せっかく投稿するから特殊タグとか色々使ってみた。
これは救世主になり損なった
まず、軽く僕の生い立ちから話すとしよう。
僕は
所謂転生者だ。
トラックに轢かれかけていた少女を庇って死に、
女神様と出会い、転生。
そんなテンプレートを辿って、
僕はこの世界に降り立った。
適応、適合という転生特典を持ってね。
この転生特典、とてつもないチートで、
一切の例外なく、
全てに適応、適合する事が出来るという
バケモンみたいな性能だった。
しかも、常時自動で適応、適合が行われる。
一人間が持つにはあまりにも強大すぎる力だ。
僕はこの転生特典を使って、
ありとあらゆるバッドエンド、デッドエンドを、
鬱フラグをぶち折ってきた。
まあ最終的に同じ転生者の子を庇って、
死んじゃったんだけどね〜。
これはそんな僕が体験したある冒険の一幕。
とある魔女との壮絶な戦闘の話。
その日の僕は日常を過ごしていた。
普段から暮らしているダンジョン内で困っている子を見つけては助け、
散歩がてらダンジョン外に出ては困っている子を助ける。
そんないつも通りの日々を過ごしていた
そんなある日の事だった。
気分転換がてら他の世界にでも行くかと思い
適応、適合によって得た転移能力により別世界に転移し、そこで災禍の魔女と呼ばれる少女と出会い、話を聞き、
流れで一戦交えることになったのだ。
「さて、それじゃあ始めましょうか」
目の前の少女がそう言う。
僕はそれに応えるように言葉を紡ぐ
「そうだね。それじゃあ先手はレディファーストで、どうぞ?」
「あら?それじゃあお言葉に甘えるとしましょうか!!!」
そう言うと彼女の手を起点として魔法陣が展開し、とてつもなく巨大で膨大な炎、氷、水、風、雷、土、光、闇その他諸々の属性魔法や世界の理や法則すら捻じ曲げる禁忌魔法、ありとあらゆる概念魔法、そしてすべての魔法の祖たる始まりの魔法である始原魔法が無数に生成され、こちらへとてつもない速度で飛んでくる
「え、はぁ?!?!最初から全力かよ?!」
やっばぁ…詠唱破棄して極大級の属性魔法に、禁忌魔法、概念魔法に始原魔法を無数に、しかも多重連続同時発動なんてそんなんあり?
やばすぎんだろ…なんとか今のところは回避出来てるけど、発射から着弾までが速すぎぃ…
これはきつい戦いになりそうだ…
「あら、この程度ご挨拶でしょ?」
えぇ…
ま…マジか…
こ、これがご挨拶ぅ?!
ウッソだろおい…
ば、バケモンすぎる…
と、取り敢えず…
「次はこっちから行かせてもらうよ!」
エグい密度の魔法をなんとか避けながら拳を構え、突貫する。
「せいっ!!」
拳を思い切り振り下ろす。
ブンッと遅れて音が聞こえる。
これでちょっとはダメージ入ってくれたら嬉しいんだけど…どうかな?
「?あら、この程度かしら?」
む…無傷…マジかぁ…強すぎんだろ…
クリーンヒットだと思ったのに…
生身に触れた感覚がしたけど、あれ、もしかして防御魔法?
どんだけ薄く、高密度な防御魔法展開してんだよ…
こりゃきっちぃ…あの防御魔法を破るとこからスタートかな…
ギア上げていかなきゃ、なまってる今の僕じゃ勝てる気がしねぇ…
「よし、行くよ!!」
言うとともに肉体に魔力を巡らせ、身体能力を強化し、
拳を構えて駆け出す
無数の魔法を掻い潜り、
「どりゃぁ!!」
拳を振りかぶる。
防御魔法にヒビが入り、一撃が通る。
一撃、ほんの一撃だが、決着に至るには十分な一撃──────の、はずだった
「?!…ふふ、ふふふ、やる…じゃ、ない。始め…てよ、こん…なに傷を…負う、なんて…」
「で…も、無駄…よ!」
回復魔法を使いながら彼女は言う
「あははは…だろうね…」
いやぁ…予想はしてたけどさ…こうも簡単に直されるか…
致命傷負ってたのに?
マジかぁ…魔力無尽蔵すぎだろ…
あんだけの魔法発動しといて一切魔力切れしてないって何?
意味わからん…
「ふぅ…」
と一息ついて滴る汗を腕で拭いながら
「いやぁ…流石に強いねぇ…」
そう言葉にする。
いやホントに強い。
災禍の魔女の名は伊達ではない。
多彩な魔法による多重連続同時攻撃、隙が一切ない
久々の大規模な戦闘だけど、来た時にこの世界に適応、適合してなかったら既に負けてるね…
フツーにきつい…いや、ほんとに強すぎるわ…
「貴方こそ、ここまで私と張り合えるなんて一体何者?」
彼女がそう言葉を投げかけてくる。
僕?僕は────
「ただの凡人だよ、運が良かっただけのね。」
そう、転生特典に助けられているだけのただの凡人だ。
彼女とは違う。
彼女はこの世界に生まれ、途方もない程の才能に恵まれ、その才能を活かして災禍の魔女と呼ばれるに至った。
僕とは比べるまでもないほどの天才だ。
全く、羨ましい限りだ。
「ふーん…そう。なら、これで終わりよ!!!!」
その言葉とともに膨大な魔力、
その奔流が彼女の手の中に集まっていく。
うーん、これは大技かなぁ??大技なんだよね???
あれだけの魔力を集めておきながら、
無数の魔法による多重連続同時攻撃は一切途絶えてない。
ど、どんだけ強いんだこの娘は…
「ふぅー…さてと、もうひと頑張りしますかね!!」
無数の魔法による攻撃を避けながら、
拳を構え、最後の一撃を待ち構える。
彼女の手のなかに集まった魔力の奔流が、
終末を思わせる力の塊へとその形を変え、
それとともに彼女の展開している無数の魔法もその力の塊に吸い込まれていく。
「カタストロフ・アポカリプス!!!!」
その瞬間、空のすべてを覆うほど巨大で強大な力の塊が僕の方へ飛び出してきた。
「で、デカすぎんだろ…ってそんな場合じゃない!」
巨大で強大な力の塊に拳を当て、腕に力を込め
「ふんっ!!」
力の塊を押し返し、
「んな…?!」
「オラァ!!!!」
驚いている隙を見て、殴り飛ばす。
「ぐっ…ゴフッ…は…はは…これが敗、北…」
彼女はそういって倒れる。
意識は保っているが、
もう動く力も残っていないのだろう。
そうだよね?そうであってくれ。
心のなかでそう願いながら僕は倒れている彼女を見下ろして言う
「どうだい?初めての敗北のお味は?」
彼女は微笑んで、
「そうね…悪く、ない…いい、味だったわ」
そう答えた。
僕は笑って、
「そっか、それは良かった。僕も頑張った甲斐があったってもんよ」
そう答えたのだった。
あー良かった〜…ホントに良かった〜…
これで起き上がられたら流石に転生特典の力を一部制限してる今の状態じゃ勝てる気しなかったからほんっとに良かった…
これからはちゃんと戦いの感取り戻しておこう…
こんな思いをするのはもう二度とごめんだ…
キャラ設定
神代 翔(しんだい かける)
超インフレ世界に転生し、ありとあらゆるバッドエンド、デッドエンド、鬱フラグをぶち折ってきた歴戦の転生者。
転生特典を有効活用し、ありとあらゆる不可能を可能にしてきた男。
趣味は人助け。たまに世界救ってる(無自覚)
同じ転生者を庇って死んだと言っているが、その実ほんとうにどうしようもない化け物相手に相打ちまで持っていっている強者。なんなら庇わなかったら完勝してた。
相打ち後は転生特典を一部制限して過ごしているが、その後もバッドエンド、デッドエンド、鬱フラグの全てを折り続けている。
本編では弱気だったが、本来は転生特典なしの素の実力でも災禍の魔女ちゃんに完勝することができるほどの実力を持っているのだが、自分の実力を過小評価する癖があるため本編のような心境になった。
転生特典なしでも
・ふらっと気分転換で出向いた世界を長い間平和にして帰る
・存在するだけであらゆる負の存在や悪性を著しく弱体化させる歩く浄化マシーンであり、転生した世界におけるただの人間がめちゃ強人外に抵抗できるようになった要因の一つ。
・勇者の資格はないが勇者になれるし、救世主にもなれる
と箇条書きするだけでも凄まじい人間なのだが、本人は自分を転生特典に助けられている凡人だと思っている。
実は庇った転生者(♀)に激重感情を持たれている。
災禍の魔女ちゃん
本名 クロナ・ストロ・カリプス
翔の転移した魔法世界における絶対強者。
ありとあらゆる魔法関連の才能の持ち主。
その異常なまでの才能により数多の存在から狙われ、その全てを返り討ちにしているうちに災禍の魔女と呼ばれるようになり、その結果孤独になってしまった悲しい少女。
翔に出会い、敗北するまで一切他を寄せ付けない常勝不敗の絶対強者だったが、
敗北を知ったことにより、研鑽を重ね、ここから更に強くなることが決まっている。