鬼家
Side死屍累生死
「ふむ、同業の弔い場なら案内するがどうじゃ?」
「いえ、この刀の主な力は?」
「ああ、儂に居場所を知らせるというもの、と言ってもジーピーエスに近いがのう、儂が旅をする過程で他の同業と会わぬようにするためよ、」
「そう、私は貴方と話したいわ」
「やはり不思議なものじゃのう、うむ、しばらくここらにとどまっている、町一つ分の範囲なら逆探知も可能じゃろうな、とはいえすぐに帰らなければ餓死をするところじゃがのう」
巴マミと佐倉杏子、佐倉杏子は精神面はある程度把握しているが、自業自得と考えられるのは少し後じゃからのう、今は巴マミの精神安定を目的とするかのう。
魔法少年となって魔刀・時渡に刻まれた揺るぎない未来を見て儂は見滝原の魔法少女と会うまでは同じように動いていた。ここからが正念場であり、孤独の少女を救う一歩というわけである。
「……それなら、うちでご飯でも」
「いい、隣街の直江津にいけば済むことじゃ、」
「でも、餓死寸前なら……」
「食い下がるのであれば、ついてこい魔法少女の弔い場でもある」
本来ならば、餓死のことは説明せず儂は一度直江津に戻りあの、王も神も不在の山で食事をするはずだった。だが、凶と出るか吉と出るか……速いところにあの場所を知らせるのもいいという考えじゃ、
「アタシはいい、」
「そう、なら私一人で行くわ」
「ならついてこい、途中で倒れたらすまんな」
同じように渡、弔いの山へとたどり着く。
「巴マミよ、なぜ人を気にかける」
「だってそれが魔法少女でしょう」
「それはいつか身を滅ぼすぞ」
「それでもいいわ、だって、そういう存在が私の知る魔法少女だもの」
この答えも変わらぬか、ならば、お茶を出して食事をした後、人としての食事をとるとするかのう。
「ボナペティ」
これで餓死することも、巴マミを襲うこともなくなった。
「特にあれるぎーとかは無いのじゃろう?」
「ええ、」
「軽くて来るから待っておれ、」
人としての料理をするのも久しぶりじゃのう、まぁ、ここにあるものなぞ、ほとんどないから満足できるようなものではないがな。
「シンプルね」
「気に触ったか?」
「いえ、格好からなんとなく予想してたわ。和を重んじるのね」
「そういうものでもない、人ならざるもの、この世ならざるもの、それらを狩る家が古いと言うだけじゃ……ひと月ご、この山に戻ってくる。儂の旅はひと月を区切りにする、何かあれば来るがよい……花を持ってな」
「ええ、わかったわ」
佐倉杏子と巴マミが別れてからが正念場、大局的に見れば誰も彼も硝子のように脆いが、巴マミは支えやすくも壊れやすいなぁ、暁美ほむらがこちらに来るのは何時だったか、まぁ、それまでに巴マミの精神安定剤になってればよいか。