”……まずはシャーレに向かおう”
「連邦生徒会じゃなくていいのかい?シャーレの奪還はSRTに任せているよ」
”見て”
「あれは……サンクトゥムタワーが、赤サンクトゥムタワーに潰されて……?」
”あれがあるなら、
「……わかった。SRTならば奪還自体は完了しているだろう。ここからすぐだ」
SRTの強さは身を以て体験している。全員殺すのに3時間はかかったからね。流石は連邦生徒会直属の組織だった。骨が折れたよ、文字通りね。
「……お」
D.U.の通信網が復旧したようだ。シャーレであれば行政も問題なく行えるだろう。
”着いた!”
「先生!」
……RABBIT小隊。……少し、個人的に気まずいね。別の世界線とはいえ、あんな安堵の笑顔を浮かべられたら少し困ってしまう。
”ありがとう、皆”
恐らく、先生は不在着信の数に震えているだろう。……大丈夫かな?この世界の生徒って皆先生に対して重いんだよな。
”ごめんねリンちゃん”
『誰がリンちゃんですか。……まあ、先生が無事でよかったです』
”う……”
『とりあえず、シャーレで会議をしますので。なるべく早めに来てください』
”ありがとう。すぐに行くよ”
「ヴァルキューレの方々、こちらで治療を行いましょう」
「ありがとうございます……」
・・・・・
「……クックック。お見苦しい姿で失礼します、先生」
”黒服”
「ゲマトリアは壊滅しました」
”な……!?”
「色彩が到来してしまったのです。本来ならば、こちらに来る可能性は0に等しかったのですが……まあ、ベアトリーチェがやらかしまして。此方に「色彩」を誘導したようです」
ベアトリーチェ。その名を聞いて、険しい顔をする先生。
「安心してください。ベアトリーチェは追放してあります。お気になさらず。……その色彩が狼の神と接触し──恐怖へと反転した彼女は、死をもたらすアヌビスとなり……この世界に終演を齎すでしょう」
”そんなことはさせない”
「ええ、知っています。あなたはそういう選択をする人ですから」
そうして、黒服は説明する。赤い塔は、色彩に侵され反転した「サンクトゥムタワー」であると。
ソレが、キヴォトス中に色彩を伝播させる。そして、存在する全ての神秘を恐怖へと変えてしまう、と。
ゲマトリアの秘儀と検証結果が奪われ、色彩の意思を代弁する者であり、計画を実行する者「プレナパテス」と、敵対することになると。
”……私たちは、それを食い止めるだけだよ”
そう言い放ち、先生は「大人のカード」を取り出す。
「……クックック、それを乱用すれば……私たちと同じ結末を向かえることになりますよ、先生」
・・・・・
「……さて、戦といこうか」
先生と一部の生徒が、D.U.に出現した正体不明の兵を相手取っている。その手助けだ。
「反重力機構──