【──《アツィルトの光》】
ドオオオオオオ!!
「ククッ、初手ビームか……面白い!!」
極太の熱線が砂漠を駆け抜ける。夏油はそれを横に避けることで、致命傷を回避した。
神の一撃など、人間にとっては少し貰えば即死なのだ。
この勝負は、単なる勝負ではない。呪いか、神か。強いのは何方なのか。そういう戦いであり、殺し合いのようなものなのだ。
「……
機械の身体を滅多に刻まんとする重力の奔流が、ビナーを襲う。
【……《大道の却火》】
ミサイルを放つも、反重力が軌道を逸らし、あまつさえビナーへと向かっていく。
「……」
(腐っても、人工物だろうと神は神だ。この程度で終わるはずがない)
ビナーは無事……装甲は凹みも、焼け跡すらも残っていない。あるのは元気なビナーの姿。
「さあ、どう来るんだい?神よ」
【……《アツィルトの光》】
「連発できるのか!!」
2、3、4、5。5本の御柱が夏油の身体を屠ろうと、放射状に放たれる。だが、躱す。反重力機構を使い、軌道を逸らす。呪霊を使い身代わりにする。あらゆる方法で、死の光を凌ぐ。
「……呪霊操術」
【!】
呪力の塊である呪霊の気配を感じ取り、ビナーは明確な警戒と殺意を表に出す。
【《アツィルトの光》……《大道の却火》……《アツィルトの光》】
「……1級を18体は出したんだけどね。流石だビナー。一瞬で塵と化したよ」
それでも、ビナーの目は夏油を捉え──
「どうした?私は此方だ」
【!!】
呪霊の消失反応での目眩まし。機械であろうと神は神。機械であって生命でもあるビナーだとしても、視界は重要な情報源らしい。
ビナーが見失う間、夏油はビナーの後頭部へと移動していた。
「螺旋、曼荼羅、旋禍の空……呪霊操術、極ノ番”うずまき”」
【《アツィルトの光》】
それでも咄嗟に反応したビナーは振り向く。神は絶対。油断など許されない。
呪いと神秘がぶつかり合う。
砂漠の津波が夏油を襲うが、反重力機構にてそれも意味を成さずに終わる。
うずまきがビナーを襲っても、神秘の光に呪霊の塊が耐えきれるはずもなく祓われていく。
残ったのはアツィルトの光による残熱と、うずまきによる大穴。
【……】
「硬いね……ダメージは殆ど無し。私はまだ反転を使えないし、当たれば死だ……。鼬ごっこのような、なんというか……」
【……ピピ】
「……?」
(そういえばなんだ、この模様は。アツィルトの光によるものか?)
ここは砂漠だ。ビナーの高火力があっても、焼けた砂など少しの風で散ってしまうはずである。
(何故、焼け焦げた砂漠がそのまま残っている……?いや、そもそも何故ビナーは動かずに私の位置を出来うる限り動かさなかった?)
神は、敵の思考を待つことはない。
【……領域、展開】
「!!」
神秘を利用した、呪術の極致。それができるのは、世界の何処を視ても神……デカグラマトンにしかできないだろう。
「クックック……いいね。それなら此方も……本気で行こうか。──領域展開」
「
【《