ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか Fairytale Stories 実況プレイ 作:ダンまち実況風小説…ふえろふえろ…
あ、それと、凄まじく筆がノッたので書けました。うれしいです(小並感)
とある酒場。
用意の最中に一人のエルフが一柱の神に話しかけられていた。
「『疾風のリオン』の力を、貸してほしい。」
その一言を
「私を、脅すつもりか…神ヘルメス…
言うことを聞かなければ、私の
「いやいや、そんなつもりはないとも。
これはベルくん…ベル・クラネルの救助が目的なんだ。」
「…どういうことですか。」
ベル・クラネル、その名が出て救助要請だと理解すると、威圧を辞め事情を聞くエルフ、リュー・リオン。
リューは事情をヘルメスから聞くと、酒場の同僚、シル・フローヴァからの頼みもあり救助に向かうことを決意する。
「出発は今夜の8時だ。
よかったら来てくれ、待ってるよ。」
それと同時刻。
ベルが、中層域で行方不明になったことをギルドの噂で聞いたリンネ。どうやら、過去最速のランクアップをしたベルの事だから噂になっているようだ。
それを小耳に挟んだリンネは、捜索隊が組まれることをベルについて問い合せたギルドにて聞く。
「…っ、あの!こういう事はギルド職員としていけないこととは分かっています…ですが、どうか、ベルくんの捜索隊に加わっていただけませんか!」
メガネを掛けたハーフエルフからそんな要請をされたリンネ。
「…わたし一人で探そうと思ってたけど、捜索隊、か。
うん、わかった。今日中なら待つ。」
「ほ、ほんとですか…!?
わ、わかりました!確か本日の夜8時に出発のはずですので大丈夫です!ヘスティア様には伝えておきますので、また、夜来て下さい…!本当に、ありがとうございます…!」
時間を聞くと、さっさと準備をする為に色々買い物をしに行く。ベルが怪我をしていた時用に
所詮は中層。必要はないと思うが、念の為に手持ちの魔剣の確認などを行い、時間になると集合場所へと向かう。
既にメンバーは揃っていたようで、最終確認をしているところだった。
「…わたしが最後?」
「「「
「お、おぉ…!
エイナからは聞いていたけど、ほんとに来てくれるなんて…!」
驚いたような声を出すリュー、アスフィ、ヘルメスの3人。どうやらロキファミリアとの模擬戦のせいで一気に名が知れたらしい。
逆に、よく分かっていないのがその三人以外のメンバーだ。
ヘスティアは満面の笑みでリンネへと駆け寄る。
そのまま、心底嬉しそうにお礼を言う。
「ちょっ、ヘスティア…!聞いてないぞ…!?」
「ほんとに来てくれるかわからなかったんだから仕方ないじゃないか…!」
「だとしても普通は言うだろ…!」
「…『疾風』が居る時点で戦力的には問題ありませんでしたが、『
「神を
驚いていたリューとアスフィは、すぐに我に返り安心だとでも言うように胸を撫で下ろす。神をダンジョン内で護衛などそうそう起こりえないことなので、何が起きるか分からない。何が起きてもいいように最大限警戒をするのは当然なのだから。
「…言い合っているようなら先に行くけど。」
「「…!?」」
「はぁ…ほら、ヘルメス様、さっさと行きますよ。」
「わ、わるかったよ!
すぐに行こう!確か…リンネくん、だよね、今日は悪いけれど護衛をお願いだ…!」
「…ん。
正直、どうかと思うけど、一人の人間としてのわたしから見たら、好ましいから。まかせて。」
「…よーし!じゃあ、ベルくん捜索隊、出発だ!」
今のところずっと無表情だったリンネの表情が、少し崩れて小さくだが笑う。それに釣られてヘスティアも笑みを浮かべると、一際大きな声で出発の音頭をとる。
前衛をリューが、後衛をアスフィが担当し、問題なくダンジョンないを進んでいく。リンネは、何か起きた時の為の警戒要員だ。この陣形で、既に中層まで到達している。
リューとアスフィの強さに驚いているメンバーを横目に、全力でベルの気配を探るリンネ。だがしかし、少なくともこの階層には居なさそうだということしかわからない。
「どこを探すんだ、アスフィ。
出鱈目に探し回っても、ベルくんは見つからないぞ。」
「そうですね…
軽装でダンジョンを訪れたのにも関わらず、中層に一日以上も留まっている彼らの動きは不可解です。
なんらかの事故に遭った、そう、例えば…縦穴に落ちてしまった、とか。
実力以上の深い階層に落ちてしまった彼らが取るべき行動は、地上に上がることを一旦諦め、
…確実にこれとは言いきれませんが、一考の価値はあるのではないでしょうか。」
そのアスフィによる考えに対し、タケミカヅチファミリア団長の桜花が疑問を呈する。
「…本当に実行するのか、そんな事?
まともな神経じゃない…」
「私ならそうする。
冒険を1度乗り越えた彼らなら…間違いなく、振り返らずに進むと思います。」
リューがそこまで言い切ると、納得はできずとも、理解はした一行。そのまま問題なく中層を突き進む。
途中でヘルメスとヘスティアによるちょっとした話し合いがあったが、それよりも進むべきと判断したリンネは全く聞いていなかった。
それからそれなりの時間がたち、
「ついたぞー!!!」
「…ベルの気配がある。
よかった、無事だったみたい。」
「はっはっは!
「…最近倒したから、しばらくは大丈夫。」
そんなちょっとした話をしていると、ヘスティアの声を聞きつけてか、ベルがこっちへと向かってくるのを感じる。
主神と眷属の再開、水を差すのは野暮だろう。
という事で、気配を感じるロキファミリアへと挨拶に行くことにする。
「…あれ、リンネ?」
「…アイズだ。えーっと、こんにちわ?」
「うん、こんにちわ…?」
二人して首を傾げたまま挨拶をしていると、後ろの方から、フィンの呆れた声がきこえてきた。
「君たちは何をしてるんだい?
ほら、テントの中に行こう。何故ダンジョンに神が二柱も居るのか、とか、僕も君に聞きたいんだ。雑談はその後でも構わないかい?」
「…うん。いいよ。
じゃあ、説明するから、アイズも。」
「あ、うん。わかった。」
そのまま三人でテントに入ると、リンネはベルが中層で行方不明になっていたことから、救助に行くことになったこと等、全てを話した。
「ふむ…なるほど。
それで、神ヘスティアに関して言えば、心配だから来たんだろうね。良くないことだとは思うが、理解はできる。だが、神ヘルメスはどうして同行したんだ…?」
「さぁ。
その辺は本神に聞いて。
そこに居るから。盗み聞きなんて、趣味が悪い、よ?」
「…一応、道具を使って姿を隠してたはずなんだけどね。」
テントの前で道具で姿を消しながら盗み聞きをしていたヘルメス。直接見られたならまだしも、テントの布越しに姿消しの道具を見破られたことに対し驚いているが。それを表を出すことはせずに飄々と笑っている。
「なるほど、神ヘルメス、色々と聞いても構いませんか? 」
「あぁ、勿論さ。
俺からもロキファミリアと話がしたくてね。」
「…アイズ、面倒な話は任せて遊びに行こ。」
「あ…うん。わかった。」
ヘルメスとフィンの話を聞くのが面倒になったのか、テントから抜け出し、適当な場所へと探索に行く二人。
とはいっても、探索され尽くしている場所なので特に目新しいものはなく、雑談混じりに散歩しただけだ。
そして、ベル達のことも色々決まったようで、ロキファミリアが移動するまでの間は観光でもする事に決まったようだ。
「…わたしは、面倒だから寝てようかな。」
リンネはといえば、特に観光したい場所もないため誰かに誘われでもしない限りは寝ていたりちょっと素振りやらをして過ごすことになるだろう。
そんなこんなをしているうちに、ロキファミリアの帰還の日になった。
「あ、そうだ、何か嫌な予感がするから、アイズだけ帰るの後にできないか、
思い立ったが吉日。
すぐに自分の寝床から出て、フィンのテントへとノータイムで向かっていく。
だが、テントに向かっている途中に、色々と指示を出しているフィンを見つけたリンネは、そっちへと歩いていく。
自分の元に向かってくるリンネを見て、少し不思議そうにしながら指示を一度止める。
「どうしたんだい?」
「
アイズを、少し貸して貰えない?」
「…ふむ、それは、どうしてだい?
僕は本人次第、としか言えないが、理由くらいは聞かせてもらいたい。」
「嫌な予感がする。
何か、とてつもないことが起こる。そんな予感。」
「ほう、君が居ても無理なほどのことかい?」
「ううん。多分、わたしが居れば大丈夫。
だけど…余裕とはいかない。だから、念の為に、アイズを貸してほしい。」
「…なるほどね。
アイズに聞いてくれるかい?僕は許可しても構わないと思っている。本当ならば僕たちも残ろうか、と言えればよかったんだけどね。
僕たちにも都合があるんだ。」
「うん、大丈夫。
ありがと。聞いてくる」
「…ハーミットが居ても大変なことが、中層で起きるなんて、俄には信じ難いな…だが、冒険者の直感は、従った方がいいものだからね。」
離れると、フィンが独り言をぼそり、と呟く。
リンネは、アイズを探しにうろうろとしていた。そして、見覚えのある綺麗な長い金髪を見つけた。
「あ、居た。
アイズ。」
「…ん?
リンネ?どうしたの?」
「えっと、アイズって、もう帰る予定だったよね。
ごめん、嫌なら大丈夫だけど、ちょっとだけ残って欲しい。なにか、嫌な予感がするから…
フィンには、許可を貰った。」
「…嫌な予感。
うん、わかった。フィンが良いって言ってるなら、残る。代わりに、模擬戦、付き合ってほしい。」
「うん、そのくらいなら、いいよ。」
そのまま、模擬戦を少ししていると、ロキファミリアが帰る時間になった。さすがに見送りくらいは…と考えたリンネは、遠くからだが見送った。
その際、視界の端に何かを見る。
「……へぇ」
何か、を理解した途端に冷たい声が漏れ、無言で追いかけていく。
ヘスティアは騒いでいるが、今回の件の主犯は意に介さずににやにやしている。
「おいこらっ!縄をほどけ!
こんなことしていいと思ってるのか!?ボクはこれでも神だぞ!」
「すいやせんねぇ、女神様、粗相をお許しになってください。」
そんな思ってもいないことを言い、それでもなお文句を言うヘスティアを脅す。その後に歩いてどこかへ行く主犯。
それを見ながら、アレが持っている道具の出処について考え、すぐに理解するリンネ。分かりやすく怒った表情でヘルメスを探し始める。
だが、上手く隠れているのか中々見つからない。
そんなこんなしていると、ベルと主犯の一騎打ちが始まった。探すのは一旦後回しにして、先にヘスティアを助けるべきか、と思いヘスティアの元へと戻る。
が、先にリリがヘスティアを助けており、そのまま二人でベルの元へと走っていったので、ヘルメス探しに戻る。
少し探すと、ベルを遠巻きに見ているヘルメスを見つけた。木の上にアスフィと二人で登っていたので、下から呼びかける。
「神ヘルメス、
「…一応聞くが、何がだい?
それと、ベルくんを助けなくていいのかい?」
「ベルはあの程度の雑魚にやられない。
それに、神ヘスティアが向かってる。
神ヘルメス、忠告。シラを切るつもりなら、わたしは全力で貴方と敵対する」
そこまで言い切りヘルメスを睨むリンネ。
それを見てアスフィは、頭が痛そうに額を手で覆い、ヘルメスの言葉を待つ。
ヘルメスは、リンネからの威圧に内心冷や汗をかきながらも表面上はにこにこしていて、おどけたように両手をあげる。
「ははは!それは怖いな!
弁明、だったかな。俺はね、
俺も一緒さ、この位の壁、ベルくんならば容易く乗り越えてくれる。そう信じているからこそ、壁を用意したのさ。」
「……なるほど。納得はした。
その上で言う。わたしは、あなたが好きになれない。」
「おいおい、俺はこんなに君のこと、知りたいと思ってるし、好ましく思ってるんだけどな〜?」
「はぁ、ヘルメス様、バカなことを…!?」
アスフィがヘルメスをたしなめようとした瞬間
――――ダンジョン が啼いた
次の話でボス戦開始だぁ〜!
次はすぐ書けるといいなぁ…