「何!?」
戦闘中。赤く染まったD.U.地区を徘徊するロボット兵を相手取っている元SRT特殊学園、RABBIT小隊。
正面にいた複数体のオートマタが、突然ぐしゃりと潰れたことに驚きと「敵襲」の可能性が高いと、本能が警報を鳴らしていた。
「弱いね……所詮は機械、想定外に対処できないガラクタか」
「動くな!!何者だ!!……答えなければ撃つ……!!」
一塊になって行動していたこともあり、4人に囲まれ一斉に銃を向けられる。
”ま、待って皆!その子は悪いことをするような子じゃ──”
「先生、この人物は得体が知れません。額にある縫い目、肌も所々が白い」
「先程壊れたオートマタの惨状の割に装置らしきものはなく、傷一つない身体と余裕からは不釣り合いな安物のハンドガン」
まるで、そこに生きているはずのない異物と対面しているかのような印象。
RABBIT小隊は、この世に生を受けてから初めての”未知”と対面していた。
「……そう、怯えないでくれたまえ。私は夏油という者でね。先生をシャーレに連れてきたんだ」
ああ、そういえばここのSRT生とは面識が無かったか。運転席は視えてなかったのかな?
「……無礼をお許しください」
「構わないよ。得体が知れないのは事実だろうからね。その点に関しては、先生は限りなく阿呆だ」
”酷くない!?”
「事実だろう。あと私は子供じゃないからね」
「いや、外見で言うなら私より年下じゃないですか……精々高く見積もっても中学2年生くらいですよ」
そう、現在の羂索の身長は154cmにまで縮んでいた。187cmあったあの頃とは勝手が違う。
「……まあ、この身体になってからは肉体年齢もわからないか。……とりあえず、助太刀しようか」
「……了解。RABBIT小隊、動くぞ」
・・・・・
「……私たちの出番が無いな」
「あの人強すぎでしょう……なんなんですか」
「白い肌といい、あの謎の力といい……散弾銃も当たる前に落とされている」
「……というか、なんで安物のハンドガンであれだけ戦えてるの?頭おかしいの?あの人」
”……”
RABBIT小隊と先生が見たのは、蹂躙という表現すら生ぬるい、ただの”掃除”だった。
邪魔なゴミを箒で履く程度の、簡単なお仕事をやるような。
「終わったよー」
「あ、はい!」
”強いね、夏油……ちゃん?”
生まれて初めてされた呼ばれ方に、きょとんとした表情を浮かべる羂索。
「……年端も行かない小僧にそのような呼び方をされるのは初めてだよ」
”いや、何歳なの!?というか大人だからね私!!”
「ははっ、少し嫌な大人を演じてみただけさ。……私の前で大人を名乗るなら、300年生きてからものを言うんだね」
”いやいやいやいや、私人間をやめるつもりないからね?”
・・・・・
「それで、先生はこれからシャーレで作戦会議を?」
”うん。これからあのサンクトゥムタワーを攻略することになると思う”
「そうですか……。護衛に関しては
といっても、ここはシャーレの中。既に会議自体は始まる直前だろう。
”それじゃあ、行ってくるよ”
「私も重要参考人としてついていこう。あのサンクトゥムタワーとは別のことで色々と話しがしたい」
”……うん、わかった。よろしくね”
「ああ……了解したよ、先生」
羂索はロリになりました。