「まったく、随分とめんどくさい時期に来たものじゃ、巴マミが気づかぬはずはないが、早すぎたと言うべきかのう、」
桃色の髪、青の髪をした少女の前に立ち、魔女の使い魔を斬り刻む。ここ見滝原は巴マミの管轄であるがそれが無いということはまた別の要因か、それともあれで学生をしとるしそちらで時間を取られているやもしれん、儂は夜を主とするがまぁ、認めてくれた者がいない間くらいは、てっだってやらんとなぁ。
「無事、ではあるな、さて、少女よ、ああうぬらではない、そちらの時渡りの少女だ、イン……キュウベェをいくら撃ち砕こうが意味は無いぞ」
「分かっているわ、それであなたは誰かしら?」
「死屍累生死、専門家じゃな、魔女も管轄内じゃ、」
「そう、ソイツを庇うわけではないのね」
「かかっ、なに、同業が増えれば取り分も減るからのう、それに桃髪のうぬ、お主はあまり勧められるべきではないな、いや、この後については巴マミに任せようかの、それと言葉にしなきゃわからんこともあることは理解するがよい」
儂の耳は地獄耳である、時渡りの少女がインキュベータを追って桃髪の少女を魔法少女にせぬように立ち回っておったが、随分と頭の硬い少女じゃのう、関係ないか、ああ、儂も不干渉を貫こう、うぬが認めぬように儂も認めん、どれだけ繰り返したかは知らぬし、その目的が何なのかはしらぬが儂には関係ないことである。
「任せたぞ」
「帰ってきたなら顔を見せてよ」
「かかっ、そうは言うまい、それにちょうど一月じゃからのう」
「そう、分かったわ」
巴マミにすれ違いざまに声をかけ、儂は空っぽの山へと向かう、何度繰り返そうがこれは改めれぬ事であり認められぬことであり、これは怪異の王が無害と認められるまでに絞られた原因でもある。そういう意味では巴マミは不思議でもあり、不安定であり、常軌を逸しているとも言える。少女達よ苦労するぞ巴マミは。
ボナペティ
Sideほむら
私は鹿目まどかを魔法少女にしないために、インキュベータを追っていた。傷つけすぎたインキュベータを見て交渉が決裂、魔女の結果に巻き込まれ、本来ならば巴マミに助けられるはずだったのに、私は知らない魔法少女、否専門家に合った、知らないということも少し違う、彼は一つ前の時間で、ワルプルギスの夜をたった一人で追い詰めた。そこで正位置と言うものを知ったから、ある意味では進歩とも言えるが、私のことを【時渡りの少女】と言った、喋り方もあの一瞬ではあるけれど、間違うはずがない。つまり彼は何らかの方法で私を知っていることになる。
巴マミとの交渉が決裂した今、一番はまどかが魔法少女にならないこと、二番はワルプルギスの夜の対処だったが彼に助けを得られれば方法も見つかるかも……だめだ一人で成し遂げると決めたのだから、私は誰にも頼らない。
Sideマミ
佐倉さんと対立してから私は死屍累生死さんの秘密を知った。いや知ってしまった。自分から見てしまった。それでも私は魔法少女を怖がらないヒトに出会った。私が怖がり拒絶することを望んでいたみたいだけど、一人の乗りたくない私にはできなかった。そして今日、死屍累生死さんが私の後輩を助けてくれた。キュウベェがかかわったのだから、説明は必要ではあるのだけど、確かに専門家と魔法少女は違う、でもせめて守刀は置いておいてほしかった。流石に生死さんと違って戦闘を見せずに終わらせることなどできない、魔法少女担ってくれる子達かもしれない、命を懸ける仕事だからこそ、離れていってしまうのかもしれない、だから、拒絶できなかった。それは私の傷ともいえる、彼の優しさに甘えているのだから。
それから、私は彼女達、鹿目まどかと、美樹さやかを魔法少女体験ツアー渡渉して、魔女との戦いに連れて行った。嬉しかった。だって普通の子が私と共にいてくれるというのだから。私はもう一人じゃない。生死さんだけじゃない、だからこ、今回も大丈夫、二人から病院に魔女が孵化しそうな卵があると聞いたけれど、大丈夫、二人もいる、まだ生死さんも旅に出ているわけじゃない。だから大丈夫。
Sideほむら
巴マミはあろうことか二人を、まどかを、魔法少女にする為に動いている。止めなければいけないまどかだけは魔法少女にしてはいけない。そして、問題の日だ、この魔女だけはまどかの、精神を鑑みて止めなければならない。だと言うのに、私は巴マミに拘束をされてしまった。お菓子の魔女は巴マミでは倒せない、特に一人ではなくなった巴マミでは、倒すことはできない。いや、はやくほどいて助けに行かなければ……
「ふむ、少しばかり急いできたが、何をやっているのじゃ。おぬしは、」
「巴マミに拘束されたのよ」
「ふむ、そうか、時期に解けるじゃろうて、我慢するんじゃな」
背中が焼けただれた専門家が眼の前に現れた、なぜ不干渉を貫いていたはずなのに。ここにいる理由も、ここに来た理由も分からない。あなたは何者で、何の目的を持っているの?
死屍累生死の目線を主として書くため原作と変わらない場面は、キャラの思考での軽い説明みたくなってしまいましたが、ここから大きく物語が動きます。