ぽんこつ美少女Vtuberと最強無職 ~元無敗王者を人気配信者が放っておいてくれない~   作:世嗣

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雑談はほぼ同窓会

 

 

 

 

『【雑談】ファンの皆さんと色々お話させていただきます【ヒロ・セブンス】』

 

 

「どうもみなさん。ヒロ・セブンスです。こんばんは」

 

――――――

〇こんばんは~

〇雑談枠だ!

〇先生の雑談枠まってた

〇仕事帰りに滑り込み

――――――

 

「お仕事帰りなんですね。こんな時間までお疲れさまです」

 

――――――

〇先生に労われちゃった

〇俺も仕事帰りなので受けとります

〇話し方敬語なんだ

〇丁寧言葉だ

〇ひむひな先輩と話してる時タメだったからそっちが素なのかと思った

〇敬語、やめてもいいんだぜ……

〇カレコアはキャラ破壊してナンボ

――――――

 

「話し方ですか……。それは何というか、やっぱりみなさんに敬意を持ちたいので、敬語で話したいんですよ。ひなたとは昔の知り合いなので自然に話せるんですけどね」

 

――――――

〇敬語でもタメでも嬉しい

〇先生が楽な方で大丈夫ですよ~

〇これで素が出て叫びだす瞬間が最高なんだから

〇仲良くなったら敬語が取れる……つまりこれは先生攻略ゲームなんだ

〇敬語を崩さない大人、よき

〇先生っぽさもあるしね

――――――

 

「ありがとうございます。ではしばらくはこれで行こうと思います。で、今日は何をするかと言いますと、これです!」

 

――――――

〇?何も見えない

〇何も出てませんよ?

〇幻術か!?

――――――

 

「あれ、おかしいな。ええと確か運営さんに言われた操作はこれでいいはずなんだけどな……」

 

――――――

〇先生のおじいちゃんモードキター!

〇うおおおおお

〇もた……もた……

〇モタモタ…

〇普段これなのに戦闘の時があれだけ動けるの、ギャップ萌えすぎる

〇ななーのとのぽんこつ師弟だろこれ

――――――

 

「あ、できました。こほん。では、今日はこのマシュマロ?とかいうやつにみなさんから送っていただいた質問を読んでいきたいと思います」

 

――――――

〇やったー!

〇新人と言えばこれって感じだ

〇色々価値観とかもしれるから聞いてて楽しい

〇ハアハア……VSのスキル構成どんなの……

〇送ったけど採用されるかな~

――――――

 

「内容は運営の方がヤバそうなのは弾いてくれたらしいので、私はこのマシュマロに届いてる質問に簡単に答えていく感じですね。募集期間が昨日の夜から今日の昼までで短かったのにたくさん送っていただいてありがとうございます」

 

――――――

〇ものすごい数の質問来てそう

〇『100人斬り』だもんな

〇カレイドコアのファンもだけど、普通にVオタじゃない人も触れてたもんな

〇楽しみ~

――――――

 

「ではまずはこれから」

 

・Vtuberになるきっかけはなんですか?

 

「これは初回の配信でも話しましたが、色々あって会社を首になった時にちょうどカレイドコアの方と知り合って、私のVSの経歴に目をつけていただいたのが理由ですね。……その時はまさか、魔法学校の先生にもなるとは思いませんでしたが」

 

――――――

〇波乱万丈人生

〇マギティック魔法学校の先生、たいへんそう

〇ぽんこつななーのと天然ファムファタルのスーちゃん

〇魔法学校組これから絡むの楽しみ

――――――

 

・VSの最高レートはいくつですか?

 

「私がやっていたころってあまりレート戦そんなに人いなかったんですよ。一応ランク戦もありましたが、何分当時は学生だったものでそこまでやり込めてはなくて。確かマスターの1800くらいでしたかね……?」

 

――――――

〇そうなんだ~

〇まだ小学生の頃だから知らない時代だ

〇昔はレート戦やるほど人口がいなかったんだよな~。身内とばっか遊んでた

〇なんかアルマギアのロビーに集まって個人で対戦依頼することも多かった気がする

〇はへ~

〇長老たちが語ってる

――――――

 

「あ、そうそうロビーでやってましたね! 懐かしい。私はあまりゲームをしたことがなかったので、始めたてはかなりボコボコにされましたよ」

 

・これから教える生徒二人をどう見てますか?

 

「ステラさんは動画を見ただけですが、すごく器用に戦われる方ですね。もっと時間をかければもっと強くなるんじゃないでしょうか。むしろ私の方が教わることがありそうです」

 

――――――

〇スーちゃんはマジで評価高いな

〇ミナトとかもスーちゃんのことは褒めてたもんな

〇あの気分屋なところがなければ感はあるね

〇先生に乗りこなせるかな……?

〇すごい可愛がりそう

〇まだスーちゃんには会ったことないんだ

――――――

 

「顔合わせはしましたよ。とても素直な方だと思いました」

 

――――――

〇流石に顔合わせはしてるか

〇深くかかわった時にどう印象が変わるか楽しみ

〇りおりーとか超メロメロになってたからな……

〇ななーのは?

――――――

 

「ななのさんは、この前軽く色々教えたんですが……まあこれからに期待、という感じですかね」

 

――――――

〇はい

〇いつもの

〇ななーの、涙拭けよ

〇「なぁんでぇー!」(爆発背景)

〇そこがいいところだから

――――――

 

「でもかなりポテンシャルは感じるんですよね。ななのさんは凄く頭がいいですし、『魔法』の使い方に癖があるだけで、ちゃんと適したビルドが見つかるならいくらでも化けると思います」

 

――――――

〇おおー

〇先生が言うのなら間違いなさそう

〇ななーの、輝くか?

――――――

 

・チョコはきのこ派ですか? たけのこ派ですか?

 

「きのこ派です。クッキー部分がカリカリしてるところが好きです」

 

――――――

〇きのこ仲間だ!!!!!

〇先生がきのこ派だったなんて。失望しました、ファン辞めます

〇カレイドコアの数少ないきのこ派だ

――――――

 

・好きな食べ物は何ですか?

 

「うーん、食べられればそれほど気にはしないです。前職の時は近くのスーパーに置いてある一番安い総菜を買うことが多かったですかね。でも閉店に間に合うかは五分五分だったかな……? その時は家でなんかごはんに塩とかかけて食べてました」

 

――――――

〇ぽろっと闇出るやん

〇う、嘘やろ。こんなことが許されてええんか!

〇ブラックすぎて笑えない

〇今はいいもの食べてるんですよね?

〇スパチャさせてくれ~

――――――

 

「あ、でもこの前晩ごはんで揚げたてのからあげを食べる機会があったんですが、あれは美味しかったですね……また食べたい……なんで揚げたてってあんなにおいしいんだろう。揚げたてとんかつも白ご飯にあって美味しかったですし……」

 

――――――

〇今はいいもの食べてて安心した

〇かわいいかよ

〇夕飯のこと「晩ごはん」っていうタイプなの、かわいいね

〇からあげいいよなぁ。レモンはたっぷりがいい派です

――――――

 

「かわいいて、こんな不愛想でつまらない男捕まえてやめてください。もっと若くて素敵な方に言ってあげてください」

 

――――――

〇なんか俺たちフラれた?

〇断り方が手馴れすぎてるだろ

〇大人すぎる

〇こーれ会社の先輩パロか近所のお兄さんパロ流行ります

――――――

 

・ひなたさんとミヤコさんとの今の関係を教えてください

 

「う、う……こ、これは少し答えるのが難しくて……」

 

――――――

〇めっちゃ苦い顔してて草

〇眉間揉んでる

〇あんたあの子たちとどんな関係なのよ!

――――――

 

「ひなたに関しては高校からの付き合いです。それで、カレイドコアに関わるようになってから再会しまして。今でも友だちだと思います。5年経っても全然変わってませんでしたから、割と話しやすかったですね」

 

――――――

〇まあひむひなが普段から言ってることだな

〇ミヤコとかとは高校からの友だちって公言してるもんな

〇ひむひな、マジで5年前から配信のスタンス変わんない

〇いつでも最高の0期生だ

――――――

 

「ただ、ミヤコに関しては……私がVSを一度引退するときに少し喧嘩別れみたいになってしまってですね。今あちらがどう思っているかはわかりません。でも、こうして一緒の事務所になったからには謝りたいですね」

 

――――――

〇ほへ~引退してたんだ

〇ミヤコママのことだしそんな怒ってなさそうだけどな

〇テンプレツンデレムーブをしているだけかもしれない

〇なんかリプしてたね

〇ミヤコにはカレイドコアでデビューするの伝えなかったの?

――――――

 

「実はひなたが『ミヤコには私から伝えておくよ』って言うから任せていたんですが、あいつどうやらミヤコに言ってないんですよ。あいつ、絶対俺にミヤコが驚くのがおいしいから黙ってやがった……」

 

――――――

〇wwwww

〇ひなた先輩に騙されてて草

〇いたずらっ子過ぎる

●陽向ひなた テヘペロ

〇ひなた先輩おるやん!

〇いたずら大成功

〇その時のミヤコの雑談枠見てたんだけど、めっちゃいい反応だった

――――――

 

「あ、いま一瞬コメント欄にひなたがいました? くそ、あいつ面白がってやがるな……」

 

――――――

〇もうミヤコには直接謝ろう

〇たぶん怒ってないよ

〇旧アクシアメンバー誘って焼肉に連れて行ったら一発よ

――――――

 

「ひなたも誘ってアクシアメンバーで焼肉ですか。それもいいかもしれませんね。まあミヤコが俺の誘いを受けてくれるならですが……」

 

――――――

〇いいね

〇いつか実現したらまた話聞かせてください

●月綴ミヤコ 楽しみにしてるね

〇ミヤコまで!?

〇アクシアメンバー揃ってて草

――――――

 

「み、ミヤコ!? え、……ええと、よ、よろしくな……?」

 

――――――

〇ものすごい汗かいてて草

●陽向ひなた やた~焼肉だ~

●月綴ミヤコ ひなたにも話があるから

●陽向ひなた はい

〇ww

〇怒られてておもろい

――――――

 

・野良猿、俺と戦う気はあるか?

 

「え? 誰……いや、俺を野良猿って呼ぶのって心当たり一人しかないんですが……」

 

――――――

〇誰だろ

〇知り合いなんだ

●ロウカク おい、俺といつになったら対戦するんだ。

〇!??!?!?!??!

〇なんかまた有名人が来てるんだけど!?

〇どんな雑談配信だよ

〇ほとんど同窓会だろこれ

――――――

 

「うわ、なんかロウカクさんがコメント欄にいる! 来ないでくださいよ、現役最強のプロが! 新人ライバーの雑談になんて!」

 

――――――

〇撮れ高がやばすぎる

〇現役最強が気にするレベルなんだ

●ロウカク で、いつやる?予定は合わせてやるよ

〇いきなりコラボ打診でやばい

〇ロウカククソ忙しいだろ

――――――

 

「この前返信した通りしばらくは生徒を教えるのが忙しいので、コラボとかはできませんって。そもそもロウカクさんもロウカクカップの準備でめちゃ忙しいって聞きましたよ」

 

――――――

〇ウケる

●ロウカク 耳聡いな。本番までお預けにしとくわ。

〇ロウカクうきうきやん

〇ロウカクカップの運営、めっちゃスポンサー企業も多いし大変らしいな

〇LUdyもこの時期はまともに配信できないって言ってたしなぁ

――――――

 

「そうしてください」

 

――――――

●ロウカク でも少しくらいはコラボの時間作れるだろ?30分とかでもいいぞ

――――――

 

「だからアンタは後だって! 今は無理だよ!」

 

――――――

〇腹痛い

〇ワロタ

〇完全に柱間を前にしたマダラすぎる

〇ロウカク「野良猿ゥ……」フルフルニィ…

〇話し方が雑だしマジで仲良かったんだろうな~

――――――

 

・好きなアニメとか作品とかありますか?

 

「ドラゴンボールとワンピースとナルトとトリコです」

 

――――――

〇古っ

〇名作だろ?

〇まあ20年代名作に触れるのは一般教養ですよ

――――――

 

「ちょっと最近の作品は詳しくなくて。でもこの時代の作品が凄く好きなんですよね。……まあ昔この話したらミヤコに『老人ホームに置いてあるじゃん』って言われたんですが」

 

――――――

〇言葉が鋭すぎる

〇だ、だって面白くて……

〇今のジャンプも面白いけどね

〇つまりこれから先生の同時視聴とか近年オタク文化に触れていく姿を楽しめる……?

〇これは生徒のななーのとかに布教して欲しい

――――――

 

・Vtuberとしてやりたいことは何ですか?

 

「―――――」

 

――――――

〇あれ、無言になっちゃった

〇先生止まった?

〇バグかな?

〇先生画面が止まってるかも~

――――――

 

「あ、いえ。すみません。固まってないです。少し考えてました」

 

――――――

〇よかたよかた

〇一安心

〇結構人集まってるから回線重めだしな~

〇つべくんがんばれ

――――――

 

「とりあえず今はななのさんとステラさんにVSを教えることですかね。今はそれに全力を尽くしたいと思います」

 

――――――

〇真面目だ

〇楽しみにしてます!

〇いつか歌とかダンスとか見たい

〇VS以外のゲーム配信とかも見たいです~

〇同時視聴とかもしよう!

――――――

 

「あはは、いつかそう言ったこともしたいですね。さて、次の質問は―――」

 

 

 

 

 その日の雑談配信を締めると、俺はVRデバイスを外してぼーっと天井を見上げる。

 

「Vtuberとしてやりたいことか……」

 

 思わずその質問が来た時に即答できなかった。

 

 今まで初配信に向かって全力で慌ただしくやって来ていたから、いざ「これからVtuberとしてやりたいことはなんですか?」と改めて聞かれると分からなくなってしまった。

 

 初配信は楽しかった。

 だが、VSを全力でやることが、今の俺、『ヒロ・セブンス』としてやりたいことなのだろうか。

 

 事故から起きたボヤ騒ぎの火消しと、コーチの代役もかねてデビューした俺には、他のライバー、なーちゃんやひなたのように『Vtuberとしての軸』のようなものがない気がする。

 

「こんなこと考えても仕方ないか」

 

 俺は苦く笑うと、これからのことを思って目を閉じた。

 

 明日はなーちゃんとの初コラボ、頑張るとするかな。

 

 

 




 
次回、なーちゃんとの初コラボ&修行回の続き。
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