俺は今、控室にいる。
2回戦は普通のステージではないようで、現在突貫工事中だ。
俺はとても気になったので、控室から出て見に行った。
反対側の入口にミリオがいた。
そして、肝心のステージだが水槽だった。
それも、超巨大水槽である。
隠れる岩場や海藻、浮島まで用意されている。
どうやら、水中戦をやらせるつもりらしい。
マジかよ…と思っているとエクトプラズム先生が来て次のステージのルールを説明してくれた。
・水槽の外に出れば場外負け
・戦闘不能になれば負け
・浮島には10秒以上居続けてはいけない
これらのルールだけらしい。
ルールを見て気づいたが水槽の破壊は良いのだろう。
まあ、ミリオが気づくかはわからないが。
水中戦なら舵木折神の独壇場だろう。
烏賊折神や海老折神、キューブクロコダイルでもいいが、今は舵木折神に乗りたい気分なので舵木折神にする。
セメントス先生が水槽に入れてくれるらしい。
「じゃあ、水槽まで送るよ」
「お願いします」
ミリオと向かい合う。
「ここまで来れたのは君のおかげだよ。その上で、勝たせてもらうね!」
「勝てると思う?」
「いや~…ちょっとキツそうだ!」
困ったように笑っている。
だが、気合は十分なようだ。
『デハ、2回戦第1試合ヲ開始スル!』
その宣言と共にセメントス先生により水底まで沈められる。
セメント内の空間に少しずつ水が入り、完全に沈んだ。
そして、セメントが流動して退かされた。
見るとミリオが速攻で決めようとすでに目の前まで来ていた。
手に舵木折神とショドウフォンを出し、舵木折神に牽制させる。
ミリオと応戦する舵木折神に「大」の字を書き巨大化させて乗り込む。
そして、ミリオを弾き飛ばす。
だが、ミリオは諦めずにこっち向かって泳いでくる。
もう一度、弾き飛ばそうとすると透過して中に入ってきた。
「やっぱりあった!コックピット!」
「おいおい…乗り込んでくるのかよ…」
「当然だよね!だって、ロボを倒せても君を倒せなきゃ意味がない!」
操縦用のシンケンマルはあるが、狭すぎて振り回せない。
さらに言うなら相手のみに水中戦を強いる強みもなくなった。
舵木折神の巨大化を解除しサポートに回す。
烏賊折神、海老折神、キューブクロコダイルも出す。
いきなり、ミリオは再び水中に戻されたため焦っているが気にせずに恐竜折神を出し、斬らせる。
ギャオオーン!
ミリオは軽く切られたが、重傷ではなく急いで離れた。
泳いで逃げるミリオの足を恐竜折神に掴ませて水底に引きずり込んだ。
しかし、ミリオは足を透過させることで逃げ、息継ぎしに水面へ向かう。
俺はその間に海老折神に「大」の字を書き、海老折神の内部で酸素を得る。
そして、そのまま浮島をぶっ壊した。
ミリオの息継ぎをトコトン邪魔しよう。
舵木折神、烏賊折神、キューブクロコダイルを巨大化させて水槽の縁を泳がせて渦を作ることで、自由に泳げなくする。
しかし、透過で底まで直ぐに降りて再びコックピットに乗り込もうとする。
だがタイミングを合わせて「変」の字を書き、折神大変化でダイカイオーに変化し殴り飛ばした。
このまま飛ばされれば水槽に激突しダメージは避けられない。だが、透過を発動すれば場外負けになる。
ミリオはダメージを負ってでも耐えることを選択し、透過を発動しなかった。
だが、俺はそこで終わらせずに上で泳がせていた舵木折神、烏賊折神、キューブクロコダイルに水槽を破壊させた。
ミリオは水流に押し流されて…
『通形ミリオ、場外!色穂戦太ノ勝利!』
場外負けだ。
俺は折神達を回収して控室に戻った。
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しばらくして…
「色穂、決勝ノ時間マデ、モウスグダカラ呼ビニ来タ」
エクトプラズム先生に呼ばれたのでステージに向かう。
そこには全身びしょ濡れで髪もボサボサになった波動と体操服が焼け焦げている寝待がいた。
「…どうした?」
「…火災エリアだった…」
「暴風エリアだったの〜!」
「俺は水中エリアだった…」
どうやら俺の後の試合も酷かったようだ。
俺は虎折神に熱のモヂカラで乾かしてもらった。
虎折神に波動を乾かしてあげるように頼んだ。
「うわ〜!その後も炎神?」
「コイツは虎折神だよ」
「折り紙?」
「折り紙の折るに神様の神で折神だよ」
「へ〜!どうやって乾かしてるの?」
「熱のエネルギー持ってるんだよ」
波動の質問に答えている最中、ふと寝待を見ると虎折神の熱で温まっていた。
そうやって過ごしていると、大きな音が何度も鳴った。
見ると、コンクリートのビルが出来ていた。
だが、ビルは途中で折れていたり、窓ガラスが割れていたりしていた。
どうやら、決勝は倒壊エリアらしい…