魔王の騎士団 〜最強の騎士団は風花雪月〜   作:くらんもち

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はいというわけで最近構想練ってたうちのひとつ。マイナーっぽいんですけど私は大好き。ルーエちゃんが推しなのでルーエちゃんヒロインルートです。

性懲りもなく新シリーズ?


大丈夫か?

う る せ ぇ よ ☆

というわけで豪快さにかまけて燃やされる覚悟で参ります。よろしくね!



あっちなみに今シリーズ、珍しくリスペクト元の二次創作がございません。ダン戦にもISにもレイアウトとか構成とかネタとかを参考にしてる作品があるので、良ければ探してみてね。



第1話

 

目を覚ます。

ろうそくに照らされた、暗い石造りの部屋。

足元には、青白い光を放つ魔法陣。

 

「こ、こは………。」

 

身体を起こし、あたりを見回す。

こんな部屋は見た事もないし、どうしてここにいるのかも分からない。

そしてなにより──

 

「……誰なんだ、俺は。」

 

ダリナンダオレハイッタイ。ふと心に浮かんだその言葉に天を仰ぐ。うん、ソレが凄まじくくだらないことだけは分かった。

何はともあれ、自分の名前すら分からない。

頭を抱えて、必死に記憶を掘り起こしても、何一つ思い出せない。

不安ではあるが、努めて冷静に。こういう時は状況整理をするのが1番だ。

こつん。

 

「!」

 

こつん。こつん。

明らかに足音。そちらに目を向けると、1人の女性がいた。

綺麗な人だ。白く透き通るような肌、薄青色の長い髪、それと同じ色のドレス。

美しさだけじゃない。あるのは凄み。なにか、プレッシャーのようなものを感じる。

 

「──あぁ、今日だったのね。」

 

口を開いた女性の声に、喜色が滲んだ。彼女の端正な顔が、慈愛深い微笑みを湛える。

半ば見とれながらも、口を開いた。

 

「…教えてほしい。貴女は、一体。それと、私自身について。」

 

問いを聞き、「まぁ」と女性の口が歪む。そして、優雅に一礼。品を感じる所作だ。

 

「─そういえば、自己紹介もまだだったわね。わたくしは【氷】の魔王キマリス。呼び捨てで構わないわ。」

 

「キマリス……。キマリスは、私のことを?」

 

「えぇもちろん。これから説明しようと思っていたの。あなたは、新しく生まれた魔王。わたくしと同じ、魔王。」

 

ふと、キマリスと名乗った彼女の後ろから、氷の蝙蝠が飛び出してきた。

蝙蝠は鋭い牙を剥き、勢いそのままにこちらへ襲いかかってくる。

 

「ランクE、名を『アイスバット』。さぁ、最初の試練よ。コレを、倒してご覧なさい。」

 

「く……!そんなことを、言われても!」

 

獰猛な本能のままに、奴は襲いかかってくる。かろうじて避けるも、纏っていた服が掠り、避ける音が聞こえた。まともに受ければ、ただでは済まないのは明々白々。

 

「どうしたの。そのままでは埒が明かないわ。あなたには、もう力があるのだから。」

 

「力…………?」

 

力というワードに反応したのか、ふと頭の中に1つの言葉が浮かぶ。私は、反射的にそれを口にしていた。

 

「【錬成】…!」

 

手に光が集まり、現れたのは──英雄の遺産、『天帝の剣』。戦える。そう感じた。剣なんて使ったこともないはずなのに、どうしてか手に馴染むし、使い方が手に取るようにわかる。

剣が、赤い光を放った。どうやら認めてくれたらしい。

時間の流れが遅くなり、視界にはこちらへ向かってくる敵ただひとつ。剣の力を解放する。刃が分かれ、鞭のようにしなやかな蛇腹剣へ。伸ばした刃を振るい、奴の右翼を斬り捨てる。

 

「キキィッ!?」

 

突然のことに驚いたのか、それとも痛みに怯んだのか。

敵は飛行能力を失い、地へ墜ちる。

しかし、まだ殺意は僅かも減じていない。剣を振り上げ、力の限りに斬る。戻った刃は、蝙蝠というにはあまりにも大きな躯体を斬り裂き、やがて蝙蝠はピクリとも動かなくなり、青い粒子になって消えていった。

 

「はぁっ、はァッ………!」

 

今更ながらに恐怖を感じた。

杖のようについた剣は沈黙し、光も収まった。刃が肉を裂き、骨を断つ感触が、未だに残っている。心臓が早鐘を打ち、足からは力が抜けて立っていられない。

なんだ、これは。何故私はこんなことができた。

その回答が、頭に浮かんだ。

 

『ユニークスキル:【錬成】が発揮されました。あなたの知識にある【金】に関わるものを具現化します。消費MP(魔力)重量(グラム)の100分の1』

 

ユニーク、スキル………?

 

「おめでとう。試練は合格よ。あなたは自分の力を引き出すことができた。新しい同胞の誕生を祝福するわ。」

 

「同胞……?」

 

「そう。あなたは魔王。悪魔や魔物を生み出し統べるもの、悪意の迷宮を作りあげ君臨するもの、圧倒的なユニークスキルを持つ存在。この世界で496番目に生まれた、一番新しい魔王様。」

 

自分が、魔王。

いきなり言われても、実感なんてあるわけない。

 

「ふふふ、いきなり言われても実感が湧かなくて不安でしょうがないって顔ね。でも安心して。来年、あなたが独り立ちできるようになるまで、わたくしがあなたの"親"になります。あなたに魔王のイロハを教えてあげるわ。」

 

眼前のキマリスが微笑む。そして、記憶を失った俺の、私の、新しい生活が始まった。





ちなみにタグには転生をつけていますが、世間一般でいうところの『転生』とは違うことが原作中で明記されています。なので一応タグをつけているものの、一般的な転生モノとは少し違うことを頭に留め置いてくださるようお願いします。

あと今回の構成はわざと原作1話に寄せています。というかキャラ違うだけでほぼパクリレベルです。ですがこれから違う予定にはなるのでご安心めされよご友人!
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