ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか Fairytale Stories 実況プレイ   作:ダンまち実況風小説…ふえろふえろ…

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次はすぐに投稿だと言ったな!
想像より時間かかりまして…ごめんなさーい!


ロキファミリアとリンネ

 

 

 

 

 

 

「ぁむ…ん…」

 

両手いっぱいにギリ収まるくらい大きな紙袋をじゃが丸くんでいっぱいにして、1つを食べながら歩くリンネ。

当然周囲からの視線は『なんだこいつ』だが、本人は知ったことかとばかりに歩き続け、拠点に到着する。

 

「おまたせ。」

 

「ううん。ありがとう。」

 

「「……んむ、ん。

………。」」

 

お互い示し合わせたように、特に合図もなく同時にじゃが丸くんを食べる。無言でそのまま食べ進め、気がついた時にはかなり大きい紙袋の中身はなくなっていた。

 

どうやらリンネの好物はじゃが丸くんになったようで、幸せそうに食べていた。しかしそれは、隣に座る金髪の美少女も同じ。

 

アイズは、リンネよりも食べる量は少なかったが、それでもその細身の体に入るのか疑問な量は食べている。

こちらもまた、無表情ながらに幸せそうな雰囲気を出している。

 

「…そういえば、リンネ、主神は?Lv.8の眷属が居るファミリアなら有名じゃないわけがない…と思うけど、知らないから…」

 

「調べてるものだと思ってたけど…まぁ、いいけど。

オラリオの外の居る。何年前か忘れたけど、オラリオを出た。確か、暗黒期の前あたり、かな。

今は…アストレア様と居るかも。だから、わたしは急いでないけど改宗(コンバージョン)先を探さないと、いけない。」

 

「…ロキファミリア、くる?

多分、ロキは喜んで改宗(コンバージョン)してくれると思うけど。」

 

「んー…様子を見てから、かな。

また、そのうち見学かなにか、しに行くかも。」

 

「うん。私は歓迎する。

…そこまで強くなれた理由も、知れそうだし。」

 

「合わないと思ったら、やめるよ?」

 

「うん。それでいい。

無理しても潰れるだけだし…」

 

Lvを5まで上げるまでにそういう人を見たのだろうか。最大手のファミリアの幹部クラスとなると、勿論そんな人を見ることもあるのだろう。どこか実感のこもった言い方。

 

「今日、夜に豊穣の女主人に行くけど、くる?」

 

「…ううん。遠征成功の打ち上げ、でしょ。

部外者が居たらよくないよ。遠くからちょっと雰囲気確認くらいはするかもしれないけど。」

 

「…そっか。わかった。」

 

そのまま少しの間雑談をする二人。

そしてある程度の時間が経つと、アイズは自分の拠点へと帰っていく。前に約束した稽古は、また明日にでもやろうと約束をして。

 

 

 

 

 

その日の夜、豊穣の女主人にて。

下品な笑い声やらが響いている。酒場だからこんなものだろう。だが…

 

「…夜の酒場はこれだから、好きになれない…」

 

リンネからしたらかなりの不快感がある。

ちょっとした事で下手するとキレてしまいそうなくらいには、不快感を感じているようだ。

 

「また騒がしくなった…アイズ達が来たから、かな。」

 

どうやらロキファミリアが来たみたいで、酒場の全員そちらの方を見ている。リンネもそちらを見る…が、視界の端に写った白髪に目を奪われる。

 

目を奪われる、と言っても一目惚れをしたという訳では無い。()()()()()()()()()()()ような、そんな感覚でそちらの方を見る。

すると、()()()()()()()()()()()()()()()()()()が居た。その男の子の視線の先に居るのは、アイズ。どうやら見惚れているらしい。

 

考えられる可能性としては…

 

「メーテリアの、子供…?」

 

「え…?今、メーテリア、って…?」

 

「…あ、口に出てた…えっと、もしかして、メーテリアは、君のお母さん?」

 

「は、はははい!

え、えっと、あなたは… 」

 

「あぁ、ごめん。わたしはリンネ。メーテリアの旧友だよ。メーテリアにすごく似てたから、つい口に出た。」

 

「あ、い、いえ!ぜ、全然大丈夫です!

僕はベル・クラネルです!リンネさんは、僕のお母さんと知り合い、なんですよね。だったら、少し話を聞きたいんですが、大丈夫ですか…?」

 

「あ、うん。いいよ。

とは言っても、友人なだけだから、そこまで詳しく語れるかと言われると、分からないけど。」

 

「は、はい!それで大丈夫です!

では…」

 

と、そこまで言ったところで、リンネが耳障りと思うような大きな声で下品な笑い方が聞こえてきた。

 

「そうだアイズ!お前のあの話を聞かせてやれよ!」

 

「あの話…?」

 

「あれだって!

帰る途中で何匹か逃がしたミノタウロス!

最後の1匹5階層でお前が倒しただろ!ほんで、そん時にいたトマト野郎!!」

 

「ミノタウロスって……

17層で返り討ちにしたら集団で逃げてった?」

 

「そうそう、奇跡みてぇに上層まで逃げていきやがってよ、そんで俺たちが泡食って追いかけてったやつ!

そんときにさ、居たんだよ。いかにも駆け出しっていうようなヒョロくせぇ冒険者(ガキ)がよ!

抱腹もんだったぜ。兎みてぇに壁際まで追い込まれちまってよ、可哀想なくらい震えてやがんの!!」

 

「ふむぅ、それで?その冒険者はどうなったん?」

 

そんな台詞がリンネとベルの方まで聞こえてくる。

それに対する反応は、ベルは自分のことだと理解して俯き、リンネは、随分つまらない話で盛り上がるんだな、と、ロキファミリアへの評価を下方修正した。

が、聞こえてくる話を聞くと、駄犬が勝手につまらない話をしているだけだとわかったので下方修正はやめた。

 

だがまぁ、あの犬が居る時点で、少なくともアイズに誘われても入ることはなくなっただろう。

話が聞こえてから俯いたことから、ベルがその()()()()()と呼ばれた冒険者であろう事は理解できる。もしくは、似たような経験があるか。

 

旧友の忘れ形見。しかも子供となればリンネからしても己の子供みたいなものである。で、あるならば心配くらいはするだろう。

 

というか、そのような経験を死なずに積めたのならば確実に強くなれるだろう。格上に対する恐怖を知れた。敵わない相手が居ることを本当の意味で理解できた。

 

その2つの経験を積むことがどれ程の価値か、あの駄犬は理解できていないのだろうか。どうやら今はアイズへと質問をしているらしい。

 

…これまた、随分とつまらない質問を、だ。

伴侶として選ぶなら、逃げた冒険者(ベル)を選ぶか、それとも駄犬(ベート)を選ぶか、という質問をしている。

 

「……私は、そんなことを言うベートさんとだけは御免です。」

 

「ッ!!」

 

ガリガリガリ、と苛立ちからだろう、机を引っ掻いているの音が聞こえる。

 

「無様だな、ベート。」

 

「じゃあ何か。

お前は雑魚の冒険者(あのガキ)に好きだの愛してるだのぬかされたら受け入れるってか?

はっ!!そんなわけねぇよなぁ!

自分より弱くて、軟弱で、救えない、気持ちだけが空回りしてるような雑魚にお前の隣は釣り合わねぇよなぁ!!

他ならぬお前が、それを認めねェ。」

 

「………」

 

恐らくアイズに惚れているであろうベルの様子を見ると、顔を真っ赤にして酒場から走って出ていった所だった。

 

周囲の人は食い逃げだなんだと言っていたが、わたしが話をするために同じ席に居た為に支払いを押し付けたと思われているようだ。

 

「あ、ベル…!

ご、ご飯の代金は…行っちゃった…」

 

そこで少し考える。

 

「仕方ない、わたしにとっても子供みたいなものだし、このくらいはいい、かな。

店主さん、あの男の子の分、わたしが払うよ。」

 

「おや、いいのかい?

またとっ捕まえて払わせるから、気にしなくていいんだよ?」

 

「ううん。この位、大丈夫だから。わたしの値段に合わせといて。」

 

それで話は終わり、ベルとの話を遮られ、あまつさえベルをバカにしたような話をするベートへの鬱憤が凄まじいほど溜まってきていたリンネは、苛立ちを隠さずに席を立ち、ロキファミリアの席へと向かっていく。

 

何人か酒場の冒険者が止めようとするが、無視して向かう。すると、真っ先にアイズが気付く。と、いうよりもベルが飛び出していった時にベルを少し追いかけようとしたらしく丁度出会った。

 

「アイズ、ちょっと、どいて。

あの駄犬、ウザイ。」

 

「…え、えっと…その…

わかった。」

 

少し困ったような表情になるが、こんな人目の着く場所で大事にはしないだろうとの判断で道を開けるアイズ。

アイズを追いかけようとしていたロキは、止まったアイズにキョトンとするが、すぐにリンネの存在に気付き、驚愕の表情になっている。

 

「神ロキ、ごめんなさい。」

 

「お、おう、なんや、うちのがすまんな…」

 

「そう思うのなら手綱くらいな握っててほしいんだけどね。文句くらいは本人に言うからいいけど。」

 

「それはまぁ、うちはなんも言えんなぁ…」

 

そしてロキファミリアのテーブルの横に立ち、ベートを睨むリンネ。睨まれたベートといえば、

 

「あ”ぁ?」

 

敵意を感じたのだろう、分かりやすく威圧をリンネに対してかける。どうやらリンネの存在を知らない、もしくは忘れているようだ。

まぁしかたないだろう、オラリオでの活動は最低でも7年以上は前の話なのだから。

 

「ロキファミリア。そこの犬っころが悪いのは分かるけど、躾くらい、ちゃんとしたら?不愉快極まりない、かな。

自分たちの不手際もあるのに、それを棚に上げて笑い話にするのはどうなの?ファミリア自体の品位、落としてるのに気付けないくらいなら、その空っぽの頭、いらないんじゃない?

それに、仲間に注意されても聞かないなんて、仲間とこういう場に来るの向いてないからやめたら?」

 

「っ…!?」

 

「急に現れたと思ったら随分なこと言ってくれんじゃねェか、アァ!?

雑魚を雑魚って言って何が悪ぃんだよ!

雑魚なんざいくら居ても足手まといにしかなんねェ、無駄死にするだけだろうがよ!」

 

「…なるほど、言い方が凄まじく悪いだけ、かな。

うん、まぁ、なんでもいいや。あなたのせいでベルとちゃんと話せなかった。ストレス発散で悪いんだけど…」

 

そこで一旦言葉を区切り、外を軽く指さす。

 

「駄犬、躾、してあげる。

そっちの団長たちも、一緒に来てもいいよ。

大丈夫、手加減くらいはしてあげるから。中は壊れたりするかもだから、外で、ね?」

 

「〜〜〜!!!

あぁわぁったよ!テメェが俺をバカにしてることはなァ!!」

 

心根の部分では悪人ではないのだが、Lv.5まで到達した第一級冒険者である事にはそれなりのプライドがある。それを傷付けられると黙ってはいられない。黙っていては舐められる。それだけはよくないからだ。

 

怒りに任せてベートがリンネへと飛び掛る。

当然やり過ぎないようにと最低限の加減はしている。がそれなりの怪我は負うであろう威力だ。

 

まぁだが、仮に本気だったとしても変わらないだろう。

軽くいなし、そのまま掴むと中で暴れないようにと店の外へと放り投げる。当然のように倒れたりせずに完璧な着地をするベート。だがそんな事はどうでもいい。

 

「その頭の上の耳、ただおおきいだけのお飾り?

わたしは、()()って言ったよ。

もしかして、頭が空っぽなのかな。」

 

「…テメェ、今のはなんだ。」

 

ベートの視点からすると、一体いつ、いなし、投げられたのか、何も分からなかった。先程までと違い今度は警戒を浮かべながらリンネの言う戯言を無視して問う。

 

「なにって、普通に投げただけ。

早く、おいで?」

 

「チッ…オラァ…!!」

 

「攻撃が単調すぎる。」

 

ロキファミリア随一の俊足(アジリティ)を利用し、凄まじい速度で掻き消え、蹴りをリンネへと放つベート。しかし、相対するリンネもまた、速度特化。それも、Lv.8のの圧倒的格上。余裕で上方向へと蹴りを受け流す。

 

「らァッ!!」

 

「へぇ…?」

 

が、そこは第一級冒険者(Lv.5)

受け流されたのを確認すると即座に短剣を抜き、斬り掛かる。普通ならこんな模擬戦みたいなもので真剣を抜くことはないが、目の前の相手ならば抜いても問題ないだろう、ということで短剣2本の二刀流になっている。

「なるほど、それが、あなたの戦い方、なんだ。」

 

「ッ!」

 

いつの間に抜いていたのだろうか。

一目で業物と分かるような短剣を手に持ち、ベートの攻撃を全てパリィ、つまりは完璧にタイミングと力加減を合わせ弾いている。

 

「クソがァ…!!」

 

そのままリンネへと全力で連撃を放つが、全てパリィされる。即ち、攻撃の挙動を全て読み切られている、もしくは完璧に見てから対応できるほどの速度の違いがあるという事だ。

 

どちらにせよ、ベートは目の前の相手との実力差を否が応でも理解させられ、自然と悪態をつく。

 

「オイ!テメェから攻撃してこねぇのはどういった了見だ!」

 

「だって、実力差を見せつけるためには全て捌く方が分かりやすい、でしょ?」

 

「楽しそうだし余裕ありそうだから、私も稽古付けてもらうわ…!!」

 

「いえーい!じゃああたしも〜!」

 

「うん、いいよ。

そっちの勇者(ブレイバー)さん達は?」

 

最初ははらはらしていたであろうロキファミリア団長のフィン・ディムナ。だがリンネからベートへの敵意が減った辺りから少し安心したように行く末を見守っていた。

 

すると、二つ名を名指しで呼ばれたことに少し不思議に思いつつ、覚えてもらっていることに光栄だと少し笑う。

 

「僕は今回は遠慮しようか。

格上との戦闘、惹かれるものがないとは言わないけどね。本気で戦うには、周りに観客(ギャラリー)が多すぎる。」

 

「…じゃあ、私、行く。」

 

「うん。いいよ。

じゃあ、そうだね…軽く名乗ってみる?

リンネ。隠惑(ハーミット)の二つ名を貰ってる。Lvは8だよ。今回の模擬戦(お遊び)、楽しもうね。」

 

「ベート・ローガ、Lv.5、凶狼(ヴァナルガンド)だ。」

 

既に苛立ちはなく、自分がしていた格下への暴言、それを自分がされただけだと言うことで何も思っていないことはないが、それで文句を言うことはない。

 

「あたしはLv.5の大切断(アマゾン)!ティオナ・ヒリュテだよ〜!よろしくね〜!」

 

「なに?Lvと二つ名と名前の名乗り合い?別にいいけどさ…

Lv.5。怒蛇(ヨルムガンド)。そこのティオナの姉で、ティオネ・ヒリュテ。」

「…アイズ・ヴァレンシュタイン。

Lv.5、剣姫。」

 

Lvが8だと聞いたアイズ以外の三人は、驚きよりも、なるほど、といった納得が真っ先に来た。

それならば当然のように全ての行動を受け流されたことも理解できるからだ。

 

第一級冒険者(Lv.5)の三人VS一人のLv.8によるお遊び(模擬戦)が始まった。

 

結果だが、リンネが圧勝した。

しかし、ただやられるだけじゃなく、三人は圧倒的書く上であるリンネの頬へと、一筋の切り傷を与えることに成功していた。

 

 

 

 

 

 

 




多対一のとこまで書いてたら長くなりすぎるな…となったので飛ばしました。
次話は、最低でも1ヶ月以内には…(どちらにせよ遅い)
遅筆なんです…!!
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