Side死屍累生死
ふむ、アヤツではないな、この魔力は巴マミか、この時期は確か、佐倉杏子と分かれた時期らしいが、戻る前に聞いておけばよかったかのう。まぁ、暁美ほむらの話を聞くにここが、この時期が重要ということであるが、その前に食事を終えねばな。
「ボナペティ」
何度繰り返したかのう。謝罪ではなく、感謝、死して尚この世界に使われる体、魔女にならないだけであるが、儂が彼女達を喰らい続けることも今後はできなくなる。吸血鬼の始祖の死因の多くは途中から餓死と聞いたが、食べなければ死ぬのはどんな生物でも同じと言えよう。ならば、魔法少女が、年端もいかぬ少女が、卵として、孵卵器に利用される時代がなくなれば、活人を謳うことも終えれるということ。はぁ、帰らせて食えばよかったかの。
「幻滅したかのう?」
「……」
「言い返す気力もないと来たか、話くらいは聞こう、儂の食事をみた罰じゃ、話せ」
「……佐倉さんが、別の街にいっちゃって、私はまだ一人になったの。ねぇ貴方は人と関わらない鬼と言っていたけど、本当にそうなの?鬼と言うなら無闇矢鱈と人を食べると思うんだけど」
「震えながら言うことか?まぁ事実、好んで人を殺す輩もおるがのう、一月に一人、これで鬼の腹には十分じゃ、それとも、一人になったから、嫌になって喰らえというのか?」
「……違う!あっ……私は、それでも拒絶しなかった貴方の行動が嬉しかったの、だって最初は不干渉を貫いていたでしょう?それでもこの数ヶ月アナタは私が来ても嫌な顔をせずにここにいてくれた。それが嬉しかったの。ねぇ、魔法少女を食べる理由だけ聞かせてもらえないかしら?」
「……かっ、かかっ、ここまでくると馬鹿のようじゃのう」
「なっ?!」
まったく、前回もこんな感じじゃったか?あの日も儂の不注意で食事の風景を見せてしまったのじゃったな。それでもその時は儂の行動なんぞそれ渡っていたことじゃし、噂になっていたみたいじゃからな。噂はもう少し後、さて、どう答えようか、そう言えば前回は儂の吸血鬼の名を教えてはなかったな。
「ならば、改めて名乗るとしよう。骸喰にして活人にして人心の吸血鬼、ネクロファジア・スピリットパーソン・ノンキリングブレード」
「活人……人を殺さない……」
「これは暴論じゃが、魔法少女はまともな人間とは言えんじゃろ?後はそうじゃな、専門家内で、仕事で、死んだ者たちの仕事は後始末に困るものじゃ、特に魔法少女は特殊でな、魔女火力をするものなぞこの時代にはさほど残ってはいない、故に儂じゃ、活人を謳う儂が魔法少女の死体回収業者というわけじゃ、その場にのこっている魔法少女もいるときがいるから、こういった形、弔いの場を作ることで埋葬をする。こうして手に入れた死体を儂が喰らう、」
「……それでも!今の私にはアナタしかいないのよ!」
「鬼と人が相容れぬわけがなかろう、じゃがそう言ってくれるものは初めてじゃな、分かった…孤独となった少女、巴マミよ、今うぬは、孤独ではなくなった、渡した守刀を渡せ、少しいじる」
巴マミに渡していた守刀、この状態ではただの発信機、じゃからこの刀に名をつける意味を作る。
「……そうじゃな」
巴マミの髪飾り、恐らく百合水仙か、鬼と人が相容れないが、それでも人心を謳う者として、こういった名くらいは許されるかのう。
「命刀・友渡・百合水仙」
「……これが」
「守刀であることは変わらんが、呼び掛ければすぐにでも駆けつけよう、同じくこちらも呼ぶこともあるかもしれんがのう、」
「……ええ、よろしく頼むわ」
暁美ほむらに頼まれた、手助けの第一歩と言った所かのう。巴マミはこれからも見続けるとして次に関わるときは、そうじゃな、鹿目まどかと会う時かの。