ぽんこつ美少女Vtuberと最強無職 ~元無敗王者を人気配信者が放っておいてくれない~   作:世嗣

24 / 40
 
すみません予約投稿忘れてました。
許せサスケ……。



初コラボはスパルタ

 

「あ、ヒロくん待ってたよ~」

「おまたせなーちゃん」

 

 俺となーちゃん……ヒロ・セブンスと心重ななののコラボ日、俺はカレイドコア鯖のコラボ部屋になーちゃんに少し遅れる形でログインした。

 

「ついに来たね、この日が」

「俺は緊張してるけどね」

 

 かわいらしく二つ結びにされたピンクの差し色が入った茶髪に、赤と白の巫女服を羽織った洋風の魔法学校の制服の少女、『心重ななの』。

 俺の今日のコラボ相手である。

 

 普段一緒に食事をして、ほとんど毎日顔を合わせている相手とはいえ、こうして改めてライバーとして絡むとなるとちょっと背筋が伸びるな。

 

「まずはとりあえず流れは決めておきたいんだよね」

「流れか」

「そーそー。ヒロくんはそこらへんの流れわかんないだろうしさ」

「それは、そうだな。助かるよ」

 

 ひなたが個人勢だったころに何度か配信に出ていたこともあるが、あれはもっとゆるかったからな。

 

「初コラボの時はだいたい自己紹介から始めて、リスナーさんにお互いの距離感を見せる感じかな?」

「リスナーさんには俺との関係はどういう風に話してるんだ?」

「幼なじみってはいってないけど、かなり仲良くなったっては話してるよ。だからいつも通りに話しても良いと思う」

「そうか。なら少し肩の力を抜いて良さそうだな」

 

 流石に呼び方、話し方はそのまんまとはいかないだろうが、リスナーさんに嘘をついたりしなくていいのは嬉しい……って、なんかなーちゃんがニマニマしてんな。

 

「にまにましてどうかした? ソシャゲで神引きしたことを反芻してた?」

「なんで私がXでリスナーに自慢した内容知ってるの!?」

「なんかライバースマホのXにぽこぽこ通知が来るのが見えたんだ。あれ箱所属のライバーさんたち全員分の通知が来るんだけどどうしたらいいだろうか」

「通知切ればいいと思うよ!? そこらへんは後でやってあげるから! ……って、そうじゃなくて」

「そうじゃなくて?」

 

 なーちゃんは少しはにかみつつ、言葉を続けた。

 

「ヒロくんと配信できるの、流石にちょっと楽しみだな~って。こんな日が来るなんて思わなかったしさ」

「……そうだな」

 

 仕事をやめてからまだ一か月も経っていないのに、こんなふうに配信してるなんて、人生何が起きるかわからないものだ。

 

「いつもヒロくんには助けてもらってばっかりだったから、今日は私にどーんと任せてよ!」

「なら今日はななの先輩に甘えて配信させてもらいますかね。で、なーちゃんはあと配信まで30分だけど告知ポストしなくてもいいんだっけ?」

「……!」

「無言でX開いてポストし始めた……」

 

 

 

『【ヴァーチャル・スクエア】Re:今日から始めるVS生活。先生を呼んでもう一度がんばってみる!【カレイドコア/心重ななの/ヒロ・セブンス】』

 

――――――

〇ついにこの日が来たか

〇楽しみだね~

〇ななの、先生に迷惑かけるなよ

〇見なよオレのななのを……

〇お、始まるで

〇きたきた

――――――

 

「やっほ~こんなの~! 『カレイドコア』の心重ななの~~~、ですっ!」

 

――――――

〇こんなの~

〇こんなの~

〇こんばんは~

〇先生も画面に既にいる~

――――――

 

「今日は事前告知をしていた通り、先日デビューしたこちらの方とコラボしたいと思います。ではあいさつどうぞ~!」

「どうもみなさんこんばんは。カレイドコアのヒロ・セブンスです。今日はよろしくお願いします」

 

――――――

〇こんばんは~!

〇うおおおおお先生だー!

〇100人斬り!

〇先生って個人のあいさつないんだな

〇楽しみだった

――――――

 

 今日の配信は『心重ななの』のチャンネルで行われているが、コメント欄はかなり温かく俺を迎えてくれている感じがする。

 なーちゃん側のリスナーさんが俺に不快感を抱いていないのならうれしいことだ。

 

 よし、なら時間も勿体ないしさくっと話を進めていこう。

 

「今日はよろしくお願いしますね、ななのさん」

「え、あ、はい。よろしくお願いします」

「では、今日のVSですが……」

「いやいや、ちょっと待たない!?」

 

 俺が改めて挨拶すると、なーちゃんが勢いよくツッコんで来た。

 

「なんですか?」

「話し方がよそよそしすぎると思うというか……こう、もっとフランクに話そうよ!」

「ですが私は先生で、ななのさんは生徒なわけですから。そこは分別が必要かと」

「ヒロ先生はマギティック魔法学校の先生で、私は生徒なんだからもっと仲いい感じで良いと思わない? ななのさんなんて固い呼び方はやめて、なーちゃんとか呼ばない?」

「呼びませんよ。生徒を愛称で呼ぶ教師とかヤバすぎるでしょ」

「くっ、成り行きで教師になったくせに職業倫理感が高すぎる!」

 

――――――

〇草

〇職業倫理感が高くてダメなことないだろ

――――――

 

「ななのさんでいいでしょう。問題はないでしょう」

「なんか距離感感じちゃうんだって。だから、私もヒロくんって呼ぶからヒロくん代わりになーちゃんって呼はない? どうかな?」

「どういう譲歩が行われてるんですか? ななのさんの願望しか反映されてませんよ」

「やだやだ~なーちゃんって呼ぼうよ! これからおんなじチームで練習するのに距離感感じるじゃん! それともなんだ、先輩のお願いが聞けないか?」

「うわ、最悪だ。いきなり先輩の権限振りかざしてきた」

「リスナーのみんなはどう思う? 先生に距離感作られたら楽しく授業受けられないと思わない?」

「最悪ださらにリスナーさんまで味方につけてきた」

 

――――――

〇横暴な先輩すぎる

〇マジでこの流れ笑う

〇ななーのはこうやってガンガン仲良くなりに行けるのが強いよな

〇でも先生がタメで話してるの見たい

〇先生がフランクだと嬉しいよね

〇先生、ななーのはそんな敬意とか抱かなくてもいいと思いますよ

〇これから死ぬほどぽんこつで迷惑かけられると思うしな

――――――

 

「ほら! ……何個か普通に私を罵倒していた気がするけど、ほら! リスナーさんもこう言っているわけですし!」

 

 なーちゃんがきらきらした目で俺を見上げてくるので、俺はため息をつきつつ少し折れた。

 

「……仕方ないな。喋り方は崩す。でも呼び名はななのさんで許してよ」

「ちょろっ」

「やっぱ崩すのやめますね。心重さんこれからよろしくお願いします」

「もっと距離ができてしまった!? ウソウソ! さっきみたいに話そうよ! あれがいいです!」

「はいはい、わかったわかった」

 

――――――

〇優しい

〇ななのさん……

〇でも実際ちょろいかちょろくないかで言えばちょろいよ

〇この二人の距離感かなり好きかも

〇ななーのがかなり仲良くなったって言ってたけど確かに結構仲いいな

――――――

 

 その後、俺たちはほどほどで雑談を切りあげると、配信スペースにVSの設定を適用させる。

 フィールドが教室の背景から以前使ったときのような草原のエリアに変更される。

 

「それで今日は何からやるの?」

「この前教えた通り……ああ、いえこの前少しななのさんには裏で基礎的なことは教えたんですよね。みなさんもおそらくご存じのあれの時です」

 

――――――

〇ああ、ステラが乱入しちゃったやつね

〇裏で顔合わせもかねて基礎知識を教えてたんだっけ

〇それも見たかったなー

〇デビュー前で忙しかったらしいしなぁ

――――――

 

「ヴァーチャル・スクエアの選択要素はいくつかあるって教えたけど、ななのさんは内容は覚えてる?」

「確か武器とスキルと必殺技だよね?」

「そうそう。なのフィンドールに10点あげよう」

「ぶいっ」

 

――――――

〇かわいい

〇ななのさん、ドヤ顔してますがそれ昔スーちゃんも教えてるんすよ

〇小学生でも知ってる基礎的知識の模様

――――――

 

「くっ、私を調子に乗らせてくれないリスナーだなぁ! いいじゃん、正解したんだからさ~」

「はは。じゃあそういう知識を前提に少し深い話をしていくね。まずは一つの例として、俺がこの前初配信で使ったスキル構成を見てみようか」

 

NAME 『ヒロ・セブンス』

武器 『 棒 』

武器スキル 『 ルーティーン 』

 →手の中で武器を回すと数秒間ダメージにボーナス。

パッシブスキル 『 危機感知 』 

 →死角からの攻撃が来るときにアラートが鳴る。

アクションスキル 『 瞬間移動(ショートジャンプ) 』

 →視線の先数メートルに転移できる。転移の際は一瞬のラグがあり、出てくる瞬間は空間が歪むためチーム戦では対処されやすい。クールタイム長。

必殺技 『 如意棒 』

 →ゲーム中に同フィールド内で倒したプレイヤーの数だけ武器を巨大化し、攻撃力に補正をかける。

 

「これを見てななのさんはどう思った?」

「孫悟空みたいだなって思った!」

 

――――――

〇ななーの?

〇ドヤ顔でました

〇大喜利芸人の血が……

――――――

 

「正解だ」

「えっ正解なの!?」

「なんで正解した側がびっくりしてるんだよ」

 

――――――

〇ごもっとも

〇wwww

〇正解してしまった!

〇大喜利としては失敗だろ

――――――

 

「このスキル構成は俺が5年前に現役の頃使っていたものを元にしているんだけど、これを考えた時のコンセプトは『孫悟空』だったんだよ」

「コンセプト?」

「そ」

 

――――――

〇VSコンセプトビルド論だ

〇初心者に一番とっつきやすいやつ

〇ロウカクとかもよくこういう方法で教えてる

〇イメージするのは常に最強の自分だ

――――――

 

「ヴァーチャル・スクエアは『理想の動きを考えて作る』ってことが大事なんだ。なにせVRの世界だからね。逆に、自分の中の身体を動かすイメージが曖昧だとちゃんと動きを作れないんだよ」

 

 例えば銃。撃つときにはどう構えれば命中しやすいのか。

 例えば剣。どう振るえば相手を正確に斬ることができるのか。

 

 そうした「どう動くか」の方針を持つことがこのヴァーチャル・スクエアでは重要になる。

 

 俺の場合は最初に『孫悟空』というコンセプトを選んだからこそ、棒を扱いつつ軽やかに跳ね回り戦うことを覚えやすかった、という風に記憶している。

 

「コンセプトかぁ。もしかしてひなた先輩もそうやってスキルとか決めたの?」

「そうそう。ひなたとかだと『王道の魔法少女』が最初のコンセプトだったはずだよ。なんでも子どもの頃見た好きなアニメを参考にしたとか言ってたかな」

「し、知らなかった……ひなた先輩のファンを公言するこの私が……」

「膝をつくほど?」

 

――――――

〇陽向チルドレンすぎ

〇ひなた先輩ってそうなんだ

〇地味に知らなかった

――――――

 

「だからななのさんもまずは自分のVSのビルドのイメージを選んで、そこに適するスキルと必殺技を選んでいくというのが良いんじゃないかなって思うよ」

 

――――――

〇楽しむこと重視って感じだ

〇RPでやるのは楽しいからな

〇でも初心者は強いスキルを使った方がよくね?負けが込むとやる気なくなるし

〇今は魔法剣士ビルドが板

〇コンセプトから決めてめっちゃ変なビルドになったらヤバくね?

――――――

 

 コメント欄で少しコンセプトから決めるの、反対意見が出てるな。

 まあ気持ちはわかる。わかるが……俺はこの方法が良いと思うんだよな。

 

「そうですね。リスナーさんの方が何人か言ってるように、強いビルドから組むのもいいと思うんですけど、やっぱ私としてはヴァーチャル・スクエアを楽しむところから入ってほしいと思っているんです」

 

――――――

〇なるほどなー

〇何事も楽しまないとね

――――――

 

「まあ元チャンピオンのヒロくんが言うなら私はそれを信じますよ。

ヒロくんはアドバイスしたくなった時は、この元チャンピオンのヒロくんの経歴に勝てるやつだけが口論を仕掛けて来てくださいって言ってるんですよ」

「なんだそれ? 言ってないよ?」

 

――――――

〇うける

〇レインはこう言ってるのよ

〇すんませんした――――

〇元チャンピオンの経歴には勝てないでしょ

〇VSは楽しんでなんぼ

〇てかコンセプトから組んだひなた先輩があんだけ強いんだから間違いのはずないよなぁ

――――――

 

「まあ個人的にはななのさんに強いビルドだけ渡して「これ使え」って言ったらあの有名な切り抜きみたいにパンクする気がするってのもでかいんですけどね……。この子頭はいいけど器用じゃないと思うんで」

「ヒロくん?」

「俺はステラさんみたいに背後から撃たれるのはごめんというか……」

「ヒロくん????」

 

――――――

〇それもそうだ

〇急に背中から撃たれてる

――――――

 

「でも、今VSでのコンセプトを決めてって言われても難しいなぁ」

「そういうと思ってあらかじめいくつかわかりやすいコンセプトで組んだビルドを用意させていただきました」

「急に準備のいい料理番組始まった」

 

 俺はウインドウを操作すると、最近環境調査をしてまとめた三つのビルドを表示した。

 ヴァーチャル・スクエアは無数のスタイルが存在するが、今も昔も基本はこの3種類の派生から成っていると思っている。

 

「一つ目は白兵タイプ」

 

『白兵剣士』

初期武器:片手剣

武器スキル:相手にダメージを与えれば与える程攻撃力が上がる

パッシブスキル:与えたダメージ割合で回復する

アクションスキル:一撃必殺(ダメージを10倍にする)

必殺技:斬撃が飛ぶ

 

「二つ目は射撃タイプ」

 

 『狙撃手』

初期武器 狙撃銃

武器スキル:射程を10倍にする

パッシブスキル:レーダーなどに映らなくなる

アクションスキル:体力がなくなる攻撃を受けそうなとき自動で回避する

必殺技:撃った銃弾が標的に当たる直前で爆発する

 

「三つ目は魔法タイプ」

 

『魔法使い』

初期武器:魔法

武器スキル:魔法属性(魔力)

パッシブスキル:移動速度が上昇する

アクションスキル:魔法攻撃が自動で相手に追尾し続ける

必殺技:魔力を消費して一撃必殺のビームが出せる

 

――――――

〇それも使いやすそう

〇初心者用サンプルって感じある

――――――

 

 なーちゃんは俺が表示したビルドを見つつふむふむと頷いた。

 

「一つ目はヒロくんのタイプだね。三つ目はひなた先輩だ」

「そういうこと。ちなみに俺の元チームメイトのミヤコは二つ目のタイプだったりするかな」

「そういえばそうだったね。ミヤコ先輩って言えば狙撃銃のイメージだよ」

「そしてこの三つはある程度の3すくみが出来上がっているとされているんだよ」

「ほのおくさみずみたいな感じだ」

 

――――――

〇ふむふむ……

〇本当に先生の授業みたいだ

――――――

 

「まず白兵型は魔法型に弱い。魔法はHP消費で使う分火力も高めで、距離も取って戦えるからね。対処手段がないなら一方的な試合になることもある」

 

 これがあるからリリースしたての初期環境では飛行と併用される魔法が異様に強かったのだ。

 今ではレート戦での使用率はほどほどに落ち着いているようだが、それでも強みは変わらない。

 

「そして魔法型は射撃型に弱い。射撃型は魔法より扱いやすくて、火力も安定してるから、遠距離での撃ち合いになった時にダメージレースに負けやすいんだ」

 

 昔なーちゃんに軽く解説した時にも言ったが、『魔法』というのは基本的には扱いにくいのだ。

 そもそも現実に存在しないものであるし、実際に形のあるわけではない『光』やら『魔力』やらを操作するのだ。これは使っていてすごく疲れるし、使いこなすのも難しい。

 

 だが、銃にはそれがない。

 引き金を引けば銃弾が飛んでいき、射撃姿勢さえちゃんとしていればどんな人間が使っても同じ方向に飛ぶ。

 そのイメージの強固さ、動きの作りやすさは一度理解してしまえば魔法より簡単だ。

 まあちょっと癖があるとは思うけど。

 

「だけどそんな射撃型は白兵型に弱いところがある。射撃型は汎用性が低いから近づかれたときの対応策があまりなかったりする」

 

 銃や弓は安定感がある分、遊びが利かない。

 魔法だと魔力を操作してある程度適正距離でなくても戦える場合でも、銃ではそうもいかない。

 だからアクションスキルなどで回避したりすることでカバーするのだが、それでも不利なことは不利だ。

 

「もちろんこれは大まかな分類だから、この中から戦い方を選んでほしいってわけじゃないけど、まずは考え方の導線としてね」

「なるほど……」

 

――――――

〇マジで勉強になる講義でおもろい

〇初心者はみんなこれ聞くべきだろ

〇ある程度は教えてくれる人はいるけど、ここまで丁寧なのは性格出てるな~

〇今まで見る専だったけどちょっとやってみたくなるな

――――――

 

 なーちゃんは俺が表示したビルドを見ながら、むーと唸った。

 

「ヒロくんは私はどんな戦い方をするのがいいと思う?」

「俺はななのさんがやりたいことをやってほしい……と思っているけど、それはちょっと無責任だからね。ななのさんがスキルなんかを選びやすい方法も考えてきたよ」

「え、ほんと! さっすがヒロくん!」

「うん、じゃあこれ、はい」

「ナニコレ? 剣?」

 

 俺に片手剣を渡されたなーちゃんが首を傾げる。

 それに対して俺はにっこりと笑って見せた。

 

「今から俺がいくつかスキルとセットの武器を選んで渡すからそれを使って配信終わりまでに俺から一本取ってみようか」

「はい?」

 

――――――

〇あっ(察し)

〇いきなりスパルタになるやん

〇本性出したね

〇これ配信5時間コースです

――――――

 

「片手剣、魔法、銃、弓、槍、鞭……王道どころから変わったものまで取り揃えてあるよ」

「待って待って」

「大丈夫だよ、俺はスキル一個しか使わないからななのさんでも頑張れば勝てると思うから」

「私がリスナーからざこぽんと言われているのを知っていての所行!?」

「習うより慣れよ、ってことだよ。ほら始めるよ!」

「え、ほんとにやるの? 私がチャンピオンのヒロくんと!?」

 

――――――

〇ななーの死亡のお知らせ

〇スパルタすぎる

〇さっきまでの優しい先生どっかいった?

――――――

 

「ぬおー、ねえみんなどのスキルが私に向いてると思う!? 私としては二つ前に使ったやつが向いていたと思うんだけどさ!」

「ほらほら、ななのさんあんまコメント欄ばっか見てるとHP吹き飛んじゃうぞ」

「このスパルタ意地悪教師ー!」

「はっはっはっはっ」

 

――――――

〇がんばれななーの!

〇この二人の会話マジで好きだなぁ

〇なんかちょっと年の離れた兄と妹感あって良い

〇この配信ずっと見てられる

〇ななーの、ちょっとずつうまくなってる気がする

〇既に次が楽しみだわ

――――――

 

 その後、俺が渡した武器とスキルを色々使ってなーちゃんと俺は戦ったが、なーちゃんが俺から一本取ることができたのは、俺がハンデとして右手を縛り、左足を縛って半ば案山子になった頃だったとさ。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。