「お久しぶりですね、骸喰にして活人にして人心の吸血鬼ネクロファジア・スピリットパーソン・ノンキリングブレードさん、いえ、現地の戦は現地の言葉で、死屍累生死さん、今日こそ終わらせましょう」
「今はその時ではない、と言いたいのじゃが、いいじゃろう無心にして迅速にして剛情の吸血鬼、インネレルーエ・アイゲンズィニヒ・リヒトシュヴェアトよ、」
時期が悪いことこの上ない、儂と同じ吸血鬼、つまりは鬼であるリヒトシュヴェアトはとにかく速い。移動に特化した吸血鬼と言える。対して儂の力は再生力、不死性である。まったく、相性が悪いとも良いとも言えないが、鬼同士の戦いは終わることはない。どちらも死という概念がないからのう。
「下がっているがよい、コヤツ相手に周囲を気にする余裕はないのでな」
「死屍累の言葉を聞いたほうが身のためですよ、私は活人ではないですし、生きた
「一の太刀鏡花水月」
「いきなりですね、それに怪異殺しには当たりたくありませんから」
鬼同士の殺し合い、終わることのない死への渇望、生への放棄、孤独と暇を埋め尽くす。儂らが自殺をせずに死に続けている方法。
頭を手刀で斬り飛ばし、斬り飛ばされ、腕を捻り千切り、捻り千切られ、足を消し飛ばし、消し飛ばされ、殴り殴られ、防御をせずにただ殴り続ける。そんな殺し合い、防御は不死者に不必要である、たた、快楽の為に殺し合う。吸血鬼としての性とも言える。
「ふ、ふふ、「は、ははははは「ははははは「ははははははは「ははははははははははは「は、は、ははははは」
「かかっ、「は、は、はははは「ははは「はははははははははははははは「は、は、ははははははははははははは」
甲高い声が、儂の渋い声が、周囲に反響するように響いていく。ああ、やはり儂は鬼だ、吸血鬼だ、活人を謳おうと、人心と言われようと、それは変わることはない。鬼は鬼、人は人、相容れぬ。
「……終いじゃの」
「そうですね、夜明けです。では一日お邪魔しますよ」
「うむ、」
出逢えば夜明けまで殴り合う、殺し合う、それが死屍累生死とインネレルーエ・アイゲンズィニヒ・リヒトシュヴェアトの互いに決めた契約である。
「手は出すなよ」
「分かっています」
「よかったまだいたんじゃな、今日は帰れ、鬼と共にはいたく無かろう、日没と共に見滝原の魔女殺しを再開する、ではな」
Sideほむら
「下がっているがよい」
私は、彼について勘違いしていた。いやそもそも理解していなかった。鬼、吸血鬼、魔女とは違う人ならざるもの、この世ならざるもの。私はまどかを守るためなら何でもしてきた、時をさかのぼり、盗みをして、でもアレは違う、人がどうにかできるものじゃない。一人でワルプルギスの夜を対処できた理由が分かった、そもそも人じゃないから、グリーフシードもいらないに、回復も持ち前の力でどうにかなる、契約した理由なんて分からない、それでも彼とは戦いたくない、勝てる訳がない。私は私達は会ってはいけないものに会ってしまった。
オリジナルキャラ
無心にして迅速にして剛情の吸血鬼、
インネレルーエ・アイゲンズィニヒ・リヒトシュヴェアト
骸喰譚では基本的に何かするわけではないです