ワールドトリガーRTA 近界侵略√   作:wgjpt

6 / 24
05

はい、ボーダー本部につきました。で、ここからゲームで言うとチュートリアルというものがあります。

まずムービーが入りワールドトリガーの世界観、ボーダーという組織の説明、そしてこの組織が直面している問題、それに▶︎協力するというボタンを最速で入力していきましょう。そこからはトリガー選びが始まります。ボーダーはまだトリガー開発が進んでいないのでここは孤月といった最初期のトリガーや、最もシンプルなシューター用トリガーしかございません。

 

なので前回オタクちゃんのポジションをガンナーと決めましたが、今はシューターで行きます。またシューターである為、みなさんお待ちかねの手動操作でございます。

 

ではまず訓練室に移動します。

訓練室では会話ログが閉じた瞬間にオタクちゃんに武器が支給されます。そして入隊指導(チュートリアル)開始というわけですね。ここでポイントなのはオタクちゃんにはSEという特殊戦闘スキルが存在することです。

 

私はワートリADを始める際、SEを持つ利点はauto操作の安定だといいました。が、手動操作でもSEの恩恵はあります。それはSEの機能によって変わりますが、概ねオペレーター無しで敵のポジションが特定できたり、敵のアクションがある際予備動作で敵が赤く光ったりします。アクションゲーム初心者には嬉しい機能ですね!

 

それでは原作で空閑が脅威のタイムを出したネイバーとの模擬戦(チュートリアル)をやっていきましょう。

 

ネイバー模擬戦はまずバムスターというトリオン兵と戦います。

バムスターとは、トリオン兵の中で最もポップが多い敵種です。大きさは2、3階建ての家ぐらい。ただ玄界の人間を拉致するために作られたトリオン兵なので攻撃性は低いです。こいつなんですが弱点以外だと中々装甲が固く、ボーダー入りたてのC級隊員ですと苦戦することも結構あります。

 

ただしここはバカトリオンを持つオタクちゃん。はい、なんなくアステロイドでバムスターを倒せましたね。バムスターといえば目。人間捕獲用と思わしき口の中に、コアとなる目が存在するのでそこをぶち抜くといいですよ。

 

おや?結構いいタイムが出たようです。迅がボーダー本部の人に褒められています。いい拾い物したって?本当だよ(激怒)

はいそれでは念願のボーダー所属です。おめでとうございます。早い、早すぎて俺でないと見失っちゃうね。

 

[貴方は仮想空間で初めて行った戦闘、というものが終わった瞬間息を吐いた。なんだかどっと疲れた。それは顔にも出ていたのかも知れない。貴方はその部屋を出た瞬間、迅に大丈夫かと聞かれた。それに対して貴方は大丈夫と答えたが、正直に言って体は冷たく、心は鉛のようだった。

 

周囲ではこの訓練を見ていた大人が騒いでいる。それはボーダーが直面している問題に新しい希望が見えたからなのかも知れないが、貴方は気圧されていた。]

 

[しかしそこに鶴の一声、ならぬ迅の一声が入る。

 

「喜んでいるところ、悪いけど。ちょっとこの子借りてくねー。」

 

貴方は急に手を取られ、迅に引っ張られた。

ついた先は玉狛のリビングルームで貴方はソファにゆっくりと座らせられる。

 

「コーヒー飲む?甘いやつあるけど。」

 

貴方は首を振った。コーヒーを甘いと言う人間は味覚がおかしい。だいたいコーヒーという時点で全て苦いではないか。元々苦いコーヒーが甘くなったところでそれはちょっと苦いコーヒーである。

 

迅は首を振られ拒否されたにも関わらず、穏やかな顔でいる。そうしてふいに、貴方が彼からの視線を感じると、彼は貴方にもわかるよう、ゆっくりと貴方の隣に座った。

 

貴方は驚いて迅を見る。迅はそんな貴方の視線には答えずどこか遠い場所を眺めているかのようだった。そしてしばらくして視線をこちらに戻したかと思うと、急に喋り出す。

 

「ねぇ、東三門のこと、見た?」

 

それはまるでそこらに新しいコンビニができたけど、行ってきた?というかのような軽さだった。

 

▶︎「見た。」

 

貴方は答える。その声には迅のような軽さはない。

 

「じゃあなんでおれについて来てくれたの?」

 

そう、迅の中には一つの蟠りがあった。それは東三門を暗い顔をして歩いていた少女、本人を無理やり連れて来てしまったのではないかということである。]

 

[迅がその少女を視てしまったのは偶然だった。しかしその偶然は、迅に大きな衝撃を与えた。ボーダーがどう防衛しても致命的な破壊をされる東三門。様々な人の怒号が飛び交う中で、この少女が、小さなビルの非常階段に座り込んでいるのが視えたのである。最初は逃げ遅れただけかと思った。しかし忍田の指揮で他のボーダー隊員が動くと、その隊員についていくかの如く、少女が移動したのである。

 

瓦礫や炎が上がるなかを、スカートを焦がしながら走る少女。時に立ち止まって周囲を確認(芋ポジ確認)したり、まるで人がその場所で躓いてしまうのをわかっていたかのように、道に落ちている瓦礫を、その華奢な腕で持ち上げて動かす(アイテム探索)。そして退けると苦虫を噛み潰したかのような表情で去っていく。

 

迅は気付いたらその少女を追いかけていた。どうしても、確認したいことがあったからだ。そうして少女と初めて対面した時、まるで迅を知っているかのような分岐を見て、迅は確信した。

 

この少女は、未来が見えている、と。

 

だから迅はあえて問う。

何故あの時、自身の手を握ったのか。その自分より一回り小さな白い手を、重ねてくれたのか。

 

少女はじっと俯いていた顔を上げた。その柔らかそうな猫っ毛が頬にかかる。だけれどもそんなことを気にも留めずに、迅を真っ直ぐと見る。

 

「私がそうするべきだと思ったから。」

 

少女の目はまるでダイヤモンドのようだった。]

 

[少女の僅かな身じろぎでソファが少し沈む。その動きでようやく迅は我に帰った。そうして、目の前の人物の、自身のSEが自動的に弾き出してしまった未来と、その答えが馬鹿みたいに一致していて心臓が跳ねる。結局最後に出てきた言葉は、

 

「その未来、おれなら選ばないな。」

 

というなんとも面白可笑しな負け惜しみだった。]

 

いやぁオタクちゃん、良いこと言うねぇ。ていうかワートリの民はみんな頭修なの?ということで私がそうするべきだと思ったのでRTA続けていきたいと思います。

 

まずこれからの展開で重要なのは、迅にオタクちゃんの行動を読ませても良いという前提で動くことです。これは言わずもがな。けど読ませると一つだけまずいものがあります。それを今回は消しにいきます。

 

はい、ボーダーは今日のところはバイバイします。二度とくるかよコンナトコロ!!!

で、次に向かうのは家です。うーん当たり前に帰宅。あったかハイムが待っている。

で、お母ちゃまに今回合った出来事を話します。もちろん戦闘に関与する話題は伏せて。まあ具体的には新しい友達ができたとでも言ってきましょう。

 

[「あらそうなの。」

「でね、お母さん。突然で悪いんだけど─」]

 

はい、ここで家庭教師を辞める選択をします。やーい、麟児!!お前クビな!!!

はい、OK取れました。

まあ中1でそんなに勉強に本腰入れる必要ないでしょっていう感じの親でよかったです。

で、麟児くんにはお母ちゃまから事情を説明してもらうようにお願いします。礼儀が悪いと皆さん思うでしょうが、これでオタクちゃん自身が麟児に説明すると迅に予知予知されるのでね。

 

で、皆さんは今なぜわざわざ開拓した近界密航ルートを閉めるような真似すんの?と疑問に思いましたでしょう。それに今回は答えていきます。

 

まずこの行動には二つの意味があります。

一つ目は迅の未来視から逃げること。当たり前ですがこれからもオタクちゃんと麟児が接触してたらその関連で計画がばれる可能性があります。

 

二つ目は過去という名のアドバンテージを作ること。未来視ができる人間でも過去は覗けません。その覗けない過去に重要な秘密を隠します。

実際に近界密航する時、鳩原がボーダーからトリガーを盗む手伝いをオタクちゃんがします。その時、例えその未来が見えたとしても迅にはオタクちゃんが麟児と接触したという痕跡がわからなければ、それは故意による手伝いではなく、偶然という名のうっかりになります。

 

つまり具体的にいうとこういうことです。

テヘ〜!!なんか女の子困ってたから助けちゃった〜!(部屋のロック解除)え〜!?あの子、トリガー持ってっちゃったの〜!?(しらばっくれ)

 

酷いですね。

 

まあこんなところです。未来視の弱点は行動しか見れないところ。その本人の思惑がわからないところ。

まあというわけで麟児くんゴメンネ!!将来お前の手助けしてやるからこれでチャラな!!!

 

────────────────

『されど時は戻らず』

 

娘に友達ができた。それは最近塞ぎ込んでいた娘が、ぎこちないが笑顔を浮かべれるほど良い友人らしい。だが勉強の方はいいのだろうか。

 

洗濯物を畳みながら考える。リビングの大窓から秋口の少し冷えた風が部屋に吹き込んできて心地よい。暖かな光と、その穏やかな風のバランスについうたた寝をしようかと思ったがかぶりをふった。

 

あの娘は昔から繊細な子だった。悪夢を見ては魘され泣きじゃくり、私の部屋に来たのは数知れず。あまりにも暗い顔をしていて危険だと思った時期もあった。悪夢を見せないために病院に連れて行ったこともあった。

けれどそんな子が今では中学校の制服を着て、登校している。学校はそんなに楽しくなさそうかな、けど友達はいるみたい。この間はお揃いの動物のキーホルダーを買っていた。

 

嗚呼、もっと話してくれてもいいのに。どんな言葉でも貴女の言うことなら受け止めるのに。けれど成長とは怖いもので。思春期なのか、なんなのか。最近ではめっきり食卓で話す言葉が減った。最近何をしていて、何に興味を持っているのか、気になるところは沢山あるけれど突き過ぎてはいけないだろう。

そうして私はいつも通り、洗濯物を畳み終わって各々の部屋に持っていく。その裏で、娘が何を考えているのかを知らずに。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。