルな恰好だが、腰に佩いた湾曲刀が異彩を放っている。

 

「あ、そういえば、ハジメマシテ。私、トム・Yと申します。どうぞよしなに」

「今かよ。……カリアン・Vだ。まぁ……よろしく」

「……おや、その手は……もしかして握手デスカ?」

「ん、なんだ、文化が違ったか?」

「いえいえとんでもナイ。律義だな、と思ったまでデスヨ。こんな乗り合いの縁に、握手まで、ナンテ」

「そうか? 僕にとっては奇跡的に同じ船に乗った、同じ日に同じ場所に予約を入れた、この先もう二度と巡り合うことはないだろう稀有な他人、だからな。握手くらいしようとするだろ」

 

 笑う仮面の口元に、ピンと伸ばした指を添えるトム。……しばらくして、彼は自らの右手を差し出した。

 握手が交わされる。

 

「……ん? 今トム・Yって言ったか?」

「エエ言いマシタよ依頼人サン」

「ちょ、気付いてたんなら言ってくれよ! 今のやり取りなんだったんだよ!」

「オヤ、ではこの友情の握手、取り消しマスカ?」

「消さないけど! ……本当に来てくれるとは、正直思っていなかった」

「ハハハ、ワタシにもワタシで目的というものがありまシテ。都合が良かったのデスヨ」

 

 どうやらこの二人にはなんらかの「繋がり」があったらしい。

 二人は……というかカリアン・Vは、途端にそわそわし出す。周囲の人影を気にし出した。

 

「あんまり他人に聞かせたい話じゃないから……船室に戻ってから、だな」

「ハイ、イイデスヨ」

 

 残念ながら彼らは充分目立っている──しかも目立った理由はカリアンの大音量ツッコミが原因──のだけど、カリアンは一切気付かぬままに、トムの手を引き船室へと戻っていった。

 

 そんな様子を遠巻きに眺めていたのは、一つのグループと一人の人族だ。

 

 片方は女性のグループ。

 

「船って面白いのだわ。海面をお散歩するのも楽しいけれど、こういうのも中々オツなのだわ」

「うちとしては遅くてイライラしますけどね。もうちょっとスピード出せないんですかこの船」

「だめよニツァ。もっと船旅を楽しまなきゃ、なのだわ!」

「……うちはあんたと違って世間知らずじゃないんで、見飽きているし乗り飽きているんですよ。これ風起こしてもダメそうですよね。まず帆が無いし」

「私達の力でどうこうしようとしたら、簡単に壊れてしまいそうなのだけど、どうなのかしら」

「確かに。……うち、ストレイルはそんなに多く持ってないんで、大人しくしときます」

 

 見るもの、見えるもの全てに瞳を輝かせ、とても楽しそうにしている黒髪の女性。

 その隣で溜息を吐いている、酷くつまらなそうな顔の、水晶のように透き通った髪や肌を持つ少女。

 

 彼女らもまた此度の温泉旅行の客であるようだった。

 

 そして……最後に一人。全員の様子を観察し、うんうん、と頷いているのは、ブラウンストライプなインバネスコートを着た青年。

 

「──『先見』らしく、先に言っておこうか。……犯人はこの中にいるよ♪」

 

 彼の名は、名探偵オンディーヌ。たまたま慰安旅行に来た、真の通りすがりの──あなた、である。

 

 

 さて、温泉旅行に辿り着いた各人。女将のジュノ・Nに挨拶をして、皆それぞれの部屋へと入った。

 希望するのならここでたくさんの会話をしてもいい。他の客室を訪ねにいってもいいし、早速温泉へ入ったっていい。夕食までは自由時間だ。

 

「私は探偵だからね。まずは宿を一通りみておくことにするよ」

 

 旅の疲労もあるだろうに、あなたは部屋を出ることにした。

 宿自体は特におかしなところの無い、一般的な宿屋だ。少しばかりアスミカタ帝国の建築様式を拝借しているようにも見えるから、あなたにとっては馴染み深いものだったことだろう。

 あなたは窓越しに外を見る。大昔と違い、ここには強力な結界が張られているから、外の悪天候がこの旅館に届くことはない。

 この中心部を取り囲む円形の峡谷。そこに渡されている橋も、渡った限りでは強靭な造りをしていたように思えたことだろう。

 

「落とされるか、焼かれそうな橋だね」

 

 個々人の感想は自由である。

 

 一通りを見た後、あなたは宿の目玉である露天風呂までやってきた。

 冒険家エリオンベルグ、竜の代弁者とまで言われたロイド・ルカスの両名が『天の至泉』と評したその露天風呂は、もくもくと湯気を上げていて、疲労の溜まっている身体には、見ているだけで毒にすら思えるだろう。

 

「これだけ開けているから、死角は無いに等しいけれど、湯気は濃いね。人間程度なら覆い隠してしまえそうだ」

 

 露天風呂の視察をそのあたりで止めたあなたが客室の方へ帰ろうとした時だった。

 

「トム・Yさん。ちょっちあんたに話があんですが、こっち来てもらっていーですか?」

「なにを……ニツァ。僕は今、彼と大事な話をしているんだ。君の出る幕じゃあないよ」

「なんですか、今更保護者面ですか? いーじゃないですか。ちょっと借りるだけですよ」

「カリアン、話の続きは夕食のあとにしまショウ。その方が落ち着いて話せマスシ」

「……そうか。まぁ、そうだな。ああわかった。……トムさんに迷惑をかけるなよ、ニツァ」

「ふん、うちを捨てたあんたに何かを言われる筋合いはねーんですよ」

 

 言い争いの現場……になるのだろうか。

 宿泊客の三人。トム・Y、カリアン・V、ニツァ=Hがそんな話をしているのを発見し、あなたはいつもの癖で息を潜め、壁裏に隠れた。

 盗み聞きの結果、どうやらニツァはトムが醸し出している「おいしそうな気配」に興味があったらしく、彼から二、三の話を聞いて、納得した様子だった。

 

 満足そうに去っていくニツァを見て、あなたは──。

 

「もちろん出ていくよ。やぁ、トム君。カリアン君にもニツァ君にも引っ張りだこで、大変だね?」

「……オヤ、見られていまシタカ、お恥ずかしイ。……申し訳ありマセン、お名前を伺っても?」

「ああこれは失礼を。私はオンディーヌと言う者だよ」

「オンディーヌさん、デスネ。……おっと、もう少し話していたかったのデスガ、夕食の時間が近い。お話は、また今度デ」

「ええ、また今度」

 

 あなたは当然の顔をして出ていったが、盗聴を詰問されることはなかった。

 このまま、他に何もすることがなければ、夕食の時間となる。

 

「その前に、女将さんの様子も見に行きたいね」

 

 では、あなたは、夕食の準備で忙しいだろう女将さんの元へ向かうことにした。

 

 音もなく忙しなく働いている彼女に、あなたはなんと声をかけるだろうか。

 

「こんにちは、女将さん。今、少し良いだろうか」

「はいは~い。どうしたのかしら~? あら、オンディーヌさん。客室で何か困り事ですか~?」

「いや、そういうわけではないのだけどね。カリアン君が旅館に到着した時、一瞬顔を顰めていたように見えたから、何かあったのかな、と思ったまでさ」

「ああ……申し訳ありません~。体調とかは問題ないんですけど、輝差しにやられちゃったかもで~」

「ん、そうかい。……忙しいところを邪魔して悪かったね。私はこれで失礼をするよ」

「はい~」

 

 そんな雑談をして女将さんの時間を奪い、ようやくあなたは夕食に待機することになる。

 

 

 夕食は食堂で行われた。連邦、ゼルパパム、アスミカタ帝国の料理を取り入れた、非常に美味で、非常に満足のいく食事だ。

 この料理をいたく気に入ったのだろう、カリアンはそれはもう砂漠横断の末ありついた水を飲むように酒を呷り、どんどん深く酔っていく。

 

「カリアンサン、あまり飲み過ぎるト……」

「だいじょうぶだいじょうぶ! 僕はあの……ドンの息子だからな! 酒には強いんだよ!」

「へぇ? なのだわ。ドンっていうと……もしかしないでも、まりと・まふぃあ、じゃない? ふふ、海でしか威勢を張れない軟弱ものが、こんな大勢の前でお酒に溺れてちたいを晒しているなんてね。なのだわ」

「なんだと!? 僕を馬鹿にするのはいーが、マリト・マフィアを馬鹿にすることは許さないぞ!」

「なによ! なのだわ。事実を言ったまででしょう! なのだわ。まりと・まふぃあなんて、ゼルパパムの外に出れば、こぎたない窃盗団と変わりないんだから! なのだけど!!」

「言わせておけば……!」

 

 女性の方には何か、過去の因縁のようなものがあったのかもしれない。

 挑発の言葉を彼女が吐くたび、打てば響くように怒り、お酒を入れていくカリアン。

 

「お、お客さん落ち着いて~? お酒は、適度にお願いしますね~?」

「うるさい! ここの権利だってほんとは僕が……寛大な僕が貸してやってるだけなんだから、僕に指図するな!」

「あ……」

 

 二の句が継げなくなってしまった女将を見て、なんとか仲裁に入ろうとするは、トムだ。

 彼はべろんべろんに酔っぱらったカリアンに肩を貸し、客室に帰りまショウ、と言ったのだが……カリアンは、「うるさいうるさい! 僕は一人で帰れる! 一人で……なんでもやってかなくちゃ……」などと言ってトムの好意を振り払い、よたよたした足取りで食堂を出ていってしまった。

 

 静まり返った食堂。

 

「……今の事ぜーんぶ忘れて、美味しい食事に舌鼓を打つってのはどーですか」

「良い案だと思うのだわ! ほら、トムさんもオンディーヌさんも、このお料理とっても美味しいのだわ!」

「そう……デスネ。女将さんがせっかく作ってくださった料理デスシ、冷めないうちにいただきまショウカ」

「ぜ……ぜひ、お代わりしてね~。お姉さん、たくさん作ったから……」

 

 言われるままに、あなたも料理を食べる手を再開する。

 故郷の食事処には流石に及ばないまでも、非常に美味であると言える夕食。その後は特にこれといったトラブルが起きることもなく、あなたたちは夕食を終えるのだった。

 

 

 食堂から自室に戻る直前、あなたは露天風呂に誰かがいることに気付けるだろう。当初の危惧通り、涅月の黒い光のもとでは、湯気に隠れてしまって、それが誰なのか、というのは判別つかない。ただ背格好からしてカリアンだろうな、ということにはアタリをつけていた。

 

「確認しに行かない、と? 私が?」

 

 そう、確認せずに、あなたは自室へ戻ったのである。

 戻ってから、あなたが真っ先にすることはなんだろうか。

 

「ふむ。……まぁ、とりあえず怪しい者を書き出すかな。順当に行くならまず、ニツァ=H。なんというか、浅からぬ関係値を感じざるを得ないけれど。……カリアン君とも、まるで血縁関係があるかのような話しぶりだったね。普通にあり得ないのだけど、あり得るとしておこうか」

 

 その次に怪しい者を書き出すあなた。

 

「……特に捻りが無ければ、あの女性も怪しいね。まだ自己紹介を受けていないので名前は知らないのだけど」

 

 旅館についた時、あなたは彼女から、N・ルーナという名前を聞いたことを今思い出した。

 

「ああそうかい。ではルーナさんも、明らかにカリアン君を挑発していたからね、怪しい怪しい。……といっても何か事件が起きた、というわけではないから、怪しいだけだね」

 

 そう言ってあなたは手帳を閉じる。

 この後、就寝までにやることがなければ、そのまま眠りに就くことになる。

 

「そうだなぁ。私は……そうだ、寝る前に夜風に当たることを日課としている。明日の朝いちばんで露天風呂に入るために、夜更かしこそしないけれど、少しアルコホルを飲みたいから……女将さんにワインでも貰いにいこうか」

 

 では、あなたは、女将さんの元へ歩を進めた。

 夕食後も女将さんは忙しなく働いていたけれど、あなたの来訪に顔を出してくれた。

 

「あら、どうしたのかしら、オンディーヌさん」

「ワインの類はあるかな。もちろん追加のストレイルは出すよ」

「ああ、それなら、ゼルパパム製のものが何本かあるわ~」

「ぜひ」

 

 あなたはワインを入手することができた。

 そのまままっすぐ自室へ──。

 

「いや、露天風呂の見える廊下を通って帰るよ。湯気の中に人影がいないか探しながらね」

 

 ではあなたは、露天風呂の見える廊下を通っていく。

 露天風呂の湯気の中で、先程見た影の半分ほどの背丈の影が、二つ、向かい合うようにして並んでいるのが見えても良いだろう。

 

「時刻は何時頃かな」

 

 だいたい日付の変わる時間帯くらいだ。

 

「ありがとう。それじゃあ自室に戻ろう。戻って、酔わない程度にワインを呷って、就寝とするよ」

 

 そうしてあなたは、ようやく眠りに就く。

 

 ──しかし、和らぎに包まれていた睡眠は、女性の悲鳴と共にかき乱されてしまった。

 あなたや、他の宿泊客が急いで声のしたところへ向かえば──。

 

 露天風呂。そこで、見るも無残な姿になっている、カリアン・Vの姿を見ることになる。

 

「──ほぅら」

 

 あなたは手を合わせ、目を細めて、そう呟いた。





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