はいやってきましょう、ワートリAD!
続々とサブミッションをこなしてフラグを立てています、オタクちゃん!いやぁ思えばオタクちゃんも随分成長しました。私は第一次大規模侵攻の、SEで芋りポジションを探していた頃が懐かしいです。
ということで今回は堂々と鳩原の密航を手伝っていきますよ〜!!ところどころ迅に探りを入れられてますがまだまだ!走者が敗走したルートではもう行動する前にボーダー本部前に放り出されてましたからね!(キャッ迅くんのエッチ!!)(企業機密の漏洩により逮捕、警察に連行されていきました)
その時のプレイアブルに比べたらまだマシよ。今回も頑張ってやっていきましょう。
それでは司令官補佐という周囲からの信頼も高まってきた頃、それは起こります。
[貴方は夜、ボーダー本部内の廊下でぼんやりと月明かりを眺めていると、SEでついさっき家に帰ったはずの鳩原が戻ってくるのが見えた。ボーダーはもう暗い。夜は消灯していて、廊下は暗闇である。その中で目立つのは非常灯と窓辺から漏れる月明かりだけだ。そこを駆け抜けてくる鳩原は何を思っているのだろう。
チームメイトと歩いた廊下、師匠に教えてもらった訓練場、そして初めてできた弟子にジュースを奢った自販機。
それらを鳩原は見向きもしない。いや、あえて見ない様にしているのか。そしてその鳩原の両手は硬く握りしめられている。貴方は漠然と、鳩原にはそれは似合わないなと、思った。
貴方は鳩原が人通りの少ない廊下を選んで、トリガー保管庫に行くのを見る。そして同じく貴方も廊下を歩き出す。そうして鳩原が歩く通路に、程なくして貴方もついた。
鳩原は貴方のヒールの音に驚いたのか、暗闇の中バッと顔を上げる。そうして驚きと恐怖に満ちた顔をすると、扉に向かって後ずさった。]
[貴方は自分自身が月明かりに照らされているのを感じた。まるで天然のスポットライトだ。舞台の陰に潜む鳩原と、主役の貴方。そう、そうでなくては。
貴方は自身の権限で扉のセキュリティを解除した。鳩原は信じられないものを見る目で貴方を見た。]
[「いってらっしゃい。」
貴方が鳩原に言えたのは、たった一言だった。されど、重い重い一言だった。
貴方は鳩原に、あらかじめ準備していた折りたたみ式のバックを持たせた。そしてそれを広げ、トリガーをありったけ詰めて手渡す。
鳩原の顔は暗闇でよく見えなかったけど、鼻を啜る音だけは聞こえてきた。貴方は鳩原のことを馬鹿な女だなぁ、と再び思った。だって自分が利用されてるのに、その利用する人物に向かって泣いているんだから。
だけども悪くないなぁ、とも思った。この子の家族を一緒に探してあげたい、一緒に近界に行ってしまいたい、と思ってしまう程度には。]
[そうして鳩原が涙ながらに貴方の方を見て、去ろうとした瞬間、彼女の表情が凍りついた。貴方は何故、鳩原が凍りついたのかわかっている。
貴方の頭の横には銃トリガー、それもしっかりとこめかみに照準を合わせて、背後のある人物に添えられていた。]
*
『司令官補佐たるには:4』
「うまくなったね、訓練生くん。コソ練した?」
「そりゃもちろん。誰かさんにランク戦で負けた日も、1人で残ってやってたぐらい。」
月明かりに照らされた貴方の頭に、ぐりぐりと銃口が押しつけられる。
「ふふ、そんなにされてもくすぐったいよ。」
「うん、くすぐったくしてるつもり。」
犬飼は貴方に向かって薄く笑い、銃を持ってないもう片方の手で、貴方の頭を固定した。
「質問に答えて。」
「もう全部迅から聞いてるのに?」
貴方には全て無駄に思えた。この問答も何もかも。迅とはあの日、決裂した。それ以降はもう喋っていない。元々、近界民融和派の人間とは考えが合わない。ただ迅が特別だっただけ。
SEで見ていた景色が本当だと知って、今まで人を見殺しにしていたと知って、罪悪感と人々に対する憐憫に苦しめられている時に、出会った同じ能力を持つ人間。それもそれを活かして人を救っている人。そんな人物をヒーローだと、思いを重ねるのは自然な事だった。
ただそのヒーローがあまりにも清廉すぎたから。そんなふう(近界民融和派)でいたら、いつまでたってもこの侵略は終わらないと思ったから。いつまでたってもヒーローは終われないと思ったから。だから別の道を取った。ただそれだけ。
貴方はいつの間にか自分の背後を取れるようになっていた犬飼に向かって言う。
「いいの?その位置で。」
「何?いまさら命乞い?」
「違う。重心のことだよ。」
次の瞬間、貴方は頭に当てられていた銃それごと犬飼の腕を掴んで、足を絡めて回し投げをした。犬飼の体が倒れる。鳩原に、貴方はトリガーを起動して廊下の窓から飛び降りるよう伝えた。
鳩原が急いで部屋を出て行った。数秒後、廊下のガラスが割れる音がする。これが終わりだった。鳩原と貴方の。そして犬飼と貴方のも。
「ねぇ、」
犬飼が震えた声で貴方を呼ぶ。それに貴方は答えずに犬飼の倒れた体の腹の部分に跨って座る。
「俺、数日前は誕生日だったんだよ。」
あんたも祝ってくれたじゃん、とその目はじっと真っ直ぐに、震えるほど、貴方を見ている。
「その日さぁ、あんたに会って、おめでとうって言われて、ボーダーの人達にも沢山声かけてもらって、それで夜に二宮さんに連れられて、みんなで焼肉行ってさ、……ほんとうにこれで終わりなわけ?」
犬飼の体がもがく。遠くに飛ばされた銃を拾おうとしているが、この体制でそうはいかせない。貴方はさらに自重を乗せて、犬飼をじっと見る。
「二宮さんがあんたのことを嫌ってるのは知ってた。辻ちゃんだって怖がってる。氷見さんは、苦手そうだった。…けど俺と、鳩原ちゃんだけはあんたのことが好きだった。何時間も本部にいて、隊員のために走り回ってるの知ってたし、上層部から訓練生までの、沢山の人の話を聞いてた。」
「隊のみんなであんたのこと話す時にさ、二宮さんは補佐のこと、紛れもない天才だって言ってたよ。昔ボコボコにされたからか、加古さんのこと話す時みたいに、嫌そうな顔してたけど。俺たちがA級一位になるために越えるべき壁だってさ。それに真剣に頷いてた俺らが、馬鹿みたいじゃん。」
「鳩原ちゃんはさ、俺らとA級一位になって上層部に認められて、近界に行くんじゃなくて、得体の知れない奴らとの、安全かどうかもわからない密航を選んでさ。あんたはその手助け?何?そんなにあんたが鳩原ちゃんのこと好きそうに見えなかったけど。」
こちらを馬鹿にするように犬飼は鼻で笑った。けれどそれは苦し紛れの笑い声だ。
「あんたの考え、俺結構わかってたつもりだったよ。太刀川さんにダル絡みされてる時は、あんたは割と楽しそうで、二宮さんに話しかけられた時は自分の爪見てる姉ちゃんとおんなじぐらい興味なさげ。よく行く鬼怒田さんのところは優しいおじさんだと思っていて、同時にチョロいとも思ってる。クソみたいな女だよね、あんた。」
貴方は犬飼の隊服の、そのネクタイを引っ張った。ウザいと思ったからだ。わかった口を聞くなとも。私が見えている景色の半分も、知らないくせに、と。
ネクタイが引っ張られて、犬飼の首が閉まる。だが犬飼は余裕そうに笑って、貴方の背後を見る。
「ほら、お迎えが来たよ。」
貴方の後ろで数多くの足音が聞こえるのがわかる。そしてSEで上層部の人間が駆けつけてくるのも。同時に迅も。
犬飼は言う。
「死ね、クソ女。」
それと同時に、貴方がこちらに向かって手を振り上げるのを確認して、目を瞑った。
*
なんかトリガー保管庫に犬飼いたんですけど笑
え?あいつなんなん?何がしたかったの?とりあえずオタクちゃんに犬飼は伸ばしてもらって終わりましたが、なぜあいつがいたのかは疑問です。なんか好感度とか高かったのかな。知らないうちにサブミッションこなしてフラグ立ててたかもしれないです。
まぁ鳩原がトリガーを持ち出してくれた今は、そんなことすらどうでもよいのですが。そしてオタクちゃんは今上層部と迅に捕まりました。まぁこれは予定内。まず近界に一緒に密航しない時点でこの結末になるのはわかりきってたことですからね。
問題はこの後ですよ、奥さん。
知っての通り、迅は雨取麟児を知りません。なので鳩原は追跡できますが、雨取麟児がこの後、主導となって動けば密航計画は悟られないはずです。
こ↑こ↓が重要。
今ボーダー側は大量のトリガーを鳩原に持ち出されて、なんとか近界に行く前に奪還しようとしてます。迅も知らない、未知の領域。そうなればまず人海戦術です。
通常の密航√の場合ですと、事件が事件なものですから極秘任務ということで、鳩原の追跡は風間隊のみです。
ですが今回、風間隊だけで追うにはあまりにも多すぎる量のトリガーを持たせましたので、ここはボーダーは人海戦術で来るでしょう。B級以上のある一定の実力を持った隊員達が鳩原を追います。
そこで、この人が動いたという事実が残ります。これが重要。人が動けば金の流れが変わります。ボーダーは民間組織として成り立っていますので、この金の流れが変わったところを証拠として掴みます。そこから芋蔓式にトリガーの紛失まで告発をしましょう。
またこの後オタクちゃん自身は連行され尋問室に入れられます。けれど心配ご無用。
まずオタクちゃんが詰められるのはお前が鳩原を唆したのか。
A.唆していません。ただ鳩原の願いを知っていてそれを応援してました。
鳩原がその願いを実現させるために、遠征選抜試験をやっていたのに、上層部によって勝手な合格取消しだなんて、組織として不誠実じゃないですか。そんなこと、私許せなかったんです。
Q.どうして大量のトリガーを盗ませたか。
A.鳩原が心配だったからです。密航先でトリガーの不調がないように、沢山持たせました。
Q.密航の全容は知っているか。
A.知りません。
で通ります。だって本当のことだも〜ん。
そもそも今回の密航って何か政治的な意図とかあって行ってるものじゃないからね。完璧に麟児と鳩原の意思によって出来たものですから。まぁ言うなれば一般人の独断。
そしてオタクちゃんは麟児の計画に一枚噛ませてもらっただけなんで。しかもそれももうボーダーが調べようがない遠い昔に。特殊能力で。
なのでボーダーはオタクちゃんのことを証拠不十分として厳罰は与えようがないはずです。隊の解散と、地位の剥奪ぐらいかな?まぁ記憶処理はされようがないでしょう。あまりにもこのSEは手放すのが惜しすぎる。
ということで次回は尋問フェーズです。みんなも応援、してくれよな〜⭐︎